話題 284、「ビューティサイエンスレポート:絶滅危惧種スイゼンジノリの可能性」 (2014年5月7日) ( 解説 )
『ホームページを刷新して以来、この美容の話をしばらくお休みしていました。
その間、このページの活用方法を考えていたのですが、ここを私の美容研究成果を
レポートとしてまとめ、公表する場とすることに決めました。美容研究といっても、
内容は美容のキーワードを調査し、考察することや、新しい美容トレンドを体験して
その考察をすることです。ここで公表する情報は閲覧自由ですが、二次利用は必ず
著者である私、岡部美代治の承認をとってください。問い合わせは私の新しいメール
アドレスにお願いいたします。』
(新しいメールアドレス okabe@beautysci.jp)
『いよいよあと4時間で新年です。今年を振り返って見ると、いろいろありました。
私、いやビューティサイエンスの庭にとって大きなターニングポイントがありました。
この9月からビューティサイエンスセミナーを自主的に開くことにしたことです。
美容コンサルタントとして5年経ちましたが、これから私が恒久的にするべきコトは、
何かにつけ美容情報を発信し続けることだと心に決めたのです。おかげさまで、
リピートの方も増えてきました。私はビジネスではなく、今までの人生体験を
できるだけ多くの人に還元することが今の信条です。その自主的な活動を始めたのが
今年だったのです。そのためにホームページも新しくアカウントを取り、セミナー
情報を中心に告知することにしました。一方、私は毎日の気づきを「庭番のつぶやき」
として書き続けることにしました。そのため、この「美容の話」が、なかなか更新
出来ませんでした。でも、今は過渡期です。これからのビューティサイエンスの庭、
還元力をもって、しっかりと運営していくつもりです。どうか温かい目で見守って
いただければ嬉しいです。ということで、今年の締めの話を終わります。皆様、
良い新年を迎えましょう。』
『私の友人には美容医療の医師も多く、かつてはシミをレーザーで除去した
こともありました。化粧品は美容医療と違い、皮膚組織に直接作用させて即効的な
美容効果を出すことはできない。しかし、美容医療も施術後のお手入れが大事で、
化粧品の果たす役割は大きいものがあります。そこで化粧品と美容医療の良い
関係づくりを10年以上も前から考え続けていました。私も今年で64才となり、
肌のたるみもかなり気になっていました。ちょうどそのタイミングで、皮膚組織を
大きく傷つけることなく、効果的に真皮組織にRF(ラジオ波)を照射して
真皮組織の再生を行うことができるイントラセルの体験をする話が来ました。
技術的に評判の良い聖心美容外科にて、院長の鎌倉先生の施術で行うことは
またとない機会なので受けることにしました。ということで施術とその後の
経緯をレポートにまとめましたので参考にしてして下さい。』
『9月から始めたビューティサイエンスセミナーですが、第4回目は初めての
コラボセミナーを11月19日(火曜日)19時より開きます。 今回のテーマは
「睡眠と美容の科学」ということで、快眠セラピストとして大活躍中の三橋美穂さんと
行います。私はショートスリーパー歴としてほぼ30年経ちますが、この間、
睡眠を絶えず科学して、そして実践、いや人体実験してきています。当初は本当に
大丈夫なのかと不安も時々ありました。特に寿命を縮めるという説は気になって
いましたが、何とか現在まで続けています。睡眠については、まだ解らないことが
多いのですが、少なくとも今まで得られた知識や体験から睡眠に対する不安はなく、
快適に目覚めています。朝の目覚めは生きている証で、やはり一日の始まりとして
快適で、幸福感に満たされます。』
『1998年6月29日にビューティサイエンスの庭ホームページを立ち上げて
15年経ちました。中立的な立場でできる限り信頼性の高い美容情報を発信する
目的で、ほぼ毎週の更新を続けてきました。しかし5年間に独立して、美容
コンサルティングを主とした個人事務所を立ち上げました。おかげさまで、
数多くのクライアント様の仕事をすることができました。そしてもっと多くの
方々にお役に立てることができる方法を考えていました。今まで通りの美容情報
発信とビジネスの共存ができるように、新たにホームページを作ることにしました。
そしてドメインもビューティサイエンスの庭を表せるよう、「beautysci.jp」を
取得することができました。今後は新しいHPをコンサルティング、セミナー、そして
美容情報の発信のためのポータルサイトとしてご利用いただければと思っています。』
『私の友人に日本画家の高野陽介さんがいます。どういう訳だか感性が刺激し合い、
私の趣味の陶芸に新しい息吹を吹き込んでくれます。それはお互い様のようです。
まさに人と人の化学反応、刺激が次に創るものを生み出してくれます。ちょうど
私はカッパミュージシャンを64体造る自己プロジェクトを邁進中です。そのきっかけと
なったカッパカルテットを高野さんに見せたところ、突然、紙と鉛筆を要求され、
一気にデッサンを始めました。さて、この後の展開が楽しみなのですが、来年の
コラボ企画の内容が具体化したら報告しましょう。このような刺激を受けながら
趣味を楽しんでいると、不思議なことに、仕事の方にも良い刺激が来ている
感じがします。アートは刺激次第、仕事も刺激次第ということでしょう。』
『8月5日(月曜日)門前仲町にて「強魅力を身に付けるセミナー」に行ってきました。
正確なタイトルは、働く女性必見!あなたならではの強みと魅力を見つけ、仕事とキレイに
磨きをかける「強魅力(つよみりょく)」セミナーです。働く女性の為のセミナーでしたが、
講師は友人であり、生活習慣美容研究会のメンバーなので、興味津々と参加してきました。
ワークセッション、音楽をふんだんに取り入れた、全員参加型のセミナーは、気合いが
心地良く飛び交う素敵なものでした。私はこのセミナーでひとつ新しいマジックキーワードを
探すと決めていました。結果、「もっと好に気づいてみよう」という自分の視点を広げる
自分の為の言葉が降って来ました。「好」とは好きなこと、好きになること、好きをつくる
ことなどに、今以上気づいてみようということです。本当に二人の笑顔とエネルギーは
すごかったですね。感謝です。』
『セミナー関連の話が続いていますが、美容に関心がある方に向けてオフイス帰りに立ち寄れる
スキンケアセミナーを8月29日19時頃に東京都内で開こうと企画を進めています。と言うのも、
美容情報を正しく理解したいのに、特定のメーカーに偏らず、中立的な立場で皮膚、化粧品、
そして化粧品の選び方を教えてくれるところが欲しいとよく尋ねられるからです。そういう訳で、
そのようなニーズに応えることが出来るセミナーを開いてみようということです。セミナーも
セミナー会社に依頼するのではなく、先日の福山で開いたビューティコラボセミナーのように
手作り感覚の温かい雰囲気につつまれたものを考えています。ということで、私のオフイスが
主催してみようと思っています。何しろセミナーを自主的に開いた経験もありませんので、
至らないことも多いと思いますが、セミナーの企画ができましたらこのHPで告知を
いたします。その時は内容を見て、聴きに来たいと思われた方は遠慮なく申し込んで
いただければうれしく思います。』
『ついに6月16日の日曜日、広島県福山市で私の友人、佐野さんと一緒にコラボセミナーを
開きました。今年は様々な形態のセミナーを開き、今までセミナーに参加出来なかった
人が、一人でも多く参加出来るように考えていました。その新しい方法としてセミナー会社を
通さずに、しかも東京や大阪以外で出来ることを実施しようと思っていました。
セミナーのテーマは「@夏の肌について A生活習慣美容 B化粧品のウソ・ホント」に
ついて私が話し、 次に 「夏に負けない美肌作り〜ポーセリンスキン」のメイクデモを佐野さんが
しました。仕事の都合を変えたり、遠くから車で来て参加していただいた人も多く、熱心に
聴いてもらいました。質問も多く出て、この出会いから美容に対して、より深く考え、実施できる
ようになりそうだという感想もうれしかったです。』
『6月16日の日曜日、広島県福山市で私の友人、佐野さんと一緒にコラボセミナーを開きます。
その友人は、かつての教え子で、現在は福山に拠点をおいて美容アドバイスの仕事を
しています。私が独立した頃にオフイスを訪問して、いつか一緒にセミナーを開けたら
良いねと話しました。それを実現すべく、福山市の学びの館ローズコムで開きます。
内容は、私の担当が「@夏の肌について A生活習慣美容 B化粧品のウソ・ホント」に
ついて話し、 次に佐野さんによる 「夏に負けない美肌作り〜ポーセリンスキン」と題し、
メイクアップデモンストレーションを行います。その後は質疑応答をして聞きたいことを
掘り下げてみようと思います。』
『先日、本HPを見た美容関連HPの運営者より原稿依頼がありました。そのHPは
「スキンケア大学」といい、美容医療に
携わる多くの医師により情報発信がされています。
その中には私の友人もいますし、私が主張している意見と同じ方も多く、スキンケアの
情報源としては良いHPと思いました。最近は、私の方からウエブ上の美容情報を検索
することが少なくなりましたので、ちょっと反省しています。でも、今回のように
私のHPを見つけて、良いと思えばすぐに連絡をしていただけたことは、とってもうれしい
ことです。現在の私の状況では、原稿を引き受ける余裕がありませんので、今回は
お断りいたしました。私の事情を理解していただき、今後の可能性をつなぐメールを
いただきました。そう、縁をつなぐことにより、いつか一緒に情報発信をする可能性が
残ることは良いことです。という訳で、今回は「スキンケア大学」の紹介をいたします。』
『化粧品に関わっているとオイルとは切っても切れない縁になります。特にオリーブオイルは
化粧品原料としてもよく使われていますので常に関心の対象になります。またオリーブオイルは
料理にもよく使われ、その品質の世界は深いものがあります。今まではそこまで立ち入ることが
ありませんでしたが、今年はオイルに関して様々な縁があり、ちょっと掘り下げてみたく
なりました。特にエキストラバージンオイルと呼ばれるグレードのオリーブオイルが話題に
