Jazzland レーベル主宰で知られる ノルウェーの Bugge Wesseltoft の久々の来日は、 nu jazz と呼ばれたような欧米の同様な指向を持つミュージシャン / DJ を集めてのグループで。 編成の核は、フランスを拠点に活動する Erik Truffaz、 スェーデン生まれのトルコ系でイスタンブールとニューヨークを拠点とする İlhan Erşahin、 François Kervorkian と Danny Krivit との Body & Soul で知られる house DJ Joe Claussell。 正直、プルーノート東京はあまり好きなハコではなく、 約10年前に Wesseltoft が来日したときは敬遠してしまったのですが、 今回は以前からチェックしていた İlhan Erşahin も一緒。 こんな事でもないと Erşahin は来日しないだろうと、足を運んだのでした。
内容は、新しい試みに挑戦するというというより (普段自分が観ているライブとの比較で)、仲間と楽しくスーパーセッション。 サポートのリズム隊3人もしっかりした感じ。アンコール前とアンコールでは日本人女性歌手もゲスト参加させていました。 最初のうちは微妙に感じてましたが、中盤は Wesseltoft と Claussell の掛け合い (Wesseltoft が iPad を持って Claussell のブースまで寄っていったり) に Erşahin の力強いブロウも盛り上がって楽しめました。 とっつきやすいセッションで、これならブルーノート東京向けかもしれないなあと。 Bugge Wesseltoft / Henrik Schwarz: Wesseltoft Schwarz Duo (Jazzland, 2011) のような、もう少しミニマルな演奏も聴いてみたかったように思いましたが、 この面子に求めるものでないということですね。