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江戸川駄筆のサッカー日誌
2000-2001/第15節

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1月15日(月)14:10 p.m.
BGM/ Sonny Rollins "Alfie"

 昨夜は、ウディネーゼ×ラツィオ(セリエ第14節)をライブ観戦。ベンチにゾフ、右サイドにポボルスキーと、気分一新である。ポボルスキーは、モチベーション、コンディションともに最高の状態で出てきたような印象で、まさに救世主と呼ぶにふさわしい活躍であった。サイドを深くえぐる突破力。スピードのある鋭いクロス。豊富な運動量。ネドベドとの息のあったコンビネーション。そして献身的な守備。良い補強じゃ。これこそが補強じゃ。ラツィオの先制点となったオウンゴールも、彼のCKからだった。鋭く曲がりながらニアサイドを襲ったボールを、ウディネDFが右足インサイドで見事に蹴り込んでくれたのである。クレスポのPKもあって、前半は0-2。PKを与えた際に相手が退場になったこともあって、楽勝ムードであった。さらに後半早々にも、裏を狙ったポボルスキーのクロスにサラスが飛び込んで0-3。俺はポボルスキーが好きだ。好きだ好きだ大好きだ。直後にフィオーレの華麗なFKで1-3となったが、いずれ彼はラツィオの一員となるわけで、これもラツィアーレを喜ばせるものでしかなかった。余裕余裕。その後もラツィオはアウエーながら攻撃の手を緩めず、クレスポのゴールで1-4。あと2点は取れると、見てるほうも思ったし、やってる選手たちもそのつもりだったことだろう。ところが。「いつでも取れる、いくらでも取れる」と思ったところから油断が生じるのが世の常なのであった。決定機を何度も外して余裕のニタニタ笑いを浮かべているうちに、あれよあれよと2失点して3-4となってしまったのである。ウディネのガッツがすばらしかった。試合時間があと10分あったら、追いつかれてたかも。しかしまあ、勝ち点3はゲットできたわけだし、面白いゲームだったから満足である。仮に追いつかれていても、あんまり腹が立たなかったような気がする。何よりも、右サイド問題が解決したことが大きい。ベーロン不在でも、この攻撃力。ポボルスキー、CLの出場資格はないのかなぁ。ベンフィカってUEFAカップに出てたんだっけ?

 終了後、満ち足りた気分でチャンネルを替えると、プレミアの試合会場で視察中のエリクソンが観客に向かってにこやかに手を振っていた。複雑な気持ちだった。ポボルスキーが最初からいたら、あんたもまだイタリアにいたのにねぇ、と声をかけてあげたかった。



1月14日(日)

 きのう入手したPower Mac 6300/120を仕事場に運んで各種セッティング。この半年で、この手の作業にはすっかり熟練してしまった。パソコンが一発で立ち上がることが、こんなに幸せだとは。実を言うと、りんご君のお父さんが直してくれた自宅のMacも、起動が一度ではうまくいかないのである。PM6300は7300よりも本体のサイズがコンパクトなのがいい。6300と7300で、どうしてこんなに大きさが違うんだろう。そして、G4やG3はどうしてあんなにデカいんだろう。いったい何が入っているのか。ところで、Yからは余った15インチモニターも引き取ったのであるが、こいつはどうしたもんかなー。欲しい人がいたら、あげます。

*

 バルセロナ×バジャドリ(リーガ第17節)を観戦。実況は西岡アナ、解説は幸谷さんであった。倉敷&金子コンビはもうバルサ戦をやらないのだろうか。あの2人あってこそのバルサ戦だったのに。たぶん抗議のメールがスカパーに殺到していると思う。そもそも幸谷さんという人に、俺は昔から好感を持っていない。スペイン協会公認コーチだか何だか知らないが、物言いが尊大にすぎるのだ。野球でいえば、堀内のカンジ悪さに通じるものがある。アナウンサーや視聴者(っていうか日本人)の持っている知識や情報をナメている感じがするのもイヤだなぁ。「カップ戦は2戦トータルで勝てばいいからアウエーでは守備的になる」なんて、いまどき誰でも知ってるってば。それを、いかにも「わたしが啓蒙してあげましょう」的な態度で言われたんじゃ、鼻白むこと甚だしい。

