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エジプト

(3)アレキサンドリア
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アレクサンドリア ポンペイの柱

カイロから特急で約3時間、地中海に面した美しい都アレキサンドリアは「地中海の真珠」とも呼ばれ、クレオパトラの住んだ街としても有名。カイロに次ぐ、エジプト第2の都市である。

アレキサンドリアはギリシアのマケドニア王であったアレクサンドロス大王により紀元前332年に建設された。王の死後、臣下のプトレマイオスがエジプト支配を引き継ぎ、プトレマイオス王朝の首都として発展した。多くの学者たちも集まり、ヘレニズム時代の商業(地中海交易)、文化の中心地となった。人口100万人を超えたとも云われ、「世界の結び目」とも呼ばれる。
残存はしていないが、世界中の書物を集めた世界最古のアレキサンドリア図書館(現在は近代的な図書館)や、ファロス島の大灯台(現カーイト・ベイの要塞)は当時の都市の繁栄を物語るものとして興味深い。
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カイロ Page1
メンフィス、サッカラ、ダハシュール、
オールドカイロ
Page2
アレキサンドリア Page3
アブシール、ギザ Page4

カイロからアレキサンドリアへ
ラムセス駅(カイロ)からマスル駅(アレキサンドリア)まで約3時間の旅

参考:google map
ラムセス駅(カイロ)

カイロのターミナル駅 ラムセス駅

構内に入ると豪華な装飾に驚く。

逆さ角錐の頂点の下はピラミッドの形のオブジェ

イスラミックなデザインの扉 (駅構内)

パピルスの形の柱 (駅構内)

ラムセス駅のプラットフォーム
右の車両に乗っていざアレキサンドリアへ!
左の電車は窓のガラスはなく、椅子は硬そう。
こちらの車両は綺麗でゆったりとしていた。
約3時間後
アレキサンドリアに到着
マスル駅

アーチが美しいマスル駅。ヨーロッパの雰囲気を感じる。
構内の電車の窓ガラスにはいくつもの銃弾のあとが・・・。
前日、アレキサンドリアではデモがあり、3人の死者が出た
らしいが、もしかしたらその時の銃弾かもしれない。物騒な
状況を目の当たりに見て、事の重大さを知ることとなった。

アレキサンドリアでは、極力安全な所のみの移動だったので、
何事もなく観光することができた。

マスル駅前の女性たち。カラフルなチャ―ドル(スカーフ)が素敵。

土色のカイロと違って、街が明るく澄んでいる感じ。

フェンスの向こうはローマ円形劇場(2世紀)
エジプトに唯一残存する円形劇場で、1964年に発見。

町並みもカイロやギザ辺りよりも美しく落ち着いている。
ポンペイの柱 (アレキサンドリア)


マスル駅近く、小高い丘に広がる遺跡群。ここにはプトレマイオス王朝時代(紀元前360年~紀元前30年)に信仰された
セラピス神に捧げられた神殿があったが、391年キリスト教徒により破壊される。1本だけ立つコリント式の柱は、柱に記名の
残るローマ皇帝ディオクレティアスが西暦292年に建てたという説、ディオクレティアヌスを讃えてアレキサンドリアの住人が
立てたという説、かつての神殿に付属する図書館を支える400本の柱のうちの1本という説等、諸説ある。(高さ約27m、外周8m)

ここで発掘されたスフィンクス像等が並べられている

柱の左右に残るスフィンクス

柱の下の人間と比較すると大きさがわかる

遺跡群の中に咲く花に心が和む
アレキサンドリアの街

ポンペイの柱を形どった美しいロータリー
カイトベイ要塞
アレキサンドリアのシンボルカイトベイ要塞


 


15世紀後半、マルムーク朝のスルタン カイトベイが建設した要塞。
古代には巨大なファロスの灯台があった場所。


コム・エル・シュカファの「カタコンベ」
1900年に発見された、1,2世紀のエジプト最大級の共同墓地

カタコンベ内部の地図

らせん階段を下りていく。内部は迷路の様。

地下中央の礼拝堂

カタコンベの埋葬室
足元が危ないので、要注意!
棺に刻まれた彫刻や壁画はファラオ時代の古代エジプトと
古代ローマ時代の文化が入り混じっていて、興味深い。
地下3階は浸水の為、見学できない。
カタコンベとはキリスト教徒の共同墓地のことだが、メイン
の墓室がキリスト教徒用だったかは疑わしい。本来は貴族
階級の墓だったが、3世紀以降一般の共同墓地になったと
される。

(こちらも撮影禁止でしたので、
入口で購入した絵葉書を掲載しました。)
アレキサンドリア国立博物館

地下:ファラオの時代、1F:グレコ・ローマン時代、2F:コプト~イスラム時代 の展示。
特に海底からの発掘物は必見。 地下にはミイラ展示室もある。
1926年に宮殿を改築して建てられた博物館で、カイロの博物館と違って、こちらは冷房が効いていました。
(残念ながら、ここでも撮影禁止でした。)
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