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江戸川駄筆のサッカー日誌
2000-2001/第13節

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12月17日(日)

 マンチェスターU×リバプール(プレミア第18節)をライブ観戦。スイスイ首位を走るユナイテッドだが、実は満身創痍でフォワードが払底しており、この試合はスールシャール&スコールズの1.5トップである。地味。これなら何とかなるかも……と淡い期待を抱きながら見ていたのだが、いやはや、やってくれました。43分、ペナルティ・エリアの前で、ノー・プレッシャーにも関わらずネヴィル(フィリップかガリーかどっちかわからん。デブール兄弟は見分けがつくのだが、ネヴィル兄弟は見分けがつかない)が意味不明のハンド。このFKをマーフィーが見事に決めて、リバプールが先制したのである。リードしたリバプールは後半、「恥も外聞もなく」(by 粕谷スーパーバイザー)退いて退いて退きまくり、ペナルティエリア付近にDFラインを二重に引いて必死の守り。完全に攻撃を放棄した、プレミアにあるまじきイタリアン・テイストな戦いぶりである。でも、ことユナイテッド戦に関しては許す。とはいえ、試合中は気が気でなく、「どうせ追いつかれるんだから、もう1点取らんとあかん!」と吠えていたのであるが、ユナイテッドも工夫と覇気のない攻めに終始して、リバプールが0-1で逃げ切ってしまった。やっほー。去年から、(日本で放送された)ユナイテッドの負け試合を1つも見逃していないのが、俺の自慢である。ところで、ごく一部に好評な愚妻の一言。「アーウィンの顔って、泥棒がかぶる半透明のお面みたい」。……こういう暴言を暴露するから、俺は妻に怒られる。

 インテル×ブレシア(セリエA第11節)を後半からライブ観戦。スコアレスドロー。インテル、ぜんぜんダメ。なんつっても、ビエリが冴えない。故障前なら2点は決めていたと思う。デルピやアモローゾやオーウェンや小倉なんかもそうだけど、怪我をしたアタッカーは本当に苦労するようだ。きっと、ものすごく微妙で繊細なフィーリングが求められる仕事なんだろう。完全に「戻る」ことはないのかもしれない。ブレシアのほうは、バッジョが「こんな連中と一緒にやってられるか!」とキレかかってるような気がする。


似てる人シリーズ

#134 インテルのユーゴビッチと山田吾一。
#135 ブレシアのヒュブナーとレッツゴー三匹の長作。



12月16日(土)

 なぜか家族3人で浅草へ。久しぶりに首都高に乗ったら、最初のカーブで一瞬にして掌が汗ばみ、次のカーブでは目が潤んできた。情けない。運転は永遠に上手くならないと思う。雷門の前に新しい地下駐車場ができていて、便利だった。仲見世通りの奥では、明日から始まる羽子板市の準備が行われていた。ちらりと見ると、案の定、長嶋をあしらったものが散見された。「変わり雛」なんかもそうだが、この手の「ご時世モノ」って、有名人の顔がちっとも似ていない。仲見世通りを抜けて、ROXというビル内にあるウルトラマン倶楽部へ。ガイアとアグルがショウのようなことをやっていた。セガレに、サンタさんにお願いするプレゼントを選ばせるつもりだったのに、いつのまに心変わりしたのか、「仮面ライダークウガのドラゴンフォームをお願いする」という。愚妻が店外にセガレを連れだしているあいだに、密かに買って宅配の手配をしようと企んでいたのだが、ウルトラマン倶楽部に仮面ライダーは売ってない。結局、その場で初代ウルトラマンとウルトラマンナイスを買わされた。自分が子供の頃、なかなか円谷系人形を買って貰えなかったので、ねだられるとつい財布の紐が緩んでしまう。しかも「初代ウルトラマン」というのが、琴線に触れてしまうのだ。いかんなぁ。ルソーの「エミール」という書物には、「子供を不幸にするいちばんの早道は、いつでも何でも手に入るようにしてやることだ」と書いてあるらしいし。買い物を終えてから、花やしきへ。あのスペースにあれだけのアトラクションを詰め込むのは、やはり凄い。さすがに日本人の仕事、なのか。なんちゅうか、得体の知れない情熱と鬼のような執念、のようなものを感じてちょっと怖い気がする。セガレと並んで回転木馬なんか乗っていると、それが自分の人生の一場面だということがちょっと信じられない。

