大橋晃太は現在、東京大学医学部附属病院
血液腫瘍内科(北病棟7F 702)に入院しております。
今回も今までと同様に、いい状態(寛解)を維持する治療を行っております。
おそらく1ヶ月〜1ヶ月半程度の入院予定です。
ご心配おかけしておりマス。
2000年3月21日(火)
今日から入院いたしました...かなり予定より遅くなりました。
今は個室(712号室)にいます。おそらく近日中に個室から追い出され、
大部屋に移ります。とにかく今は大混雑で(何でなんだろう?)、
大変なことになっています。
プレステ2より長く待ちました(実話)。
みんなスマイルながらも、以前にも増して忙しそうにしています。
担当のN先生は激ヤセしてるし。
それにしても個室は静かです。なんか病棟に自分以外
誰もいないような感じになります。
大部屋とは大違い。
しかもトイレつき。おおはしこうたには贅沢すぎる物件デス。
やっぱり個室はこんな元気な人じゃなくて、大変な時用にできてますネ。
大部屋(1人あたり幅1.5m)とは比較になりません、トイレ・洗面所つき
そういえば、おかげさまで
修士課程を卒業しました
(のハズ...)。
なんか入退院を繰り返しながら修士論文書いたら、かなりの達成感が
得られるだろう!と思いきや、全然。皆無です。
内容がショボ過ぎることもさることながら、自分の価値観が
ちょっと変わったんでしょう。なんか拍子抜けデス。
来週が卒業式です。
今日、心エコーで心臓の動きを見たんですが、分かってはいたものの、
心臓弁の形がヘンテコらしくて
「じゃあ血液の病気が終わったらこちらの治療を考えましょうか」とか
さらっと言われて「オイオイ!」でした。本気かね。
でもなんか「へ〜そ〜なの」ぐらいにしか思わない自分の感性もオカシイ!
修士論文書けても無感動、すごいこと言われても無反応、
なのにキャッチセールスとかに引っかかるとオドオドして断れないのは
なんででしょーか。はぁ。修行がタリマセン...。
2000年3月22日(水)
いきなり読売新聞とらされました。
巨人嫌いだから読売だけはいやなのに。
なぜ「結構です」の一言が言えないのでしょうか...。
修行がタリマセン...。
治療は明後日から、それまで何もすることないです。
2000年3月23日(木)
今日大部屋に引っ越しました(702号デス)。
明日からいよいよ...まあいつものことですが治療です。
今はとにかく全然まったく元気なので、何だかここにいちゃ
申し訳ないような気がしてしょうがないです。
ものすごい混んでて患者さんがみんな待ってる訳ですから。
お年寄りが目の前にいるのにシルバーシートにドカッと
座ってるような、ミョーな気分です...。
できるだけお医者さんと看護婦さんの拘束時間を短くするように
してみよーかと思っております。ということはつまり
熱とか出さないで、無駄口たたかないで、
サクサクっと退院するってことです。
熱出さないのもだけど、無駄口たたかないってのが
けっこう難しい...あんまりしゃべらないのも感じ悪いし。
基本的に調子乗って面白くもないオヤジ話を
デレデレしゃべってしまいがちです。
...やっぱり今度の入院で最後にしてもらおうかな。できんのかいな。
治療したくないってのももちろんだけど、何だかみんなの努力を
有効に活用できてない気がします。見舞いの人も含めて。
再発したらまたどーせ何年も治療するんだし。
そんときはまたよろしく!ってことで..。
2000年3月24日(金)
今日は髄注といって髄液の中に抗ガン剤を入れる治療をしたり、
カテーテルを入れたりと、かなりイベントフルな一日でした。
クロひげ危機一髪ゲームのクロひげ船長ぐらい、たくさん刺されました(大げさ)。
特に気持ち悪くなったりはしていません、今のところ。
2つとも研修医の先生がやってくれたんですが、もうこの時期の
研修医の先生は全然安心して見ていられます。
えらいお上手デシタ。
「けっこうなお手前で...」っていうかんじです。
それにしてもどうして体の奥の方の血管にうまく刺さるんでしょう?
