今年8月、美術系のセミナーにでお時間をいただく機会を得ました。
 過疎化が進んで廃校となってしまった小学校を会場としたもので、セミナー参加者はそこで1週間の日程をこなしていて、わたしが時間をいただいたのはその最後の2日でした。
 そのセミナーに参加してみたいと云っていたある人物から、そのセミナーでの体験を物語化してくださいと云われました。最初、無理かとは思ったのですが、構成と表現を考えているうちにむしろ積極的に取り組んでみようという気持ちになりました。
 単なる報告文を書くよりもそのほうが体験の再現にはふさわしいような気がしてきたのです。

 さて、物語に余計な前書きをつけるのはよくないと思っております。
 上述のような事情があり、このようなものを添えての公開といたしました。また、担当の時間が2日にわたったこと、取りかかりから執筆完了まで2か月近くを要してしまったことを考え、全5章を2回に分けて公開することにいたしました。よろしければ、全章公開後もそれに合わせて2章と3章のあいだに数日あけて読んでいただけると幸いです。


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