 夜、ナポリ×レッジーナ(セリエA第11節)をライブ観戦。他に何もやっていないので仕方なく見たのだが、どうしてどうして見応えのあるゲームだった。すばらしいコンビネーション・プレイを次々に繰り出したナポリが、なんと前半で3得点。でも、こういう試合にかぎってセサが出ていない。諸事情あって、セサがゴールしてくれないと俺が困るのである。

 こういう試合はえてして後半ダレるものなので、12時からはエバートン×ウエスト・ハム(プレミア第18節)をライブ観戦。某Kアナが「お約束用語」を何回口にするか数えようかとも思ったのだが、スワーブをかけたりチップキックをしたりピンポイントのクロスを入れたりする選手があんまりいないので、やめた。ちなみに愛読者カードには、<少ないボキャプラリーに、ぜひ「惜しいっっっ!!!」も入れてください。ちっとも惜しくないシーンでも必ず言う。あと老人だからすぐ「胸が熱く」なっちゃうみたいっす。>というご意見もありました。たしかに。試合のほうは前半0-0、後半もなかなか点が入らず「またつまんない試合見ちゃったのかなー」と思っていたのだが、75分にエバートンが先制、83分にウエスト・ハムが追いつくという、けっこうスリリングな展開に。ウエスト・ハムの同点ゴールを決めたカヌーテという黒人FWがおもしろい。名前も似ているが、彼もカヌ同様、時空を歪めてしまう不思議な魔法の使い手のようである。カリュウ(バレンシア)とかクライファートとかもそうなのだが、脚の長いFWは得だ。さらにロスタイム、右サイドからシンクレアが絶妙のセンタリングを上げ、ウエスト・ハム逆転か!と思われたが、相手GKが負傷して倒れているのを見たディ・カーニオがボールを両手でキャッチしてプレイを止めた(判定はハンド)。Kアナの胸を熱くするのに十分な感動的なジェントルマンぶりであった。直後にタイムアップで1-1のドロー。もし、あれをディ・カーニオがゴールしていたら、ゲームを止めなかった審判は抗議と批判で再起不能になったかもしれない。

 プレミア終了後にセリエに戻ると、なんと5-1になっていた。その後も両軍1点ずつ取り合って6-2でナポリの勝ち。ナポリはパレルモ獲得の噂もあり、今後がちょっと楽しみになってきた。でもセサ(途中出場)のゴールはなかった。



12月15日(金)

 ちと古い試合だが、カタルーニャ・ダービー、バルセロナ×エスパニョール(リーガ第14節)をビデオ観戦。4-2でバルサの完勝である。たまにこういうゲームを見せてくれるから、バルサはなかなか見限れない。リバウドのPKを除く3ゴールは、いずれもファンタジー溢るるものであった。先制点は、リバウドからクライファート、クライファートからリバウドへの極めて高度なワンツー。あれだけプレッシャーのかかった状況であの角度にあのタイミングでラストパスを出せるクライファートって、やっぱタダモノじゃない。2点目は、チャビ。右足のアウトサイドで蹴ったグラウンダーのボールは、右打者の懐をえぐる平松(巨人のじゃないよ)のカミソリシュートもかくやと思わせるような軌道を描いてゴール右隅に吸い込まれていった。そして4点目は、エリア内に持ち込んだクライファートがヒールで落としたところをルイス・エンリケがダイレクト・シュート。金子さん(アナじゃないよ)は「そこにボールが来ることをルイス・エンリケが信じていた」って言ってたけど、そうかなぁ。俺には、けっこう慌てて足を出したように見えたけど。ま、いずれにしてもベリー・ファインな得点であることは間違いない。これだけ活躍して自分のゴールがないってのが信じられないが、紛れもなくクライファートの試合だった。

 バイエルン×ハンブルガーSV(ブンデス第17節)をビデオ観戦。WOWOWのブンデスリーガ中継をたぶん初めて見た。てっきり解説は奥寺さんなんだろうと思っていたら、あろうことか田中孝司だった。田中孝司のことを、我が家では略して「たこ」と呼んでいる。その「たこ」が湘南の監督になるという話をしたら、愚妻は「やったー」と喜んでいた。べつに湘南を応援しているわけではない。監督になれば解説をしなくなるから嬉しいのである。ブンデスリーガを見ていていちばん感心するのは、ゴール脇の広告看板(平面なのにカメラのアングルだと立体に見えるやつ)が異様に良くできていることだ。さすがにドイツ人の仕事、なのか。今回もOPELの広告が完璧に「立て看板」に見えた。セリエもリーガも合成画面のバーチャル看板が流行りだが、ドイツだけはあの職人芸を残してもらいたい。……えーと、試合のほうは2-1でバイエルンが勝ったんだと思う。