 あと、俺は以前からこの人に「予習疑惑」を抱いている。録画中継で、「予言」があまりにもズバズバと当たりすぎるのだ。この試合でも、その疑惑をさらに深めるコメントがあった。後半の途中、「今日のグラルディオラはプレイスキックの調子がいい。ここまではFKをリバウドに蹴らせているが、そのうち彼が蹴って決定的な仕事をするかもしれない」という意味のことを述べたのである。そして1-1で迎えたロスタイム、ペナ手前左45度でバルサが得たFKをグラルディオラが蹴り、これが直接ゴールインして決勝点となったのであった。本来ならものすごく感動的なシーンなのに、「これ、きっと入るぞ」と思っていたので、ぜんぜん感動できなかった。間違っていたら謝るが、過去にも同じようなケースを何度も見ているので、彼が事前に試合経過を予習してから中継に臨んでいることに俺はほとんど確信を抱いている。それ自体は悪いことではないと思うけれど、いかにも「予言」めいた調子で予習で得た情報を喋ったのでは品位が疑われるというものだ。イカサマ占い師と同じである。だいたい、視聴者の興味を著しく阻害している。結果を知っていても知らないように喋るのが、プロの「芸」というものではないのか。カネを払っている「客」としては、真偽のほどを確かめ、声を大にして抗議したいところだ。あとでスカパーにメールを出してみよう。試合のほうは、その後もリバウドがダメ押しゴールを決めて3-1。前半終了間際に10人になっていたバルサだが、ますます好調に拍車がかかりそうな勝ち方であった。



1月13日(土)

 午前中、吉祥寺ロンロンの地下で、また楳図かずおとすれ違った。早くも21世紀二度目の楳図かずおである。水曜日にすれ違ったときと同じ服装だった。末広通りからロンロンまでの道のりを丸三日かけて歩いたのかもしれない。楳図かずおは池田満寿夫にもちょっと似ているな、と思った。あんまりしょっちゅうすれ違っていると、ストーカーと勘違いされかねないから気をつけよう。どう気をつければいいのか判らないが。

 午後、家族3人で砧公園へ。この寒いのに何をわざわざという感じだが、夕刻に用賀のY宅へMacを引き取りに行くので、それまで近くで遊んでいようと思ったわけだ。でも、やっぱり寒くて後悔した。走れば少しはあったまるだろうと、売店でサッカーボールを購入してセガレとキック練習。毎日テレビで一流のプレイを見ているだけあって、セガレのセンスはなかなかのものである。ドリブルのタッチもけっこう繊細だ。「おまえ、上手いな」とホメると、「Rちゃん、大きくなったらサッカーの選手になるんだよ」と言った。ほんとに代表選手になっちゃったりしたらどうしよう。胃が痛くて見てられないかも。親バカもほどほどにしなさい。

 Y宅では、Macを貰った上にすっかりご馳走になってしまった。寄生虫か俺は。さらに帰宅時にはとんだトラブルを起こして迷惑の上塗り。貰ったMacを車に積んだ際に、一緒にキーをトランクに閉じこめてしまったのである。トランクだけ開閉すると自動的にドアがロックされてしまうのだ。JAFを呼ぼうかとも思ったのだが、スペアキーが自宅にあるというと、Yが自分の車で送ってくれると言うので、お言葉に甘えさせてもらった。自宅で妻子を降ろし、スペアキーを手に用賀へUターン。トランクを開けると、はたしてキーはモニターの脇に転がっていた。どうやら右手にキーを持ったままモニターを運び、そのままキーまで積み込んでしまったらしい。自分で自分のことが信じられない。おのれの迂闊さを猛省しながら一人で運転して帰宅。今年の運勢が思いやられる。文春の一覧表によれば、「牡羊座・辰年・B型」は364位だった。あの占いは、たぶん、当たっている。

