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江戸川駄筆のサッカー日誌
2000-2001/第6節

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8月28日(月)10:20 a.m.
 アストン・ヴィラ×チェルシー(プレミア第3節)をライブ観戦。ヴィラは、PSVからニリスを獲得していた。知らなかった。チェルシーのほうは、アトレチコからハッセルバインク、インテルからパヌッチ、パルマからスタニッチをゲット。なんだか渋い補強である。ウェアはマンC、すっとんは何ヤラいう1部リーグのクラブ、そしてデシャンはバレンシアに行ってしまったとか。知らなかった。あと、ペトレスクもどっかに移籍したみたいだ。試合のほうは、10分にニリスのファインゴールでヴィラが先制。31分にCKからデサイーがヘッドを叩き込んでチェルシーが同点に追いつく。後半はさしたる見せ場もなく、そのまま1-1のドローで終わってしまった。終盤は、「ドローでいいや」というプレミアらしからぬ雰囲気も漂っていて、ちょっと退屈だった。終了間際のフロのループは入ってもいいシュートだったけど。いきなりチームに溶け込んでいるニリスの動きが目立った。

 土曜開催のミドルズブラ×リーズ(プレミア第3節)をビデオで途中まで見る。お目当てはボクシッチだったのだが、故障で欠場。からだ弱いなぁ。前半のうちに、バタバタとリーズが2点を取っていた。どうやら1-2でリーズが勝ったようだ。ミドルズブラは、なんだか弱っちい。移籍のカランブーがいっぱいボールに触れて楽しそうだったけど。美人の奥さんは元気か。


似てる人シリーズ

#121 ヴィラのポール・マーソンとハリソン・フォード。
#122 チェルシーのワイズと慶大ラグビー部の上田監督。



8月27日(日)12:50 p.m.
 ウエストハム×マンチェスターU(プレミア第3節)をライブ観戦。前半早々にベッカムのFK、後半早々にコールのゴールでユナイテッドが2-0とし、勝負あったかに思われた。が、いまだ勝ち点のないウエストハムも懸命の追撃。86分に「ポスト・ガスコイン」と呼ばれているらしい18歳MFジョー・コールが倒されてPKをゲット。これをディ・カニオが決めると、さらに89分、ジョー・コールからのスルーパスを受けたディ・カニオがファーポストに折り返し、スーケルがヘッドで押し込んで同点にしたのであった。2-2のドロー。やっほっほ。久々にサッカーで興奮した。途中、睡魔の急襲を受けて気絶していたんでわからないのだが、なんでユナイテッドはスタムを後半から引っ込めたんだろうか。88分までろくに働いていなかったスーケルだが、さすがにおいしいとこ持ってかせたら天下一品である。関係ないが、エバートンに移籍した本物のガスコインは第2節でアシスト1を記録したらしい。いまだに代表復帰を諦めていないとも聞いた。まじっすか。死にそうで死なない不思議な男である。

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 今朝の日刊スポーツでは、なぜか吉原コータが五輪代表入りしたということになっていて、やったやったと喜んでいたのだが、どうやら誤報だったらしい。ぬか喜び。FWは、柳沢、高原、平瀬の3人のようだ。3人で足りんのかな。けっこう思い切った決断だと思うんだけど、点取れないFWが何人いても同じってこと? だいたい18人って枠が少なすぎるよねぇ。


