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江戸川駄筆のサッカー日誌
1999-2000/vol.35

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投稿大募集!

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5月13日(土)9:10 a.m.
 スカパーの「マッチ・オブ・ザ・ウィーク」で、ユーベ×パルマ戦が取り上げられていた。デ・サンティスという奴だったらしい。カンナバーロのゴールをナシにした審判である。その名前、絶対に忘れるまい、許すまい……と思ったら、すでに協会で5時間もの尋問を受けた挙げ句に厳罰が下されることがほぼ決まっており、レフェリーとしてのキャリアはもう絶望的なんだとか。どうやら、試合後に「カンナバーロがヘディングする前に笛を吹いた」とメディアにウソをついたことが問題になっているようだ(実際はヘディングの後に吹いた)。やはりミスではなく確信犯ということなのか。コバチェビッチが倒れたのも、事前に打ち合わせ済みのことだったのかと勘繰りたくもなる。デ・サンティスの実家はラツィアーリ(後ろにiをつけるのがイタリア語の複数形)の襲撃を受けてボロボロにされ、彼の両親は表に出られなくなったそうな。この親不孝者め。ローマではラツィオのウルトラスが警官隊と衝突。ライブで見ていたときは、パルマの連中がまったく抗議しないので、こんな騒ぎになるとは思わなかった。だって、カンナバーロ自身も苦笑いを浮かべてたし。チームの方針で抗議はしないってことらしい。抗議しろよ。日増しに怒りが募ってくる。そういえばローマ戦でも、タッキナルディの悪質なタックルは見逃され、ローマにPKは与えられなかった。あのローマ戦とこのパルマ戦だけで、ユーベは勝ち点を4つも儲けている。本来、2ポイント差でトップに立っているべきなのはラツィオのほうなのだ! がおお。最終節、ラツィアーリは応援を15分間ボイコットするらしいが、そんなことより、ペルージャに乗り込んでユーベに壮絶なブーイングをかましたほうが効果的なんじゃないだろうか。まあ、ユーベの選手に罪はないのかもしれないけれど。ううー。なんとかしてくれマッツァンティーニ。

5月12日(金)9:50 a.m.
 またまたニュースソースのわからん情報だが、「スカイパーフェクTVが、2002年W杯の放映権を共同で獲得することをジャパンコンソーシアム(JC)に打診していることが明らかになった。共同購入した場合には、JCが1日に1試合希望のカードを放送できる案が提示されているらしい。なお、これまでBSで全試合を放送してきたNHKが単独での放映権獲得に乗り出す可能性もあるらしい」らしい。そういうことか。どういうことだ。なんでJCで買えないもんがNHK単独で買えるんだ。わからん。誰か説明してくれ。NHKとスカパーはどっちが強いんだ。

 ところでディレクTVである。スカパー移行希望者にはチューナー&アンテナをタダで配るということは前にも書いたが、すでにスカパーにも入っている俺のような客は、チューナー&アンテナに代わる補償は一切ナシ、ということに決まった。納得いかない。もっと早く(セリエAのスカパー独占が決まった頃に)統合が決まって、タダでもらえることがわかっていたら、自分でスカパーのチューナーなんか買ってないわけだから。移行希望者にタダで配るなら、すでにスカパー持ってる客にも同等の補償がなければ不公平というものである。

 納得いかないので、カスタマーセンターに電話をした。前に電話をしたときには、「金銭的な補償を含めて検討中」ということだったので、なぜそれができないのか合理的な根拠を説明せよ、と言った。受付の女の子は、スカパーへの移行はご提案しますがそれ以外の補償はしないことに決まりましたので、というようなことを言った。なに言ってんだ? ぜんぜん質問の答えになっていない。言葉が通じていないのかもしれないと思い、べつの言い方で同じことを質問してみた。同じ答えが返ってきた。深い溜め息をついた。あのね、そーゆーふーに決まったのは知ってるの。でも、それは誰かが決めたんでしょ? 決めたからには理由があるはずでしょ? その理由をね、おじさんは知りたいんだよ。……てなことを一生懸命に伝えると、わたしにはお答えできないようですので上の者と代わります、と言った。最初からそうしなさい。こっちは、「あんたじゃ話にならん!」というセリフをグッと堪えてるんだから。