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 帰宅後、アーセナル×チェルシー(プレミア第23節ぐらいかな)を途中からライブ観戦。すでにアーセナルが先制していた。シーマンが復帰していて、とても不愉快だった。そのシーマンが、Kアナはかなりお好きらしい。東本さんと原さんに、しつこく「シーマン代表復帰の可能性」について質問してイヤがられていた。頑迷な守旧派、という印象。スカパーのW杯中継、ひょっとして日本戦や決勝はこの御大が担当するんだろうか。NHKで見たほうがマシかもしれない。試合のほうは、チェルシーが後半に追いついて1-1のドロー。途中出場のゾラが光っていた。上手いとしか言いようがない。いまだに、どんどん上手くなっているような気がする。



1月11日(木)24:00 p.m. 自宅にて

 きのうの午後、吉祥寺の末広通りで久しぶりに楳図かずおとすれ違った。本誌バックナンバーを調べてみたら、前に彼とすれ違ったのは1999年7月7日のことだった。2000年中は一度もすれ違わなかったということだ。あれが20世紀最後の楳図かずおで、きのうのが21世紀最初の楳図かずおだ。どちらも、ほとんど同じ場所ですれ違ったというのがいささか不気味ではある。ちょっと視線が合ってしまって怖かった。楳図かずおはオノ・ヨーコに似ているな、と思った。

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 エリクソンは、すでにプレミア視察のためイングランドに向かったらしい。何だかなぁ。離婚した翌日に次の相手と即入籍、みたいな話である。辞任は当然の流れとはいえ、昨季あれほどすばらしい戦いを演出してくれた監督が、こうもあっさり出て行っちゃうと、なんとも拍子抜けしてしまうのであった。んで、後任はディノ・ゾフだ。去年の最優秀監督だ。あのメンバーにこの監督で一体どういうことになるのか、見当がつかない。どうせ暫定政権なんだろうから、早めに次の本格政権作りに着手してほしいもんだ。

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 数日前、帰宅すると、愚妻が幼児雑誌の付録を組み立てていた。見慣れない形の仮面ライダーだったので、またクウガの別バージョンが登場したのかと思ったら、違った。クウガはもうすぐ最終回で、引き続き新たなシリーズが始まるというのだ。その名も仮面ライダーアギト。なんだそりゃ。えらいことになったもんである。またセガレが欲しがるじゃねーかよ、おい。しかもアギトはのっけからグランドフォーム、ストームフォーム、フレイムフォームの3種類あるらしい。おまけに、仮面ライダーギルスという敵役と仮面ライダーG3という味方がいるってんだからたまらん。いずれG4とかキューブとかOSテンとか登場して「USBじゃないとつながりません」とか言い出すんじゃねーだろうなこの野郎。ほんとうに勘弁してもらいたい……と思ったら、それだけではなかった。夏に新たなウルトラマン映画が公開されるというのである。ひええ。その名もウルトラマンコスモス。雑誌には1タイプしか出ていなかったが、写真の脇に「ウルトラマンコスモス(ルナモード)」とか書いてあったから、それ以外にも数種類のモードが用意されているに違いない。うんざりする。ちなみにコスモス(ルナモード)のデザインは、ブルー系のシンプルなものであった。頭部にもさしたる装飾はなく、やや耳が大きい感じ。耳なのかあれは。耳だよなふつう。福耳ウルトラマン。基本的にはティガやアグルの延長線上にある容姿と言ってよかろう。

 ところで、きょうセガレに「ハヤタ隊員がウルトラマンに変身したとき、変身に使った棒(正式には「ベーターカプセル」という)はどうなるの?」と訊かれた。うーむ。良い質問じゃ。そんなこと、ぜんぜん気がつかなかった。「ポケットにしまってるんじゃないの?」と答えた愚妻は、「ウルトラマンにポケットなんかないよ!」と怒られていた。セブンのウルトラアイは顔に張り付いたままだからいいけど、ベーターカプセルは困るよなー。どっかに置いておくんだろうか。誰か教えてください。

