聖ヤコブが眠る「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」
(世界遺産)
イベリア半島北西端、ポルトガルの北に位置するスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、バチカンに次ぐキリスト教3大聖地の1つ。
聖ヤコブはガリラヤ湖の漁師で、弟のヨハネと共にキリストに従った。ヒスパニア(現在のイベリア半島)で布教活動を行い、エルサレムに帰還後、断首され、12聖徒のうち最後の殉教者となった。
弟子がその遺体を石の舟に乗せて海をさまよった後、この地に辿り着き埋葬した。(紀元1世紀半)9世紀にその墓が発見され、そこに遺骨を祀った聖堂が建てられ、小さい教会が造られたのが、サンティアゴ・デ・コンポステーラの町の起源。町の名はラテン語の「Campus
stellae」(星の野)あるいは「Compositum」(墓場)にちなんで付けられた言われているが、ガリシア語学の地名研究では、compositaにellaが付いたもので「良い場所」(サンティアゴにとってふさわしい場所)と云われている。今も中世の人々が歩いたのと同じ道を辿り、世界中から巡礼者が絶えない。 |
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「歓喜の丘」
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丘の上に人が2人見えます。近くに行ってみると・・・ |
 巡礼者の像が指差している先、
画像中央に小さく見える3つの塔が
サンティアゴのカテドラル |
 2人の巡礼者が指差している先が
← 「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」
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長い日にちをかけ、やっと辿り着いた喜びがこの像によく表れていますね。
私も一度は訪れてみたかった聖地に辿り着き、感動!でも、バスで楽をして
やってきましたので、大きい顔はできません。
巡礼者は巡礼の証明に帆立貝の殻を荷物にぶら下げます。途中、教会など
が宿を提供してくれます。この像も杖の先に帆立貝をぶら下げていますね。
私も一応記念に、帆立貝の形のペンダントを買いました。
なんちゃって巡礼者で、すみません! |
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「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の街に入りました。 ☆
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<オブラドイロ>広場

(東)カテドラル |

カテドラルの正面
残念ながら、現在修復中での為、横の入口から入る。 |
 (北)パラドール・オスタル・ドス・
レイス・カトリコス。(ホテル)
以前は王立病院(巡礼者の病院) |
 (南)サンティアゴ・デ・コンポステーラ
大学長オフィス
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(東)(西)(南)(北)の4つの建物の中央が<オブラドイロ>広場 |

(西)パソ・デ・ラショイ(ラショイ館) 現在、自治体庁舎 |
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カテドラルの南の壁に沿って行くと・・・ |

「銀細工の広場」
カテドラルの東南裏、
4頭の馬の像の噴水がある。
かつて銀細工師が店を開いていた。 |

「銀細工の門」
キリストの受難の絵が彫られている。 |
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「キンターナ広場」
「銀細工の広場」の東隣。ここに巡礼者の「免罪の門」がある。 |
 広場北に向かって左側。
カテドラルの東壁面。
「免罪の門」がある。 |
 広場北に向かって右側
聖ペラヨ修道院(女子修道院)
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「免罪の門」(聖なる門)
7月25日聖ヤコブの日が日曜日と重なる
聖ヤコブ年のみ開けられる。次は2021年。
この門を通った者は全ての罪が許されると云われる。 |
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では、サンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラルに入場します。 |

正面の入口は工事中なので、横の入口から入りました。
なんと荘厳で立派なカテドラルでしょう!
中央祭壇に近づいてみましょう。 |

黄金の祭壇です! |

祭壇中央が黄金の聖ヤコブ |

ボタフメイロ(巨大振り香炉)
ガリシア語で「煙を吐き出すもの」
11世紀にこのカテドラルで使われ始めた。巡礼者は疲労し
不潔な状態で、香は病の予防効果があるとされた。
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祭壇の中の装飾や天使も
黄金に輝く。 |

もっと聖ヤコブの近くに・・・
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主祭壇の奥から小さな階段を上って聖ヤコブの裏側に入る。
ガイドさんから、「聖ヤコブにハグして下さい」と云われ
ましたが、にわか巡礼者なのでとても申し訳なくて、
そっと肩に触れさせて頂き、祈りを捧げてきました。 |
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聖ヤコブの主祭壇を囲む様にいくつか礼拝堂がある。 |
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次はサンティアゴ・デ・コンポステーラの街を散策してみましょう。 |

古い建物に新しい足のオブジェが面白いですね。 |

「銀細工の門」側から見た、
馬の噴水のある「銀細工の広場」
この左が「キンターナ」広場
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やっと辿り着いた巡礼者達が
きっとこの噴水でも水を
飲んだことでしょう。
このすぐ先に大学があります。 |
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「サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学」
(コレシオ・デ・フォンセカ)
ガリシア地方で最も伝統のある大学 |

ここから入ります。 |
大学の中庭

中央に設立者の1人「フォンセカの像」
建物は現在大学の図書館になっている。 |
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イタリアのポストは黄色なんですね。 |

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日本と同じくタコはポピュラーな食材 |

タコ、タラのコロッケ、貝 |

魚介類が新鮮で美味しい! |
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「アラメダ公園」
旧市街南西に広がる丘陵
ここからのカテドラルの眺めが美しい。 |

アラメダ公園入口
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スペイン内乱時代、いつも公園
に出没していたおかしな姉妹 |

公園の遊歩道から見えるカテドラルは最高! |
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また旧市街に戻ってきました。 |

古い建物が残る旧市街は迷路の様。 |

街の建物にも帆立貝のマーク |

土産物屋にもカテドラルのシンボル
香炉(ボタフメイロ) |

カテドラル傍の建物にも
おかしな姉妹が・・・ |

古い歴史の街に、モダンなこの地方のパトカー。
意外と風景に馴染んでいました。 |
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*サンティアゴ・デ・コンポステーラでの昼食*
スペイン料理のタパスやスパニッシュオムレツ、デザートには
スペインの代表菓子タルタ・デ・サンティアゴ等、興味深い
食べ物をいろいろと頂きました。 |

左上から、①ミートパイ ②パン
③チーズ ④タラのコロッケ |

左上から、①スパニッシュオムレツ
②サラダ ③タルタ・デ・サンティアゴ |

レストランのインテリアも素敵
壁掛けの皿はスペインの柄ではなく
東洋の絵柄。大航海時代から東洋
には興味があるのでしょうね。 |
この町の名物「タルタ・デ・サンティアゴ」

このお菓子は、以前、スペインで修業を
されたパティシエに、私がスペインの
有名なお菓子をリクエストして教えて
頂き、そのレシピで作ったものです。
アーモンドと卵と砂糖で作るシンプル
なケーキですが、しっとりとしてとても
美味しいです。本場のタルタ・デ・サン
ティアゴを頂けるなんて、幸せでした。 |
 巡礼者のオブジェ |
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貝養殖の風景を見ながら、スペイン
から250km、ポルトガルへ戻る。 |

ホテルに着くと、もうすっかり夜。
ホテル前のエスピーニョの長ーい海岸線。 |

ホテルのらせん階段
何故か、下まで覗いてみたくなります。 |
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ホテルで最後の晩餐
ポークソテーとデザートのケーキ
オリジナルカステラを味わいました。 |

定番の朝食の中で珍しかった
きのこの炒め煮(中央) |
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翌朝、エスピーニョから18km、ポルトの空港
フランシスコ・サ・カルネイロ空港からパリへ(約2時間) |
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パリ シャルル・ド・ゴール空港で乗り換え約12時間後、成田到着。 |