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1. Call Me the Breeze
2. Call the Doctor
3. Don't Go to Strangers
4. Woman I Have
5. Magnolia
6. Clyde
7. Crazy Mama
8. Nowhere to Run
9. After Midnight
10. River Runs Deep
11. Bring It Back
12. Crying Eyes

平成十九年二月九日(金)午前九時三十分
BGM : Naturally / J. J. Cale

 尻の筋肉痛は癒えたものの、鼻風邪は相変わらずぐずぐずとぐじゅぐじゅしており、キクっとやった腰もいまだ鈍痛を抱えているわけだが、ゆうべはそれに加えて膝がカクっとなった。全日空ホテルで取材を終えて花梨でめし食って帰宅して入浴して、ようやくホッとひと息つきながら階段をのぼっているときのことだ。左膝がカクっとなって、思わずその場にうずくまってしまうほど痛かった。「腰がキクっとなる」の重傷が「ぎっくり腰」だとすれば、「膝がカクっとなる」の重傷は「がっくり膝」だろうか。がっくり膝。かなり残念そうなさま。

 ともあれ、上半身から下半身まで、文字どおり全「体」的にダメな感じだ。弱ったなぁ。この場合、「弱った」は「困った」的な意味合いではなく、生き物として弱っているのである。弱っている私。もう後厄は終わったはずなのに難儀なことだ……と思ったが、そういえば厄年は旧暦を適用するのだったと思い出し、今年の旧正月はいつなのか調べてみたら、2月18日だよ。去年は1月29日だったのに。すげえフェイント。まだ1週間以上あるじゃないか俺の厄年。昭和39年生まれの同級生諸氏も、最後まで油断召されるな。

 





1. Stand Up
2. Back to Memphis
3. Where I Should Always Be
4. Free Your Mind
5. Forever Young
6. High Price of Love
7. Crazy Mama
8. I Must Love You Too Much
9. She Knows
10. Ramble Jungle

平成十九年二月八日(木)午前十一時五十五分
BGM : High On The Hog / The Band

 検索してみたら各所ですでに指摘されているようだが、私も厚生労働省の柳沢大臣はきたろうにとてもよく似ていると思う。

 火曜日に何かの拍子にキクっとやってしまい、2日経ってもまだ腰が痛い。何年も前からキクっとやるたびに上半身を鍛えなければいかんと思うのだが、ほっとけば直るのでなかなか本気にならない。キクっは忘れた頃にやってくるのである。

 それにしてもわからないのは、なぜ私たちはアレのことを「キクっと」と表現するのかだ。なかには「クキっと」とか「ピキっと」と言う人もあるが、いずれにしろ、アノ瞬間にそんな音はしない。でも、そんな音が聞こえるような気がするから不思議だ。より重傷の場合は「ぎっくり腰」だが、なんだ「ぎっくり」って。

 と思って広辞苑第四版で【ぎっくり】を引いたら、<(1)驚き恐れるさま。びっくり驚くさま。(2)歌舞伎などの見得で、はったとにらむさま。「傘を持つて−−とにらんだらの」>と、わかったようなわからんようなことが書いてあった。「さま」ばっかりだ。【ぎっくり・ごし】は、<腰をひねったり中腰で重い物を持ったりした時に急に起る腰の激痛>だ。「中腰で(この辞書のような)重い物を」とは書かないあたり、辞書ってほんとうに愛嬌がない。あと、「ぎっくり腰」って「激痛」のことかなぁ。「急に起る腰の激痛」ではなく、「急に激痛を起こした腰」もしくは「腰が急に激痛を起こしたさま」じゃないの?

 まるで関係ないが、広辞苑の【ぎっくり】の2段下に【吉所】(きっしょ)があり、説明を見ると<よいところ。よい場所。>と書いてある。なんで2つ書かなきゃいけないのかが謎だ。だって、【場所】は<ところ。場。位置。>なのだ。「ところ」が「場所」に含まれるなら、「よい場所」とだけ書けば済む話ではないのか。そうやって無駄を排除していけば、もっと軽い広辞苑が作れるのではないか。

 まあ、どうでもいい話である。無駄というなら、この日誌のほうがよほど無駄だ。ところで「どうでもいいさま」を表現する言葉はあるだろうか。あるような気もするし、ないような気もする。

 





