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BeOS (Be Operating System) 【ビーオーエス】
▼Be Inc.が開発した基本ソフト(OS、Operating System)。
▼Media OSと称する、メディア作成分野をターゲットにしたOSを築こうとしていた。デジタルメディアの処理に最適なプラットフォームを目標に開発されたOSであり、プリエンプティブマルチタスク、マルチスレッド、対称型マルチプロセッシング(SMP、Symmetric Multiprocessing)をサポート。
※preemptive multitasking … システムが個々のタスクに少しずつ実行時間を与えながら次々に切り替えていく手法で複数の処理を同時に行なうこと。
※multi-thread … ひとつのタスクが複数の"プログラムの実行単位"を生成し、それぞれを平行処理できること。
▼Be社は1990年にApple Computerの開発部門の責任者だったJean-Louis Gassee(ジャン・ルイ・ガセー)が設立した会社で、1995年10月にBeOSを搭載した独自アーキテクチャーのコンピューター「BeBox」を発表、1996年4月から販売するも、1997年1月にはハードウエアからは撤退。1996年にPowerMac(PowerPCを搭載したMacintosh)用、1998年にはPC/AT互換機用のBeOSを発表。
▼過去との互換性を必要としないBeOSは、最新CPUのパフォーマンスをフルに生かすことができ、最新のソフトウェアトレンドの全てを採用した先進的な設計になっていた。当初はAT&T製プロセッサー用に開発されていたが、その後、CHRP仕様を盛り込んだBeBoxでデビューした。ただしCHRP共々以下略な運命。
Be Inc. ⇒www.be.com/
ぷらっとホーム(BeOS国内代理店) ⇒www.plathome.co.jp/
best effort 【ベストエフォート】
▼デジタル回線などで、流せるデータの量は保証せず、上限値のみを提示する方式を指す。例えばベストエフォート型の1.5Mbpsは、最良の時には1.5Mbpsの通信速度を得られるが、最悪の時には0bpsとなるケースも考えられる。(ただし通信回線の場合は帯域最低値を保証する場合が多い。)
▼プロバイダーがあまり声高に言うことはないが、インターネット自体は一定の速度を保証できないベストエフォート型のネットワーク。しかも最低値は0(笑)
PIAFS2.0で64kbpsデータ通信を行うときには、ハンドオーバー(基地局の切り替え)先でも常に2回線分を確保できなければならなかったが、PIAFS2.1では2回線分が確保できない場合も1回線に切り替えて通信を継続し、状況が改善した際には2回線での通信に復帰する。(ただし、1回線になった場合は32kbps通信となる。)これもベストエフォート型という。
PIAFS2.1準拠のPHSシステムで利用できるが1999年7月現在では対応するISP(プロバイダー)が皆無である。またNTT DoCoMoは1999年7月現在、PIAFS2.0である。
[1999-07]
BinHex 【ビンヘックス】
▼Macintoshのファイルを、バイナリーデータが透過しない通信手段で送信するためにテキストエンコードしたファイルフォーマット。テキストエンコードとはプログラムやデータなどをASCII文字に暗号化する事。
▼Mac OSではファイルが、データフォーク(data fork)とリソースフォーク(resource fork)の2パートで構成されるが、これをユーザーが意識することなく送信する必要がある。またバイナリーが透過しない通信手段では、7bitの通信環境でもやり取りできるように、文字だけを使って表す必要があった。
▼ファイル構造は、ヘッダ、データフォーク、リソースフォークの順でパッケージし、これをランレングス(run length)圧縮、さらに先頭から6bit単位に区切り、この6bitコードを、一定の法則に従って文字の羅列に変えていく。この文字列に64バイト単位で改行を入れ、BinHexを示す識別文字列を先頭に付ければできあがりである。
▼BinHex4.0形式のファイルのファイル名の末尾には通常「.hqx」を付ける。(ちなみにMacintoshのファイル名には拡張子という概念はない。他のOSでの識別用である。) 古いものでは「.hex」となっている物もある。
BIOS【バイオス】(Basic Input/Output System)
▼マザーボード上のROMや拡張カード上のROM(拡張ROM)に書き込まれている、コンピューターの起動準備を行ったり、キーボード、ディスク、ディスプレイなどの周辺装置への入出力を行なうための基本的な制御プログラムを集めた物。