なっていることも動機としてありました。ということで元コーセー研究所にいた荻原氏に
話題のエキストラバージンオイルを紹介してもらいました。彼が一昨年スペインで出会い、昨年
から輸入販売しているエキストラバージンオイルが、今年の3月イタリアで国際有機栽培
エキストラバージンオリーブオイル賞(BIOL)で金賞を取りました。これまでにも
地元スペインで食料賞など多くの入賞を繰り返していることから品質には安定感がある
ということでした。』
『今週は変則的に木曜日更新としました。それは15年続いた交流会「たまやの会」が
恵比寿最後の日を火曜日に迎えたからでした。何気なしに自然発生的に開いた、美容と
健康とインターネットをキーワードに集まった仲間の飲み会が「たまやの会」です。私達を
いつも温かく迎えて美味しい料理とお酒で場を盛り上げ、楽しい交流が続けられました。
毎月、第2火曜日が定例化して、ここで生まれた絆が数多くの人間ドラマが生まれました。
今の私があるのも「たまやの会」のおかげです。恵比寿の居酒屋「たまや」があってこその
「たまやの会」だったのです。24周年を迎えたこの4月で休店することになりました。
「たまや」さん、本当にありがとうございました。』
『今読み終えて、久々に興奮と「これは!」という衝撃が来た本に出会いました。それが
今回のタイトル「脳には妙なクセがある」という池谷裕二さんの本です。店頭で平積みされて
いた新刊で、ちょっとチャラチャラしたタイトルに思えました。しかし手に取って開いてみると、
「信用する」「運まかせ」「ブランドにこだわる」などなどと気になる言葉が26章に渡って
書いてあるではありませんか。そして「はじめに」を立ち読みして、バンクボーンが第11章
「脳は妙に、笑顔をつくる」、22章「脳は妙に、不自由が心地良い」そして26章「脳は
妙に、使い回す」であるというので、ここもザッと立ち読みしました。気づいたらいつの間にか
購入して電車の中で立ち読みしていました。現在もバリバリの研究者であり、同時に一般の
人々にも解りやすく解説する脳科学者であると紹介されている池谷さんに、共感と関心を持ち
ました。池谷さんのHP「Gaya’s Homepage」
を見て、脳の妙なクセと、脳に関する情報を整理したくなったのです。』
『今年のチャレンジ、その1はチャレンジセミナーです。今までの様々な企画でセミナーを
引き受けてきましたが、今年は自ら企画して行うセミナーをやってみようということです。
ある意味で手作り感覚、そして自己責任のとれる大胆な内容のセミナーを考えています。
今回は長年の美容専門家同士として情報交換をしてきた、パリ在住の皮膚科医、岩本麻奈
先生とのトークショーを中心としたセミナーになります。3月9日(土曜日)に13時〜15時、
16時30分〜18時30分の2回開きますので、時間の都合に合わせてどちらか選べます。
デザートとプレゼント付きで参加費5,000円となっています。』
『昨年の12月、講談社から出版されていた美容と健康の雑誌「ヘルス&ビューティー・
レビュー」が12月号で最終号となりました。健康と美容に関して、正しい知識に基づいた
バランスのいい生活スタイルを実践するための情報誌でした。メディアリテラシーを高める
ために情報発信を志していた私と同じ考え方、同じ行動をしていたので、取材や講演にも
喜んで協力をしていました。雑誌としては企業からの広告を一切載せない方針をとって
いましたので、中立の立場で、企業に気をつかうことなく正しい主張が思い切りできた
雑誌でした。そのため、内容は専門的で少し難解なところがありましたが、決して医療
専門誌ほど難しくなく読めたと思います。私もアンチエイジングや化粧品の働きなどの
特集では取材を受けて、主張したいところをきちんと載せていただき、スッキリしたもの
でした。』
『今年は、久しぶりに初日の出を拝みたくなりました。独立して5年目を迎える今年は
気も新たにして、今までとは違う何かに取り組もうと思っています。その一方では、
これまでやって来たことの中で、最も喜ばれたことを中心に組み立てることも行います。
多くの人に出会い、多くのことがあり、良い結果も、良くない結果もありました。だけど
時間はおかまいなく進んで行きます。そう、今、私にとって一番大事なことは、生きている
時間を思いっきり使うことでしょう。その始まりを確認したくて初日の出を見たいと
思ったのでしょう。』
『私の趣味は写真を撮ることですが、対象は植物、風景、様々な造形です。このHPでも
「美しいもの写真館」で公開していますが、なにせ容量が限られていますので時々の更新に
留まっています。そこで容量的に充分なSNSのMixiやFacebookで毎日のように
写真をアップしています。そこでは写真の感想が寄せられ、また新たな発想も浮かんできて、
次々と写真が増えています。写真のテーマとしては美しい光景が多いのですが、どうもその
美くしいものに共通する要素がありそうに思えてきました。そもそも私の仕事は美容業界
ですから、美しいものには何でも関心がありました。写真とそれにたいする様々な意見に
ついて考えてみると、美容業界にも通じる共通要素が見つかりそうに思えます。そうすれば
美に対する法則もまとまり、現在までいわれている多くの美の法則との関係も再整理できる
気がしました。今回は、まだ未完成ですが、思いつくところを述べてみます。』
『秋も深まり、肌の乾燥が気になる季節になりました。電車で通勤している時に、さりげなく
観察しているのですが、肌の乾燥状態が見える人が増えてきました。特に、フェースラインの
下、首、手と見える範囲にカサカサした肌の人がいます。また、唇の端が少し乾燥したり、赤く
炎症を起こしている人もいます。意外と若い人にも目につく人が多いように感じます。男女差は
ありません。むしろ男性の方が多いかも知れません。そんな時、普段どのようなケアをしている
のか聞きたくなります。さすがに電車の中で聞く訳にはいきません。』
『シリコン配合製品を使うと毛穴が詰まり毛髪に良くないという話をよく聞きます。そのせいか、
いつの間にか世の中にはノンシリコンシャンプーを中心としたノンシリコンブームが広がって
います。シリコンは有害でノンシリコンなら安全という認識が常識化しようとしています。
この傾向は、おそらく石油ファンヒーターがシリコンヘア商品を使うと故障するという事件から
始まったのではないかと思います。そして同じ頃、シリコンヘア商品を使っている毛髪は、
パーマがかかり難いとか、ヘアカラーが染まり難いというヘアサロンのクレームもきっかけの
一つになったと考えています。石油ファンヒーターの炎検知器にシリコンが酸化して白い
結晶となってくっつき、電気を通さなくなるので着火しなくなることが原因でした。このような
事象が、結果としてはシリコン製品を使い続けると毛髪を変化させ、毛穴まで詰まり、しいては
毛髪が細るという悪いイメージが発生したのではないでしょうか。』
『来る10月15日(月曜日)、大阪のインテックス大阪でビューティーワールドジャパン大阪が
開かれます。そこのメインステージで私もセミナーを行います。ビューティワールドジャパンは
5月に東京で開かれ、そこでもセミナーを行い、おそらく好評だったので大阪にも呼ばれたのでしょう。
話す内容は同じなので、初めての方はぜひ聴きに来ていただけると嬉しく思います。そう、題名は
「化粧品の肌への効果を解りやすく伝え、説明するコツ」です。この内容は、私が仕事を通じて
身に付けた説明方法の一つで、一度のセミナーで理解して身に付けることができるように考えました。
実際に、5月に開かれた東京会場の聴講者から、「すぐに会社にて話して実施したところ、反響があり、
現在でもこの手法を会社内で使っています。」というメールも私に寄せられました。セミナーで話した
ことが、こうやって広まっていくことほど嬉しいことはありません。』
『タイトルの答えは「余裕を持つ秘訣はありません。」です。今年に入ってから公私とも
忙しい日々を過ごしています。スケジュール管理表には空白の時間もあるのですが、それは
打ち合わせのない時間ということで、課題解決や調査などをしている時間です。生活習慣美容の
心構えに「よ」を大きくしようとありますが、「よ」とは具体的な時間では無いように思えて
きました。ほんの瞬間的な時間でも「よ」つまり余裕はつくれるのかも知れません。ある課題を
考えていた時、ふとコーヒーを口にしたとたん、別の課題の答えを思いつくことがよくあります。
ひょっとしてこのコーヒーを口にする瞬間が「よ」だったのかと、後になって思えるような
体験が多くなりました。その瞬間とは、オフイスからの帰り道に夕焼け雲を見た時、道端の
草花の花が気になり目をとめた時、駅の売店で夕刊のニュースタイトルに目が行った時と
通勤帰りでもこれだけありました。このような瞬間は思考の切り替えになり、それは音楽で
言うと短い休符で、それがあるから音楽のアクセントになるように、生活行動のアクセント
のようなものかも知れません。ただそれを余裕として意識していないだけかも知れません。』
『7月29日の日曜日の午後、江東区の音楽教室「ブロッサム」で、昨年の秋に引き続き
第3回目を開きました。演奏者は美肌コンサートの企画を一緒に考えいる若手ピアニストの
笹島優奈さんです。昨年のテーマは喜怒哀楽を思いっきり出して感情を豊かにすることでした。
今年はもっと美容にテーマを合わせ、「ときめいて美肌ホルモンを増やそう」という、感動や
快適な感情は自律神経の働きをバランス取り、結果として美肌に良い性ホルモンの分泌も
正常に促そうという考えに基づきました。女性は女性らしく、男性は男性らしくなる為の
美肌ホルモンと、免疫機能をコントロールする副腎皮質ホルモンのバランスもとれると
いうわけです。コンサートの曲目選定もアラベスク(シューマン) 「四季」より、“舟歌”
(チャイコフスキー)、 ヴィノの門(ドビュッシー)、 「カルメン」より“ハバネラ”(ビゼー)、
バラード第1番(ショパン)、 亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー) 、子犬のワルツ(ショパン)、
エチュードより(ショパン)、 ピアノソナタ第2番より第3楽章(ラフマニノフ)、 トロイメライ