 んで、「上の者」が出てきた。おっさんの声を想像していたら、こんどもやや年上っぽいが俺よりは若そうな女性の声だった。なぜ補償ができないのか合理的な理由を説明せよ、と言った。さっきと似たり寄ったりの答えが返ってきた。深い深い溜め息をついた。ではお客さまは金銭的な補償ができない理由をお知りになりたいということで補償がないこと自体は納得なさっているということですか、と訊かれた。なに言ってんだ? あのね、納得できないから理由を教えろと言ってるのね。理由もわからないのに納得できるわけないでしょ。……てなことを半ば苦笑しながら伝えると、わたしではお答えできないようですので上の者にあとで電話をさせます、と言われた。

 30分後、電話がかかってきた。おっさんの声を想像していたのだが、またさっきのやや年上っぽい女性の声だった。「上の者」に確認したところ、ディレクではスカパーに視聴者の引き継ぎをお願いしており、移行希望者に機器を提供するのが精一杯の対応だということです、と言われた。なに言ってんだ? ぜんぜん意味がわからない。わからないので、要するにカネがないから勘弁してくれってことですか、と訊いた。まあ、そういうことでございます、申し訳ございません、と言われた。海の底まで届きそうな溜め息をついた。あのね、そりゃおたくも大変なのはわかるけど、その申し訳ございませんって気持ちがぜんぜん客に伝わってないし、たとえばスカパーの視聴料を一定期間割り引くとか何かそういうことだって考えられるんじゃないですか、と言った。こういう話って、結局のところ最後は「誠意」があるとかないとかいう話になってしまうのが実に歯がゆい。そこに着地しないためには、法的手段ってやつを講じる以外にないのかもしれん。

 やや年上っぽい女性は、そういうご意見がありましたことは会社のほうに必ずお伝えします、と申し訳なさそうに言った。べつにチューナー&アンテナ代に見合うカネがどうしても欲しいわけでもないし、クレーマーと化しても得することはなさそうなので、ぼくはスカパーよりディレクのほうが好きだったのでこんなことになって残念だし、もっと客の気持ちを考えた対応をしてもらいたかった、それに自分で電話をしてこないあなたの上司にも腹が立つ、あなただってそう思うでしょう、そのように上司の方にお伝えください、というような話をして電話を切った。疲れた。

 バルセロナ×バレンシア(CL準決勝第2戦)は2-1、agg.3-5でバレンシアがファイナル進出。勝負が決まってから2点は取ったが、それまでバルサはゴールを奪えるような気がしなかった。トータルでラツィオ戦と同じスコアになったことが、ちょっぴり嬉しかったりする。ラツィオが弱かったのではない。バレンシアが強かったのだ。それにしても決勝はバレンシア×マドリーのスペイン対決である。なんということでしょう。こうなったら、がんばれバレンシア。わけあって、クラウディオがゴールを決めてバレンシアが勝つと得をする可能性もある俺なのであった。

5月11日(木)9:30 a.m.
 ユーベ×パルマ戦でカンナバーロのゴールを認めなかった判定が、イタリア国内で「世紀の大誤審」とか何とか言われて大騒ぎになっているらしい。俺もコバチェビッチが勝手に倒れたように見えたが、テレビではわかりやすいアングルの映像がなかったんで、映ってないところで何かあったのかもしれないとも思い、それほど激高してはいなかった。しかし報道によれば、あのジャッジを下した主審は協会だか何だかに呼ばれて事情聴取のようなものを受けたとか。うーむ。あのゴールが認められてりゃ、いまごろ「なーらんだ、なーらんだ、ユーベとラツィオ」なんて鼻歌でも歌ってられたのによ。くっそおおおおお。もちろん、ミスジャッジもジャッジのうちである。審判の目にそう見えたのなら、それがゲームにおける真実である。よく「ユーベ贔屓の審判が多い」と言われるが、それだって、審判の頭の中を見られない以上、真相はわからない。だが、しかし、それにしても。このままユーベにスクデットを持っていかれるのは仕方ないけれど、どうせ負けるならすっきり負けたい。こんな「タラレバ」をぐじゅぐじゅと抱えながらシーズンを終えるのは、メンタルヘルスにきわめてよろしくない。

