人間は選択、闘争、不断の転化である。果てしない移民である。
自身の内部における移民であり、腐土と神との間を遷移する。
人間とは、自身の魂の中の移民である。
アリー・シャリーアティー(イランのイスラーム思想家。1933-77)
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「国家による憎悪犯罪: Attention:2003年以降の日本の難民問題に関する情報は |
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アーカイヴ 第1審判決 |
(資料)第1審判決のスケジュール案内 NEWS!!2月13日、法務省に共同声明を提出し、 NEW(必ず読んでください!) |
ここには、今のところ、移民・難民問題に関係する もう一つは、イランから逃れてきた同性愛者難民、シェイダさんのお話。 難民たちは戦火や迫害を逃れ安住の地を求めて日本まで旅をしてきました。 (ホームページ管理人 稲場 雅紀) |
そして突然、彼が目の前に見いだしたのは、彼女ではなかった……
共和国の、
あらゆる場所で彼が見いだした数限りない人々の顔という顔だった。
食う、さもなくば食われる。他人を餌にして太る、さもなくば他人が肥える餌になる。
なぜ?いったいなぜ?彼の中にある何ものかが弾けた…… 心の内奥で、
彼は、彼女の立場、そして彼女が語った酷薄な論理を受け入れられなかった。
あれか?、これか?あれか、これか。喰う者と喰われる者で作られるこの獣の世界では、
お前は喰う者となるか、さもなければ犠牲者にとどまるか、どちらかだ。
しかし、喰う側になるための犬歯と鉤爪を得ることができるのは、ほんのわずかな者たちだけだ。
ならば、彼女が発した残酷な真実へのオルタナティブは、どこにあるのか?
「違う」彼は言葉をつぶやく自分の姿を見いだした。「別の道がある。他の道があるべきだ」
それは、そのときだった……今まで彼が訪れた全ての場所の光景をその視覚の中に見いだした、その瞬間だった……
探し求めていた力を、かれは今はっきりと見いだした:事物を変革し、新しい秩序の基礎を作り上げるための力を。
「この世界に?」彼女は、半分軽蔑したように、聞いた。
「私たちはこの世界で生きていかなければならないのか?これが、唯一の世界なのか?
だとしたら、私たちはもう一つの世界を、新しい大地を、作らなければ。」
彼は一気に言った……キリンディニから、中央、そして西部地方で彼が場を共にし、共に働いた、
数限りない人間の顔、顔、顔を思い浮かべながら。
グギ・ワ・ジオンゴ「血の花弁」 1977年