(シューマン)というようにかなり耳慣れた曲目でした。』
『私は先月の6月6日で満63歳になりました。Facebookの日記でも書きましたが、
この63歳という年齢には特別の思いがあります。私の父が亡くなったのは今から
28年前、父が満63歳の時です。つまり63歳という年齢は父を看取った時の
父の年齢で、その時の私は定年退職をして還暦を迎え、余生を地元の自治会館設立の
運動をしていた父の記憶が未だに鮮明に残っています。当時の父は足腰は健常でしたが、
白髪でシワも深く刻まれていましたが、強い意志と行動力は頼もしく見え、年齢よりも
若く見えました。しかし、数度に渡り癌治療を行っていたので、癌転移の部位が悪く、
懸命な治療にもかかわらず亡くなりました。当時の私は還暦とは人生を一度終わって、
後は余生を生きる、その生き方は様々で、自分の為に生きるも、社会貢献に生きるも
ありなのだと思っていました。それが肉体と精神が加齢を経て老いることなのだと、
漠然と感じていました。父の63歳は外見も精神も記憶に残り、自分がその年齢に
なると父と同じようになるのだろうと思っていました。ただし、父は戦争を体験し、
大変な時期を家族の為に努力しており、大病も何度かして、本人曰く満身創痍と
言っていました。ヘビースモーカーだし、お酒は酔うほどに飲み、とても健康的な
生き方とは思えませんでした。一方では、川柳をたしなみ、社会を良くする為の
提言として新聞への投書は熱心で、絵や写真も趣味としていたことは、今の私に
かなり影響を与えていると思っています。』
『美しい体や肌の基本は十分な栄養の補給です。今回は日本の栄養事情を考えること
にします。そして私の友人で食物の危機について取り組み、活動している井出留美
さんを紹介します。井出さんは、株式会社ケロッグで広報をされていました。現在は
独立してoffice.3.11を
設立し、活動されています。さて、今回このテーマを取り上げた
きっかけは、井出さんもロケに立ち会いつくられたNHKの報道番組、特報首都圏
「“もったいない”をどういかす〜日本の“食”〜」を観たことです。自給率の低い
日本が、まだ食べられる食物を大量に捨てているという実態を、改めて思い知らされ
たからです。消費期限を過ぎてもまだ食べられる食品があることは知っていましたが、
消費期限を過ぎなくても捨てられている食品(フードロス)が年間で500〜900
万トンもあるということです。お店では消費期限の数日前に棚から外す販売期限に
より捨てられており、食品メーカーでは製造から賞味期限まで残り1/3になると
出荷できないという業界ルールがあるということです。むろん、それをそのまま捨てる
のではなくフードバンクへ提供して有効利用する動きもあります。井出さんが所属
しているNPOセカンドハーベストジャパンはその一つです。昨年度の実績は1600
トン、金額にして9億6千万円の食物を引き取り、生活困窮者に供給したという
ことです。今回の報道番組ではその実態を紹介して、食物を取り巻く数々の問題
提起をしていました。』
『化粧品業界に入って40年経ちましたが、化粧品は私達にとってどのような意味があるのか、
以前よりもよく考えるようになりました。会社時代は所属していた会社を通じて化粧品の効用を
みていたのですが、コンサルタントになってからはもう21社を見てきました。企業としては
化粧品の消費者に対する貢献と企業の存続や成長の為の利潤追求の両輪が必要です。様々な
経営方針もあり、両輪に対する考え方も様々ですが、共通していることは化粧品を買っていた
だいているお客様への思いです。化粧品が肌や毛髪などの健康と美しさの役に立っていることは
当然として、「買って良かった」「使って良かった」という満足度への追求です。今までの
クライアントは、価格競争をするのではなく、価格を超える満足度の化粧品開発や販売をして
いるところばかりでした。その為、お客様の「良かった」という満足さの状況を聞いています。
そこで感じていることが、化粧品の意味は、「良かった」という満足への幸せ感も価値として
大事なことだということです。』
『この美容の話しは2ヶ月ぶりの更新となってしまいました。無更新の期間が長くなって
申し訳なく思っています。言い訳になるかも知れませんが、とにかく忙しい毎日をおくって
います。おかげさまで、本業の美容コンサルタントの仕事も活況で、それと同時に取材も
多く入っています。やはり私の場合はスキンケアが強いので、美白と保湿、そしてアンチ
エイジングの季節になると立て込んできます。今年の取材で大きく変わったことが2点
あります。まず、美容特集の企画に関して全体的な世の中の動きを考慮して、企画構成に
ついてのアドバイスをすることが増えました。その場合は企画監修、または取材協力という
形でクレジットが載ります。次に、企画に合う商品の紹介も増えました。まだ全てのメーカーの
新製品発表会や新製品リリースもないのですが、現在いただいている情報と、編集部にある
情報を精査して選んでいます。ようやく独立して中立的な立場で化粧品やメーカーの動向に
ついて話を聞いてもらえるようになったと、うれしく思っています。この業界トレンドの
視野は、もっと強めていきたいと思っています。結果として、美容コンサルタントとしての
能力にプラスとなるはずです。』
『会社を卒業してあと3ヶ月で4年を過ぎます。美容コンサルタントとして、いよいよ
5年目に入ります。最初の1年目はコンサルタントとしての準備期間として様々な勉強や
人脈整理をして過ごし、2年目から本格的なコンサルタント活動を始めました。幸運なことに
、すぐクライアントが見つかり、順調なスタートを切れました。会社時代は化粧品専門店と
百貨店の流通に高級化粧品という限られた市場しか経験がなく、本当に自分の力が役立つ
のであろうかと不安でした。でも、多くの人々に助けられて、コンサルタントとしても
お役に立てたと思っています。化粧品業界を取り巻く社会環境は厳しく、想定通りの成果が
十分に出せたかと思うと、必ずしもそうは言えないと思っています。力不足の点も多く、
まだまだ勉強も努力も足りず、そこを埋めるべく努力を続けています。』
『今年も例年通り亀戸天神へ初詣をしてきました。新年はクッキリと気持ちの切り替えに
なりますので、その証として祈願達磨を毎年買っています。今年は「新展開!」と書きました。
会社生活から個人事業主として美容コンサルタントを始めて早3年を過ぎようとしています。
今までは過去の継続の仕事が多かったのですが、どうやら今年は初めてのテーマに直面する
ことが多くなりそうです。不安も確かに大きいのですが、新展開でみえてくるものへの期待も
大きいものがあります。これまでの人の縁や絆は、これからも更に広がり、強まってくる
でしょう。ここは基盤として変わらないのですが、新しいものが付け加わり、予測できない
ような相乗反応を生みそうな予感がするのです。これは一年で終わらないかも知れません。
でも着実に進化していくでしょう。』
『今年の5月2日に、素敵な若手ピアニスト笹島優奈さんと第一回美肌コンサートを
開きましたが、急遽、第二回美肌コンサートを行いました。11月27日(日曜日の午後)
江東区のブロッサム音楽事務所の小ホールで、「音楽の花束シリーズ Vol.35」の
月例ティータイムコンサートとして開かれました。約30人でいっぱいの会場でしたが、
満席の中、優奈さんと私の美肌トークも交えて演奏をしてもらいました。今回も、音楽と
美肌の関係についてお話をし、音楽を日常の中で活かす方法についても軽く触れました。
優奈さんの提案もあり、男性の方も多かったので、男性が冬の肌乾燥から守るには、好きな
香りのクリームを一つ選ぶと良いことを話しました。』
『私は以前から笑顔が気になっていました。顔学会の研究発表でも笑顔に関する 研究があればチェックをしていました。そして数年前から美容コンサルタントして スマイルコスメティックと関わっています。これは偶然ですが、必然のように感じて 現在も笑顔を絶やさず仕事しています。気付いたのですが、笑顔が自然に出る時、 その人は美しいと感じることが多いのです。魅力がパァーッと発散するのです。 化粧品やお手入れも、使っている時や鏡を見ている時に、笑顔が自然に出る時は、 きっと自然な、その人らしい個性の魅力が出ているのではないでしょうか。おそらく、 本人しか見ていない時だと思います。そして人に合う時に、その笑顔が時々、顔を のぞかせることがあれば、きっと美しいと思われているのでしょう。スマイルコスメ ティックは、幸せな笑顔を美しく魅せるための化粧品です。この仕事に関わって 思うことは、もっと、企業や業界の枠を超えて、「スマイル イズ ビューティフル」と いうことを伝えていきたいし、同じ思いの方々と一緒に行動したいと思っているのです。』
『最近よく耳にするSNS、つまりソーシャル・ネットワーキング・サービスですが、私は 2006年からミクシィ(mixi)を利用していました。でも、今ではフェイスブック(facebook)の 利用度が高まっています。ミクシィは匿名による登録が多いこと、加入はしていても ほとんど閲覧していない、いわゆる幽霊会員も多いので連絡や情報交換の効率は かなり低くなっています。それに比べてフェイスブックの方は、実名登録であることや 活動会員が多く、連絡や情報交換が効率良く便利です。更にプロフィール写真も本人で あることが確認できるものを掲載している人も多く、安心してリンクすることができます。 実は、フェイスブックに加入したのは3年前だったのですが、まだ日本で加入していた 人数は少なくてコミュニティ機能はもの足りませんでした。ところが今年の大震災後に、 日本では加入者が増え続け、多くの友人や知人とフェイスブックを通じて再会でき ました。このようなSNSは加入している人が増えれば増えるほど、アクティブに情報発信 する人が増えれば増えるほど便利性は高まります。正に、現在のフェイスブックは そのような状況にあります。私は美容関係の人脈と趣味を中心とした人脈を通じて 情報交換をしています。』