1. Wish I Could
2. Sinkin' Soon
3. The Sun Doesn't Like You
4. Until The End
5. Not My Friend
6. Thinking About You
7. Broken
8. My Dear Country
9. Wake Me Up
10. Be My Somebody
11. Little Room
12. Rosie's Lullaby
13. Not Too Late

平成十九年二月六日(火)午前十一時四十五分
BGM : Not Too Late / Norah Jones

 以下、ここ数日の行状。
 基本的には、風邪気味で鼻がぐしゅぐしゅ。

 木曜日は、ブラインドサッカー日本代表の田村友一選手に田町で2時間ほどインタビュー。「田村さんとたまたま田町で待ち合わせ」は、早口言葉としてはさほど難しくない。ご両親、ご本人、2人の弟さんと、家族全員が黄斑変性症という病気による視覚障害者だとのことで、しばし茫然とする。この世界に足を踏み入れて以来、網膜色素変性症という病気のことはしばしば耳にしてきたが、黄斑変性症というのは初めて聞いた。前者は視野が周辺部分から中央に向かって狭くなっていくが、後者は中央部分から見えなくなっていくらしい。変性症め。

 金曜日は、取材したデータの整理作業。早い話が、テープ起こし。このところ大半のテープ起こしを愚妻に任せているので、腕がかなり鈍っている。なにごとも継続が大事。

 土曜日は、テレビとハードディスクレコーダー(2台)とDVDプレーヤーとレーザーディスクプレーヤーとステレオの配線作業。電子ピアノ購入に伴う茶の間のレイアウト変更でレーザーディスクプレーヤーの置き場所がなくなったので、新しいAVラックを買ったのである。したがってレーザーディスクプレーヤーの使用さえ諦めれば必要のない作業だったのだが、めったに観ないとはいえレーザーディスクが100枚ぐらいあることを考えると、やはり残しておきたいのだった。レーザーディスクめ。床に不自然な姿勢で座ったまま夥しい本数のケーブル(というのかコードというのかわからないが)と格闘していたら、翌日は尻が筋肉痛。そんなことってあるだろうか。なんて脆弱な私の尻!

 日曜日は、朝10時に松戸まで行き、ブラインドサッカーの審判講習会を見学。松戸って生まれて初めて行ったような気がする。やたらパチンコ屋の多い街という印象。ちょうど開店前の時間帯で、目つきの鋭い男の人たちがあちこちにたむろしていたせいかもしれないけれど。講習会では、「4秒以上ボールを無音のまま保持してはいけない」というルールがあることを初めて知る。なるほど。ブエノスアイレスでお世話になって以来ご無沙汰していた代表監督の風祭さんやコーラーの桝岡さんや審判の井口さんにお目にかかることができて、うれしかった。どうやら日本代表は、7月から8月にかけてサンパウロで開催される視覚障害者スポーツの国際大会(3rd IBSA World Championships and Games - Brasil 2007)への出場が正式に決まった模様。さらに10月下旬には、韓国で北京パラリンピックのアジア予選も行われる。さて、出張費用をどうやって捻出しましょうか。

 ちなみに北京パラリンピックのアジア枠は、開催国の中国を除いて、わずか1。それを敵地で韓国と争うわけだ。血がたぎるぜ。

 きのうの月曜日は、今月25日発売の『スポルティーバ』(集英社)に載せてもらう記事の原稿書き。これで、世界選手権の後始末はひとまずおしまい。世間の認知度の低い競技の記事は、いちいち基本ルールなどの説明を盛り込まなければならず、それで行数を取られてしまうのが悔しい。しかしこうやって地道にじわじわと認知度を高めていくしかないのだし、アルゼンチンからの帰国後にダメモトで声をかけた各誌編集部の方々が、みなさん興味を抱いて記事掲載を快諾してくれたのは、とてもありがたかった。

 





ディスク:1
1. ディヴェルティメントニ長調第3楽章
2. フルート協奏曲第2番ニ長調第1楽章
3. ディヴェルティメント第2番ニ長調第5楽章
4. ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調第1楽章
5. ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調第2楽章
6. ディヴェルティメント第2番第1楽章
7. 交響曲第28番ハ長調第1楽章
8. 交響曲第35番ニ長調《ハフナー》第3楽章
9. ディヴェルティメント第10番ヘ長調第1楽章
10. 交響曲第41番ハ長調《ジュピター》 第1楽章