どうやって練習してるんだろう...ご遺体で練習してもちょっとフィーリングが
違うだろうし...ほんと不思議です。
外科だったらカラダ開いちゃうから分かりやすそうだけど。
あしたから薬が入ります...また1週間つながれっぱなし。
ケッコー慣れるまで寝にくいですワ...。
2000年3月25日(土)
今日から薬がスタートしました。毎度のことですが。
まだ全然気持ち悪くないです。徐々にキます。
アクラシノンという黄色い薬を入れてます。
でもまだドクドクしくない方です...。
もうすぐ4月です。4月と言えば英会話のシーズン。
もう何回英会話の講座始めては挫折してきたことでしょうか。
4月のテキストは他の月の何倍も売れるとか。
その売り上げに数年間貢献してます...。
でもいい加減マジメにやらないと、外国行って赤っ恥かきます。
自分の恥だけじゃなくて、研究室の恥になるから...。
連帯責任とはなんと恐ろしいもんでしょう!
山口もえの毒牙に冒され、イタリア語会話でも始めようか
と思ったりする今日この頃です。
でも4月からは山口もえじゃないってコトが分かり、
急に冷める自分...。修行がタリマセン...。
2000年3月26日(日)
まだそれほど気持ち悪くないです。
...というか、今回の薬、すっっっごく弱いみたいです。
濃度が普通の人の3割4割引きは当たり前、半分以下のもあります。
とりあえず今は状態がいいので、とにかく甘甘です。
こういう治療でも「いま治療中なんですか、大変ですね。」なんて言ってもらうと
何だかオハズカシイです...。
「いや、これ水割りじゃなくてただのウーロン茶なんですけど...」
っていう気分です。
どういう気分なんでしょうか。
今日新聞屋に「読売じゃなくて毎日にして頂けますか?」
って言えました。やりました!
大きな進歩です。目標の「結構です」を言うまでには道険し、ですけど。
...なんだか日が経ってくるにつれて心臓のことがミョーに気になってきました。
血液内科のあとは循環器内科か...やっと実感が湧いてきました。ビビってますネ。
2000年3月27日(月)
午前中はかなり気分悪くなってきましたが、それにしたって
全然たいしたことないです。本当にお気楽そのものです。
こんなで入院してていいんでしょうか...?
大変な患者さんも何人もいるのに。
みんなに迷惑かけてるし。
今までの入院では感じたことのなかった、変な気分がします...。
こんなことばかり気になるのも、薬のせいなんでしょか。
なんかミョーに鬱の方に落ちていこう落ちていこうとしますヨ。
そういえば昨日「ビューティフルライフ」の最終回を
柄にもなく見てしまいました...。
あまりにふつうの終わり方で、ちょっとがっかりしました。
「生きていることがすばらしい」って言い切るワリには
さらっと殺すなぁ〜と思いました。
でも障害者の人たちに評判いいみたいなんだよなぁ。このドラマ。
めずらしいことです。
WE'LL
っていうバリアフリー雑誌読者の80%が見てたそうですから。
2000年3月28日(火)
今日から抗ガン剤の種類が1つ減りました。
そのせいか、気持ち悪いのは相変わらずだけど、
鬱っぽいのがなくなってきました。
なんであんなになってたのか不思議なくらいです。
かといって別に躁になってるってほどじゃないですけど。
人間の感情も薬ひとつで全然変わっちゃうもんですね。
ちょっと怖くなります...。
2000年3月29日(水)
今日は大学院の終了式です。きっと今頃学位証を渡されてるころでしょう。
「おおはしこうた、おおはしこうた!いませんか!!!ったく近頃の学生は!!!」
って、学科長の先生が怒ってると思います。
3月末だから、看護婦さんでも異動になる方がいます。
せっかく挨拶に来てくれてるのに、うまいセリフが
思い浮かびません...。