『9月26日にビッグサイトで開かれたダイエット&ビューティフェアー2011年にて 「正しい知識と美容アドバイスのために、化粧品の効果を高める生活習慣美容」という タイトルで講演しました。このフェアーでは4つのイベントやセミナーがあり、私の 講演はスキルアップセミナーでした。今年から有料セミナーになったのですが、多くの 方々に来ていただいて、ありがたく思いました。セミナーの内容は私が会社時代から 研究、商品開発を続けてきて感じていたことです。化粧品やお手入れの効果が 生きるのは、普段の日常生活の過ごし方により違ってくるということです。このことは 店頭で多くのお客様を見聞きしたり、美容ジャーナリストから聞いた話し、そして様々な 美容と健康に関する研究者の話を聞くことから確信を得たことです。6年前に始めた 生活習慣美容の研究も続けて来て、日常生活の中で美容効果をバックアップしている 要素も解ってきました。今回のセミナーでは、この点について話してみたのです。』
『9月17日〜19日にかけて、神奈川県の観音崎で生活習慣美容の研究会の合宿を してきました。今回の合宿では生活習慣美容としての快適散歩に活用できるプログラムの 実践について、参加者が体験してまとめることにしました。また、この研究会の愛称や ロゴマークについても考えてみました。プログラムとして海岸での小石拾いとペインティ ング、野外での鳩笛演奏会、自然と一体感を感じる方法などについてやってみました。 これらから日常生活習慣として生活習慣美容の定義である「快適を感じること」や「よ」を 大きくすることにつながるものと意見が一致しました。後は、実際に今後の生活に習慣と して取り入れることができるようにすることです。そう、会の愛称は「快の会」と決まりました。 ロゴマークはまだ決まってはいませんが、今後の勉強会の中で考えていきます。』
『私は時々ですが、夢の中でセミナーの講師をやっているらしいのです。寝言でその ような発言をしていたと数人から聞きました。でも私本人は一度もそのような自覚が ありませんでした。しかしついにセミナーを開いている夢を見ている時に目覚め、やっと 自覚できました。そのセミナーのテーマが「人はなぜ化粧をするのか」だったのです。 たしかに今年はいろんなタイプのセミナー依頼があり、受講者も違うし、テーマの 内容も、話し方もそれぞれに合わせて変える必要性がありました。その中で共通して いる要素が「化粧の効用」であるようです。夢の中では結論らしきものは出なかった のですが、目覚めてあれこれ考え方を整理していたら「化粧をするのはQOLを高める為」 ということに落ち着きました。QOLとはクオリティ・オブ・ライフ (Quality of Life)の ことですが、社会に生きる人間として、個性を生かし、質の高い生活により幸福感を 実感できる生き方に化粧は役立っていると言うことです。健康で美しく外見も内面も 装うこと、いや、なりきる様に努めることがQOLを高めることにつながると思うのです。』
『フレグランスジャーナル社から今年の2月に出版した「プロのためのスキンケアアドバイス の基本」が増刷になりました。このサイトを始め、セミナーや口コミを通じて買っていただいた 皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。販売は八重洲ブックセンターや一部の大きな書店と 出版社やアマゾンなどのインターネットを通じて行われていますが、半年で増刷となるとは 思いませんでした。実際に、私もこの本をテキストにセミナーや勉強会を開いていますが、 使いやすいので、きっと購入された方のお役にたっているものと思っています。タイトルに ある「プロのための」ですが、プロを目指す人や初めて美容の本格的な知識を得たい人 にも読んで理解できるように書いたつもりです。私も購入された方に出会うことも多く、その 度に感想やご意見をうかがっています。そして次の出版企画や、改版の時には活かして 行くつもりです。』
『化粧品の条件、「安全性」は、現在の化粧品が持つ当たり前の品質となっています。 しかし、この安全性は使用する全ての人に安全であるという訳ではありません。あく までも、多くの人が肌にかぶれることなく使えることを、生物学的な安全試験や人体 での安全性試験を通じて確認された商品であるということです。このような安全性に 対して慎重に確認されてつくられた化粧品は多くの人に安心して使えるレベルになって いるものです。ただし、肌に何らかのアレルギーを持っている場合や肌に既にトラブルが 生じている場合、或いは間違った使用方法をした場合には、このような安全性のレベルを 持っている化粧品でもかぶれることがあります。その場合にはあわてずに使用を中止し、 数日ほど肌の様子を観る。肌の回復がみられなかった時や悪化した時は皮膚科医に 適切な診断と治療を受けることです。多くの化粧品メーカーがこのような対応をして 依頼、化粧品による肌トラブルで大きな社会問題となることが少なくなりました。私が 化粧品業界に入った40数年前の状況とは雲泥の差があります。安全性に関しても 化粧品は格段の進歩をしているのです。』
『7月2日〜4日の3日間、生活習慣美容研究会のミニ合宿へ行ってきました。場所は 三重県の名張市、赤目48滝のある場所、そして鈴鹿サーキットの近くです。なぜこの 時期にこの場所で行ったのか、その理由は源氏蛍にあります。この地域には清流が 多く、そこにはたくさんの源氏蛍が生息しています。旅館のオプションツアーで蛍見学の バスもあり、久々に蛍が乱舞する様子を観に行こうと思った訳です。同じ思いの生活 習慣美容研究会の仲間と計画し、実行したのです。また、仲間の一人が名張市で 化粧品専門店を経営しており、すでに生活習慣美容を取り入れた接客やイベントを 試みていましたので、その中の「快適散歩」を一緒にやることにしたのです。もともと 合宿とは普段の生活環境とは違う場所と条件で行うことで、新しいアイデアをひらめく ものと捉えていましたので、実践してみたのです。』
話題 247、「ビューティサイエンティストを目指す人に」 (2011年 6月14日) ( 解説 ) 『先日、うれしいメールをいただきました。現在就職活動中の方からのメールで、消費者 目線を持つ研究者としてビューティサイエンティストを志しているとのことです。そして、 私はビューティサイエンティストを目指すきっかけや、現在までの苦労話を聞きたいと いうことでした。実は2000年7月に(話題 27、「ビューティサイエンティストになろう!」) でビューティサイエンティストを積極的に名乗ってくださいという内容を書いています。 その当時は美容科学の専門家として自らそうであることを解ってもらうための標識の ように考えていたのです。しかし、今になって考えてみると、純粋に美容の研究情報が お客様を始め、販売者、いや商品を開発している担当者に正確に伝わっていないことが 気になっていて、そこを何とかしたいと思っていたと思います。その為に、自分が美容 科学の専門家を目指していることを表したいので自らビューティサイエンティストと肩書きを つけたと思っていました。最初は不十分な実力ながら、ビューティサイエンティストを目指し、 様々な体験により実力は高まっていったと思いますが、今現在もまだ十分だとは思って いません。足りないところは数多く感じており、足りないところを補ってもらえる他の ビューティサイエンティストも増えてきています。そう仲間がいるのです。』
話題 246、「化粧品の条件(その1)」 (2011年 6月 1日) ( 解説 ) 『この美容業界で仕事をするようになってからもう40年になります。その間に化粧品は ずいぶんと進化してきました。その点を化粧品の持つべき条件からみてみましょう。 化粧品の条件とは「効果性」「安全性」「安定性」「使用性」「快適性」の5つを私はいつも 取りあげています。使用者の立場から言うと、もう一つ「経済性」があげられるかも知れ ません。さてまず最初の条件「効果性」ですが、肌を清潔に保ち、保湿して肌の重要な 働きである保護機能は角質バリヤーを健全にするためのメカニズムがかなり解明されて きました。商品的にも満足度の高い商品が増えてきています。クリームとか美容液、 または乳液といった単品の商品だけではなく、洗顔→化粧水→乳液といった使用ステップ から総合的に考えられて作られている化粧品が増えているのです。角質バリヤーを 健全に保つために健康な角質細胞を育むことが最も大事なのですが、セラミドを 始めとした角質の水分保持の為の成分が重要であるという考え方が基本となったから だと考えられます。保湿の基本は水分を肌の外から補給するのではなく、体内から 補給される水分を保持するために角質バリヤーを健全にすること。その為には適度な 油分補給が必要であるという考え方です。』
話題 245、「オリジナルな発想」 (2011年 5月10日) ( 解説 ) 『私は商品開発に関するセミナーで、マネをしないでオリジナルな発想を持つことの 大事さを伝えています。スマートでなくても、カッコ良くなくても、とにかくオリジナルな 発想をするようにと奨めています。確かに過去の事例や、参考商品を元にアイデアを 想起することは効率がよいのですが、どうしても似てしまいます。参考にしても複数を 組み合わせると新しいアイデアに生まれ変わることもありますが、その前に、自前の オリジナルな発想力を鍛えないと、いずれはアイデア発想力は枯れてしまいます。 ではオリジナルな発想とは何かと私なりに定義してみると、考えるテーマについて 思い浮かぶ言葉を紙やホワイトボードに書きなぐってみて、その内にハッとひらめく ようなアイデアが浮かぶことです。これは商品イメージでも、キャッチコピーでも、 商品名でも、或いはテーマの題名でも、さまざまなことに通じます。思い浮かぶ言葉を どんどん連想させて、そしてパッとひらめくこともあります。これは私の場合、特定の 行動パターンがあり、不思議とシャンプーをして頭をマッサージし、そしてシャワーで 洗い流す時にアイデアが閃くのです。もう一つの行動パターンは、朝の通勤電車で 鉄橋を渡る時、太陽の光が川面からキラキラ反射し、鉄橋の柱がストロボのように 明暗を繰り返す時に閃きます。何故だか解りませんが、そのようなアイデアヒラメキ 習慣ということが身についたのです。おそらく、このような習慣は人により違うでしょうが、 閃く度合いの多い行動パターンはあるものと思います。それを知っておくと、意外と オリジナルな発想を得ることが多くなるはずです。ちなみに私の父はトイレの中で よく考え事をしていました。川柳を趣味で作っていたのですが、トイレの中での作品が 多かったのです。だから父はよく「便所大学」と称していました。』