平成十九年一月三十一日(水)午前十時二十分
BGM : めざましモーツァルト / 100曲モーツァルト2

 ブラインドサッカーの取材を始めてから、目の見えない人とメールをやり取りするようになった。パソコンが音声で読み上げてくれるんだそうだ。どんな感じで読み上げるのか聞いたことがないので、どう書けばわかりやすいのか、いつも考え込んでしまう。文の途中で改行はしないほうがいいのかなぁとか、カッコやカギカッコは使用を避けたほうがいいのかなぁとか、そんなようなこと。先方からもらったメールを参考にしながら書いているが、まだよくわからない。このあいだインタビューした田中さんは、スポナビの記事やこのサイトも読んでくれたという。そういう読まれ方をすることを想定して書いていなかったので、なんだか不安だ。聞けば、リンク部分は声が高くなったりするんだとか。ふうん。ページのレイアウトなども含めて、目でも耳でも心地よく読める書き方を心掛けたいと思う今日この頃である。いわば「文章のユニバーサルデザイン」みたいなことか。読み上げソフトがほしい。

 ゆうべは、パレルモ×ラツィオ(セリエ第21節)をビデオ観戦。ラツィオの試合をフルサイズで観るのはものすごく久しぶり。どうやらオッドがミランへ移籍したようで、そうなればどうしたって思い出すのはパンカロのことだ。パンカロってここに書くのもたいへんに久しぶりのことで、書いただけで笑ってしまうパンカロは偉大だとしか言いようがないのだが、それにしても、なぜラツィオのトホホ系サイドバックはミランへ行きがちなのか。どうでもいいですか。どうでもいいっすね。ミラノで、山なりクロスぼんぼん上げてください。ぼんよよよ〜ん。

 さて、代表歴豊富なキャプテンを失った結果、オトナの男はペルッツィさんだけとなり、ますます経験不足のお子様が増えたように見えるラツィオは、そのせいかどことなく元気があるように感じられ、あたかもモーツァルトのディヴェルティメントのごとき快活なサッカーを伸び伸びと展開しておった。ディヴェルティメントは「嬉遊曲」と訳したりするそうで、「嬉遊曲」という字面を見ると私の世代は反射的に「サヨク」という言葉を思い出したりするわけだが、オッドが抜けたのはウヨクのほうなのであり、やっと右SBでチャンスを得たベーラミ君はずいぶん楽しそうだった。ナイス。ナイス移籍。

 試合のほうは、前半終了間際にゴール前のぐちゃぐちゃからロッキが「こん畜生め!こん畜生め!」と無理やりねじこんでラツィオが先制。後半、レデスマのFKをシビーリア(っていうんだっけ?あのCB)が頭で叩き込んで0-2、さらにロッキのPKを追加して0-3の圧勝を見せたラツィオが4位浮上である。うほほ。なんだよパレルモ、強い強いって聞いてたけど弱いじゃんかよ。なんで3位にいるのか全然わかんないよ。そんなことでいいのかよセリエA。で、パンカロってまだフィオレンティーナにいるの? 元気にしてる? してなくてもいいけど。

 





ディスク:5
1. 交響曲第35番《ハフナー》:第1楽章
2. ヴァイオリン協奏曲第3番:第1楽章
3. ピアノ協奏曲第12番:第1楽章
4. 交響曲第31番《パリ》:第1楽章
5. ピアノ協奏曲第23番:第3楽章
6. フルート四重奏曲第3番:第1楽章
7. ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲:第3楽章
8. ピアノ協奏曲第9番《ジュノーム》:第3楽章