12月14日(木)10:45 a.m.
BGM/ W.A.Mozart "Symphonies No.40 & No.41(Jupiter)"

 FIFAは、2000年の最優秀チームとしてオランダ代表を選んだんだそうだ(俺はファンだけど異議あり)。サッカーは結果だけじゃない、という意思表明のようにも見えるが、一方で最優秀監督はイタリアのミステル・カテナチオことディノ・ゾフである。なんか矛盾してないかそれ、と思わないでもないわけであるが、最優秀選手がフランスのジダンであるところを見ると、何のことはない、要は欧州選手権の(ポルトガルを除く)上位チームに賞を均等配分しただけのことなのであった。さらに20世紀最優秀選手なるものは、FIFAのナントカ委員会ではペレ、インターネット投票ではマラドーナと、こちらもスッタモンダの末に玉虫色の決着。それって、なんか、とっても日本人的なバランス感覚であるような気がする。なーんだ、「世界」もあんがい「調整」が好きなんじゃないか。だけど、だったらポルトガル(もしくはフィーゴ)にも何かあげなさい。このあいだオランダにアウエーで勝ったんだし。実質、欧州3位だぜ。

*

 愛読者カードは知人友人からも届いている。ありがたい。自分で企画して言うのも何だが、こりゃ、なかなか面白いな。自己愛が満たされる。もちろん、俺の自己愛を満たしてもらうように誘導尋問しているからである。「弟子になりたい」とおっしゃる方も一人だけいた。すみません、弟子は取ってません。私淑まで禁じるつもりはないですけど(笑)。訊いてないのに「嫌いなアナウンサー」や「嫌いな解説者」を書いてくれる人も少なくない。面白かったのは、某Kアナについて、<「スワーブをかける」「チップキック」「すごい」の3 語に頼りすぎ。>とお書きになっていた方がいらっしゃること(これじゃ匿名になってないか)。まったく同感である。俺としては、これに「ピンポイント」と「いいボールだ」も加えたいところであるが。好き嫌いが分かれるのが、柱谷弟。あと、加茂周の人気が高いのがちょっぴり意外だった。俺も決して嫌いというわけじゃないけれど、ちょっとテンポ遅すぎ。このあいだインテル×ユーベ戦で久しぶりに彼の解説を聞いたが、実況が八塚さんだったんで、マシンガンと大砲(それも日露戦争時代のやつ)で撃ち合っているような感じで、けっこうずっこけた。ともあれ、みんなコメンタリーに関しては一家言あるんである。

 いくつかご質問にお答えすると、まず、取材ノート片手に観戦はしていません。だから試合展開に関してはウソも多いです。ただ、「書く」ことを前提に見ていると、けっこう覚えてられるものみたいです。あと、ミステリ日誌のほうは、たぶんもう更新されることはないと思います。最近あんまりミステリを読んでいないし、日誌を2つも書いてられないので。うやむやのうちに統合されたと思ってください。そういえば先日は、桐野夏生『光源』を読みました。やっぱり彼女にはミステリ(というか人が死ぬ小説)を書いてほしいと思いました。

*

 昨夜は、サウサンプトン×リーズ(プレミア第15節ぐらい)を観戦。コメンタリーは久々の「金八コンビ」で楽しかった。しばらく黙って状況を観察してから、一気に両チームの戦い方や弱点を分析してみせる金田さんの解説には、やはり凄みがある。ときどき、話が難しすぎて飲み込めないこともあるけど。最近、セリエの解説をしてくれないのが不満だ。サッカーは好きだけど仕事は嫌いなのかも。宮古島でのくつろぎ方を見たせいか、そんな気がしてならない。あの人は、リゾートが、ものすごく似合う。試合のほうは、前半に決めたビーティのゴールを守りきって、サウサンプトンの1-0。終盤は観客が過熱してえらい剣呑な雰囲気になっていた。あの雰囲気でピッチまであれだけ近いと、イタリアやスペインなら大惨事になっているに違いない。最前列の客が選手に「触われる」ということは、「殺そうと思えば殺せる」ということだ。フーリガンが悪名を轟かせているわりに、イングランドの観客はお行儀がよろしい。それにしても、あのサウサンプトンのホームスタジアム、いくら何でもゴール裏が近すぎやしないか。あそこのゴールって、もしかしたら世界一「奥行き」が浅いかも。横から見ると、すごく薄っぺらい。ネットに突き刺さったボールが観客の顔にぶつかりそうである。ゴールの奥行きって、何かルール上の規定はあるんだろうか。

