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Review: 『Azabudai Hills Spring -麻布台ヒルズの春-』 @ 麻布台ヒルズ 中央広場/アリーナ 他 (野外パフォーマンス)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2024/03/31

麻布台ヒルズでは、開業した11月末 [鑑賞メモ] に続いて、 この3月末にも『Azabudai Hills Spring -麻布台ヒルズの春-』と題して、 中央広場やアリーナを使い、街中・野外で上演される演劇、ダンス、サーカスなどのパフォーマンス (フランス語で “Arts de la rue” と呼ばれる) のイベントを繰り広げていました。 美術展を観に行った合間の時間を使って、30日の昼、12時から13時にかけて観てきました。 今回はローヴィング・アクト (roving act) (回遊型のパフォーマンス)を揃えたという感じでした。

麻布台ヒルズ アリーナ
2024/03/30, 12:00頃
Jean-Louis Cortès, Jeanne Cortès

11月末 [鑑賞メモ] はソロだった Macadam Piano ですが、今回は violin を弾く Melle 1925 を連れて。 名前の通り Art Déco 期というか Les Années folles を思わせる服装ですが、 演奏していた音楽はそこまでその時代を思わせるものではなかったような。

麻布台ヒルズ アリーナ
2024/03/30, 12:50頃

イギリスの Theatre Illumiere によるスティルト (stilt; 高足) のウォーキングアウト。 スティルトのウォーキングアクトというと、ヨーロッパ中世風やスチームパンク風のファンタジー色濃い出立ちでミステリアスな演出をするものが多いという印象がありました。 しかし、これは、人間彫刻、それもカートゥーン的なディフォルメをされたコミカルさで、フレンドリーにグリーティングしていました。 こういうのもアリだったか、と。

麻布台ヒルズ 中央広場
2024/03/30, 12:50頃

お馴染みスリンキー (slinkie; 螺旋状のワイヤを骨に持つ伸縮折り曲げ自在なパイプ) を使ったショーです。 2000年代初頭は Theater Rue Piétonne をよく観たものでしたが [鑑賞メモ]、 今回出演していたのはオーストラリアのカンパニー Bedlam Oz。 プログラムはストーリー仕立てのショーではなく、スリンキー姿で取り囲んだ観客に戯れついたりというグリーティングを10分程度。 そのあとはスリンキーを脱いで整然と退場しました。