平成十九年一月三十日(火)午後十二時三十分
BGM : 仕事がはかどるモーツァルト / 100曲モーツァルト

 東京カナデルで「5日までにやりたいモーツァルトを5曲選びなさい」との課題を出された。先日の発表会は全曲バッハだったが、こんどはモーツァルトで勝負するらしい。「らしい」って、他人事みたいですが。そんなわけで、慌てて『100曲モーツァルト』および『100曲モーツァルト2』を買って聴きまくっている。それぞれ10枚組。いま聴いているのは「仕事がはかどるモーツァルト」と題された一枚だが、当然、仕事ははかどっていない。だって日誌を書いている。日誌はモーツァルトに頼らなくてもはかどるのだ。ちなみに「2」のほうには、「勉強がはかどるモーツァルト」「家事がはかどるモーツァルト」「読書がはかどるモーツァルト」「料理もはかどるモーツァルト」などもあって、「納豆ダイエット」や「快眠レタス」と何が違うのかよくわからない。何でもかんでもクスリみたいにピンポイントで役に立てようという考え方は、いい加減やめたほうがいいと思う。モーツァルトは聴きたいときに聴けばいいし、納豆やレタスは食いたいときに食えばよろしい。そこが「栄養」と「クスリ」の違うところだろうと思っている。ま、打ちたいときに打ったり吸いたいときに吸ったりするクスリも人によってはあるわけだが、それはとてもいけないこと。

 モーツァルトなんか聴いてるし、ここんとこ日誌も頻繁に書いているので、呑気な毎日を過ごしているように思われるかもしれないが、決してヒマじゃないんである。2月から3月にかけて、またどえらい過密日程になりそうな雲行き。読まなければならない本も山ほどある。わりかし憂鬱。そういえば、1987年(昭和62年だ)4月に新卒で出版社に入社してから、この春で出版業界勤続20年だ。怠け者は怠け者なりに一生懸命働いてきたよなぁ。このヤマを越えたら、リフレッシュ休暇みたいなもんを取ってもバチは当たらないような気もする。でも「リフレッシュ休暇」ってかなり気持ち悪い日本語。「めざましモーツァルト」と何が違うのかよくわからない。

 





ディスク:1
1. 第1番ヘ長調BWV1046
2. 第2番ヘ長調BWV1047
3. 第3番ト長調BWV1048
4. 第4番ト長調BWV1049

ディスク:2
1. 第5番ニ長調BWV1050
2. 第6番変ロ長調BWV1051
3. 三重協奏曲イ短調BWV1044

ラインハルト・ゲーベル(指揮・Vn)
ムジカ・アンティクワ・ケルン








月刊サッカーズ 最終号

平成十九年一月二十九日(月)午前十時三十五分
BGM : ブランデンブルク協奏曲(全曲) / J. S. バッハ

 金曜日は、四谷四丁目のイタリアンレストラン「スペッキオ」にて、リコーダー五重奏団「東京カナデルバッハ」の新年会という名の発表会。いや、発表会という名の新年会か。どっちでもいいや。数日前から「本番って往々にして練習で一度も間違えたことのないフレーズを間違えたりするんだよなぁ」と思っていたが、なんと今回の本番では、練習で一度も間違えたことのないフレーズをいっぱい間違えた。あらあらまあまあ。人はなぜ練習で一度も間違えたことのないフレーズを本番で間違えるのかというと、それまで無意識にやっていたことを急に意識するからだと思う。音楽であれスポーツであれ、物事は「無意識→意識→無意識」という段取りで上達していくのである。無意識にできることでも、いったん「自分がどうやってそれをやっているか」を意識化して練習した上で、無意識にできるようにしないといけない。と、理屈はよくわかっているくせに間違えすぎなんだよおまえは。うっす。すまなかったでごわす。無論、練習でよく失敗するところは本番でも失敗したわけで、なんかもう、お話にならない。とりわけ小フーガト短調は、できることなら(私だけ)政府の援助で再チャレンジさせてもらいたいぐらい残念な演奏だった。しかしまあ、卓越した技術を持つ他のメンバーと、音がよく反響する会場のおかげもあって、それなりにリコーダーならではのサウンドを楽しんでいただけるところもあったような。私は食べていないが料理は旨かったようで、セガレは「食べ過ぎて苦しい」と言いながら帰った。何をしに来ていたのであるか。いや、本質的には新年会だからそれでいいのか。それでいいのだ。ともあれ、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

 土曜日は、前日の疲労を残した重たい心身を引きずって西八王子へ。八王子盲学校のグラウンドで、ブラインドサッカーの取材である。たまハッサーズとFCアヴァンツァーレの練習試合を見学。サポーターの人手が足りないこともあって、はじめてタッチライン際で「人壁」をやらせてもらった。壁なんだから動いちゃいかん、と自分に言い聞かせてはいたが、選手はものすごい勢いで突っ込んでくるので、ボールが来るとどうしても後ろに下がってしまう。また、ボールを蹴ってフィールド内に戻すのも、やはり壁のようにはいかない。なんとなく、プレイしやすそうなところに「パス」を出すような感じになってしまうのだった。選手もライン際のプレイが遠慮がちになるように見受けられる。スポナビの記事にも書いたが、あらためてフェンスの必要性を痛感。フェンスなしのブラインドサッカーと本物のブラインドサッカーの違いは、三角ベースと野球の違いよりも、たぶん大きい。全国の盲学校に1セットずつフェンスを常備できるぐらいになればいいのだが。