 ところで、このところリーズはあまり点が取れないらしい。だが、そのリーズ以上に取れなかったのがラツィオなのであった。なんでこんなチームにホームで負けたかなぁ。ついでに、コパ・イタリアでもウディネに逆転(ホーム2-1、アウエー1-4)されたようだ。金田さんも「今年のラツィオはきつい」とおっしゃっていたから、きっとそうなんだろう。ま、昨季あんな勝ち方をしたわけで、ラッキーがそう続くとも思えない。今季はローマさえ優勝しなければそれでよし、とするか。


似てる人シリーズ

#131 リーズのアラン・スミスと妖怪人間ベム。
#132 プレミアのポール・ダーキン主審と松村邦洋。
#133 サウサンプトンのホドル監督と『奥様は魔女』のダーリン。



12月13日(水)13:30 p.m.
BGM/ Gil Evans & Monday Night Orchestra "BUD & BIRD"

 けっこう意外なことに、愛読者カード(昨日の日誌参照)は着々と届いている。シメオネのところに、「江戸川さん、むかし嫌いでしたよね」なんて書いてくれちゃう方もいた。なんて熱心な読者なんだ。いかにも、ラツィオに来るまでは嫌いでした。それが今では、Macのハードディスクに「SIMEONE」と命名しているほどのファンです。人は変わるんです。「ラツィオとマンUどっちが強いか」は、今のところ「その他」が100%だ。みんな、「ごめんなさい」とか「すみません」とか謝りながら、「その他」に○をつけている。なんて正直なんだ。ともあれ、メールをくださった皆さま、どうもありがとうございました。まだ送っていない方、引き続きお待ちしております。

*

 本棚が届いたのでそのへんに積んであった本を整理していたら、なぜかイザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』(角川文庫版)なんかが出てきた。いつ買ったんだろうと訝しがりながら、つい読み始める。およそ30年前の本(初版は昭和46年)だが、もちろん現状とやや合わなくなっている部分もあるものの、基本的にはぜんぜん古くなっていない。名著の名著たる所以であろう。いま書店に溢れている夥しい量の書籍のうち、30年後も読むに耐えられるものが一体どれだけあるだろうか。俺もゴーストライターとはいえ、そういう本を一冊ぐらいは書いてみたいものである。

*

 昨晩は、ユベントス×パルマ(セリエA第10節)を観戦。CKからフェラーラがヘッドで決めた1点を死守して、ユーベの勝ち。このところ俺的には肩入れ度が増しているパルマだが、アモローゾがいまひとつ冴えない。大怪我した選手って、フィジカルは回復しても、判断力が錆び付いてしまうのかも。あの場面(って、見てない人にはわからんだろうが)は即シュートしないとなー。こんなことは釈迦に説法だが、サッカーにおける「自由(フリー)」というのは、ほんの刹那の出来事なのだ。セリエの場合、たぶん0.3秒後には剥奪されている。ま、サッカーに限らず、自由なんてそんなもんかもしれないけれど。ユーベのほうは、ピッポをいつまで腐らせておくつもりなのか。デルピエーロ負傷で出番かと思いきや、なぜか投入されたのはザンブロッタ。あの場面は、カメラでピッポを抜いてほしかった。スペインなら、絶対に抜いてるね。きっと、ジャージを半分ぐらい脱いだ状態で茫然としていたと思う。さらに後半も、ジダンに代えて使われたのはコバチェビッチであった。明らかに干されている。いまだノーゴールじゃ、しょうがないか。シーズン前は好調のように見えたんだけどねぇ。彼のガツガツしたプレイ(とワガママな性格を剥き出しにした不満の表情)を見られないのは寂しい。どうせならラツィオに来てみないか。兄弟で「うるせぇ、俺に蹴らせろ」とPKを奪い合うシーン、見てみたいぞ。もちろん、兄弟同時オフサイドも。



