Grenier meets Archie Pelago
(melodic, MELO092CD, 2014, CD)
1)Swoon
2)Navigator
3)Hyperion
4)Jellyfish Supernova
5)Phosphorent
6)Classon
7)Octavia
8)Tower of Joined Hand
9)The Cartographer's Wife
10)Two If By Sea
11)Pliny the Elder
12)Tell Me Everything
13)Monolith
Written and Produced between 2011 - 2013 in Brooklyn, San Francisco, Los Angeles.
Dean J. Grenier (DJ),
Archie Pelago:
Greg Heffernan (sax, electronics),
Dan Hirshorn (live mix),
Zach Koeber (cello, electronics).
Grenier は、Tectonic からシングル Uncertain / Vendetta (Tectonic, TEC062, 2013, 12″/DL) をリリースするなど、
dubstep / bass の文脈で注目さっれるサンフランシスコ (San Francisco, CA, USA) を拠点に活動するDJ/producer。
一方の Archie Pelago はブルックリン (Brooklyn, NY, USA) を拠点に活動する、
生演奏ながら electronic な dance music の文脈で活動するトリオ。
この二者が2011年から撮り溜めた音源を集めたアルバムがリリースされた。
Archie Pelago は今までシングルのリリースばかりで、単独名義ではないもののアルバムは初めて。
期待が大きかった一方、生演奏は素材程度になっているのではないかという不安もあった。
実際のところ、Archie Pelago の生演奏の良さが充分に生きた内容だ。
cello の響きも印象的なオープニング “Swoon” や続く “Navigator” など、
どうして Archie Pelago 単独のアルバムかと思うほどだ。
しかし、続く “Hyperion” や “Jellyfish Supernova” の重めのビートなど、
聴き進むに連れて、Grenier の色と思われる音も目立ってくる。
後半になると緩く軽めのビートの曲が増え、Archie Pelago 色濃くなる。
期待以上に Archie Pelago 色が濃く、
Archie Pelago の単独でのアルバムも聴きたいと思わせるものがあった。
その一方で、Archie Pelago の軽快さと Grenier の重さがうまく混じり合った
“Phosphorent” や “Two If By Sea” のような曲ももっと聴いてみたいと思った、
そんなアルバムだった。
(Mister Saturday Night, MSNCD001, 2014, 2CD)
CD1:
1)Dark Sky: “In Brackets”
2)Archie Pelago: “Brown Oxford”
3)Lumigraph: “Yacht Cruiser”
4)General Ludd: “Woo Ha”
5)Keita Sano: “People Are Changing”
6)Hank Jackson: “Cole's Lullaby”
7)Hank Jackson: “Shave”
8)Anthony Naples: “Moscato B”
9)General Ludd: “C”
10)Archie Pelago: “Cinema Club”
11)Boya: “Dawn Corner”
12)Alex Burkat: “Shower Scene”
13)Dark Sky: “Rare Bloom”
CD2:
1)Gunnar Haslam: “Kenosha (Amytal)”
2)Dark Sky: “Clear”
3)General Ludd: “Brothers And Sisters”
4)Archie Pelago: “The House Of Haab”
5)Gunnar Haslam: “Let A Hundred Flowers Bloom”
6)Dark Sky: “IYP”
7)Keita Sano: “Ingram”
8)Boya: “The Idler”
9)Lumigraph: “Cape Horn”
10)Keita Sano: “Drummer Trix”
11)Archie Pelago: “Frederyck Swerl”
12)Anthony Naples: “Mad Disrespect”
Concept and Sequencing by Eamon Harkin and Justin Carter.
Mister Saturday Night は2012年に活動を始めた Brooklyn, NY のレーベル。
L.I.E.S. (Long Island Electrical Systems) などと共に、
新世代のプルックリン・シーンの核にもなっている。
Archie Pelago の12″1タイトルを含む
12″ 10タイトルに10″ 1タイトルと
今までアナログのみのリリース (デジタル配信も無い) だったが、
それらの音源から16曲、未発表曲9曲の25曲を収録したCD 2枚組がリリースされた。
(合わせて、未発表曲9曲を収録した12″ 3枚組もリリースされている。)
やはり、cello やエコー深い trumpet や sax の音も特徴的な Archie Pelago が最も耳を捉えたが、
Dark Sky (Tectonic からもリリースがあるロンドンの3人組だが) をはじめ、
Four Tet とも共通するような柔らかく華やかな音も少なからずあり、他のトラックも楽しめた。
Archie Pelago
Pitchfork // MoMA PS1 Warm Up Mixes #3: Archie Pelago
(Pitchfork, 2014-07-10)
1)Archie Pelago & Grenier: “Tower of Joined Hands”
2)Animal Feelings: “Gospels (Archie Pelago Remix)”
3)Archie Pelago: “Arcjoe”
4)Lapis Lazuli: “Eyelove (Archie Pelago Remix)”
5)Archie Pelago: “Hej Otto”
6)Archie Pelago: “Revealed”
7)Calling: “Sinerise (Archie Pelago Remix)”
8)Archie Pelago: “Breezie Whey”
9)Archie Pelago: “Interloper”
10)Archie Pelago: “Arcology”
ロングアイランドにある
ニューヨーク近代美術館 (MoMA (Museum of Modern Art), NY) の運営する
オルタナティヴ・スペース PS1 は、夏期の週末に中庭を使った野外音楽イベント Warm Up を開催している。
そのプロモーションとして Pitchfork Media にて DJ Mix シリーズを配信している。
その7月10日の回に Archie Pelago が登場している。
去年の RA Podcast: RA.370 Archie Pelago
[レビュー]
もそうだったが、自分の曲かリミックスを手がけた曲で固めており、
nu jazz 的なバンドのライブを聴いているかのような約1時間が楽しめる。