メーリングリストサーバー

メーリングリストを運営するためのコンピューター。
UNIXマシンが主流だが、WindowsNTや95, Macintoshでも運用可。


 メーリングリストを運営するにはメールの配送作業を受け持つコンピュータが必要となります。このコンピュータをメーリングリストサーバーと言います。メールは24時間いつでも受け付けるのが望ましいので、メーリングリストサーバーも常時インターネットに接続し稼働させておくようにします。

 メーリングリストサーバーーの役割は送られてきたメールを配送する作業を担うことですが、通常の電子メールサーバーのする仕事と大きく異なる点は送られてきたメールを単に特定のアドレスに配送するのではなく、まず登録リストに記載された人数分のメールを複製し、それから個々のアドレスに配送するところです。当然、参加者が多いほど複製するメールも多くなります。

 サーバーに使う機器は大型のネットワークサーバーと呼ばれるような特別の専用コンピュータを用いる必要はなく、ワークステーション(性能の優れた業務用コンピュータ)やそれより汎用的なパーソナルコンピュータで十分運用できます。規模によりけりですが、最新の機器でなくとも仕事で現役を退いたマシンをネットワークにつないで利用しても十分実用になります。それゆえ、テレビで宣伝されるような最新の性能を誇るコンピュータを新規導入せずとも、今あるものを有効利用することで十分対応できます。メーリングリストサーバーはWWWや電子メールのサーバーとして使っているマシンと共用して使うケースがほとんどですが、もし融通がきくようであれば過剰負荷によるシステムダウンなど安全策を考慮して単独のコンピュータを1台用意して運用するとベターです。業務用や顧客管理や計算用のコンピュータと共用すると本業に支障が出てしまっては大変なことになってしまいますので、重要な仕事をするコンピュータでメーリングリストを稼働させるのは控えた方がよいです。

 実際にメーリングリストサーバーとして使用するコンピュータの種類ですが、UNIX(ユニックス)というオペレーティングシステム(WindowsやMacOSのようなもの)を利用したワークステーションやパーソナルコンピュータを用いているのが歴史的にも古く今でも主流です。UNIXにはFreeBSDなど一般のパソコンでも利用できるものがありしかも無料で提供されているので、高価なワークステーションを導入せずとも安価なパソコンでメーリングリストを立ち上げることができます。UNIXを利用するメリットは、メーリングリスト管理ソフトにUNIX対応のものが多いためです。しかし、最近ではインターネットの進歩によりWindowsなどに対応した管理ソフトも登場してきたため、UNIXを用いずともWindowsNTを利用してメーリングリストを運用する方法もあります。今のところ、UNIX用のものの方が洗練されたソフトが多いので、当面はこちらの方が運用するには都合がよいと考えられます。メーリングリスト開設プロバイダの多くもUNIXを利用したサーバーを提供しています。

2002.2.17 更新 

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