8月26日(土)11:30 a.m.
 きのう仕事を終えて帰宅すると、セガレが「これ聴かせて」と言って1枚のCDを持ってきた。何かと思って見ると、Brian Melvin & Jaco Pastorius『NIGHT FOOD』である。そんなもん聴かせたことはないし、俺だって買ってから一度か二度しか聴いてないのだが、どうやらジャケットのデザインに、セガレの心の琴線に触れる何かがあったらしい。いくら何でも3歳児にジャコパスは早すぎやしないかと思ったのだが、どうしてもとせがむので聴かせてやった。歌も入ってないし気に入らないだろうと思いきや、両手にウチワを握りしめて嬉しそうに踊り始めた。ジャコパス盆踊り。ここに、ジャズと盆踊りの融合(フュージョン!)という困難かつバカバカしい音楽的命題がきわめてナチュラルな形で実現したのであった。気をよくした父親がWeather Report『Black Market』をかけてやると、こんどはクッションを抱えて「おまんじゅうはいかがですかぁ〜」とワケのわからんことを口走りながら、やはり踊っている。ブラック・マーケットでまんじゅうは売ってないと思うが、まあ、当たらずといえども遠からずというところである。なかなかのセンス。さらに『Birdland』(live version in "8:30")は3回も聴きたがった。ついに山口百恵を脱却したか。今夜帰ったら、『Word of Mouth』を聴かせてみよう。

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 所得税の還付金が入って、ほっと一息。確定申告が2ヶ月も遅れたというのに、よくもまあ、文句も言わずに返してくれるもんである。税務署は意外にこころが広い。感情がない、という言い方もできるけど。ともあれ来年は迷惑をかけぬよう、きっちり締め切りを守って申告しよう、と思った。北風と太陽の話みたいだ。

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UEFAチャンピオンズリーグ・1次リーグ組み合わせが決定。

グループA:
レアル・マドリード(スペイン)
スパルタク・モスクワ(ロシア)
バイヤー・レバークーゼン(ドイツ)
スポルティング・リスボン(ポルトガル)

グループB:
ラツィオ(イタリア)
アーセナル(イングランド)
スパルタ・プラハ(チェコ)
シャフタル・ドネツク(ウクライナ)

グループC:
バレンシア(スペイン)
オリンピック・リヨン(フランス)
オリンピアコス(ギリシャ)
ヘーレンフェーン(オランダ)

グループD:
モナコ(フランス)
ガラタサライ(トルコ)
グラスゴー・レンジャーズ(スコットランド)
シュトルム・グラーツ(オーストリア)

グループE:
ユベントス(イタリア)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ(スペイン)
パナシナイコス(ギリシャ)
ハンブルガーSV(ドイツ)

グループF:
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
パリ・サンジェルマン(フランス)
ローゼンボリ(ノルウェー)
ヘルシンボリ(スウェーデン)

グループG:
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
PSVアイントホーフェン(オランダ)
ディナモ・キエフ(ウクライナ)
アンデルレヒト(ベルギー)

グループH:
バルセロナ(スペイン)
ミラン(イタリア)
リーズ・ユナイテッド(イングランド)
ベジクタシュ(トルコ)

 こうして32チームの顔ぶれを眺めているだけで、ご苦労さんだなぁ、と思う。ラツィオの1位突破は問題なかろう。案の定、バルサは唯一スペイン・イタリア・イングランドが同居する激戦区へ。なんでこうなるんだろうね、ほんとに。おまけにトルコにも行かなきゃならんのだから難儀である。注目カードは、ラツィオ×アーセナル、ユーベ×ラ・コルーニャ、バルサ×ミラン、そしてOPEL対決となるバイエルン×パリSGといったところか。ローゼンボリ×ヘルシンボリのボリボリ北欧ダービー(?)も白熱するかも。で、いつから始まるの? ……あ、あんまり関係ないけど、ゆうべのスーパーカップ、録画すんの忘れちゃった。


8月25日(金)10:00 a.m.
 2日前、仕事場から徒歩30秒のところに函館市場が開店した。回転寿司屋である。どんな回転装置を備えているのか気になるのだが、まだ行っていない。混んでいるからである。めちゃめちゃ、混んでいる。雑誌の創刊号と同じ現象ではあるが、それにしたって混み方が常軌を逸しているとしか思えない。夕刻、店の前を通ったときには、来たばかりの客に警備員が「1時間待ちです」と告げていた。1時間待ち。ディズニーランドかここは。回転寿司というのは、つまりファーストフードである。ちょろっと立ち寄って、ちょこっとツマんで帰る。それが回転寿司の存在意義ではなかったのか。それを1時間も待って食いたいと思う人たちのことが、俺にはぜんぜん理解できない。っていうか、寿司であれラーメンであれシュークリームであれ、ものを食うために行列するのは馬鹿げていると思う。そこまで貧しくないだろう、この国は。

