会場に入ると自然光が入る状態で、ウォーミングアップ中のような所かから、 日常の延長というか、ドラマチックな展開を避けるかのような1時間。 「風情」という感覚へアプローチする試み、ということでしたが、そういうものを感じるというより、 一週回って再び来たポストモダン・ダンスというか、 Jonathan Demme の撮った Trisha Brown、 Accumulation with Talking plus Watermotor (1979) [鑑賞メモ] を思い出したりしました。
アニュアルの展覧会『KAAT EXHIBITION』の2022年度の展覧会です。 例年 [鑑賞メモ] は中スタジオで開催ですが、オープンスペースでの開催になってどうなるかと期待もありましたが、 確かにスケール的なインパクトはありましたが、空間の意味合いを変容させるというより、吹き抜けの空間を使った装飾インスタレーションのよう。
この展覧会はパフォーマンスを絡めることが多く、7日もアトリアムで関連企画のパフォーマンスをしていましたが、 フロアにも敷物があるものの、メインが高い空間へのインスタレーションだけに、 エアリアルでもない限りパフォーマンスと絡めるのは厳しいな、と。 立ち見というのもかなり厳しかったので、通りがかりに少し観る程度に留めておきました。