話題 244、「美肌コンサート、好評でした」 (2011年 5月 3日) ( 解説 ) 『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011(熱狂の日音楽祭2011エリアコンサート の一つのプログラムとして、5月2日(月曜日)に、丸ビル1階のマルキューブにて行った 「美肌コンサート」は好評のうちに終わりました。若手ピアニストの笹島優奈さんの 演奏とナレーションが感情を込めた素敵なものでした。聴きに来られた方々の拍手も、 表情も、感情が良い感じで漂っていました。通りすがりの人々も足を止めて、聴き入って もらえました。選曲された4つの曲も、そしてそれぞれに笹島さんの体験を基に、生の 音楽の心地よさを堪能させられました。企画して良かったと本当に感じた時間を、味わい ました。音楽を美容液のように浴びる、喜怒哀楽という普段閉じ込めがちな感情を解放し、 そしてバランスの取れた感情表現を取り戻すというメッセージは、きっと伝わったものと 思います。演奏後に笹島さんと話したことは、この企画、続けましょう、続けますという 誓いでした。次なるアイデアも湧き出てきました。これからが更に楽しみです。』
話題 243、「初めての試み、美肌コンサート」 (2011年 4月26日) ( 解説 ) 『ひょんなところから縁が生まれまして、若手有望なピアニストと「美肌コンサート」を 企むことになりました。そのピアニストとは笹島優奈さんで、ウィーン国立音楽大学と ベルリン芸術大学で各4年音楽留学をして昨年から日本で日墺文化協会に所属して 活動をされています。ゴールデンウィーク中に丸の内周辺エリアで開かれている ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011(熱狂の日音楽祭2011エリアコンサート の一つのプログラムとして、5月2日(月曜日)の16:30〜18:00に、丸ビル1階の マルキューブにて行います。入場は無料です。』
話題 242、「震災災害地への支援物質」 (2011年 4月12日) ( 解説 ) 『先日、美容科学について勉強会をしている美容ジャーナリスト話をしたり、NPOで 支援活動をしている化粧品開発者から、この度の震災について化粧品が支援物質 として必要とされていると聞きました。衣食住というライフラインがある程度落ち着き 始めたら健康状態をいかに保つか、その段階にきているということでした。化粧品が できる機能としては、肌を清潔に、そして健康に保つこと、そこに加えて少しでも 快適な肌環境がつくれるところです。特に、これからの気候は紫外線が強くなって きます。また汗をかくことも増えてきます。そのことを考えると、日焼け止めと拭き取り クレンジングのニーズが増えてくると思われます。保湿ケアも健康な肌状態の 為に必要です。乳液やクリームがあったら喜ばれると思います。避難所ではニオイの 対策も必要なのでデオドラント商品も必要でしょう。』
話題 241、「化粧品の感性価値と魅力価値(その2)」 (2011年 3月29日) ( 解説 ) 『話題239の続きですが、最近の化粧品は技術的にも感性的にも進化してきており、 その付加価値と呼べるところが増えています。このたびのセミナーで、各講師が話した 内容、パネルディスカッションで討論した内容から考えてもそのように感じました。話題 237で話した化粧品の価格説明力もそうでしたが、付加価値が増えていることや、それが 価格に反映されていることを、もっと積極的に消費者に訴える努力がメーカーに必要だと 考えています。それが化粧品を中心とした美容業界の進化を市場と共に進めることに つながるのです。付加価値を感性価値と魅力価値で説明できればよく、それをまとめた 概念図を紹介します。』
話題 240、「緊急災害時のスキンケア」 (2011年 3月22日) ( 解説 ) 『3月11日の東日本大震災ですが、テレビで様子が伝わる度に、大変な生活状況に 心が痛みます。そんな時、私にできることを考えてみました。それは緊急災害時の スキンケアについてです。ネットで「災害&スキンケア」と検索しても、ほとんど情報が 見当たりません。しかし、今はまだ寒さも厳しい被災地です。衣食住に少しでもメドが ついたら、スキンケアにも気をつかうと良いでしょう。災害時は水も物資も十分では ありません。しかし、手と顔、特に口周りには保湿が必要です。というのも、乾燥して 肌が荒れてしまうと無防備になり感染症を起こしやすくなります。もし肌荒れがひどく なり、感染症でも起こしたら様々な活動に支障をきたします。この場合の保湿は 適切な油分補給です。クリームや美容オイルがあればベストです。緊急災害時には手と顔も 同じ保湿商品を使用してもかまいません。もしハンドクリームしかなければ、手も 顔もなじませ方に注意して使って下さい。安全性も保湿効果も大丈夫です。多少の 使用感は緊急時故に我慢してください。まずは保湿してしっかりとその環境から 肌も肌内部も守ることです。』
話題 239、「化粧品の感性価値と魅力価値(その1)」 (2011年 3月 8日) ( 解説 ) 『早いもので、1週間前の2月28日に開いたフレグランスジャーナル社主催のセミナー 「感性価値・魅力価値のある化粧品開発の課題」からあっという間に過ぎてしまいました。 好評だったようで、私の方にもメールやツィッターで感想が寄せられ、嬉しく思いました。 話題237「化粧品の価格説明力」とリンクしますが、お客様は化粧品の価値をどうみて いるのか、どう感じているのかと考える時期に来ていると実感しています。それに対して ほとんどの化粧品メーカーははっきりと答えを出していないのが実態です。おそらく 検討してある程度の答えをもっていても、誰も矢面に立とうとしていないのではないでしょうか。 しかし、セミナーに参加していた多くの方々は、何らからのヒントと、何をこれからすべきか 考え、行動をするきっかけを得られたのではないでしょうか。少なくとも私に寄せられた 感想からはそのように強い意志を感じ取りました。』
話題 238、「肌タイプの見分け方と美容アドバイスのセミナー無事終了」 (2011年 2月15日) ( 解説 ) 『2月は2回のセミナーに出演しますが、第一弾の第11回クレアボーセミナー「肌タイプの 見分け方と美容アドバイス」という題のセミナーが14日の午後無事に終了しました。 大勢の方々に出席していただき、本当にありがたく、感謝しています。しかも、最後の質疑 応答も、現実的な質問がたくさん出て、答える私も良いヒントをいただきました。そう、セミナーの 中で話した「肌タイプの見分け方のコツは、おおざっぱに判断し、きめ細かくフォローをする」と 言ったことは、事前に用意していた言葉ではありませんでした。しかし、我ながら、とっても 当を得た表現だと思いました。おそらく、発表のための資料として、脱脂後の皮脂回復実験の データーをグラフにしている最中に潜在的に閃いたものと自己分析をしています。それが、 本番のセミナーで、スラスラと出たと思えます。肌は変化をし、どんな正確な肌測定機器でも 結果はバラつきます。しかし、何度か観察をしたり、測定をすると平均的な傾向が見えて くるものです。このような現実に向き合うには、おおざっぱに一旦捉えて、継続的な観察や、 その後の変化を見ながら、きめ細かく修正することが良いということなのです。』
話題 237、「化粧品の価格説明力」 (2011年 2月 8日) ( 解説 ) 『私は化粧品会社にいる時から、化粧品の価格はどのように決めるのですかとの質問に 「開発の始めの段階で決めるもの」と答えてきました。それは今でも変わりません。しかし、 その価格は開発の途上で多少の変更はあるでしょうが、基本的な価格帯は変えないこと だと考えています。類似商品がある場合、初期段階で価格を決める目安は市場の相場と なります。類似商品が無い場合は、同一の機能を持つ商品が目安になると思いますが、 思い切って相場をつくることもあり得ます。一旦価格を決めたら、原価やそれぞれ必要と される必要経費、そして会社にとって大事な利益を見込んで商品設計をします。しかし、 この割合は商品の流通経路や会社の方針によって、或いは製造規模によっても違う ものです。参考としてお奨めするのは、梅本博史さんの「最新化粧品業界の動向とカラクリが よ〜くわかる本」(秀和システム)です。そこには流通経路別の化粧品の原価が書かれて あります。』
話題 236、「今年のセミナー幕開け2件」 (2011年 1月18日) ( 解説 ) 『前回お知らせしたように、2月14日(月曜日)に出版に合わせて第11回クレアボーセミナー「肌タイプの 見分け方と美容アドバイス」という題のセミナーをベルサール九段で開きます。このセミナーは エステティシャン、サロン経営者、化粧品販売員、化粧品店経営者、プロを目指す方を対象と しますが、美容に関心のある方も、きっと肌に合う化粧品を選ぶために役立つと思いますので、 遠慮なく出席してみてください。また化粧品の商品開発者や化粧品の販売プロモーションを 担当している方も役立つヒントが得られる内容にしますので、聞きに来ていただけると良い でしょう。内容は、肌タイプの正しい見分け方とそれに基づいた的確な美容アドバイス。そのために 不可欠な化粧品の基本知識について解りやすく話すつもりです。時間は13:30〜16:40の 約3時間です。詳しい内容はフレグランスジャーナル社のセミナー案内ページを参考にしてください。そう、出版する本は 「プロのためのスキンケアアドバイスの基本」で2月10日に発売される予定です。』
