Trip Album Top

Home

旅のアルバム
オランダ・ベルギー
(オランダ)アムステルダム、キューケンホフ、キンデルダイク、ユトレヒト
(ベルギー)アントワープ、ブリュッセル、ブルージュ、ゲント

Page1
(ベルギー)アントワープ

3月末、オランダ、ベルギーでは水仙やチューリップ等の花々が咲き始め、1年で一番美しい季節がやってきました。年間で開園が3月末から2か月間という植物園「キューケンホフ」の花々を堪能し、教会や国立博物館では、ルーベンスレンブラントフェルメールゴッホ等の名画も鑑賞してきました。昨年行ったエジプトの博物館は全てカメラ持ち込み禁止でしたが、こちらでは撮影可能(発光off)でしたので写真に収めることができました。
世界で最も美しい広場と云われるベルギーの「グランプラス」はじめ、運河の街アムステルダム他、美しい世界遺産の街ブルージュゲント等、見どころいっぱいです。 ベルギーのチョコレートや焼きたてのワッフルも最高です。また、ベルギーのビールはとても種類が多く、アルコール度の高いものもあり、ビール愛好家の方には嬉しいですね。では、美しい春のオランダ・ベルギーをご紹介します。
地図の上をドラッグすると位置を動かすことができます。(左上の+は拡大、-は縮小)


地名をクリックしてお好きなところからもご覧になれます
アントワープ(ベルギー) Page1
アムステルダム、キューケンホフ(オランダ) Page2
キンデルダイク、ユトレヒト(オランダ)、ブリュッセル(ベルギー) Page3
ブルージュ、ゲント(ベルギー) Page4


アントワープ (ベルギー) 世界遺産
(Antwerpen アントウェルペン
アントワープは、スヘルデ川の河口にあるベルギー第2の都市。アントワープ港は世界有数の港として名高く、ヨーロッパ最大のコンビナートを形成している。
15世紀頃から毛織物交易を中心に発展。ダイヤモンドの加工と取引の街でもある。
17世紀の画家ルーベンスの生地であり、「フランダースの犬」の舞台としても有名で、この物語の中にもルーベンスの絵が登場する。
この街での一番の目的だった、「ノートルダム大聖堂」のルーベンスの傑作 「三連祭壇画」を鑑賞することができましたので、このページでご紹介します。

アントアープの名前の由来となった伝説の巨人

スヘルデ河口のドック
(船の他、駐車場としても使われている)

アントワープの街並
木の剪定が平面的で面白い。
ベルギーもオランダと同様、自転車を利用する人が多く、
町中に貸自転車が並んでいる。
橋の下は美しいデザインのトイレになっている。
ステーン城前の巨人の像

アントワープとはアント(手)ワーペン(投げる)という意味で、昔スヘルデ河を牛耳っていた巨人アンティゴーンが、通り過ぎる船に通行料を求め、それに応じない者に対しては、その手を切り落として河へ放り捨ていたが、ついにローマの戦士ブラボーがアンティゴーンの息の根を止め、手を切り落として河へ投げ捨てたという伝説からこの街の名が付いたとされる。
ステーン城

10世紀~16世紀まで使われていた要塞の一部で、約500年間
牢屋、刑場としても使われていた。アントワープ最古の建物。
近年は海洋博物館として公開されていたが、展示は総合博物
館に移転し現在は内部公開はされていない。
ステーン城のキリスト像

アントワープの街並

精肉業者のギルドハウス

街中の建物の装飾も美しい。

市庁舎
1561~65年に建設。イタリア&フランドル・ルネッサンス建築。

ギルドハウス(市庁舎の右)
最上部の金の像はそれぞれのギルドのシンボル。
マルクト広場の市庁舎前のant(手)werpen(投げる)像

街の名前「アントワープ」の語源となった伝説、
ローマ戦士ブラボーが巨人の手を投げている。


手の形のチョコを売っているチョコレート店。
店員さんが指さしているのが手の形のチョコ。

巨人退治伝説に因んだ、手の形のチョコレート
形がちょっと気持ち悪い気もしますが、お土産に買って帰りました。

チョコレート店の隣はいろいろな種類のビールを売っている酒屋。
いかにもチョコとビールの国、ベルギーらしい。

赤、青、黄のトラムもカラフルで可愛い。
ノートルダム大聖堂

フランドル地方で最も大きいゴシック建築の大聖堂(高さ123m)で、
アントワープのシンボル。建設には1352年から169年の年月がか
かり、その後も1533年まで増築が続く。
ルーベンスの傑作「キリスト昇架」「聖母被昇天」「キリスト降架」
の3連作があることで有名。「フランダースの犬」の物語ではネロ
少年の憧れの絵として登場する。


ではノートルダム大聖堂に入ってみましょう。

ルーベンスの傑作、左から「キリスト昇架」、「聖母被昇天」、「キリスト降架」

三連祭壇画をスライドショーで拡大



中央の聖母マリアの絵は「フランダースの犬」で、ネロ少年の憧れだった。
ラストシーン、貧しいネロ少年と忠犬ペスタロッチはこの絵の前で亡くなる・・・・・。

私自身、こんなに美しいマリア様を見たのは初めてした。感動でその場から離れられませんでした。
「フランダースの犬」の作者ウィーダはじめ、多くの人々を感動させたルーベンスの三連作ですが、
「聖母被昇天」の下中央にはルーベンスの亡き妻(オレンジ色の服)が描かれているのも興味深いです。

白い壁に映える美しいステンドグラス

美しい天井絵と、吊りさげられた大十字架

ノートルダム大聖堂前の日本語「フランダースの犬」の碑

「フランダースの犬」は日本ではアニメにもなり、多くの人に親しまれた物語だが、ベルギーでは知られていなかった。英女性作家ウィーダの小説で、イギリスと日本で出版されただけだった。この街を訪れた日本人が揃って大聖堂の絵画を見て、物語について問い合わせがあったことから、アントワープでも知られるようになり、母国語で出版された。日本人の影響力は大きいですね。

日本人は悲しい物語が好きですが、ベルギー人には不人気で、ネガティブな話はあまり好まれないようですね。

ノートルダム大聖堂前の井戸
上部には巨人の手を投げている像。「フランダースの犬」では、
この井戸の傍で、パトラッシュはいつもネロ少年を待っていた。

美しい夕焼けを見ながら、ベルギーからオランダへ。
次ページ(Page 2)は アムステルダム・キューケンホフ

     

    Back        This Page Top