瞬間芸タレント全盛の昨今、こういう性格では浮かばれません。
藤井タカシのようになりたいものです。
...おそらく合法的な方法では無理だと思いますが。
看護婦さんに問診されてるとき、何回もナースコールが鳴ります。
個室の患者さんが不安で何回も押してしまうそうです。
そりゃ機械に囲まれてたら不安にもなるでしょう...。
「俺はあとで紙に書いて提出しますから
そっちの患者さんの方に行ってください!」
って思ってしまいます。
なんかすっごい悪いコトしてるような...。
かなり偽善者っぽいですが本心です...。
昨日、となりの患者さんが倒れちゃって、頭打ってケイレンしてるのを
発見して、ほんとに心臓が止まるぐらいビックリしました。
もう大慌てでナースコール押して、先生呼んで...。
こっちも倒れるかと思いました。
これでホントに倒れたら、迷惑な患者ダービーのトップに
躍り出てしまうと思い(今もいい位置にいますが)、なんとか堪えました...。
しかし周りの患者さんがすっごい落ち着いてるのにもまたビックリ。
そのまたとなりの患者さんはラーメン食べてました...。
まあ、たしかに伸びちゃうから早く食べた方がいいけど...強者。
(注:その倒れた患者さんは、もうすっかり元気です)
2000年3月31日(金)
今日で点滴が切れました...。やっとヒモなしで寝られます。
まだ全然血球も減ってきてないです。
ステロイドの薬を入れたせいで、なんだか頭にニキビっぽいのが
できて、ちょっとかゆいです...。
なんか同室になった心臓弁膜症の患者さんが先生から
スゴイこと言われてます...怖くなってきました。
ま、なんとでもなれ!って気分になってきましたケド。
そんなことより、
明日から4月、気分をリフレッシュしていかないと...。
プロ野球も始まったし。
2000年4月2日(日)
点滴もなく平和な日々を送っています。
気分も悪くないし。
運動不足で肩が凝ってしょうがないですが。
ううっ、バッティングセンターに行きたい...。
外出許可とって行って来ようかな(まずいでしょ)。
今、体調がよいこともあり、患者さんのパソコンの
インターネット接続設定とかよくお手伝いするんですが、
えらそうに言うワリには僕も分からなかったりして、
非常に信用を落としています...。
自称「北7パソコンユーザサポート係」の地位も
今まさに音を立てて崩れ去ろうとしています...。
また存在価値を失ってしまいます。はぁ。
広島カープが巨人相手に2連勝する世の中、
何が起きるかわかりませんネ...。
今日勝ったら、ある種の天変地異です。
←新種のパン(最近、朝飯のクオリティがやや向上しています)
2000年4月4日(火)
今日は午前中外出許可をもらって
進学関係の事務処理をしてきました。
やっと修士学位証にお目にかかれました!
でもやっぱり手渡しでもらわないと、感じ出ないなぁ...。
ま、もらえてよかったけど。
今日からクリーンになりました。
(白血球が減ってきて要注意になってきたってことです)
生もの禁デス。
部屋をカーテンで囲まれます...。
でも、毎度のコトながら、カーテンで囲まれて狭〜くなると
どうしてこんなに落ち着くのでしょうか?
絶対、今流行の「ひきこもり」傾向が見られますネ、これは。
気をつけねば...。
ちょっと外出できて、サクラが見れてよかった!
御殿下でサッカーやってるの見てたら、何だか自分が
すぐ裏の病院に入院してるなんて、ウソみたいでした。
ほんと、サッカーに入れてもらいたいくらいデシタ。
こういう風景が病棟から見えたら、みんな気が休まるのに。
2000年4月7日(金)
ちょっと間が空いてしまいました...サボりました。
昨日血小板輸血をしたので、今日は安心です。
何が安心かというと、出血してもすぐ血が止まるってことです。
そうでないと、ちょっと力んだら頭の血管がプチッといって大出血...
