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Review: Kris Davis & Eric Revis (live) @ Pit Inn, Shinjuku, Tokyo
2018/04/14
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
新宿 Pit Inn
2018/04/05, 20:00-22:30.
Kris Davis (piano), Eric Revis (doublebass).

New York の jazz/improv の文脈で活動する piano 奏者 Kris Davis と doublebass 奏者 Eric Revis が duo で来日した。 どちらも Clean Feed レーベルにリーダー作を残すなど、free 色濃い演奏の印象が強いが、 Revis はメインストリームの録音にも参加している bass 奏者だ。 途中休憩を入れて前半と後半、それにアンコール1曲で、約2時間半の演奏を聴かせた。

Kris Davis の piano は、内部奏法も駆使しつつ、比較的強いタッチで華やかな音を聞かせ、 (女性ということもあるのか) Myra Melford [鑑賞メモ] なども連想するところがあったが、 トレモロのような弾き方は少なく、もっと淡々とした印象。 あえて単調なテンポで弾く展開も多かったが、minimal ではなく、jazz 的なイデオムを強く感じた。 スタンダード的なメロディを使うときもあるのも一因と思うが、 アルコを用いずリズムを刻むように強くピチカートする Eric Revis のベースラインも、その一因のように聞こえた。 最近は jazz/improv のライブといっても、 folk 的だったり、classical だったり、electronica 風だったりばかりで、 ここまで jazz のイデオムの強い演奏のライブも久しぶりだったことに気づかされた。

このデュオに drums が加わったトリオや、さらに saxophone を加えたカルテットとして、 Eric Davis Trio/Quartet として録音を残してきているので、その編成でも聴いてみたかったが、 デュオだったので Kris Davis の piano をよく楽しめたのかもしれない、とも思った。