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Review: 宮本 隆司 『薄明のなかで見よ』 @ TARO NASU (写真展)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2012/10/21
宮本 隆司 『薄明のなかで見よ』
TARO NASU
2012/09/28-10/27 (日月祝休), 11:00-19:00.

1990年代以降手掛けているピンホール・カメラによる作品。 今回は「ピンホールの家」ではなく、 スイスから送られてきた厚紙製の手作りのパノラマ・カメラで、 ブローニー・フィルムを使用し、フィルムサイズは 6cm × 17cm。 これを横長ではなく縦長に使っていた。 ソフトフォーカスで青みかがかった暗い画面はいかにもピンホールだが、 画面が小さく縦長のせいか、携帯電話の低解像度のカメラで、明け方の風景を撮っているかのよう。 東京スカイツリーをバックにに電線だらけの電柱を撮った写真における電線や、 モクレンの花を撮った写真の背景に走る枝々のシルエットなど、 画面を走る線に特徴を感じた展覧会だった。