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 きのう、グラスゴー・レンジャーズ×カイザースラウテルン(UEFAカップ3回戦第1戦)を見た。ロナルト・デブールもジョルカエフも元気そうだった。どっちも決め手に欠ける展開で終盤まで0-0。カイザースがひとり退場になってから、85分にやっとレンジャーズが決勝点を入れた。とくに面白いことのない試合だった。



1月10日(水)24:15 p.m. 自宅にて

 仕事場のMacがぶっ壊れた。去年の8月に中古で買ったやつである。起動時に最低でも3回はシステムエラーを起こすので、またシステム再インストールを試みようと思ったのだが、「メモリーが不良だとイカれることがある」という噂を聞いたので、いったん増設メモリーを外してみようと思ったのが運の尽きだった。どこで何を間違ったのかわからないが、システムエラーどころか、ハテナマークが出てしまったのである。外したメモリーを元に戻してもハテナマーク。CD-ROMから立ち上げようとしてもハテナマーク。どこまで行ってもハテナマーク。ぶっ壊れたというより、たぶん俺がぶっ壊したんだと思う。再起不能。修理する気になんか、ぜんぜんならない。申し訳なくて、りんご君のお父さんにも相談できない。どうしよう、いよいよi-Macを買うか、それともG4にするか、だがカネはないし……とあれこれ思い悩んでいたら、素敵なことを思い出した。友人のYが最近i-Macを買って、それまで使っていたPMが余っているらしいのだ。さっそく会社に電話した。「余ってるMacを売ってくれ」と頼んだら、「やる」と言われた。ラッキー。ちなみに今日はYの誕生日なのであった。誕生日の人からモノもらってどうする。どうもありがとうございました。

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 昨夜は、ミラン×インテル(セリエ第13節)をビデオ観戦。そんなダービーもあったっけね、という感じではあったが、さすがに好勝負だった。インテルの先制点が見事。ユーゴビッチから中央でパスを受けたセードルフが右足のアウトサイドでDFラインの裏へ浮き球を放り込むと、これをハカン・シュクールがダイレクトボレーでゲットしたのであった。前半は0-1。後半、ボバンのゴールでミランが同点に追いついたのだが、これも右足のアウトサイドで流し込んだテクニカルなシュートだった。その後、審判の笛を待たずに蹴ったディ・ビアッジョのFKでインテルが勝ち越し、終了間際にジュンティのクロスにビアホフがちょっとだけ頭で触って再び同点。2-2のドローであった。喜ぶのはローマだけって感じの引き分けである。負けねぇなー、ローマ。そんなに優勝したけりゃすれば、とヤケを起こしそうだぞ俺は。それにしてもビエリはどうしちゃったのか。決定機でシュートがことごとくGKの正面あるいは枠のちょっと外に飛んでしまう。2年前なら4点ぐらい決めてただろうなぁ。

 さらに、オビエド×バルセロナ(リーガ第16節)をビデオ観戦。たとえようもないほど美しい攻撃と、ザルな守備。いまのバルサほどそれが両立しているチームがかつてあっただろうか。2-3でバルサの勝ち。結果を知っていても十分に楽しめる娯楽大作ではあった。リバウド→クライファート→リバウド→オフェルマルス→クライファートと渡った先制点なんて、溜息出ちゃうほどかっこよかったよ。ところで、これまで倉敷&金子コンビが独占していたスカパーのバルサ戦中継に、ついに原博実が登場である。これでセリエ、プレミア、リーガと、欧州3大リーグ戦の解説を完全制覇だ。働き者だ。喋るのが好きだ。実際、この試合でもめちゃめちゃ楽しそうに喋りまくっていた。それはそれで面白いのだが、やっぱりバルサ戦は倉敷さんで聞きたい。



1月9日(火)18:40 p.m.
BGM/ Dianne Reeves "Dianne Reeves"