 しかし、杉並区松庵の住民たちは、まなじりを決して並ぶのであった。そんなに食いたいか回転寿司。しかも家族総出で。おばあちゃんまで連れて。回転寿司屋が開店したぐらいで、なに盛り上がってんだ松庵1丁目。夏休みの思い出作りか。絵日記に書くのか。ぼくがうにばかりたべるので、おかあさんはかっぱまきばかりたべていました。うちはいがいにびんぼうなんだな、とおもいました。うにの絵は難しいぞ。たぶん、玉子焼きと見分けがつかない絵になると思う。んなことはともかく、そんなに旨いのか函館市場は。1時間待っても食いたいほど旨いのか。しかし、旨いったって、しょせん回転寿司である。想像を絶するような旨さ、ではないだろうと思う。

 これはやはり、「オープンしてすぐに食った」と「1時間も並んで食った」ことに価値を見出しているとしか考えられないのであった。「函館市場? あら、ウチはもう、とっくに行ったわよ」とか「1時間も待たされたのよ」とか、そういうことを誰かに言いたくて言いたくてたまらないのだ。べつに奥さん口調にする必然性もないけれど、まあ、そういうことである。その進取の精神と忍耐力を賞賛してもらいたいのだ。そんな意味不明の優越感を得るために、1時間、並ぶ。人間とは不可解な生き物である。

*

 アーセナル×リバプール(プレミア第2節)を観戦。計3人の退場者を出すという陰惨なゲームであった。ラウレン、アンリのゴールで2-0。あの可愛らしい丸首ジャージが消えたのと同時に、リバプールはチームのパーソナリティまで変わってしまったように見える。やさぐれているというか、とげとげしいというか、ささくれだっているというか。昨季はチーム全体に、「いい人な感じ」が漂っていた。好青年の書生臭い正義感というか、けなげで潔癖な闘争心というか、ようわからんがそんなようなものがあった。それが俺は好きだったのだ。ま、開幕戦から中1日で強豪相手のアウエー戦という日程のせいで、イライラが募っていただけかもしれない。でも、新加入のバーンビーとマカリスターは、なんかチームカラーに合ってない感じ。ベルガーやジェラードが戻ってくれば、また違った雰囲気になるとは思うけれど。

 ところでこのゲームは、ミスター結果論ことアンディ・グレイ解説による「マンデー・ナイト・フットボール」の枠内の中継だった。試合前に主審がインタビューを受け、「試合後はレフェリングが話題にならないよう期待してます」なんて言われていたのに、その主審がイエロー&レッド乱発でぶち壊しにしてしまった。欧州選手権でも笛を吹いた人らしいから、実力には定評があるんだろうし、だからこそインタビューも受けたんだろうけど、たぶんそのインタビューが彼の心理に影響を与えたんだと思う。「アンディが見てるんだから、しっかりアピールしなければ」の思いが自意識過剰を招いたように見えて仕方がない。やっぱレフェリーはメディアに出ないほうがいいんでしょうね。

