去年の9月に観た Michiyo Yagi Trio に2人をゲストに加えた編成 [レビュー] が、レギュラーの Double Trio として戻って来た。 前のライブがとても気に入ったこともあり期待していたのだが、それを裏切らないライブが楽しめた。
前回観たときと楽しめた所は大きくは変わらないが、 electric cello に代わりアコースティックな bass/cello の 須川 が入り、 編成が固まったおかげか、グループとしての一体感が出ていた。 ツインの bass に 八木 も bass 箏も駆使して炸裂する “Seraphic Light” (John Coltrane) の低音アンサンブルも強烈で良かったが、 やはり、cello を使った曲の方が、アンサンブルの妙が楽しめた。
例えば、“MZN3” のような曲 (後半にも同様の曲があったと思うが曲名失念) での、 Nicholson の bass がぐいぐいとグルーヴを作り出し、 2セットの drums の繰り出す変化に富んだタムやハイハットの刻みが飛び交う中、 箏と cello の弦の響きが時に歌うように時に細かいフレーズで添えるように 互いの位置関係の入れ替えていく所など、音空間と展開に広がりが感じられて、とても面白かった。