美容ジャーナリスト 齋藤薫さん!


 日本で先がけて、美容ジャーナリストという職業を確立された齋藤薫さんを紹介します。

 私と齋藤さんは、研究者〜開発者の視点と化粧品愛用者の視点で意見を交換しあえる 長いおつきあいの友達です。いつも、取材などを通じて様々な化粧品を中心とした現実の 問題点や将来の夢などを話して、結果としてお互いに仕事に活かしています。
現在、齋藤さんは数多くの女性誌に、連載コラムや特集記事を書かれていますが、 そこに書かれていることから多くのヒントをもらっています。そして単行本も出版され、 益々活躍の範囲が拡張しています。自分に合う美容方法を見つけるには、とても参考に なりますので、まだ読んでいない方は是非読んでみてください。


そこで、私の感想文と共に、齋藤さんの本を紹介します。






  齋藤さんは、もうご存じのように数多くの
  エッセーを書き続け、思いっきりのよい
  文調には独特の響きがあり、「齋藤節」と
  でも言える説得力で人気です。

  何でも自分で体験し、その本質を追究する
  態度には、いつもながら頭が下がります。

  そのような齋藤さんから、絶えず素朴な
  疑問や気づきをいただいて、現在の私が
  出来上がったように考えています。










それでは、齋藤さんの本を私の感想文とあわせ紹介していきます。




 1997年11月発売の『「美人」へのレッスン』を始めて知ったのは
 1998年の4月でした。    昼休みに、勤務先の近くの本屋で
 偶然見つけました。女性誌への連載は数多くあり目を通していた
 のですが、単行本が出ていたとは知りませんでした。早速、買って
 一気に読んでしまいました。 それまでに、齋藤さんからの取材が
 あった時に、雑談のように美容談義をしていましたが、その中の
 話題にきちんと結論がついていたのでホッとしました。後日、また
 その件で美容談義をしたのは言うまでもありません。何せ美容の
 テーマは奥が深いと思っています。

 この本の中で特に際だつと私が感じた部分は、美容談義の中で
 よくテーマにあがる、「美人」の定義についてでした。

 「今すでに「美人」という言葉の意味が大きく変わりつつある。
  美人とはあくまで、 ”魅力的な女性” と訳すべきで、昔ながらの
  「美人」を何かと定義づけしようとしている自分が間違っていた
  のである。昔ながらの「美人」の囚われ人は、今の時代決して
  美人にはなれないのである。」  (50ページから引用)

 「美しさには、明らかに二つある。ひとつは一瞬の、” 静止” した
  ままの美しさ。 ” 三次元” の美しさと言ってもいい。そしてもう
  ひとつは、” 四次元” の美しさ。人が体の動きによって、時間の
  経過とともに、美しさを増やしていく美しさ。」 
    (180ページから引用)

 写真撮影と鑑賞を趣味の一つしている私にとって、一瞬の美しさ
 そして動画として見る美しさ、さらには記憶の映像と重なって見え
 る美しさそれぞれを感じていたので、齋藤さんの美しさの次元論
 には思わず納得しました。

                        「 講談社 1400円 」





 齋藤さんはFRaUで「美容の天才」を連載されていますが、それに
 プラスして365日の「日めくり暦」のように提案をした本です。

 1998年6月に発売され、現在も版を重ね、売れに売れている本
 です。

 なにしろ365項目もあるので、何とか、最も私に美容研究の火を
 つけた項目を2つほど挙げてみます。


 175日 「70歳の天才」 

 「年とともに若さは減っても美しさは増えていく。美容の天才はそれ
  を知っているから、天才なのだ。」 (195ページ)


 304日 「匂いたつ顔」

 「しかし、彼女たちにはもうひとつ、共通点がある。肌の美しさ、
  透明度、そして白さである。映像でも充分に伝わる肌の質の良さ
  は、それだけで、芳香を感じとる神経を刺激してしまうのかもしれ
  ない。」 (324ページ)


 後、357ページの337日を読んでみて下さい。
 そこに登場するのは・・・です。

                       「 講談社 1700円 」