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Review: Steiner Raknes & Tore Brunborg (live) @ Pit Inn, Shinjuku, Tokyo
2017/09/16
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
Steiner Raknes & Tore Brunborg
新宿 Pit Inn
2017/09/10, 20:00-21:30.
Steiner Raknes (doublebass), Tore Brunborg (tenor saxophone).

Tronheim Jazz Orchestra などで活動する doublebass 奏者 Steiner Raknes と、 1980年代の Arild Andersen, Jon Christensen, Nils Petter Molvær らとのグループ Masqualero で知られる Tore Brunborg という、 2人のノルウェーのミュージシャンによるデュオ。 途中休憩を入れて前半と後半、それにアンコール1曲で、約1時間半、 リリースされたばかりのデュオでのアルバム Backcountry (Reckless, 2017) からの自作曲を重心に演奏したライブ。

ソフトな音色の tenor sax と、弓を使わず高音域を多用した doublebass が、歌い合わせるような演奏だった。 オリジナル曲中心とのことだったけれども、親しみやすいメロディの歌ばかり。 (2曲目は Chris Isaak の “Wicked Game” のようにも聴こえた。) 特殊奏法を多用するわけでも、エレクトロニクスの効果を加えるわけでもなく、斬新な音というわけではなかったが、 drums のいない Jewels & Binoculars [レビュー] のよう。 こういう演奏は好みだ。 日曜晩にリラックスして聴くのにうってつけの音楽だった。