▼起動時には、システムチェック、デバイスの認識や初期化、ディスクに書き込まれたIPL(Initial Program Loader、OSやBASICなどをコンピューターへロードし実行を開始するまでを担うプログラム)をメモリーにロードし、実行するまでの作業を行なう。
▼また起動後は、OS(Operating System)やアプリケーションに対して、ハードウェアにアクセスするための標準的なAPI(Application Program Interface)を提供する。BIOSに基本的な制御プログラムがあることにより、製造メーカーや使用するICチップが異なっても、同じ手順でデバイスにアクセスすることができる。
ビットマップフォント (bit-mapped fonts)
▼文字のイメージをビットマップ(点の集まり)として記録したフォント(書体)。
▼ディスプレイやプリンターでは文字を、点の集まりとして表現するのが普通である。ビットマップフォントは、素直に点の集まりとして処理するためのフォントである。例えば16×16ドット、24×24ドットのように、一定サイズのグラフの中に点を使って文字をデザインする。
▼ドット絵、ピクロスの要領で文字を構成していると思えば理解が早い。
▼文字をそのまま出力する際には、少ないドット数でデザイン通りの綺麗な文字となるが、これを拡大すると文字のギザギザ(jaggies、ジャギーと言う)が目立ち、縮小すれば不自然に印字が潰れてしまう欠点がある。
もしも品質を保ちたいならば、様々な解像度やサイズに合わせたデザインを全て用意することになるが、この様な方法は、1980年代中盤のワードプロセッサー(ワープロ)や、廉価なテープラベル印刷機(テプラなど)でしか実践されていない。
▼現在のパソコン、ワードプロセッサー、高級テープラベル印刷機などでは、アウトラインフォントへ移行している。
black box【ブラックボックス】
〔1〕内部構造が不明の装置
〔2〕フライトレコーダー・ボイスレコーダー(飛行機事故の際に原因を究明するため、飛行状況と音声を記録している装置)
※1983-3-01 3:26:02、サハリン(当時のソビエト社会主義共和国連邦)を領空侵犯した大韓航空機007便(アンカレッジ発ソウル行)がソ連軍機に撃墜(約1分後に海上に墜落)された「大韓航空機撃墜事件」において、フライトレコーダー・ボイスレコーダーは米などの回収作戦にも関わらずソ連側により奪取されてしまったため、以降、両ボックスに「ブラックボックス」の別称が付いたという話と、 初期の物は箱が黒かった(今はオレンジっぽい派手な色)からという話がある。
フライトレコーダー・ボイスレコーダーの記録部分は、金属の板→テープ→Flashメモリーへと変化している。また海中に沈んだ場合でも発見できるように発信器を搭載している。
ボイスレコーダーは、事故などで機械が止まるまでの最後の30分しか記録していないので、やばい話は事故る30分前までで止めておこう。
blue screen 【ブルースクリーン】
  1. クロマキー(chroma-key)合成のために用いる青い背景。

    ▼テレビや映画などの合成で、キーとなる特定の色相(chroma)の場所へ別の画面をはめ込む手法を「クロマキー合成」と呼び、一般にブルー系の色を背景として使うことが多い。このブルー系の背景を「ブルースクリーン」と称す。
  2. Windowsで、システムエラー時にメッセージを表示する青いフルスクリーン画面の事。

    ▼Windowsのカーネル(システムの中枢)やCPUレベルで検出された障害や関連情報、および対処方法を伝えるため画面。システムを停止し、VGAモードの画面に直接メッセージを表示する。この時、青背景に白地で表示することから、「ブルースクリーン」「ブルースクリーンエラー」と呼ばれる。
    ▼ブルースクリーンで報告される障害には、復旧可能なものもあるが、多くは復旧が困難であるため、あまり意味がない(笑)
BOD (Bandwidth On Demand) 【ビーオーディー、バンドウィズオンデマンド】
▼通信量などに応じて、帯域幅を自動的に調整する機能。
▼一般向けのTAやISDN用ダイヤルアップルーターでのBODは、使用するBチャンネル(情報用チャンネル、64kbps/1ch)の数を、接続先の要求やユーザーの必要に応じて通信中にダイナミックに変更する機能を指す。
▼複数回線を使う方法としてはPPP Multilink Protocol(MP)が使われており、Bチャンネル×2で、64+64=128kbps(2Bと呼ぶ)として使用するが、通信量が多くなれば2チャンネルに増やし、一定の時間、一定の通信量を下回ると1チャンネルに減らす。これを自動的あるいは手動で行えば必要なときのみ高帯域の通信を実現し、同時に通信費も抑えることができる。
