Tore Brunborg は、1980年代に Nils Petter Molvær, Arild Andersen, Jon Christensen とのグループ Masqualero で活動するなど、 jazz/improv の文脈で活動してきているノルウェーの saxophone 奏者。 最新リーダー作 Snow Slow (ACT Music, ACT9586-2, 2015, CD) での 4tetを率いての来日だ。 Eivind Aarset [レビュー] 参加という期待もあって、聴きに行った。 休憩なしでアンコールは1回、約1時間半のライブだった。
舞台上手 (向かって右手) から Aarset, Johansen, Raknes, Brunborg という並び。 saxophone を吹くときは、Brunborg は Aarset の近くまで歩み寄って吹くことが多かった。 electronics 使いが3人もいることで、もっと音を弄りまくるか、electronics 的なリズム感を強調するかと期待していたが、 浮遊するような Aarset の guitar こそそれらしかったが、全体としては少々リバーブ強めに感じる時がある程度。 リズムも jazz のイデオムが強めで、saxophone や piano の繰り出すメロディもぐっと保守的に感じられてしまった。 単に浮遊するような音作りだけでなく、ラウドに盛り上がるときもあったが、 自分に引っかかるところがなかったせいか、あっさりと感じられたライブだった。