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Review: Tore Brunborg Slow Snow Quartet (live) @ Pit Inn, Shinjuku, Tokyo
2017/01/29
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
Tore Brunborg Slow Snow Quartet
新宿 Pit Inn
2017/01/28, 20:00-21:30.
Tore Brunborg Slow Snow Quartet: Tore Brunborg (tenor saxophone, piano, electroics), Eivind Aarset (electric guitar, electronics), Steinar Raknes (double bass), Per Oddvar Johansen (drums, electronics).

Tore Brunborg は、1980年代に Nils Petter Molvær, Arild Andersen, Jon Christensen とのグループ Masqualero で活動するなど、 jazz/improv の文脈で活動してきているノルウェーの saxophone 奏者。 最新リーダー作 Snow Slow (ACT Music, ACT9586-2, 2015, CD) での 4tetを率いての来日だ。 Eivind Aarset [レビュー] 参加という期待もあって、聴きに行った。 休憩なしでアンコールは1回、約1時間半のライブだった。

舞台上手 (向かって右手) から Aarset, Johansen, Raknes, Brunborg という並び。 saxophone を吹くときは、Brunborg は Aarset の近くまで歩み寄って吹くことが多かった。 electronics 使いが3人もいることで、もっと音を弄りまくるか、electronics 的なリズム感を強調するかと期待していたが、 浮遊するような Aarset の guitar こそそれらしかったが、全体としては少々リバーブ強めに感じる時がある程度。 リズムも jazz のイデオムが強めで、saxophone や piano の繰り出すメロディもぐっと保守的に感じられてしまった。 単に浮遊するような音作りだけでなく、ラウドに盛り上がるときもあったが、 自分に引っかかるところがなかったせいか、あっさりと感じられたライブだった。