なんてことはないです。
鼻血がすぐ出るとか、そんなもんです。
血小板の少ないときは、ちょっとぶつけただけでおもしろいくらい
でっかい青あざになります。ちょっと感動ものです。
今お見せできないのが残念です...。
毎度の事ながら、この血小板も、どっかの誰かがこのサクラの
キレイな天気のいい日に、わざわざ1時間ぐらい
血を抜いたり入れたりされるの我慢してくれたんだと
思うと、なんか悪いな〜と思ってきます。
これで病気が治ったらガンガン献血できるなら
借りを返せるんだけど、どうやらダメみたいだし...。
あれっ?でもダメとも限らないのかな?
献血するときのチェックで「今まで大きな病気をしたことは?
例えば白血病みたいな」というのがあるので
それに「あります!」って書いたらダメだとカッテに
思ってたけど、もしかしたら状態によってはいいのかも。
...でも白血病だった人の血液、もらいたくないだろ〜。
どうも治療のことであまり新鮮なことがないから、
書くことがないです、おもしろくないですね。
スイマセン...。
ちょっと今後、何書くか考えネバ...。
ネバで思い出したけど、なんで納豆って自分で食べてると
臭くないのに、他人が食べてるとあんなに臭いんでしょう?
2000年4月9日(日)
今のところ、まだ何も感染していません。
今回はかなり注意してるので。うがいも毎日6回以上。
イソジンでまた歯が黒くなるのではとちょっと心配です。
火曜日に外出して久々に研究室に行きましたが、
何か馴染めない感じがしてしまいます。なんでだろう?
本当に自分はここの人間だったのか?と思ってしまいました。
...でもこんなこと言ってると
「病気さえなければ全てうまくいってたのに!」
みたいに聞こえるけど、実はそんなの大ウソです。いかにもうさんくさい。
高橋由伸が打てないからって
「張本出せ〜!」
って叫んでる
酔っぱらい巨人ファンと同じです。こういうコト言ってるのは。
全然話変わりますが、病院は朝6:00起床です。
それで朝ごはんが8時なんで、時間に余裕があります。
(この2時間で研修医の先生は採血し、検査部へ持ってったり、
すっっっっごい忙しいです、ヒマなのは自分だけ)
それで、毎日
NHKの語学講座
を見てしまいます。
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・中国語・韓国語・ロシア語。
それに加えて手話講座まであります。
毎日見てるヒマ人なんて、そうそういないでしょう。
なんか、せっぱ詰まらないで勉強するって楽ですネ。
語学の講義でおもしろいな〜なんて思ったのは生まれて初めてデス。
俺は今まで何が楽しくて生きてきたんだろう?と
改めて考えてしまいます...。はぁ。
イタリア語、山口もえだったらよかったのに....まだ言ってます。
修行がタリマセン...。
2000年4月11日(火)
昨日の採血で白血球がガタッと減って、ほとんど
いなくなっちゃいました。
特にバイ菌と闘う好中球がほとんど0です。
今が注意のしどころです。
...といいながら、すでに今朝からなんかダルい。
頭痛いのもなんとかならんでしょうか。
おそらく単なる寝過ぎだと思います、原因は。
昨日2回目の血小板輸血をしたんですが、そのアレルギー止めに
クロトリ(クロール・トリメトン)を点滴します。
これがなんかすっごく強烈に眠くなる薬で、昨日は
気を失うように寝て、ウンウンうなされながら
なんと9時間ぶっ通しで寝てしまいました。
でも逆に寝た気がしないから怖い...。ボーッとしてます。
その時間、一生懸命残業してた勤労国民の皆さん、スイマセン...。
しかも医療費10日で50万円以上使ってるし...。
やっぱり出生前診断やろうとするのも分かりますネ。こりゃ。
そうなるとわたくしも生まれてこないことに...!?
そしたら希少な広島カープファンが1人減ります。それは問題です。
2000年4月13日(木)
おととい、なんかダルかったのはやっぱり何かに感染してた
せいのようです。例によって「カビキラー」ことファンギゾンの点滴が
始まりました。予想通り入れ始めに熱が大爆発して
30分くらいの間に37.1℃→39.6℃へ!
