2005年2月頃の America (aka America 30) レーベルに関する一連の発言の抜粋です。 順番は古いものほど上になっています。 リンク先のURLの維持更新は行っていませんので、 古い発言ではリンク先が失われている場合もありますが、ご了承ください。 コメントは談話室へお願いします。
フランス (France) で1969年から1973年ににかけて主に free jazz をリリースしていた America (America 30 として知られる) というレ−ベルがありました。 レーベルのカラーとしては、フランスで同時代に活動していた BYG に近いでしょうか。 Universal Music Jazz France がそんな America の音源から15タイトルを Free America シリーズとしてシリアル番号入り限定5000枚でCD再発しました。 America 音源には以前にも Musidisc によってCD化されていたものもあり、 全タイトル初CD化というわけではありません。 今回CD再発されているのは以下の通り。
冷静に考えたらまずは厳選して半分くらい買って、というところですが、 勢いというかストレス発散で 全タイトルまとめて大人買いしてしまいました (フォトログ)。く〜〜。 このレーベルの好きな作品はアナログで欲しくて、既に持ってるものもあります。 しかし、アナログはそれなりに高値が付いてるし、CDの方が聴きやすいので、 とりあえずCDで押さえておこうかと。 Art Ensemble Of Chicago や Anthony Braxton、 Archie Shepp あたりの作品は いきつけのジャズ喫茶 で聴いて気に入ってるし、 Steve Lacy 関係のも欲しいし、 って、買っていたら、いずれにせよほとんど買うことになったような気もします。
ちなみに、このレーベルの作品で聴いたことのあるもののうち 最も好きなのは、 Anthony Braxton, Donna Lee (America, 30AM6122, 1971, LP / Universal, 067 863-2, 2004, CD) (フォトログ)。 Braxton の Charlie Parker 脱構築物の原点です。 ついにCD化されました。嬉しい〜。
限定版ですし、いつになったらちゃんと聴くことができるのやら……なので、 中味はさておき、とりいそぎ情報提供まで。 聴いていてコメントしたくなったら、改めてここで軽く紹介するかもしれません。
昨晩の Free America リイシューCDシリーズの 話のフォローアップ。
どうして America レーベルの音源を Universal Music France がCD再発しているのかその経緯を知らなかったのですが、 1999年に Musidisc は Universal 傘下になったんですね。 今さらながら気付きました。 情報源としてちゃんとしたニュースレター等の記事が見付からないのですが、 Premier Music Distributors という classical の通販サイトの Accord レーベルの紹介 の冒頭で Universal が Musidisc を傘下に収めたことに触れています。 ちなみに、Musidisc は1960年代 (それ以前?) から活動するフランスの独立系レーベル/配給会社で、 America は Musidisc 傘下の jazz レーベルでした。 Musidisc は他にも classical のレーベル Accord とか持っていましたし、 reggae や world music のカタログも持っていました。 それらのカタログは今は Universal が持っている、ということでしょうか? それとも一部は散逸してしまったりするんでしょうか?
そういえば、1970年代中ばから活動していた Jean-Jacques Pussiau のレーベル Owl のカタログも
今や Universal が持っていて、2001年頃からCD再発していますね。
やはり1970年代1981年から活動するレーベル Nato の Jean Rochard も
2000年頃から Universal の下で制作しているし
(Michel Portal, Minneapolis (2001) とかは Nato の名は出してないけど)。
フランスの良質な古参独立系 jazz レーベルが
メジャー Universal にどんどん吸収されているような気がします。うーむ。
ま、ちゃんとリリースして配給して入手しやくすなるのであれば、
メジャーでもいいのですが……。