TFJ's Sidewalk Cafe > Cahiers des Disuqes >
Review: Eivind Aarset (live) @ Super-Deluxe, Roppongi, Tokyo
2010/09/07
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
Eivind Aarset
Super Deluxe, 六本木
2010/09/06, 20:00-21:30
Eivind Aarset (guitar), Audun Erlien (bass), Wetle Holte (drums), Erland Dahlen (drums).

Eivind Aarset は、2000年前後の Nils Petter Molvaer のグループで頭角を現し、 Jazzland レーベルからリーダー作をリリースしてきているノルウェーの guitar 奏者。 最近のグループ The Sonic Codex Orchestra のコアともいえる Sonic Codex 4tet で来日した。 演奏したのは1時間余りだったが、 繊細な音からラウドにロックするサウンドまで、その振れ幅もダイナミックなライブが楽しめた。 ほぼ power trio という編成だが、聴いていて最も耳を惹いたのはツインドラム。 vibraphone や steelpan を使って2人でメロディアスで繊細な演奏を聴かせる所もあれば、 一方が8ビートを軽快に刻みつつもう一方が steelpan を聴かせるように住み分ける時もあれば、 alt rock というより heavy metal のようにメカニカルに rock する8ビートを二人でシンクロしてラウドに聴かせる時もある。 Sonic Codex のダイナミックな音の振れ幅を作り出す要になっていた。 もちろん、Aarset の guitar もビートに合わせてディストーションを効かせて激しく弾くときもあれば、 steelpan や vib に絡むような爪弾きや浮遊するような響きを聴かせたり。 Erlien の bass もリードのようなラインを弾いて変化を作っていた。

この来日公演は 東京JAZZ 2010 内のノルウェーの jazz のショーケース Jazz Cruise Norway 2010 の出演に合わせて行われたもの。残りの2グループ、Mathias Eick と Arild Andersen は、 土曜の昼の 晴れたら空に豆まいて での公演を観ている [レビュー]。 Eick のグループ のツインドラムで、Erlian と Dahlen はそちらでも参加していた。 コンセプトが異なるので一概に比較はできないとは思うが、 Aarset のグループの方が bass や drums の存在感を楽しむことができた。