12月12日(火)14:30 p.m.
BGM/ Dave Grusin "Collection"

 きのう、久しぶりに見ず知らずの方(24歳の学生さん)から激励のメールを頂戴して嬉しかった。なんでも、サッカーとは関係ないキーワードで検索をかけたときに、このサイトが引っかかったのだという。それ以来、「毎日、楽しみに」してくださっているとか。たまたま自称「サッカー馬鹿」だったのが運の尽き(笑)だったわけなのであった。そのキーワードが何だったのか知りたいところだが、ご本人もお忘れになってしまったらしく、「思い出し次第お知らせします」という話になっている。いったい、何だろう。以前、「長谷川きよし」で引っかかった(このサイトはネズミ捕りかい)方がいらっしゃったことを考えれば、何で引っかかっても不思議ではない。人名だけでも、「似てる人」でサッカーと関係ない人がいっぱい書いてあるし。田中真紀子や新沼謙治のことを知りたい人が、ここに迷い込んでしまう可能性もあるんである。なんか怒られそう。いかがですか、Kさん。まだ思い出されませんか?

 ともあれ、こうして稀に未知の「読者」に出会うと、いったい潜在的にどれだけの人が読んでいるのか気になるものである。これまで投稿やメールをくれた方は、知人友人を含めて12人ぐらいだったかな。その背後に、どれぐらいリード・オンリーの読者がいるのであるか。知りたい。

 ……というわけで、第1回読者調査を行いまーす。まだ一度も当方にメールを送ったことがない読者のみなさん(そうでない方も是非)、よかったら下のアンケートをコピーして、
h_okada@kt.rim.or.jpまでお送りください。


『愛と幻想のフットボール』愛読者(笑)カード

※該当項目に○をつけるか、該当項目だけ残して他を削除するかしてください。

●このサイトを何で知りましたか?
( )どっかからリンクをたどって(リンク元=     )
( )検索で引っかかった(キーワード=    )
( )知り合いの紹介(紹介者=    )
( )風の便り
( )筆者のメール・名刺・年賀状など
( )某トトカルチョを通じて
( )その他 (具体的に=    )

●いつ頃からどのぐらいの頻度でアクセスしていますか?
( )年 ( )月頃から、
(毎日/ほぼ毎日/数日おき/しょっちゅう/ときどき/たまに/週イチぐらい/月イチぐらい/数えるほどしか/一度だけ/1日に2〜3回/その他)。

●どうして読んでるんですか?(複数回答可)
( )面白いから
( )江戸川のことが好きだから
( )勉強になるから
( )江戸川のことを尊敬しているから
( )サッカーの本質に迫りたいから
( )江戸川の生き方に共感するから
( )人生の真理に到達したいから
( )江戸川の弟子になりたいから
( )暇だから
( )孤独だから
( )いや、まあ、なんとなく惰性で
( )バカについて研究しているから
( )その他(具体的に=    )

●あなたの好きなチームはどこですか?(複数回答可)
( )ラツィオ
( )チェルシー
( )デポルティボ・ラ・コルーニャ
( )オランダ代表
( )コンサドーレ札幌
( )その他(具体的に=    )

●あなたの好きな選手は誰ですか?(複数回答可)
( )ネドベド
( )シメオネ
( )ゾラ
( )ポジェ
( )ハッセルバインク
( )ジャウミーニャ
( )ディエゴ・トリスタン
( )ダビッツ
( )吉原宏太
( )その他(具体的に=    )

●あなたは何でサッカーを見ていますか?(複数回答可)
( )地上波
( )NHK BS-1
( )WOWOW
( )デジタルWOWOW
( )スカイパーフェクTV
( )ケーブルテレビ
( )スタジアム観戦

●あなたの好きなアナウンサーは誰ですか?(複数回答可)
( )倉敷保雄
( )その他(具体的に=    )

●あなたの好きな解説者は誰ですか?(複数回答可)
( )金田喜稔
( )その他(具体的に=    )