 ムカムカしたついでに書いちゃうけど、あの落選運動ってのは、いったい何なんだ。今朝の朝日に囲み記事が出ていたが、ぜんぜん面白くない。あんなの、「あなたの嫌いな政治家は誰ですか?」なんていうテレビのアンケートとちっとも変わんないじゃん。韓国の真似して始めたってことからしてオリジナリティがないし、あんな番付こしらえるのが「運動」だなんて笑わせるじゃありませんか。やるんなら、落選させるべき根拠をしっかり示して、自分の責任で論を立てるべきじゃないの? 恣意的な基準を設定して誘導尋問みたいなアンケートやって「みんな、こう思ってます」なんていうのは、いちばん意気地のない卑劣なやり方である。だいたい、みんながそう思ってるわけじゃないから当選して代議士になってるんだしさ。落選させたい候補の地元に行って、後援会事務所の前で演説して石でも投げられて、それでも歯ぁ食いしばって「落選させろ」と言い続けるぐらいのことをするなら見上げたものだよ。でも、どうせ机に座ったまんまメールかなんか駆使して「みんなの意見」(どんな「みんな」だか知らないが)を集計して発表してるだけだろ。それで「竹下サンが1位でした」って言われてもよ。面白いか、それ。まあ、そんなもんを意味ありげに取り上げる朝日も朝日だけど。ご丁寧にURLまで載っけちゃってさ。ふだんは、「この団体では、インターネットでも情報を公開している」と書いてもURLまでは載せないくせに。特定の市民団体を後押ししてることがバレバレで、公正・中立なんて微塵もない。べつにランキング入りした政治家を弁護するつもりはないけれど、そういう政治家と、ああいう市民団体と、どっちがより不愉快かと訊かれたら、俺は後者だと答えるね。あの代表、まさかニュース23とかにも出演してたりするんじゃねーだろーな。

 バイエルン×レアル・マドリー(CL準決勝第2戦)は2-1、agg.2-3でマドリーがファイナル進出を決めた。だましー、不発。なんか、たまには「胸焼けゲルマン魂」も見てみたいような気分で観戦していたのだが、その源泉たるべきエッフェンベルクがブレーキになってしまった。しばらく休んでいたせいで、試合勘ってやつが戻っていなかったんだろうか。鬼のような形相はド迫力だったけど、FKはことごとくカベに当たるわ、シュートは枠に行かないわで、さんざんだったね。マドリーのほうは、さすがの試合運びとしか言いようがない。ユナイテッド戦からこっち、アウエーでも少しも動じない戦いぶりが立派である。人気薄の気楽さなのか、ぜんぜん肩に力が入っていない。あの監督(いまだに名前が覚えられない)って、実はかなりの傑物だったりするんだろうか。

似てる人シリーズ#105

 ベッケンバウアーとベッケンバウアーの奥さん。

5月10日(水)9:40 a.m.
 スカパーが2002年W杯放映権獲得、との報。スカパー側はW杯放映権の獲得を否定しているらしいので、どういう根拠に基づく報道なのか知らないが、溜め息が出る。ジャパンコンソーシアムに再販するという話だが、どーせフジテレビのセリエA程度しか渡さないに違いない。少なくとも、生中継はCSオンリーだろうと思う。NHKと民放が束になっても買えないものが、なんでスカパーに買えるんだろう。よくわからない。スカパーって、そんなに強いのか?「スカパーには製作力がないので外国のスタッフが映像を作ることになるかも」というのは数少ないメリットの一つだが、それだってトラブル続出になる恐れがある。間違ってアメリカ人スタッフなんか連れてきた日にゃ、最悪だ。最大のメリットは、倉敷さんや八塚さんの実況でW杯が見られるということぐらいか。しかし、6月は雨が多いから、CSだと受信状態が不安定になりがちなのが気がかりである。とにかく、スカパーのやることというのは何から何まで信用ならない。余計なことをしないでほしい。