 ともあれ、テレビ屋さんにとっては「してやったり」の展開になり、審判をこきおろすアンディ・グレイも終始ご機嫌だったわけだが、気の毒なのはヴィエラである。開幕から2試合連続のレッドカード。プレミアの場合は自動的に出場停止にならず、FAの裁定が下されるまでは退場後も試合に出られるわけだが、最初の退場から中1日ということを考えれば、休ませてあげたほうが良かったんだろうなぁ。彼、たぶん被害者意識が強すぎるんだと思う。ものすごいポテンシャルを持っていて、誰もがそれを賞賛しているのに、「悪意に満ちた」(粕谷編集長)メディアのバッシングや悪質なファウルのせいで、「俺ばかりひどい目に遭わされている」という気持ちがどんどん膨らんでいるに違いない。自己愛が満たされていないのだ。最近の精神分析理論では、人は自己愛が傷つけられたとき(つまり「自分がかわいい」と思えなくなったとき)、猛烈な怒りに突き動かされるらしい。これを「自己愛憤怒」という。回転寿司に1時間並ぶ人々も、その達成感や優越感で自己愛が満たされるのであれば、それはそれで意味がある。誰かヴィエラの自己愛を癒してあげなさい。

 話は変わるが、粕谷編集長はシーマンのヘアスタイルに「これ、やめてくれませんかねぇ。ぜんぜん似合ってない」と文句を言っていた。シーマンの髪型なんてどうでもいいとは思うのだが、まあ、たしかに長髪を後ろで束ねたその姿はあまりほめられたものではない。しかし愚妻によれば、「どんな髪型にしたって似合わないわよ」とのこと。「ああやって後ろで束ねると、鏡では自分の顔が小さく見えるんじゃないの」とも言っていた。ひどいことを言うもんである。でもね、ここで白状しちゃうけど、俺もフリーになった当初、髭を生やして長髪を後ろで束ねていたことがあったんだよ。ああ恥ずかしい。もしかしたら今のシーマンに似ていたかもしれない。最低だ。


8月24日(木)9:00 a.m.
 きのうの日誌を読んだ愚妻に、「あたしと結婚してなかったら、免許も取ってないんじゃないの?」と言われた。うーむ。たしかに。結婚相手がクルマを持ってなかったら、きっと、運転しようなんて思わなかったに違いない。30過ぎて教習所に通う気になったのは、そこにクルマがあったから、だ。

 ことほどさように、わが人生は「他力」である。主体性ってもんがないのかおまえは。そうっすね、あんまりないっすね。主体性のある人間は「成せば成る」と考えるが、主体性のない人間は「成るように成る」と考える。成るように成るとしか思ってないから、主体性のない人間は無為に過ごすのが得意だ。果報は寝て待てというわけで、俺もこの36年間、どちらかというとボーっとして生きてきた。これは最近になって知ったのだが、子供の頃、俺の両親はしばしば「また駄筆が天井見てボーっとしてたぞ」と俺のいないところで心配していたらしい。どうせ親に心配かけるなら、もっと派手でかっこいい心配のかけ方ってもんがあると思うのだが。ともあれ、いまでも俺はときどき、天井を見てボーっとする。天井を見てボーっとさせたら右に出る者はいない、かもしれない。

 ゴーストライターなんて商売を10年もやってられるのも、主体性のなさと関係があるのかもなぁ。むろんゴーストにもいろいろあるわけだが、俺の場合、自ら企画を売り込むこともなく、営業に精を出すわけでもなく、著者・編集者の「いいなり」に書いて書いて書きまくるという完全無欠の下請け仕事。これ以上の「他力」があるだろうか。いや、ない。物書きとか絵描きとか音楽家とかは、よく「おまえはカネのために魂を売るのか!」と詰られることがあって、ここでいう「魂」とは要するに主体性のことだったりするわけだが、ゴーストなんてのは、最初から魂を質入れしてるようなもんである。なんたって、ほら、幽霊だから。幽霊に節操はないのだ。