話題 236、「今年の新しい試み」 (2011年 1月 4日) ( 解説 ) 『新年を迎えて、いつも行く亀戸神社へ初詣をしてきました。スカイツリーもかなり見えるようになり、 今年は完成の年です。閉塞感のあったこの数年の市場が、何か新しく動き始めるような予感を 感じました。さて、私の方ですが、コンサルタント事務所を開いて、一昨年から実際の業務を始め、 今や私を含めて3人のチームとなりました。どうやら方向性も見えてきました。私なりのコンサル ティングのやり方も軸が出来始めました。いよいよ今年から少し新しい試みとして、美容に関する 公開セミナーを開いてみようと思っています。まずは関東地区から始めようと思っていますが、 もし、ご希望があれば全国、或いは海外でもやってみようと思っています。公開セミナーと言う ことは、生活者が聴講者ということです。今までは美容業界の仕事をしている人々が多かった のですが、実際に使用している人や使用しようとしている人に話をし、そしてご意見を聴き、答え られることはその場で答えてみようと思っています。準備をしてから7月以降に開ければと、 思っています。』
話題 235、「今年を漢字一文字で表すと『絆』でした」 (2010年 12月28日) ( 解説 ) 『今年の漢字は『暑』ということでしたが、確かにそれはそれだと思いますが、私にはピンと来ません でした。私にとって今年は多くの人に出会い、再会もあり、会社を卒業して人の縁に益々助けられ ています。「ビューティサイエンスの庭」という商標もとれましたし、この庭に集まる人々の絆が しっかりと広がっていくことを実感した年でした。という訳で、私にとっての今年の漢字は『絆』と いうことになりました。その絆は笑顔が生まれる関係が特長でもありました。きっと来年もたくさんの 絆ができるという予感もあたるでしょう。取材、セミナー、コンサルティング業務を通じて生まれた 絆、更に、突然久々の電話から繋がった絆も多く、そして路でばったり出会ったこともありました。 人も歩けば人に出会うということ、そのような年でした。』
話題 234、「コラーゲンドリンクを考える」 (2010年 12月24日) ( 解説 ) 『今年も美肌ドリンク、つまりコラーゲンドリンクが売れつづけています。そのCMや記事を見たり、 店頭で並んでいるのを見る度に、ああと、科学リテラシーの低さに溜息が出ます。というのも、先日、 仕事で海外の調査会社の方々と話をしました。そして「コラーゲン配合の美肌ドリンクはUSAで 売れていますか?」と尋ねたところ、何ですかそれはと言われました。とっても理解できないという 反応で、やはりグローバルな観点から見ても、科学的観点から見ても、変な日本独自のトレンド という思いが重くのしかかりました。ちなみに私はメディアの取材に対しても、コンサルテーションの 立場にしても、コラーゲンを食べても肌はプルプルにならないし、シワの解消にも役立たないと 言い切っています。しかし、コラーゲンは料理方法によっては美味しい料理の食材で、結果的に 栄養バランスのとれた食生活に貢献していますので、その意味での食材としては高く評価して います。』
話題 233、「続・11月3日放送の『ためしてガッテン』に異議あり!」 (2010年 11月23日) ( 解説 ) 『それではこの放送内容について問題となる点を3つ取り上げたいと思います。まず一番問題 があるのは冒頭の衝撃的な肌チェックコンテストです。40歳の美容マニアが89歳の農婦に 負けてしまうというのですが、何もお手入れしていない89歳の農婦が化粧品をしっかりと使って いる40歳主婦に勝つのですから、いかにも化粧品が意味のないものだと思わせる効果は 十分です。これはこの番組ディレクターの間違った認識をそのまま表した問題箇所です。番組では この美容マニアの日常のお手入れを紹介していますが、(朝)こすらない洗顔、化粧水、乳液、 ファンデーション、(夜)クリームクレンジング、風呂中で蒸しタオル後に泥パック、洗顔、水含浸 コットンパックを5分、美容液シートマスクを朝まで、となっています。普段から乾燥に悩んで いる女性として、このお手入れは間違いだらけです。しかも化粧水やパックを水分を補給すると 思い込んでお手入れをしていました。この間違いを北里大学の田中先生が指摘していましたが、 この点は私も同意見です。さて、この比較ですが、美容をしっかりしている人の代表としてふさわしい のでしょうか?私も多くの化粧品研究者も保湿には適度な油分補給が必要であると考えていますが、 この女性には朝の乳液とファンデーション以外には油分補給らしきお手入れがありません。 そしてこれでは一般的な正しいスキンケアをしている人々について何も推定できない はずですが、この番組では何にも触れていません。印象的には、しっかり化粧しても意味がないと 思わせるストーリー構成になっています。これでは美容認識を正しく伝えたいという良識が全く 感じられません。実は、私の方に、この番組について質問や意見があったのは、普段、正しい スキンケアをしているのに、「それで本当に良いでしょうか?」ということでした。視聴者に不安感を 与える番組を放送したことに、私たちの受信料で公正な情報発信をすべきNHKとして、大いに意義が あると私は思っています。』
話題 232、「11月3日放送の『ためしてガッテン』に異議あり!」 (2010年 11月16日) ( 解説 ) 『このところ「あれ?あれ?TV番組」に取り上げるネタがほとんどなく、退屈していましたが、 久々にメールやSNSでの書き込みで知りました。11月3日放送のNHK、「ためしてガッテン」の 「カサカサがプルプルに!素肌力劇的アップ秘技」という番組でした。さっそく再放送を録画して チェックしました。今回は、番組の作り込みは丁寧で、昨年放送された泡洗顔の時とはレベルが 違いました。それで、しばらく「あれ?あれ?」に取り上げるべきかどうか考えてみましたが、 今回は相当せずと判断しました。ところが、番組ホームページの「番組ディレクターからのひと こと」を読んで、あまりにも化粧品やスキンケアのことを知らずに番組をつくっていると思えた ので、今回は、このコーナーで取り上げることにしました。』
話題 231、「第1回ホリスティックビューティ検定は大盛況に終わる」 (2010年 11月 2日) ( 解説 ) 『日本ホリスティックビューティ協会が主催していた第1回ホリスティックビューティ検定で すが、10月30日〜31日にかけて集中セミナーと検定試験が行われ、大盛況に終わり ました。今回は2級アドバイザー資格についてですが、来年には上級の資格についても 検定が行われる予定になっています。今回の検定は50名を超える多数の参加者が 事前のテキスト勉強を終えて、専門講師による集中講座が行われました。私も講師の 一人として、初日の10時30分〜12時30分の2時間、スキンケア・ヘアケア・ネイルケアを 担当しました。途中休憩を入れましたが、受講者の熱心な集中力に負けないように 話をしました。質問も多く出て、それで理解も深まったと皆さんから感想をいただきました。 それにしても受講生の皆さんは熱心でした。30日は9:00〜20:15、31日も9:00〜 19:30までとびっしりのスケジュールの中、集中力を切らさずに貫徹でした。』
話題 230、「岩本麻奈さんの書籍紹介」 (2010年 10月26日) ( 解説 ) 『私の友人は書籍を出版される方が多く、それで紹介をするとそれだけで目一杯になり ますので、今まではあまり取り上げませんでした。しかし、このHP立ち上げ当時からの 友人で、メディアリテラシーについても意見が一致している岩本麻奈さんの最新の書籍 「女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識」は、構想段階から相談を受けていましたし、 内容も読んで欲しいものが満載なので取り上げることにしました。岩本麻奈さんは皮膚科 専門医で、なおかつ美容に関してはトコトン探求してしまう好奇心と行動力にあふれた女性 です。私もたくさんの情報をいただき、時に熱くディスカッションをすることもありました。 この書籍に取り上げられている項目にディスカッションをしたものも多く、ぜひ読んで 欲しいと思っています。読みやすい文章で端的にまとめられていますので、一気に読む ことができます。そして、何か気になることがあれば、もう一度本を開いてみれば、スッキリと 解消してくれるはずです。』
話題 229、「共著書の正しい読み方(その4)」 (2010年 10月12日) ( 解説 ) 『今回は59ページの「ふだんのスキンケアでは、コットンを使う必要性はないでしょう。」という 化粧水のコットン使用について補足します。この項目は吉木先生の担当なので、私の方から 特にコメントを入れませんでした。コットンの使用に関しては皮膚科医の立場と化粧品メーカーの 立場では意見が分かれるところです。ただし、共通していることは、強すぎる摩擦で皮膚の 角質層を痛めることをしないということです。その為には、コットンに十分化粧水を含ませて 優しく滑らせて使うことです。パッティングも適度な強さで、適度な回数で行うことです。61ページに 「100回パッティング」について、強すぎ、深く浸透しない、無意味とのコメントがあります。 これは私にも取材で質問が時々くるのですが、どこのメーカーか判りませんが、100回くらい パッティングをすることを奨めているケースがあるそうで、それはパッティングをやり過ぎだと 私もコメントをしています。では適度とはどういうレベルかと言えば、心地よくということに つきます。これは個人差もありますので、具体的にどのような強さで、何回とは言えないもの です。まあ肌がヒリヒリしたり、赤くなってなかなか引かないくらいパッティングをするのは 度が過ぎます。』
話題 228、「化粧品研究者の為のマーケティングセンスアップ講座」 (2010年 10月 5日) ( 解説 ) 『9月30日の10時から16時30分まで、「化粧品研究者の為のマーケティングセンスアップ講座」 というテーマでワンマンセミナーを開きました。主催はフレグランスジャーナル社です。これまでも ありそうで、なかなか無かったテーマのセミナーです。このテーマは私自身がマーケティング思考を 持つようになった経緯と、マーケティング思考を持ってからの商品づくりや研究成果の活かし方が どう変わってきたかという体験値をベースに構成したものです。だから難しい理論や、やれるか どうかは責任を持たないようなマーケティング論とは違うものです。だからセミナーの目的も 「研究成果を活かした商品を開発し、市場評価される為に、必要なマーケティングセンスと技量を 身に付ける」ということで、そのポイントは、自分も生活者であることを、常に肝に留めておくことで、 そのようなマーケティング思考を持つことを具体的に、体験的に話したものです。今までも商品 開発者に対しては話したことがあるのですが、研究者に対して、しかも1日という長時間のセミ ナーは初めてでしたので、内心はドキドキものでした。しかし、セミナーの反響は良く、名刺交換や メール交換も活発で、やって良かったという満たされた気持ちになりました。』