Bootable CD (ブータブルCD) 【ブータブルシーディー】
▼システムの起動が可能なCD。
▼PC/AT互換機の場合は、1994年にIBMとPhoenixが発表した El Torito規格により実現する。
El Torito規格
▼1994年にIBMとPhoenixが発表したPC/AT互換機用のブータブルCD規格。この規格では、起動用CDのフォーマット、起動メカニズム、それに関する拡張INT13(拡張ディスクBIOS)などを規定している。
▼ISO 9660フォーマットのCD-ROMに、起動可能なフロッピーディスクや起動可能なハードディスクのディスクイメージを、まるごとひとつのファイル「OSBOOT.IMG」にして格納。さらにディスクの特定の場所に起動用であることを示す情報と、ディスクイメージを格納した位置を示す情報を記録する。
▼BIOSは起動時にCD-ROMドライブをチェックし、ブータブルCDがあればOSBOOT.IMGをAドライブやCドライブに見立てて起動する。なおディスクイメージは1枚のCD-ROMに複数個、格納することが可能で、任意のディスクイメージを使って起動させることも可能である。
▼ブータブルCDは、PC98の仕様に含まれており、1998年頃以降のマザーボードの多くや、BIOSを搭載したSCSIカードで対応する。OSではWindows NT 4.0 / 2000 / 98(OEM) / Me(OEM)が、ブータブルCDで提供されている。
▼名前はEl Torito規格の打ち合わせに使ったメキシコ料理店「エルトリート」に由来すると言われる。
Base64 【ベースロクヨン】
▼MIME(MultiPurpose Internet Mail Extensions、マイム)で規定されている符号化方式の一つ。(他にQuoted-Printableがある) 8bitコードを6bitテキストエンコードする。主にインターネットメールにファイルを添付するためなどに用いられる。
▼使用する文字がASCII文字とわずかな符号というように、できるだけ記号の使用を避けるように配慮されている点がuuencodeと異なる。使用する符号は下の通り。
符号 00…25 26…51 52…61 62 63 パディング
Base64 A…Z a…z 0…9 + / =
Bluetooth 【ブルートゥース】
▼2.4GHz帯域を用いる無線伝送方式。1998年現在では主にパソコンと携帯電話、パソコンと公衆電話との連携が想定されている。将来的にはパソコン、周辺機器、携帯電話、その他家電製品など、デバイスを問わないデータ交換を実現するワイヤレスインターフェイスとして期待されている。
▼Nokia、Ericsson、Intel、東芝、IBMの5社によって1998年に結成された業界団体「Bluetooth SIG」によって仕様策定が進められている。1999年に最初の規格書を公開し、2000年にかけて対応製品のリリースを予定している。
▼スペック1.0での最大伝送速度は1Mbps(下り721kbps、上り57.6kbps)で、64kbpsの音声専用チャネルも別途3つ確保されている。IEEEのWPAN(Wireless Personal Area Network)ワーキンググループによる標準化作業が進められており、スペック1.0がIEEE802.15として勧告される見込みとなっている。
▼Bluetoothが使用する2.4GHz帯は、無免許で使えるISMバンド(Industry, Science, and Medical Band)となっており、Bluetoothの他に無線LANなどの様々な規格で利用されている。よってBluetoothは、コリジョン(衝突)や他の通信電波による干渉を避けるため、周波数を高速で切り替える仕様となっている。
BNC(Bayonet Neill Concelman または British National Connector)【ビーエヌシー】
▼無線機器、測定器、業務用のビデオ機器、高級なディスプレイなどに使われている同軸コネクター。BNCコネクター、BNCケーブルなどと言う。Bayonetはバネによる固定を、Neill Concelmanは開発者の名前を表わしている。
▼パソコン周りでは高級なディスプレイや10Base-2(Ethernetの一種)で、このコネクターが使われている。
▼コネクターを結合するときは外周部のリングを押し付けて回す。内部にはバネが入っており、簡単に固定できるようになっている。
▼絶縁抵抗が高くインピーダンス(交流抵抗)特性に優れているため、通信機器や測定器などでは幅広く使われている。

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