 それにしても、放映権料の高騰でテレビの有料化が進んでいることといい、過密スケジュールで選手がボロボロになっていることといい、サッカー界は、ゆるやかな自殺行為に走っているような気がしてならない。いろいろな意味で、ロナウドの挫折はその象徴だといえよう。巨大ビジネス化が生んだ犠牲者。南米ではW杯予選が有料放送となり、貧しい国では100人に1人しか自国代表のゲームを観戦できないんだという。貧しい国の貧しい人々の情熱が、このスポーツを支えてきたんじゃないのか? 何かが根本的に間違っている。いずれ、こんな現状を受け入れられなくなった選手たちがストライキやボイコットを始める可能性もあるような気がしてきた。

5月9日(火)8:40 a.m.
 バルセロナ×バジェカーノ(リーガ第36節)を後半途中から観戦。0-2でバルサの負け。相変わらず、フィーゴがいないとぜんぜんダメ。コクーは試合前、「みんなすごく疲れている」とコメントしていたそうな。そりゃ、まあ、そうなんだろうね。途中でベンチに下がったゼンデンとフランクも、ぐったりとしていた。バルサのことはどうでもいいが、大丈夫なのかオランダ。ともあれバルサが土曜日に負けてデポルが俄然有利になったのであるが、こちらも日曜日にサラゴサと引き分けてしまったんだとか。何やってんだかなぁ。最終節はエスパニョールがライバルの優勝を阻止するために負けてくれるはずだから、次節のラシン戦がすべてを決めることになる。バルサも次節は降格危機のソシエダが相手。殺し合いになるな、こりゃ。しかし上位がバタバタしてるおかげで、バレンシアにも数字の上では優勝の可能性があるという。ま、まさか……。しかし今のバレンシアは何をやらかしても不思議じゃない感じがする。ところで、アトレチコはついに2部落ちが決定したらしい。えらいこっちゃね。同じく危機に瀕しているマルセイユやドルトムントはどうなったんだろうか。いったん歯車が狂うと、どんな名門も地獄に落ちる。おそろしい世界である。

似てる人シリーズ#104

「Number」のダビッツとスティービー・ワンダー。

5月8日(月)
 昨夜は、ボローニャ×ラツィオ(セリエA第33節)をライブ観戦。パルマの勝利ばかり念じていたが、考えてみるとラツィオのほうも、アウエーのボローニャ戦ってのは容易に勝てるもんじゃないので、かなり緊張した。俺が緊張してどうすんだ。手に汗かきながら見てやんの。自分が本当にラツィオ好きなのだということを再確認。試合のほうは、いきなりマルケジャーニが負傷退場で不安感が漂う。バロッタがおってよかったねぇ。やけにロングボールを多用するラツィオが攻めあぐねていたが、ゴール前の混戦からどさくさまぎれにコンセイソンが先制点を決める。しかしシニョーリの同点弾を喰らって前半は1-1。ますます、てのひらから汗がじわじわ滲む展開になったが、後半の立ち上がりにまたまたやってくれたよディエゴ・シメオネ。ヴェーロンのFKに合わせて右足で勝ち越しゴール。好きだ好きだ好きだ好きだ大好きだ俺はシメオネが好きなんだぁぁぁ。さらにパンカロのクロスをサラスがヘッドで決めて3-1としたところで、チャンネルをユベントス×パルマ(セリエA第33節)へ。1-0でユーベがリード。デルピが今季初めて流れの中でゴールを決めたんだとか。うーむ。しかしパルマは決して悪くはない。がんばれ。行け。殺せ。途中、ラツィオがサラスのゴールで1-4としたとの一報が入る。よし。頼む、パルマ。追いつけ追い越せ。だが、終了間際に決まったかに見えたカンナバーロのヘディング・シュートは無情にもノーゴールの判定。何があったのかぜんぜんわからない。たしかにコバチェビッチらしき大男が倒れてはいたが、誰も押してなかったぞ。誤審じゃないのか、おい。という罵声がイタリアに届くわけもなく、届いたとしても聞き入れられるわけもなく、1-0でユーベの勝ち。あーあ、と溜め息をつきつつラツィオに戻ると、なぜかスコアが2-3になっていて驚愕。1-4じゃなかったの? なんでラツィオの点数が減るの? どーして? なぜ? どうやら4点目はオフサイドの判定でノーゴールだったらしい。おまけにまたシニョーリに決められたんだとか。参るね、どうも。汗、かきまくらちよこ。なんとかそのまま勝利をモノにしたものの、2ポイント差は縮まらず。泣いても笑ってもあと1試合である。ラツィオはレッジーナ、ユーベはペルージャ。何の因果か知らないが、カギを握るのはまたあいつらだ。どうなんだペルージャ。やる気あんのか。アモルーゾが古巣へキツーイ恩返し、なんてこたないだろうなぁ。オリーベぇ。