 しかし、これはあくまでも一般論として言うのであるが、そんな幽霊でさえ「いくら売れるからって、こんな作り方しちゃいかんよなぁ」と思うような企画が、世の中には、ある。うまく言えないが、まあ、「紋切り型の詰め合わせ」みたいな本のことだ。その紋切り型をうまく料理すんのがあんたの仕事だろ、と言われれば返す言葉がないのだが、それにも限度ってもんがある。いかんよなぁと思いながらも幽霊は魂とカネがないから引き受けるわけだが、紋切り型の詰め合わせを製造するのはとても退屈なので、なかなか原稿が進まない。どうして人は紋切り型の詰め合わせを買うんだろう。……あくまでも一般論である。いまの仕事がそうだと言ってるわけじゃない。そうでないとも言ってないけど。やれやれ。いくらガス抜きが必要とはいえ、こんなところに仕事の愚痴を書くのはよくないよなぁ。もしかして、これが、かの有名な勤続疲労という奴なんだろうか。ベッカムが右からクロスを上げるのに飽きてきたのと同じように、俺も紋切り型の詰め合わせに飽きているのかもしれない。

*

 UEFAチャンピオンズリーグの出場32チームが決定。

スペイン:R・マドリー、ラ・コルーニャ、バルセロナ、バレンシア
イタリア:ラツィオ、ユベントス、ミラン
イングランド:マンチェスター・U、アーセナル、リーズ
ドイツ:バイエルン、レバークーゼン、ハンブルガーSV
フランス:モナコ、パリSG、リヨン
オランダ:PSV、ヘーレンフェーン
ポルトガル:S・リスボン
ロシア:S・モスクワ
ギリシャ:オリンピアコス、パナシナイコス
スコットランド:G・レンジャーズ
ベルギー:アンデルレヒト
トルコ:ガラタサライ、ベジクタシュ
ウクライナ:ディナモ・キエフ、シャフタル・ドネツク
チェコ:スパルタ・プラハ
ノルウェー:ローゼンボリ
スウェーデン:ヘルシンボリ
オーストリア:シュトルム・グラーツ

 というわけで、インテルは予備予選敗退!なのであった。ヘルシンボリにagg.1-0でやっつけられたらしい。何やってんでしょ。ちなみに常連ポルトも姿を消した。ギリシャ、トルコ、ウクライナが2チーム出してるってのが立派だな。んで、一次リーグはいつから始まるんだ?


8月23日(水)9:00 a.m.
 なるべく煙がかからないような位置にMacを移動したらキーボードが遠くなったので、延長ケーブルを買いに吉祥寺のT-ZONEへ行った。延長ケーブルはあるかと店員に訊ねたら、「昔のMacですか?」と言われた。そういう言い方はないじゃないか、と思った。

 数日前、朝日のたしか夕刊に、「ワープロよ」と題した記事が載っていた。メーカーや販売店がワープロ専用機から手を引き始めており、ワープロ愛好者がそれに抵抗しているらしい。ワープロ愛好者? 愛用者ならわかるが、愛好者とは。そんなに好きなら自分で作りゃいいじゃん、なんて言ったら怒られるか。ま、何にでも愛好者はいるもんである。自称「Macのキーボード・フェチ」という人も俺は知っている。それはともかく、ワープロ専用機を年間何百台も購入してしまい、途方に暮れている役所もあるんだとか。先見の明がなさすぎないか、それ。あと、「複雑な文章を書くには今でもワープロのほうが適している」というようなコメントもあったけど、「複雑な文章」って何ですか。わからん。たしかにMacには「シンプル」テキストというエディタが入っているけど、べつに哲学や宇宙物理学の論文が書けないわけじゃないしなぁ。何が言いたかったんだろう、このコメント出した人は。ワープロ専用機にできてパソコンにできないことって、何ひとつ思い浮かばない。ともあれ、ワープロ専用機は俺もこれまでに3台使った。愚妻から使い古しのMacを貰ってからも、しばらくはワープロで仕事をしていた。ワープロはフリーズしないからえらい。たぶん、文字通りの「専用機」、つまり「筆記用具」としての機能を追求していれば、生き残る道も少しはあったんだろうと思う。それが最後には「年賀状製造マシン」みたいなイメージになっちゃったからなぁ。でも俺、結婚相手がMac持ってなかったら、いまごろ何で仕事してたんだろう。ワープロのままだったのか。それとも、Windowsマシンか。それでもやはりMacだったのか。


 

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