近年はすっかり TACT/FESTIVAL の常連になっている カナダ・オンタリオ州トロントのコミカルなフィジカル・シアター・カンバニー Corpus。 『ひつじ』Les Moutons は毎年のように観ているが、 [レビュー]、 今まで劇場での公演を観る機会がなかった。 今回、TACT/FESTIVAL のプログラムで劇場公演もされるということで、足を運んでみた。
舞台には、奥中央に白い扉と、人持って動かすことができる6枚の人が隠れるくらいの黒いパネルのみ。 そんな中、男女3人ずつ6名のパフォーマーが白いシルクのパジャマ姿で (時々脱いだり着替えたりするが) パフォーマンスを繰り広げた。 夢遊病のようなダンスが繋ぎに繋がれており、願望が込められていたりナンセンスだったりエロチックだったりする夢のイメージを、 ユーモラスにダンス化していた。 しかし、全体の構成は、断片的な夢のイメージのスケッチを繋ぎ合わせたような構成。 くすっと笑わせるようなスケッチも少なくなかったが、一時間余の舞台全体の印象は若干散漫なものになってしまった。