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Review: 2562, Aerial
2008/09/04
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2562
Aerial
(Tectonic, TECCD004, 2008, CD)
1)Redux 2)Morvern 3)Moog Dub 4)Channel Two 5)Techno Dread 6)Basin Dub 7)Greyscale 8)Enforcers 9)Kameleon 10)The Times
All tracks written and produced by Dave Huismans in 2562, the Hague/NL.

2562 こと Dave Huismans は オランダのハーグ (Den Haag / The Hague, NL) を拠点に活動する dubstep の DJ/producer だ。 イギリス・ブリストル (Bristol, England, UK) の dubstep のレーベル Tectonic を拠点に活動している。 ~scape レーベルのコンピレーション Round Black Ghosts (レビュー) に収録された "Chennel Two" を含むこのアルバムは、 Pole の新作 Steingarten にも似た 硬質な音によるクールな dubstep が楽しめる佳作だ。

エコーは控えめに個々の音のテクスチャを生かした 低音を突出させた低中速の breakbeats という音構成は dubstep らしい。 しかし、エスニックな雰囲気を作りだす生楽器系の音や、 泥臭さを感じさせるような bleep がかった音は控えめ。 硬質で乾いた音を中心に構成されているので、 dubwise な click/minimal にも通じる音世界になっている。

最も楽しめたのは、つっかかるような "Channel Two" や、 唸る低音にパタパタした音な乗る "Techno Dread"、 IDM に近いリズムの "Enforcers" のような、 少々変則的なリズムのアップテンポの曲だ。 アップテンポな曲でも音数は整理されており、ふっと音が途切れるような間がある。 それがリズムの変則的な感覚を作り出している。 音の間だらけのダウンテンポな "The Times" も、面白い曲だ。