話題 227、「共著書の正しい読み方(その3)」 (2010年 9月28日) ( 解説 ) 『この本が売れているので、やはり読んだ方からの質問が私の友人の化粧品専門店に かなりいらっしゃるということで、私が講師をしている勉強会で質問に答えたり、一緒に 考えたりすることにしています。今回取り上げる課題はファンデーションについてです。 共著者の吉木先生の主張は、リキッドファンデーションよりパウダーファンデーションの 方が安全性が高いということです。(72ページ、118ページ)この見解は、推定ですが 皮膚科を訪れるファンデーションで皮膚トラブルを起こした患者さんのうち、リキッド ファンデーションが多いことからではないかと思います。過去、私が研究所時代に 経験した医師や様々なクレーム情報からもそのようなことがありました。しかし、現在では、 かなり安全性が高いリキッドファンデーションが商品化されていますし、その点では パウダーファンデーションと大きな差はないはずです。確かに、水にファンデーションの 粉体を分散させたり、乳化物も分散させていますので、リキッドファンデーションに 界面活性剤を使うことは事実です。しかし、パウダーファンデーションにも様々な 添加成分を均一に分散させる為に界面活性剤を使いますが、いずれも、肌には 安全性を十分考慮していますので、安全性は高くつくられているはずです。このような 最新事情を知れば見解も変わってくるものと思っています。そして118ページの乾く肌に 対しては、私なら、スキンケアで十分に油分を補給していれば、仕上がりの好みで パウダータイプ、リキッドタイプ、或いはクリームタイプ等と、ファンデーションは仕上がり 中心で選んで良いと奨めます。』
話題 226、「共著書の正しい読み方(その2)」 (2010年 9月14日) ( 解説 ) 『この共著署では、自分のコメントについては自分の知る限り正しい情報を入れ、市場で 思われている間違った美容情報や化粧品、皮膚に関する情報を、ある程度修正して 行こうと思いました。その代表的な部分は27ページの図にあります。実際に人の皮膚を 顕微鏡で見たことのある人なら解ることなのですが、角質層に色のついたメラニン色素、 正確にはメラニン色素顆粒はありません。ただし、マッソン・フォンタナ法という染色方法で 元メラニン色素であった物質を黒く発色させると角質層も黒い顆粒が出現します。でも これは色がなくなっている物質を染色したのであって、実際には無色なのです。そもそも メラニン色素は染色しなくても見える物質なのです。実際に皮膚を顕微鏡で見たことの ない人は、染色した写真を見て角質層に色のついたメラニン色素があると思われている のです。しかも、現在世間にある皮膚の図のほとんどが基底層にあるメラニン色素が、 角質代謝とともに角質層に上がっていき、垢となってはがれ落ちるように描かれています。 その大きな誤解が、角質層のメラニン色素を除去して早く白い肌にする美白の考え方に なっているのです。だからこの本では、ただしいメラニン色素の分布にして描きました。』
話題 226、「共著書の正しい読み方(その1)」 (2010年 8月24日) ( 解説 ) 『今年の4月に発売された高橋書店の「正しいスキンケア事典」が最近になって益々売れて いるようです。あちこちの書店で平積みになっていたり、ワゴンにどっさりと積み上げられて いる光景を目にします。それと同時に、私の友人からも問い合わせが来ています。いつも 言い続けていた主張と違うという意見です。本は売れてうれしいのですが、私の主張し 続けている「メディアリテラシー」の弱い人がそのまま読むと、私が化粧品を否定している ように思われる部分もあります。でも、そういうことではなく、この本は、化粧品を安全に 使って欲しいという皮膚科医と、化粧品と美容を正しく理解して欲しいという化粧品開発者と、 美容は食生活も重要だという栄養士の3者の共同監修によりつくられています。だから それぞれの立場を明確にして書かれてあります。一番わかりやすいのは、コメントの前に 主張した人のイラストを配置してあることです。また本全体の主張は、肌のメカニズムや スキンケアの原則を知り、肌に合う化粧品選びとお手入れ方法の道しるべになること です。そういう意味では、このくらいはっきりと立場の主張を明確にして、見やすい構成と 書き方になっている本は、私は初めてでした。私に質問や疑問を投げかけてきた友人とも 意見交換をすることで納得してもらっています。』
話題 225、「個性を生かすアイメイク」 (2010年 7月20日) ( 解説 ) 『最近のアイメイクの傾向をみると個性的というより、限られたタレントのコピーのように見える 人が多いように思えます。確かに女性誌を見ても眉、アイライン、マスカラ、アイシャドウ、そして アイラッシュとメイクのハウツーが数多く紹介されています。しかし、よく見ると、個性的だった タレントも何故か没個性になり、このメイクアップで本当に良かったのだろうかと思わざるを得ない ケースも度々あります。特にアイメイクの行き過ぎた場合に多いと感じています。電車の中で、 或いは街中ですれ違う女性を見て、どこかで見た顔という雰囲気を感じることが多くなっています。 確かに美しく、現在の流行に乗っていると思うのですが、個性をあまり感じないのです。』
話題 224、「新製品発表会」 (2010年 7月13日) ( 解説 ) 『今月に入ってから今年の秋に発売される新製品発表会が各社から一斉に開かれています。 私も以前所属していた会社で開いていたので、その大変さがよく解りますし、またその意味性も よく解ります。しかし、ますます競争の激しくなっている現在では同じ日に4社や5社も重なって 開かれる場合もあり、一人では回りきれないということも起こりえます。私のオフイスには、まだ 多くの化粧品会社からは招待状が来ませんので、日程が重なっても2社くらいなのでスケジュールを 組めますが、多くなるとやはりスタッフで手分けして行くか、或いは欠席をする場合もあるでしょう。 でも何故このように発表会が集中するかと言えば、女性誌などを始めとするメディアに新製品を 中心にした企画記事が組まれ、構想されるタイミングが約一月の間に集中するからなのです。 このタイミングに合わせ、各社の新製品情報が商品と共に編集者、記者あるいは美容家に好印象を もって記憶されることがメディアへの露出度に影響するからです。』
話題 223、「事務所設立3年目に突入」 (2010年 6月30日) ( 解説 ) 『今月に入り、いよいよ「ビューティサイエンスの庭」事務所も設立して3年目に入りました。 1年目は仕事の為の勉強期間として、幅広い情報と人脈に触れることができ、現在の仕事の基礎が できました。そして2年目に入ってから本格的な美容事業に関するコンサルタントの仕事を始め、 今までにない体験を得て、商品開発から販売事業までの範囲で企画やアドバイスをしました。 その中で、私なりの独自アイデアも提案することもできましたし、それによる効果も目に見えて きたと思っています。何よりもうれしいことは、仕事を通じてクライアントや仕事を紹介して頂いた 人々との信頼関係が強まり、継続していることです。まさに継続と進化は重要な因子だと 感じています。このような状況の中で3年目に突入です。厳しい日本経済の中で、仕事を続けて いけるありがたさを、きちんと受け止めて、更なる前進をするつもりです。』
話題 222、「ホリスティックビューティの始動」 (2010年 6月 8日) ( 解説 ) 『6月1日にフロントページでお知らせしたように、岸紅子さんが代表をされているNPO法人 日本ホリスティックビューティ協会が7月から本格的な活動に入ります。5月19日に理事、事務局、 そして支援をしているオブザーバーが一同に会しランチパーティを開きました。もう10年前から ホリスティックビューティのことは知っていましたし、私が会社卒業してから協会立ち上げや、その語の 活動を手伝って欲しいと頼まれ、私も出来る範囲で協力することを約束していました。そもそも私が NPO的に参加している生活習慣美容とホリスティックビューティとは共通点も多いことから、協力関係に なることは自然の流れだと感じていました。ホリスティックとは、全体の、包括的なという意味で、美しさは 常に人の全体性を見つめながら追及していく必要があること。さらに、私たちが生きている環境との調和を 見つめながら追及していく姿勢が重要だということも共通しています。協会の活動としては、このような 価値観における美しさの追及を、自らだけでなく関わる多くの人々に普及や啓蒙の活動するということで、 これは美しさにまつわる情報のメディアリテラシーを高めることにも直結します。ホリスティックビューティの 「コンセプトは、スガタ×カラダ×ココロ=キレイ」で、 人間美は「スガタ(外見美)」 「カラダ(肉体的健康美)」 「ココロ(心的健康美、美意識)」の総和であり、何よりもバランスが大切、という考え方です。この考え方と 生活習慣美容の考え方が良い関係で融合するのではないかと考えています。』
話題 221、「取材が増えています」 (2010年 5月11日) ( 解説 ) 『会社を卒業してから丸2年が経ち、3年目に入りました。ちょうどタイミングが合うように皮膚科医の 吉木先生達との共著本「素肌美人になれる正しいスキンケア事典」も発売され、私の情報発信と してのメディア露出も増えてきました。特に今年に入ってから女性誌、健康雑誌からの取材も増えて います。その大半は、化粧品や美容に詳しくない人が、正しい情報を得て、生活が豊かになるような 企画です。これはとっても良い傾向だと思っています。まだこれは問題の多い美容情報があふれて いるなかで、ちょっと立ち止まって考え、自分に合った化粧品や美容方法に出会える為にも良い 傾向だと思っています。今後、私と同じく、化粧品研究者やマーケティング専門家が会社を卒業して、 様々な情報発信をしていく人が増えていくものと思います。そこは、今までの実績を活かして、美容 情報源の浄化の為にもぜひ増えて欲しいと考えています。できましたら、ビューティサイエンティストと して名乗っていただければ本当に嬉しいことだと思っています。』