 昨夜は、ユベントス×フィオレンティーナ(セリエ第13節)をビデオ観戦。好調フィオが、キエーザとヌーノ・ゴメスのゴールでいきなり0-2と強さを見せつけた。一方ユーベも前半にコンテの泥臭いゴールで1点返すと、後半早々にピッポのPKで同点。それでもチームメイトが誰も抱きつきに来てくれないピッポが不憫でならなかったが、そんなことはお構いなしにゴールを狙い続けるのが、彼のいいところなのであった。右からのセンタリングを惚れ惚れするようなダイレクトボレーで叩き込んで逆転。さすがに、みんなに抱きつかれてもみくちゃにされていた。実力でチームメイトの愛を勝ち取った姿に、涙が出そうになった。しかしフィオのほうもしぶとく、キエーザのFKでまた同点。倒れるフリして相手の壁を押しのけ、シュートコースを作ったディ・リーヴィオのプレイが印象的だった。なるほど、ああいうやり方もあるのか。そんなわけで、3-3のドローである。キエーザの好調ぶりが凄まじい。ここ5試合で7ゴール。獅子奮迅の活躍である。モチベーションの高さが尋常ではない感じだった。以下、キエーザをめぐる夫婦の会話。

夫「こりゃ、何か凄くいいことがあったか、凄くイヤなことがあったか、どっちかって感じだな」
妻「凄くイヤなことがあったのよ、きっと。目がいっちゃてるもん」
夫「そうかもなー」
妻「得点王獲って、俺を振った女を見返してやる、って感じじゃない?」
夫「キエーザって独身なのか?」
妻「知らない。でも、ちょっとゲイっぽいから、男に振られたのかも」

 ……訴えられるぞ、おまえ。あ、俺がここに書かなきゃいいのか。



1月8日(月)

 自宅Macを交換したので、ラオックスに行って新しいキッドピクスを購入。2ciに入っていたのは10年以上も前のものなので当然なのだが、お絵描きソフトも猛烈な進化を遂げているのであった。「おお、絵が動くじゃないか!」などと、またしても原始人的な感想をもらす。3歳にして器用な手つきでマウスを操るセガレの姿が、頼もしくもあり、不気味でもあった。



1月7日(日)

 ラツィオ×ナポリ(セリエ第13節)をライブ観戦。ベーロン復帰で、久しぶりにまともな形の4-4-2になっていたが、ネスタが出場停止でCBはミハイロ&コウトのもったりコンビである。不安だなぁと思っていたら、案の定、開始わずか5分で弱点をさらけ出しやがった。タテのロングボールがアモルーゾに通ると、ミハイロが緩慢な動きでこれを捕まえ損ね、あっさり先制ゴールを決められてしまったのである。うぬー。しかしまだまだ時間はあるさ、勝負はこれからだぜと思って見ていたら、画面が突然ブラックアウトして「受信できません」とぬかしやがる。スカパーを見ているはずの友人Yに電話してみたら、そっちも映っていないとのこと。うちのキカイに問題があるわけではなく、降雪の影響なのであった。しっかりしろスカパー。あの程度の雪で映らなくなるんじゃ、北国のユーザーはたまらんじゃないか。やきもきすること小1時間、やっと受信したと思ったら、後半5分でスコアが0-2になっていた。あーら、まあ。水沼&柱谷弟の話を聞いていると、どうやら前半にパンカロのオウンゴールがあったらしい。あとでハイライトを見たら、のちのちまで語り草になりそうな物凄く豪快なOGだった。やれやれ。さらに、どうも反撃が弱々しいし、前線に厚みがないなぁと思って数えてみたら、なんとラツィオは1人減っていたのであった。なんじゃそりゃ。どういう経緯か知らないが、ペルッツィが退場したためにサラスの1トップになっていたのである。嗚呼。俺が見ていないあいだに、相手の得点が増えてラツィオの人数が減ってしまうとは。終盤にミハイロのPKで1点返したものの、1-2でナポリの勝ち。ふう。年明け早々、終戦である。CLのほうで奇跡が起こるとも思いにくいし。さらばエリクソン。今後の目標は、4位確保だ!