5月7日(日)
 昨夜からCS系のスーパーチャンネル(なんて横着な局名なんだろう)でサタデーナイトライブの放送が始まった。第2回のホストはポール・サイモンだった。ゲストでアート・ガーファンクルが呼ばれていた。2人でボクサーとスカボローフェアを歌っていた。最近、S&Gがマイブームになりつつあるので、かなり感動した。あの2人はもちろんハーモニーがきれいなのだが、いちばん凄いのはユニゾンがびったり合っていることだ(それもハーモニーの一部だけど)。でもアート・ガーファンクルは歌い出しのときに音を探して音程が乱れることがある。サタデーナイトライブ自体、初めて見たような気がするが、笑えるところもあるし笑えないところもあった。やっぱ、鶴瓶や松本人志が言うとおり、アメリカの「笑い」は日本よりレベルが低いんじゃないかと思った。

5月6日(土)10:20 a.m.
 昨夜は、セルタ×ラ・コルーニャ(リーガ第35節)を観戦。こんな時期にダービーとは、厄介な日程である。しかも前日にバルサがアトレチコを下していたというのだから、デポルティボは辛いところ。この時期は同日開催にしようよー。アウエーになるとからっきし意気地のないラ・コルーニャは、序盤から攻勢をかけるもゴールを割れず。逆に速攻からグスタボ・ロペスに絶妙のアーリークロスを放り込まれ、これをマッカーシーに仕留められてしまったのであった。その後、セルタが1人退場になったにもかかわらず、前半は1-0。後半の立ち上がり、投入されたばかりのトゥル・フローレスが同点ゴールを決めたが、その後は攻撃にメリハリがなく、セルタ守備陣を崩せない。そうこうしているうちにまた速攻を決められて、2-1で負けてしまった。おまけにロスタイムにはソンゴーがペナの外で手を使って退場。やたらたくさんのものを失ったダービーになってしまった。まともなセカンドGKはいるんだろうか。心配だ。これでバルサとは2ポイント差である。スペインもイタリアも、最後まで予断を許さない展開になってきよったわい。

5月5日(金)
 また田中だった。ドイツ勢がらみだから奥寺だと思っていたら、また田中孝司だった。バレンシアからマドリードまで移動してやがった。御苦労なことである。WOWOWもさー、もし予算がなくてそんなふうに解説者を使い回してるんなら、せっかくスタジオに粕谷さんと八塚さんがいるんだから、彼らにやらせりゃいいじゃん。わざわざ現地に送り込む必要なんか、ぜんぜんないぞ。2人とも忙しいんだから、あんな早朝にネクタイまでしめさせて進行役だけじゃ気の毒だし、もったいないじゃんかよ。しかしまあ、あの2人もよく引き受けるよな、あんな仕事。ところで、あの身長差は何なんだろう。粕谷さんが異様にでかいのか、それとも八塚さんが異様に小さいのか。チェルシーと同様、遠近感が狂うな。座ってやればいいのに。ただでさえ、お疲れなんだから。
 そんなわけで、コメンタリーのことばかり気になって観戦に集中できなかったレアル・マドリー×バイエルン(CL準決勝第1戦)は、2-0でマドリーの勝ち。マドリーは、いつからこんなに好調になったんだろうか。ラウールの美しいボールタッチ、マクマナマンの獅子奮迅ぶりに感嘆。サルガドもモリエンテスも、そしてカンポまでもがえらい調子よさそうである。バイエルンのほうは、ただ漫然とサッカーやってるだけのようにしか見えなかった。これでバルサもバイエルンも逆転には3-0が求められるというキツーイ展開に。バレンシア×マドリーのファイナルって、なんか溜め息が出る。昨季リーガ4位と2位の対戦だぜ。思えばバレンシアのラッキーは、昨季の最終節から始まっているのであった。前節まで6位だったのが、最後で4位に滑り込んだんだもんなー。今季も、優勝争いからはどちらも脱落。どこが「チャンピオンズ」リーグやねん。