話題 220、「人の縁」 (2010年 4月 6日) ( 解説 ) 『この頃よく感じるのですが、人の縁とは本当に不思議なもので、人から人へ紹介されていくと いつの間にか、親しい友人に辿り着くことが多いのです。これは、逆から見てもそうなんでしょう。 某テレビ番組で「友達の友達は皆友達だ!」ってありますが、全てとは言えませんが、間違いなく 友達につながることが多いですね。そのことにより、親しさや信頼が強まることも多く、仕事や 遊び、その他さまざまな日常活動の充実につながっています。特に、会社を卒業して、独立して からの人の縁の広がりと、縁の太さが増してきたことに、予想外の驚きがあります。類は類を 呼ぶ、と言いますが、ある意味で当たっているようです。趣味など好きなことが少しずつ拡大して いることも、その要因でしょう。』
話題 219、「化粧品の価格と価値観」 (2010年 3月 9日) ( 解説 ) 『私はかつて高級化粧品メーカーに勤めていましたので、化粧品のリーズナブル価格については、 何時も考えていました。特に化粧品の全成分表示の義務づけがなされた時は、単純にこれこれの 成分が入っているからだとか、原料を厳選したからと言う説明では難しくなることが予測され、その 納得いく説明を考えていました。化粧品は日常品であるし、消耗品です。そして嗜好品でもあります。 この3つの要素をどのようにウエイトを置いて開発するかにより、お客様の(価値/価格)のバランスが 変わってきます。当然、価格を上回る価値を感じてもらった時には満足してもらえるのですが、その 価値観こそきちんと明示しなくてなりません。価値観を満たす使用感や効果実感、そしてその裏付け となる様々な説明。また容器やパッケージのデザインも大きい要素です。このように化粧品の開発を していたのですが、今から4年前に10万円を越える化粧品がちょっとしたブームになり、再び、 化粧品の価格と価値観という課題に直面しました。私にとっては、現在の化粧品開発の状況からは 10万円以上の価値観をつくりあげるには、困難さを強く感じていました。ということで、市場を静観 することにしたのです。』
話題 218、「化粧品のパワーアップ戦略について」 (2010年 2月 9日) ( 解説 ) 『かつて私が商品開発をしていた時、いつも気をつけていたことがあります。それは安直に 商品の効果をパワーアップする方法論で、その先は矛盾が生まれ、自らの首を絞める結果に なりかねない手段でした。その方法論の一つが、目玉となる配合成分を増量することだった のです。当時、最もそのことについて考えさせられた事例が美白美容液であったのですが、 それは1990年に発売された資生堂の薬用美白美容液ホワイテスエッセンスという商品でした。 ビタミンC誘導体が薬用美白化粧品の有効成分だったので、独自開発で独自配合という 市場訴求でインパクトのあった商品でした。ところが、1995年の2度目のパワーアップ改良 商品では、その有効成分を増量する方法をとったのです。しかも宣伝にはアルブチンを230% 増量したことを訴求していました。この方法論には驚きと同時に、この方法論が行き着く果てが どうなるのか、着目してみようと思いました。というのも、私の考え方としては、増量による パワーアップ改良は取るべきではなく、しかも増量の数値を打ち出すことも行うべきではないと 思っていたからです。もともと生物学の世界では、ある成分が働くには至適濃度があるという 事象が多くみられることから、単純に増量すれば効果も増えるという考え方が当てはまらない と注意していたからです。』
話題 217、「コンサルタントとしての立場」 (2010年 2月 2日) ( 解説 ) 『昨年の4月から美容を主体に企業コンサルタントを本格的に始めました。幸いなことに始めて 半年経った頃には数件の案件が決まり、着々と進めていました。企業から個人まで、私がこれぞと 思った案件に取り組みました。企業内資料や勉強会で私の登場する場面も増えたのですが、 今年の春には、手がけた商品も市場に登場し始めます。どの商品も、クライアントのつくりたい 想いをかなえる為に、大いに智恵を出し、手伝いました。そう、私のコンサルタントという立場は、 クライアントの望みを叶える為に、今まで得た技術や知識を活かしていくことに徹底しています。 だから、いわゆる私のカラーは出来る限り表に出さないように心がけています。基本は、クライアントの 望む商品やサービスと、その先にあるお客様です。お客様とクライアントの企画者と研究者が 商品とサービスを通じて強く連結していると、私もとっても幸せ気分になります。これまでの案件を 通じて、やはり嬉しいことは、私の智恵が活かされて、始めて気づくことや、新しい商品概念、商品 開発ストーリー、その他、様々なサービスがクライアントに喜んでもらえることです。私は、それが コンサルタントの立ち位置だと思っています。』
話題 216、「対談あれこれ」 (2010年 1月12日) ( 解説 ) 『私は対談がとっても好きです。特に予定調和のないハプニング性の大きな対談ほど 好きです。対談相手としては、テーマに関して同じ見解の人もよいし、逆に反対の見解の 人も大歓迎です。そういう意味では数年前から美容ジャーナリストの人に、佐伯チズさんと 対談したいと希望を言っているのですが、未だ実現しません。決して香山リカさんと勝間和代 さんのようにはならないと思いますので、誰か企画をしてくれないかなあと思っています。 見解が違う人との対談では、見解を正そうとか、どちらが正しいとか、そんな勝負をしようとは 思っていません。なぜ見解が違うのか、その源流をお互いに追求してみることが大事だと 思っています。今までも、化学物質が良くないので無添加化粧品だという主張の人々と ディスカッションをしたことがあったのですが、それもそいう観点で話し合いました。結局は 意見は分かれたままでしたが、それはそれで良かったと思っています。つまり、見解は違えど お互いに生活にプラスになっている訳ですから、大きな問題ではないということです。ただし、 見解の違いを、こちらが正義なのでと強引に押さえつけようとする人々には、私は闘うつもりです。』
話題 215、「2010年の抱負」 (2010年 1月 4日) ( 解説 ) 『2010年と言えば「2010年宇宙の旅」という映画があり、「2001年宇宙の旅」と共に私に とっては近未来の時代でした。まさかその2010年に生きてはいるとは何か変な気分です。 年賀状に書かれた同年代のメッセージにも、第2の人生を歩むことが書かれており、いよ いよ新しい時代に入ってきたと感じています。「ビューティサイエンスの庭」という事務所を 開いて本格的な美容コンサルタントもこの4月で丸1年となります。おそらく次の2年目は 私も経験したことのない領域に入ることも視野に入れています。ますますチャレンジ精神が 燃えてきていることを実感する新年です。』
話題 214、「ビューティサイエンスの庭の2009年」 (2009年 12月31日) ( 解説 ) 『2009年のビューティサイエンスの庭は美容コンサルタントとして確実な一歩を歩んだ年 でした。昨年4月に会社を卒業して1年間の勉強期間を経て、今年の4月21日から企業に 対してコンサルタントを始めました。この不況期にクライアントが来てくれたことに、心から ありがたく思いました。いずれのクライアントも満足行く結果を出せたと思います。市場へは 来年に出ますので、その時に明らかにしようと思っています。これらの縁は、すべて今までの 人間関係からつながったものでした。』
話題 213、「今年のベストコスメ」 (2009年 12月15日) ( 解説 ) 『この数ヶ月、今年の新製品を振り返ってみて、傾向や来年の予測に関する取材も多く ありました。私の新製品に関する情報源は業界誌、女性誌、新聞、そして新製品発表会 ですが、全て網羅をしている訳ではありません。その中で、意外と重視するのが美容仲間や 取材で来て頂いた美容ジャーナリストや編集者からのコメントです。取材されながら、 逆取材のような感じで話を聞きます。そうすることで、私のコメントが客観的な視野に 少しでも立てると思っていますので、あえてそうしています。そのような取材があるから こそ、業界の動向も見えている状況です。本来なら、もっと多くの新製品発表会に出かけて いくべきでしょうが、招待されることが増えたとは言え、やはりまだまだ全体を把握するには 少ない状況です。ただし、以前会社に勤めていた時よりは、遙かに新製品情報に触れることが 増えて、新たに気づくことは多くなりました。美容コンサルタントをする上で、この体験情報は 心強い限りです。』
話題 212、「美容に関わっている人の条件」 (2009年 11月17日) ( 解説 ) 『会社を卒業して以来、今までとは違う美容業界人と出会う機会が増えてきました。そして素敵な 生き方をされている多くの方々との意見交換は、今の私の元気の基であるし、楽しみになって います。そして、この業界で素敵な生き方をしている人の条件を、発見したというか、気づきました。 それは、ほとんどの方に、美学センスを感じることです。実際に趣味に何らかの芸術活動を されていたり、観賞したりして、それをさりげなく仕事に生かしている場面をみてきました。特に、 器用であるとか、不器用であるとか関係なく、とにかく好きでしていることが多いと感じました。 美学センスというと、合うとか合わないとかなりやすいのですが、そうではなく、そのようなセンスに 出会うと、私の方も「良いな」と気持ちが快適になるのです。そう感じた時、私はまた何らかの 美的なセンスを、少し分けてもらったような気持ちになるのです。ひょっとしたら美容とは、自分 自身だけの問題ではなく、人に何らかの良い影響を与えるものかも知れないと思うのです。 それ故に、美容は人間社会に於いて必要なもので、無人島に行って一人だけになったら不要の ものになるのではないでしょうか。』
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