1月6日(土)

 りんご君のお父さんが直してくれたMacを自宅に移送。これによって、ほとんど伊達や酔狂のレベルで使っていた名機2ciがとうとう退役することになった。老兵は死なずただ消え去るのみ、などと本人が呟いたかどうか知らないが、たしかにまだ死んではいない。しょっちゅう具合が悪くなるPMより、よっぽど元気だ。たまに「恐怖のアルペジオ」を奏でることはあったものの、丈夫なマシンだったなぁ。いざというときはまた現役復帰してもらうことがあるやもしれぬが、とりあえず、ご苦労さんでした。ついでに2ciにつながっていた28.8kのモデムも57kのものに交換。この程度のモデムでも「おお、速い!」と感動している自分に原始人を感じた。インターネットを始めようとしたとき、友人に「144なんか買っちゃダメだよ、遅いから」と忠告されたことを思い出す。はるか遠い原始時代の話とはいえ、ほんの5〜6年前のことである。こんど買ったモデムだって、すでに「そんなの使ってんの」レベルの代物であるに違いない。どこまで続く泥濘ぞ。そして仕事場の隅には、ガラクタと化した情報通信機器が山となって積もってゆくのであった。ワープロ専用機だけで3台もあるぞ。どうすんだ、これ。



1月5日(金)13:40 p.m.
BGM/ Bach "Matthaus-Passion"

 おっとどっこい、ラツィオがベンフィカからポボルスキー(チェコ代表)獲得だーい。わっしょい、わっしょい。御輿は担がなくてよろしい。ネドベドとのコンビで前線を引っかき回すシーンが目に浮かぶ。どうせならコラーも連れて来てしまえ。チェコ−アルゼンチン連合軍だ。どういう脈絡があるんだそこに。しかし、ってことはコンセイソン復帰は実現しないということか。まあいいや。来季からのラツィオ入りが決まっていたフィオーレも、予定を前倒しして合流しそうだし。わっしょい、わっしょい。だから御輿はいいってば。俺はフィオーレが好きだ。なぜなら誕生日が俺と同じだからだ。ちなみにヤクルトの若松監督とも同じである。4月17日だ。イースーチーの筋目だ。初めて取った馬券は7-14だった。何の話をしているんだ。

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 暮れに録画しておいたアーセナル×サンダーランド(プレミア第21節)を、ゆうべ見た。前半は「ほぼ完璧な出来」(粕谷さん)のアーセナルが圧倒し、ビエラとディクソンのゴールで2-0。しかしこれで気が緩んだか、後半のアーセナルは前半とは別人のように緩慢な動きになってしまったのであった。早い時間にPKで1点差にされても切迫感がなく、とうとう終盤に追いつかれてしまったのである。ユナイテッドへの挑戦権を自ら手放してしまったような印象。それにしても、ラツィオはこんなチームに勝てなかったのであるなぁ。サンダーランドより弱いのか。そうなのか。サンダーランド、ひょっとすると本当に来季CLに出てきちゃうかも。

 引き続き、やはり暮れに録画しておいたニューカッスル×マンチェスターU(プレミア第21節)を観戦。シアラー離脱で、ニューカッスルは前線に迫力なし。ベッカムのPK一発で逃げ切られてしまいそうなムードが濃厚であった。しかし後半途中、監督のボビー・ロブソンが乾坤一擲の3枚同時取っ替えで、コルドーネ、ルアルア、グラスを投入。これがカンフル剤になった。少なくとも日本の景気対策(公共事業)よりは実効があった。85分頃、右サイドで完全に相手の裏を取ったコルドーネのマイナスの折り返しにルアルアが反応してシュート。これがとんでもないミスキックだったのだが、偶然にも左サイドで待っていたグラスへの絶妙のラストパスとなったのである。途中出場の3人でもぎとった同点ゴールであった。3枚同時取っ替えがこれほど見事に成功したのを初めて見たような気がする。1-1のドロー。ボビー・ロブソンおそるべし。たぶんヤケクソだったんだと思うけど。それにしても今のユナイテッドはとってもダメな感じである。あのバカげた攻撃力がすっかり影を潜めている。だからこそアーセナルは今のうちに差を詰めておかなきゃいけなかったんだけどねぇ。年明けにはチャールトンにも負けたらしい。プレミアの火は消えた。ところでチャドウィック、その容貌で「ベッカムの後継者」はないんじゃないだろうか。ファンだって怒ると思う。



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