 翌日(つまり昨日)の晩、日本代表の田中智成選手(たまハッサーズ)に八王子の喫茶店で2時間ほどインタビュー。盲学校で社会科の先生をしているだけあって、明快な言葉でいろいろなことをわかりやすく説明してくれた。サッカーのことだけではなく、視覚障害者の生活には、言われないとわからないことが山ほどある。たとえば、これは『怒りの川田さん―全盲だから見えた日本のリアル』(川田隆一/オクムラ書房)という本を読んで知ったことだが、銀行のATMが押しボタンからタッチパネルになったことで視覚障害者がどれだけ不便な思いをさせられているか、いままで私は考えたこともなかった。これからはケータイにもタッチパネルが採用されるようだが、目の見えない人には迷惑なだけだし、そのデメリットを上回るほどのメリットが晴眼者にもたらされるとも思えない。携帯電話は視覚障害者にとってきわめて重要な道具だと思うのだが。また、きのう田中さんに教えてもらうまで、エスカレーターは目の見えない人にとって「昇りか降りかわからない」ということにも私は気づかなかった。うっかり逆方向のエスカレーターに乗ろうとして、人と正面衝突してしまうことがよくあるのだという。だから視覚障害者は階段を利用することが多く、駅の点字ブロックもエスカレーターではなく階段のほうへ誘導するように敷いてあるそうだ。うーむ。言われないと絶対にわからない。だから、もっと言ったほうがいい。

 発売中の『月刊サッカーズ』3月号に、ブラインドサッカー世界選手権の記事を書かせてもらった。スポナビの記事と重複しているところもあるが、していないところもある。ひとつのネタで複数の原稿を書くのはけっこう難しいということが、経験して初めてわかった。ところで『月刊サッカーズ』はこの号で休刊となり、来月からは『月刊Jリーグサッカーキング』と誌名を新たに再出発するとのこと。かつて連載していた雑誌の最終号に書かせてもらったのは、なんとなく感慨深い。私にとっては、ライター人生におけるもっとも重要な雑誌です。どうもありがとうございました。

 





1. Fight on the corner
2. 鰤風 ~Hamachikaze~
3. a song for One
4. Dust song
5. 有限会社中嶋材木店
~Nakajimazaimokuten Co.,Ltd.~
6. P-Chan ~Rearrange~
7. We are a Fisherman Band
8. a theme for Inuhime
9. a theme for Inuhime








月刊PLAYBOY3月号

平成十九年一月二十五日(木)午前九時二十分
BGM : 渋響 / 渋さ知らズ

 やかましいなぁ、こいつら。

 それにしても、彼らの奏でる器楽曲が「日本語」のように耳に響くのはどうしてなんだろう。あれは誰だったか、むかし何かのテレビ番組で声楽家が「日本語の歌はすべての音に母音がつくので喉に負担がかかる」と言うのを聞いたことがあるが、渋さ知らズの演奏もそんなふうに聞こえなくもない。そういえば、生活向上委員会大管弦楽団もそうだったような気がする。いいことなのか悪いことなのかは知らない。悪さ知らズ。

 明日、僕らのリコーダー五重奏はどんな言葉に聞こえてしまうんだろうか。台詞カミまくりの素人芸人? うー。

 『月刊PLAYBOY』の編集部に命じられて、本日発売の3月号(特集:女性ヴォーカルに酔う)の綴じ込み別冊付録「女性ヴォーカル100人の100名盤 ビリー・ホリデイからビヨンセまで」に1ページのコラムを書いている。タイトルは「スタンダード誤訳の素晴らしき(!?)世界」。「アンタにそれ書く資格あんのかよ!」と呆れないでもらいたい。からっきし外国語の苦手なライターが他人の誤訳をあげつらうにはどのような書き方をすればよいかという、じつにアクロバティックな課題に挑んだ捨て身の意欲作(あはは)である。ご笑覧いただければ幸い。

 

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