●ラツィオとマンチェスターUはどっちが強いと思いますか?
( )ラツィオ
( )その他

●今までで一番面白かった本誌記事は何ですか?
( )年( )月( )日の日誌の(    )のネタ。

●今までで一番面白かった「似てる人」は何ですか?(総集編はこちら
(   )と(   )。

●このサイトに関するご意見、ご感想、褒め言葉などをお書きください。
(                          )

●ついでに、あなたの「電話セールス撃退法」を教えてください。
(                          )

どうもありがとうございました。




12月11日(月)14:00 p.m.
BGM/ Nothing

 きのう、家族3人で井の頭公園を散策した。あいかわらず、ストリート・ミュージシャンが花盛りである。その中の一団が、「じゃあ、次は<アノスバ>やりまーす」と言うので何かと思ったら、「あの素晴らしい愛をもう一度」だった。ものすごく楽しそうだった。なんで学生さんが、あんな古い歌を知ってるんだろう。俺でさえ、あの時代の歌をカラオケで歌うと、ひと世代上の人々に「なんで知ってんの?」と言われるのに。別のところでは、取り巻きゼロの孤高のシンガーが地べたに胡座をかいてギターをかき鳴らしつつ絶叫調で歌っていた。どんな歌かというと、「自転車に乗っていて〜、いちばんストレスになるのは〜、何と言っても赤信号〜」というような吉田拓郎風の字余りソングである。通りすがりに耳にして、思わず吹き出してしまった。そんなにそれが歌いたいのか。それが魂の叫びなのか。ほかに何か不満はないのか。ヘンな歌を作りたいという気持ちはわかるが、もうちょっと頑張れ。

 散策後、家具屋で仕事場に置く本棚を2本注文。これで合計12本になる。このまま増え続けたらどういうことになるのか考えると、ちょっと怖い。どうして本を捨てられないかというと、まだ読んでないからである。じゃあ全部読む気があるのかというと、たぶん無理なのだが。

*

 ビチェンツァ×ラツィオ(セリエA第10節)をライブ観戦。ネドベド、クレスポ、サラス、ネドベドで1-4の圧勝。久々のゴールラッシュで気持ちよかった。だが、そんなことより、水沼&柱谷兄コンビが「ネドベドはこれで見納め」と、ユナイテッド移籍が既定の事実であるように言っていたが、それは本当なのか。クラニョッティは許しても俺は許さんぞ。頼むからやめてくれ。いちばん好きなチームの、いちばん好きな選手が、よりによってユナイテッドだなんて。ただでさえ右サイドに人材がいないときに、左サイドの生命線を売ってどうする。ギグスと交換するぐらいじゃないと割に合わないじゃないか。あと、マンチーニがプレミアのチームから「選手として」欲しがられているらしい。嗚呼。ラツィオ、ソフト的にもハード的にも崩壊寸前である。



12月10日(日)

 久しぶりに新本格系ミステリを読む。霧舎巧『ラグナロク洞』(講談社ノベルス)である。スカパーのミステリ・チャンネルで講談社の担当編集者が紹介しているのを見て面白そうだと思ったのであるが、せっかく半徹夜して読んだのに、つまらなかった。本格モノは最後まで面白いかどうかわからないから困る。



12月8日(金)12:50 p.m.
BGM/ Dave Matthews' BIg Band "Night Flight"

 うぬぅ。またMacの具合がおかしいのである。3日に一度ぐらいのペースでシステムエラーを起こしやがるのである。リスタートすれば解決するが、不安である。中古の限界か。年を越せないのか。20世紀の遺物になってしまうのか。誰か何とかしてくれ。

*

 ジョン・レノンが死んでから、早20年である。当時、俺は高校1年生だった。翌日の朝、4月の自己紹介で「ビートルズが死ぬほど好きです」と言っていた女の子が、教室へ入ってくるなり怖い顔をして鞄を机に叩きつけていたシーンを思い出す。「ほら、あたしはこんなにジョンを愛していたのよ」と周囲にアピールしているようで、おかしかった。誰も彼女を慰めようとはしなかったし、教室でそれが話題になったという記憶もない。俺はといえば、ビートルズもジョン・レノンも好きだったけれど、彼の死に憤りも哀しみも抱くことができなかった。いくばくかの喪失感はあったような気もするが、それを誰かと共有できるとは思えなかった。ちなみに4月の自己紹介のときには、「最近はイエロー・マジック・オーケストラとか聴いてます」なーんて言ってたような気がする。だからどうというわけではないけれど、ともかくそういう時代だったのであった。あれから20年たったという現実を、うまく飲み込めない。当時の「20年前」といえば、1960年である。安保である。俺は中学生のとき、どういう経緯か忘れたが、60年安保に関するレポートのようなものを自発的に書いたことがあった。鞄を叩きつけた女の子よりも、はるかにアナクロだった。樺美智子の死に憤りや哀しみを抱いていた。イヤな思い出である。日教組の思うツボのようなサヨク少年だったのである。今の高校1年生は、ジョン・レノン殺害事件をどんなふうに見ているんだろうか。

