東京芸術劇場でGW恒例の家族向けの演劇祭 TACT/FESTIVAL が、今年は6月末の週末へ移動。 今年は土曜の昼に観てきました。
コスチュームアーティスト ひびのこづえ が 大道芸だけでなく舞台へも活動を広げているアクロバット (谷口 界) とジャグラー (ハチロウ) の2人組、ホワイトアスパラガス と 音楽の 川瀬 浩介とコラボレーションした作品。 2017年の奥能登国際芸術祭で初演した 作品 [YouTube] の再演です。 もっと舞台作品らしいものを予想していたのですが、大道芸ステージに近いロワー広場が会場ということもあって、客弄りもあり、大道芸的な雰囲気も。 去年の秋に大道芸ワールドカップin静岡でホワイトアスパラガスを観た時は [鑑賞メモ]、 演技間に隙があってだらっと緩い雰囲気に感じることもあったのですが、 ちゃんとした制作・演出と得たこともあってか、今回はそんなことは感じさせず。 しっかり演出した大道芸という感じで、これはこれで楽しめました。
海をテーマにした三部構成で、最初はダイバー。 水中の動きのマイムから、ボンベから出る泡をイメージしたかのようなバルーンを纏っての旋回するようなダンス。 続いてはクラゲで、チューブやバルーンで造形したクラゲを纏ってのリングのジャグリング。 流石に動きづらそうで、技を失敗することも少なからずでしたが、大道芸的な客とのやり取りでそこはフォロー。 最後は魚と網でアクロバティックなダンス。 イメージの流れを切らないようにするためか、大技を決めて見せるような場面は作っていませんでしたが、 大道芸気分で観ていると、もう少し技の見せ所があったらな、と。 造形の丸さ可愛さもあってか、ほのぼのとした雰囲気のパフォーマンスで、NHK Eテレの 幼児・子ども番組の雰囲気に近いものを感じました。
ひびのこづえ と 川瀬 浩介 は 森山 開次 とのコラボレーションが多く、 その一つ、『サーカス』 (2015年初演) に ホワイトアスパラガスの谷口が初演時から出演しているということも、このような作品が生まれた背景にあるのでしょうか。 『サーカス』は観ていないのですが、やっぱり観ておけばよかったかな、と。
FACT/FESTIVAL 2018 の公演はもう一つ、 Compagnie Blanca Li: Solstice を観ていますが、 これについては別にしました。