去年から続いているように思いますが [関連する鑑賞メモ]、大きく1つのテーマを掲げるのではなく、複数の小テーマから構成されたオムニバス的なコレクション展です。
今回は「Don't think. Feel.」「家族写真の歴史民俗学」「川内倫子〈Illuminance〉」「記憶の部屋」「イメージの奥にひそむもの」の5室構成でした。
どの企画が特に良かったという程でもありませんでしたが、
そういえば、最近、柴田 敏雄 [関連する鑑賞メモ] の作品をまとまって観ていないことを思い出したり、
小林 鳴村 (浪華写真俱楽部) や 河野 浅八 (ロサンジェルス〜熊本で活動) などによる1930年代の即物的な新興写真が好みだと再確認したりしました。
また、戦前から20世紀後半にかけて岡山を拠点に活動した 緑川 洋一 の良さに気付きました。
植田 正治 [鑑賞メモ] と交流があったとのことで、
〈女・ヌード〉シリーズからの白黒の演出写真《砂丘群像》など 植田 共通点も感じましたし、
瀬戸内をテクスチャルかつ幻想的なカラーで撮った作品も、印象に残りました。
1950年代半ばから1960年代にかけてニューヨークのロフトに集うミュージシャンやアーティストを撮った「ロフトの時代」の写真を核に、
1940年代から1970年代にかけて活動した W. Eugene Smith の回顧展です。
写っているミュージシャン、アーティストやその背景も時代を感じて興味深くありましたが、
グラフ雑誌 LIFE を主な発表場所としていたように、
やはりジャーナリズムというか報道写真の資質の写真家だと感じてしまいました。
B1F展示室の『第51回 2026 JPS展』も観ましたが、JPS関係者おぼしき観客が多く、アウェイな感がありました。
例年、東京都写真美術館は年間パスポートで通っていたのですが、 今年度は出遅れてしまい、5月30日に行った時は売り切れてしまっていました。 料金的にキツくなるという程ではないのですが、パスポートになる前の友の会の頃から続けていたことが途切れてしまい、少々残念です。