 今季初めて、コンサドーレのゲームを見た(どんなファンやねん)。札幌×湘南(J2第10節)は、山瀬のVゴールで札幌の勝ち(2-1)。何者だか知らないが(どこがファンやねん)、山瀬えらい! 2位の大分より3試合も少ないのに3ポイント差の3位だ。すごいすごい。

似てる人シリーズ#103

バイエルンのイェレミースとWAHAHA本舗の吹越満。

5月4日(木)9:50 a.m.
 バルサよ、おまえもか。
 バレンシア×バルセロナ(CL準決勝第1戦)は、なんとなんと4-1でバレンシア。ここ2年間の対戦成績からいって、アウエーではバルサの勝ち目は薄いと思ってはいたが、まさか3点差つけられるとはねぇ。おそるべし。チェルシーと違ってバレンシアはカンプノウでの戦い方を知っているだけに、こりゃえらいことになったって感じである。それにしても、バレンシアはすばらしかった。準々決勝はラツィオのダメさ加減にばかり目がいっちゃってバレンシアが何やってんのかよく見てなかったが、冷静に見ると、すげーいいチームじゃん。序盤の猛ラッシュなんか、鳥肌モンだったね。バルサが自陣でハーフコートサッカーを強いられるなんて、滅多に見られるもんじゃない。あの猛攻で10分以内に先制できたのが大きかった。もちろん、柄沢くんもビックリの攻め上がりでロスタイムに4点目をアシストしたカルボーニのプレイも大きい。いくら「取れるだけ取る」が鉄則とはいえ、3-2になったらドローに等しかったわけだから、めちゃくちゃリスキーなプレイだったと思う。でも、それを見事にゴールに結びつけたクラウディオはえらい。バルサのほうは、フィーゴ(出場停止)のチームだったことが証明されてしまった感じ。こんどは「3-0」の人文字が見られるんだろうか。チェルシー戦の逆転劇は予想の範囲内だったけど、こんどばかりは神様のお助けがないとひっくり返せないと思う。

 それにつけても鬱陶しいのは、田中孝司である。うるさい。たまに現地に行ったからって、なにコーフンしてだらだら(しかもつまらんことを)喋ってんだよ。見えたプレイ、いちいちぜんぶコメントしてくれなくていいっつーの。黙れ黙れ黙れ。ある意味、黙ってる時間の長い大仁のほうがまだマシだったぞ。ファイナルも彼が解説したりするんだろうか。許せん。

 イタリア×ポルトガル(国際親善試合)を観戦。お互いの持ち味をふんだんに出し合った好ゲームだった。ピッポ(ユリアーノ?)&トッティのゴールでイタリア(半分ユーベ)の勝ち。負けたとはいえ、やっぱりポルトガルはいいなぁ。負けてるロスタイムでも決してロングボールを放り込まない頑固なまでの中盤サッカー。ルイ・コスタが最後まで残ってたら、1点ぐらい返せたんじゃないだろうか。2人のピントはスタートから使ってほしい。パウレタもコンセイソンも贔屓チーム所属だからこんなこと言いたくないけど、やっぱ、ちょっと違うんだよねー。村上龍はポルトガルというとルイ・コスタの話になるけど、「ポルトガルらしさ」の源泉はむしろジョアン・ピントなんじゃないかと俺は思う。

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