まぁ、まいどのコトですが。
それで解熱剤飲んで2時間後には36.8℃。
こんなに体温変わると、トカゲかカエルにでもなった気分です。
すこし変温動物の気持ちが分かったような気がします。
...分かっても別に就職に有利だったりはしないのが悲しい。
最近、目新しいことがないんですが、そういえば骨髄とるときに
マルク針というので骨に穴を開けます。それの写真って
今まで載せたことがなかったんで、ちょっと入れてみました。
実寸大じゃないですが、下の方に写ってる針の直径が1.5oくらいです。なんか内筒と外筒に分かれてるらしくて、両方を一緒にして突き刺して、あとで外筒だけ残して内筒を抜くみたいです。そうすると骨髄に直通の穴が骨に開くので、そこに注射器をさして引っ張ると骨髄がめでたく(?)とれるようです。
...なんか知ったようなこと書いてますが、実は自分の骨髄をとってるときは幸か不幸かよく見えないんですよね、やってるところが。胸or腰なんで。胸だと顔に近すぎて見えないし、腰だとうつ伏せになっちゃうので。ただ、先生達が「はいじゃあ内筒抜いて!」とか研修医の先生に指示してるのを聞いてると大体想像がつきます。
...なんか、こういうヤツ、東急HANDSとかでぶら下がってますよね。よく。HANDS祭りで安売りしてたよ、たしか。
2000年4月15日(土)
熱も大体下がって、まあいい調子です。
なんだか貧血が進んできたせいか、寝起きが
悪いっす。なんかボーっとしてるし。頭働かないし。
月曜におそらく輸血してもらえるんで、
そしたらPowerUpします!
(なんか吸血鬼みたいデス)
ところで、病院では「蓄尿」ってのを
する時が多いです。尿を貯めます。
まんがの「おたんこナース」とかでは
尿つぼにためてるんですが、さすがにここでは
ないです。でもこないだ尿路結石で
入院した関○中○病院泌尿器科では、
ありましたね〜、つぼ。
けっこう感動シマシタ。
では東大病院血液腫瘍内科ではどうしてるか
というと、カップに自分のをとって、「ウロメーセル」という機械に入れます。
男性は全体で3つしかないです。女性用は一人一人別々の計量カップが用意されています。男の方はとにかく3つしかないので、けっこう競争率高いです。あと、(俺だけかもしれませんが...)やっぱりできるだけみんなが使ってないヤツを使いたい!と思ってみたりして、どれにしようか迷ったりします。3つしかないのに。けっこう端から見てるとマヌケだと思います(T0T)。でもとにかく病院にいると、選択権がゆだねられるコトってほとんどないので、こんなことでも迷ったりします。
そのあと、患者さんの名前が書いてあるボタンがあるので、自分のボタンを押し、カップにとった尿をおごそかに投入口(進入禁止マークのついてるフタ)にそそぎ入れます。
問題は、この機械が測定にけっこう時間がかかることです。起床時間とか就寝時間には、長蛇の列ができます。これがまたけっこうマヌケな光景です(注:患者は真剣です)。みんな自分の尿を持って、ズラーッと並んでるんで。それでも一応マナーがあって、お年寄りや点滴してる人には譲ってみたりとか、レディーファーストもあります(そんなの全然気にしない人もいますが)。
別にこんなときレディーファーストも何もないだろ〜と思われそうですが、考えてみて下さい!普通女の人がトイレしてる音が聞こえるってだけでも気にするくらいですよ、カップに尿持って立たせておくのは、あまりのあまりにヒドイ光景です。まあ、慣れるとはいえ、退院した患者さんもみんな口を揃えて「あれはやめて欲しかった」って言います。
なんか、女の人、特に若い人は、かなりつらいこと多いだろうな〜と思いますネ、髪の毛のこともあるし...。
2000年4月18日(火)
体調はいいはずなんだけど、何故なんだか
もんのすごーっくダルい...