*

 鈴木その子さんがお亡くなりになった。十数年前、女性誌編集者時代に取材で二度ほどお目にかかったことがある。当時は「美白の女王」ではなく、「ダイエットの女王」だった。合掌。どうでもいいが、彼女の死を取り上げていた朝日新聞夕刊の「素粒子」は、何が言いたいのかまったく判らなかった。どうしてそれを取り上げたいのかも判らなかった。あのコラム、筆者が交代してから、めちゃめちゃレベルが落ちているように思う。端的に言って、ヘタ。

*

 日誌をサボっているあいだもサッカーは見ていたが、なんだかサッカーのことを書く気にならない。たぶん、ラツィオがリーズに負けたせいだと思う。BSデジタルチューナー、買わなくてよかった。さらにデポルティボまでミランに負けやがって、最悪である。何にも嬉しいことがない。ま、「敗因なき敗戦」という感じで、デポルの強さが際立ったゲームではあった。いま世界でいちばんポップでファンキーなサッカーをしているのはデポルティボかもしれない。話は違うが、どうして今季はどこの放送局もラ・コルーニャのことをデポルティボと呼ぶんだろう。ところで、一つ訂正。次節のローマの対戦相手はユーベではなくウディネーゼであった。ユーベ戦はラツィオ戦の次だ。なんだかんだいって、サッカーのことを書いている。



12月4日(月)16:35 p.m.
BGM/ Chick Corea & Origin "Live At The Blue Note"

 昨日は14時から23時までの超ロング対談取材につきあい、終わってから担当編集者S氏と2時まで飲んでしまったので、へとへと。黙って聞いているだけの対談取材というのは、ものすごく眠い。しかも9時間も煙草が吸えなかったので、ほとんど拷問であった。

 帰宅してテレビをつけると、オサスナ×マドリー(ライブ)、チェルシー×マンC(ライブ)、ペルージャ×ローマ(録画)がそれぞれ終盤を迎えていたので、残り時間の少ないものから順番に観戦。マドリーはロスタイムに決勝ゴールを奪って2-3の勝ち、チェルシーは猛攻をしのぎきって2-1の辛勝、そしてそしてローマは一人減った相手を攻めきれずに0-0で引き分けていた。ペルージャえらい! ってゆーか、マッツァンティーニえらい! 俺が見た時間帯だけでも、2つのグレートなセーブがあった。これでラツィオとローマの勝ち点差は7である。次節ユーベがローマに勝ち、次々節ダービーをラツィオがモノにすれば一気に1差だ。今世紀中の逆転も見えてきた。やっほー。



12月3日(日)

 昨夜は、ラツィオ×レッジーナ(セリエA第9節)をライブ観戦。レッジーナは前節のブレシア戦が没収試合(規定により、スコアは偶然没収された時点と同じ0-3)となり、次のホームゲーム2試合を中立地で開催しなければいけないらしい。しかし気の毒なのは、ゴールを記録から消されてしまうブレシアの3選手と3アシストのバッジョである。とりわけ、あの3点目が記録されないってのは納得いかないなぁ。ま、記憶には残るけど。さて試合のほうは、そんな死に体のレッジーナからサラスとクレスポがゴールを奪って2-0でラツィオの楽勝。ミハイロもコウトもベーロンもいないため、スタメンにイタリア人が7人という驚くべき布陣である。さらに後半途中からサラスに代わってシモーネ君が入ったので、8人にまで増えた。心配だったが、バローニオはかなり自信を持って中盤を仕切れるようになっている感じ。なので、まあ、悪いゲームではなかったのであるけれど、もっと派手なゴールラッシュが見たいなぁ。終盤、シモーネのアホがPKを外しくさって後味悪し。



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