日本=オランダ混成のトリオのライブだ。 もともとダンサー等も加えた大きな編成で企画されていたプロジェクトだが、 結局、この編成で落ち着いたよう。 日蘭交流400周年記念『日本オランダ年2008-2009』関連イベントとして 9月にオランダ、10月に日本をツアーしたこともあってか、 2年前のライブ [レビュー] に比べて遥かにグループらしい感じだ。 「十六夜」のような 八木 の持ち歌も演奏していたが、 江戸時代の長崎出島オランダ商館の「カピタンの江戸参府」など、 江戸時代の日蘭関係をテーマした曲を演奏していた。 旋律を判りやすく優雅に演奏するような展開はあまり無いものの 日本の古典音楽やオランダの民謡 (子守唄) をベースにした曲もあり、 和やかに楽しめるような所もあるライブだった。 オランダ語から日本語に取り入れられた外来語を読み上げる所から演奏に入った曲が、 曲の展開にもユーモアが感じられて、最も気に入った。
ちなみに、10月26日から11/3にかけて、 六本木 SuperDeluxe は 7周年記念のイベントをしており、The Floating Worlds のライブもその一環となっている。 まだ7年かという感もあるが、前駆のなる麻布十番 Deluxe 時代を含めると十年以上続いている。 音楽ライブにしても、他のイベントにしても、 東京の中でもかなり個性的なラインナップのイベントスペースだ。 jazz/improv のライブはここでやるのが最も好きなこともあり、それなりに足を運んでいる。 今後もこの調子で頑張って欲しい。