度々来日しているアルゼンチン・ブエノスアイレスの guitar 奏者 Fernando Kabusacki だが、 ライブを観るのは2006年の Satiago Vazquez, Alejandre Franov との来日 [レビュー] 以来久しぶり。 最近の活動をちゃんとフォローできていなかったので、 最近はどんなことをやっているのだろうという興味もあって聴きに行ってみた。
前半は Kabusacki & 石橋 の electric guitar の duo。 二人ともあまり歪みの無い澄んだ音色を多用し、 細かいフレーズを loop で回して作り出したメカニックなグルーヴの上で淡々と走るような演奏。 少々70sっぽい guitar の音もあってか、意外にも Neu! を連想させられるような時も。
後半は 芳垣 を加えての trio。内橋も冒頭と半ば過ぎあたりで daxophone も弾いた。 drums が入ったこともあるのか、guitar のフレーズを loop で回すことも減り、 リズムによる時間進行がより柔軟に。また guitar の歪みが強くなった。 前半は座って淡々と弾いていた Kabusacki も、 アンコール前の最後やアンコールでは、腰を上げて上半身をかがめて、力強くフレーズを繰り出すときもあった。 うって変わってタイトな即興演奏を聴かせた後半とアンコールだった。
即興中心のライブだったこともあるのか、特に新しい試みを聴けたという感じでも無かったが、 Kabusacki の静動二面を楽しめたライブだった。