1963年に高松 次郎, 赤瀬川 原平, 中西 夏之 の3名の現代美術作家が結成したグループ。 東京を拠点に1963年から数年間、展覧会を開催したというより、ハプニングを繰り広げたことで知られる。 そんな彼らのハプニングの記録の展覧会です。 ハプニングの様子を写した写真等の資料の展示で感慨深く見ましたが、 彼らの活動については、赤瀬川 原平 『東京ミキサー計画』 (PARCO出版, 1984; ちくま文庫, 1994) で読んでいましたし、 他の展覧会で断片的に資料を観る機会もあったので、さすがに、さほどの新鮮味はありませんでした。
こうしてまとめて観ると、 確かに『山手線のフェスティバル』 (1962) や『首都圏清掃整理促進運動』 (1964) のようなハプニングは面白そうとは思うけれども、 やはり、「千円札事件」の『法定における大博覧会』 (1966) が集大成的な面白さが凄さ、面白さがあり、 ある意味で、これが ハイレッド・センター の活動の後の区切りになったようにも見えました。
しかし、一年余前の 『美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年』 @ 東京国立近代美術館 [レビュー] や 『日本・オブジェ 1920-70年代 断章』 @ うらわ美術館 [レビュー] を続けて観ていた頃であれば、 もっと突っ込んで興味深く観れたのでしょうが、 2014年に入ってからは戦前モダンに興味の重心が移ってしまっていて、ピンときませんでした。 とりあえず図録を買っておいたので、また興味が移ってきたときにでも読み直そうかと。