。
なんかこうやってキーボード打ってても指先に
ちゃんと力が伝わってないような、
頭に血が回ってないです。
こんなになったの、初めてです。
昼間はいっつも眠くて、首が角度45°以上傾くと
すぐ寝ます。よく横にするとまぶたが閉じる人形が
あるけど、まさにそんな感じです。
それでいてまた夜は寝れます、これがまた。
でも朝起きると寝てないような感じ。
俺の眠りはどこにいっちゃってるんでしょうか。
貧血かカリウムが少ないせいか、どっちかだと
思うんですが...ただ単に気合いが足りないのかも。
カビキラーで気持ち悪くてほとんど食えないのも
きっと原因でしょう。うぅ、気持ちわる...。
1週間後に締め切りのモンがあるのに...
ほんとどうしよう...泣きが入ってます。
...なんですが、今さっきリバースしてきたら、
すっごい楽!めっちゃ楽!にわかハイです!
やっぱリバースに限りますネ!
我慢してんのはよくないデス!
お食事中の皆様、失敬しました...。
でも、なんでこんな吐くと楽になるんだろ?
2000年4月21日(金)
もうファンギゾンが終了し、血球も増えてきたので
おおむね退院が見えてきました。
おそらく来週あたまくらいに退院でしょう。
...いつもならもうちょっと嬉しがってるんですが、
今回は今後の治療のことであれこれ悩んでることも
あり、よろこんでばっかりもいられないカンジです。
何だか今までにない、変な「まったり感」があります...。
月曜にお医者さん達と今後の相談をすることに
なりました。なんか緊張しますネ。
2000年4月29日(土)
ごめんなさい!今週の火曜日に退院しました!
なんか退院すると緊張の糸がプッツリ切れてしまって、
毎度のコトながら超ダラダラ生活です。
それでhomepageもそのままにしてしまって、
後輩が1人見舞いに来てくれたらしく、
悪いことしちゃいました...。
お医者さんとの話し合いも無事終わりました。
...結論から言うと、自分の考えていたよりは、いいお話でした。
いろいろシビアな話も出てきましたが、
なんとなくこのまま長生き(?)できる可能性が
けっこう高い、ぶっちゃけた話、7割くらいあるというのが分かってきました。
野球で言えば3割打者を前にピッチャーがコーチから
「7割は打ち損じるんだから思いきって行け!」って言われてるような
状況です。でもけっこう3割打者は打つからな〜。
いかんいかん、もっと強気でいかんと。
ただ、人生のさいころは1回キリしか振れないわけで、
統計的には10万回振ればそりゃ7万回はいい結果がでるかもしれないけど、
始めの1回目で悪い目を出しちゃったら即アウト!なわけで、
あんまりこういう数字って当てにしない方がいいですね。
実際、今まで自分が再発しないで来れたこと自体、
さいころで言えば6の目を一発目で出したのと同じくらい
めずらしーことなんだから。
ほんと、さいころのたとえがすごく自分的にはイメージに合ってます。
せんせの言うことをよく聞いても、早寝早起きしても、
外から帰ってきたらうがい・手洗いを励行しても、
お守り買っても、お年寄りに席を譲っても、
新興宗教に入ってみても、
別に6の目の出る確率が上がるわけではないし。
よくなるか悪くなるかなんて、単なる時の運だと思います。
僕が当たりくじを引いたら、どっかでハズレくじを
引いてる人がいるんでしょう。
当たりくじ引いた以上、その賞金の使い道を考えなくちゃ
いけないんだけど、なんか自分のモンじゃないような...。
これから使い道をあれこれ考えてみたいと思っています。
(すこ〜しアウトラインはできつつあります)
...なんか提出物の締め切りに追われてて、せっかく退院したのに
入院してんのと大差ないデス。カナシイかな。はぁ。
[過去の入院記録]
1999.10.〜11.の入院記録
:維持療法3回目@北病棟7F
1999.5.〜7.の入院記録
:維持療法2回目@北病棟7F
1998.12.〜1999.2.の入院記録
:維持療法1回目@北病棟6F
1998.9.〜10.の入院記録
:強化療法2回目@北病棟無菌室