3年前に Emotivo (Los Años Luz, LAL071, 2007, CD) [レビュー] を聴いて以来、一度生で観たいと思っていた、 ウルグアイの piano 奏者 Hugo Fattoruso 率いる アフリカ系ウルグアイ人の音楽 candombe のグループ Rey Tambor。 2010年の来日を見逃してしまったのだが、今回は直前に気付いたので、観に行くことができました。 前半は Hugo Fattoruso と ヤヒロトモヒロ の duo Dos Orientales、 後半は Hugo Fattoruso y Rey Tambor に ヤヒロ が時折ゲスト参加するという編成でした。
Fattoruso が弾くのは grand/upright な piano ではなく、piano 風の音をセットした keyboards。 ぺらぺらな音というほど悪くなかったですが、パーカッシヴな強い音が気に入っていただけに、 ちょっと微妙に感じたのも否定できません。 そんなこともあって、ある程度予想はしていましたが、前半の duo は自分には少々スムースに過ぎる感じでした。 accordion を弾いたり harmonica を吹いたりも悪くなかったですが。
しかし、Rey Tambor をフィーチャーした後半では、ライブではの tambor の響きを堪能。 Fattoruso の keyboards の音も気にならなくなりました。 バチで胴を叩くカチッカチッという高く固い音が claves のように拍子を取る所など、 家でCD等で聴いていたときはあまり意識しなかった所で、そういう所も面白いなあ、と。 アンコールは2回。最後は5人全員で tambor を方からかけて演奏していい感じに盛り上げました。