「気になる美容の話」  (12月31日 更新)


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*** ニュースとして、美容と健康に関して気になる最近の話題を取り上げ、解説します。***
(できる限り、科学的な視点、論理的な視点から解説を試みてみます。)


話題 284、「ビューティサイエンスレポート:絶滅危惧種スイゼンジノリの可能性」 (2014年5月7日)

    ( 解説 ) 

『ホームページを刷新して以来、この美容の話をしばらくお休みしていました。 その間、このページの活用方法を考えていたのですが、ここを私の美容研究成果を レポートとしてまとめ、公表する場とすることに決めました。美容研究といっても、 内容は美容のキーワードを調査し、考察することや、新しい美容トレンドを体験して その考察をすることです。ここで公表する情報は閲覧自由ですが、二次利用は必ず 著者である私、岡部美代治の承認をとってください。問い合わせは私の新しいメール アドレスにお願いいたします。』 (新しいメールアドレス okabe@beautysci.jp)

『ということで最初のレポートは、絶滅危惧種スイゼンジノリの現状と将来的な 展望を考察してみました。きっかけは、フレグランスジャーナル4月号の連載記事の 反響があり、スイゼンジノリについてもう少し深く考えてみようと思ったからです。 pdfファイルにまとめましたので、参照してください。』

「ビューティサイエンスレポート:絶滅危惧種スイゼンジノリの可能性」


話題 283、「今年は転機」 (2013年12月31日)

    ( 解説 ) 

『いよいよあと4時間で新年です。今年を振り返って見ると、いろいろありました。 私、いやビューティサイエンスの庭にとって大きなターニングポイントがありました。 この9月からビューティサイエンスセミナーを自主的に開くことにしたことです。 美容コンサルタントとして5年経ちましたが、これから私が恒久的にするべきコトは、 何かにつけ美容情報を発信し続けることだと心に決めたのです。おかげさまで、 リピートの方も増えてきました。私はビジネスではなく、今までの人生体験を できるだけ多くの人に還元することが今の信条です。その自主的な活動を始めたのが 今年だったのです。そのためにホームページも新しくアカウントを取り、セミナー 情報を中心に告知することにしました。一方、私は毎日の気づきを「庭番のつぶやき」 として書き続けることにしました。そのため、この「美容の話」が、なかなか更新 出来ませんでした。でも、今は過渡期です。これからのビューティサイエンスの庭、 還元力をもって、しっかりと運営していくつもりです。どうか温かい目で見守って いただければ嬉しいです。ということで、今年の締めの話を終わります。皆様、 良い新年を迎えましょう。』


話題 282、「美容医療体験記」 (2013年12月 3日)

    ( 解説 ) 

『私の友人には美容医療の医師も多く、かつてはシミをレーザーで除去した こともありました。化粧品は美容医療と違い、皮膚組織に直接作用させて即効的な 美容効果を出すことはできない。しかし、美容医療も施術後のお手入れが大事で、 化粧品の果たす役割は大きいものがあります。そこで化粧品と美容医療の良い 関係づくりを10年以上も前から考え続けていました。私も今年で64才となり、 肌のたるみもかなり気になっていました。ちょうどそのタイミングで、皮膚組織を 大きく傷つけることなく、効果的に真皮組織にRF(ラジオ波)を照射して 真皮組織の再生を行うことができるイントラセルの体験をする話が来ました。 技術的に評判の良い聖心美容外科にて、院長の鎌倉先生の施術で行うことは またとない機会なので受けることにしました。ということで施術とその後の 経緯をレポートにまとめましたので参考にしてして下さい。』

「ビューティサイエンティストの美容医療体験レポート」(無断転用は禁じます)


話題 281、「睡眠と美容の科学、ビューティサイエンスコラボセミナーにて」 (2013年11月 5日)

    ( 解説 ) 

『9月から始めたビューティサイエンスセミナーですが、第4回目は初めての コラボセミナーを11月19日(火曜日)19時より開きます。 今回のテーマは 「睡眠と美容の科学」ということで、快眠セラピストとして大活躍中の三橋美穂さんと 行います。私はショートスリーパー歴としてほぼ30年経ちますが、この間、 睡眠を絶えず科学して、そして実践、いや人体実験してきています。当初は本当に 大丈夫なのかと不安も時々ありました。特に寿命を縮めるという説は気になって いましたが、何とか現在まで続けています。睡眠については、まだ解らないことが 多いのですが、少なくとも今まで得られた知識や体験から睡眠に対する不安はなく、 快適に目覚めています。朝の目覚めは生きている証で、やはり一日の始まりとして 快適で、幸福感に満たされます。』

『今回は快眠を研究し指導されている三橋美穂さんとの組み合わせになりますが、 きっと新しい発見もありそうな気がします。私も今までの知見をまとめて、何か 新しい発表ができるよう、準備に取りかかっています。』



話題 280、「HPリニュウアルの意図」 (2013年 9月 2日)

    ( 解説 ) 

『1998年6月29日にビューティサイエンスの庭ホームページを立ち上げて 15年経ちました。中立的な立場でできる限り信頼性の高い美容情報を発信する 目的で、ほぼ毎週の更新を続けてきました。しかし5年間に独立して、美容 コンサルティングを主とした個人事務所を立ち上げました。おかげさまで、 数多くのクライアント様の仕事をすることができました。そしてもっと多くの 方々にお役に立てることができる方法を考えていました。今まで通りの美容情報 発信とビジネスの共存ができるように、新たにホームページを作ることにしました。 そしてドメインもビューティサイエンスの庭を表せるよう、「beautysci.jp」を 取得することができました。今後は新しいHPをコンサルティング、セミナー、そして 美容情報の発信のためのポータルサイトとしてご利用いただければと思っています。』

『まだ新しいHPはコンテンツを充実させる途上ではありますが、今まで通り、 よろしくお願いいたします。今までのHPは情報書庫として存続させますので 何か必要な情報がありましたら、今まで通りご利用ください。』



話題 279、「アートは刺激次第」 (2013年 8月14日)

    ( 解説 ) 

『私の友人に日本画家の高野陽介さんがいます。どういう訳だか感性が刺激し合い、 私の趣味の陶芸に新しい息吹を吹き込んでくれます。それはお互い様のようです。 まさに人と人の化学反応、刺激が次に創るものを生み出してくれます。ちょうど 私はカッパミュージシャンを64体造る自己プロジェクトを邁進中です。そのきっかけと なったカッパカルテットを高野さんに見せたところ、突然、紙と鉛筆を要求され、 一気にデッサンを始めました。さて、この後の展開が楽しみなのですが、来年の コラボ企画の内容が具体化したら報告しましょう。このような刺激を受けながら 趣味を楽しんでいると、不思議なことに、仕事の方にも良い刺激が来ている 感じがします。アートは刺激次第、仕事も刺激次第ということでしょう。』

『私は以前から美容という仕事に美学、アート心が欠かせないと思っていました。 このような刺激を受ける度に、その思いは強くなっています。もちろんジャンルは 問わず、何でも良いでしょう。そしてジャンルを超えての相互反応も楽しいもの です。さて、これからどのような反応が起こり、どのような結果が生まれるか 楽しみです。』



話題 278、「強魅力を身に付けるセミナー」 (2013年 8月 7日)

    ( 解説 ) 

『8月5日(月曜日)門前仲町にて「強魅力を身に付けるセミナー」に行ってきました。 正確なタイトルは、働く女性必見!あなたならではの強みと魅力を見つけ、仕事とキレイに 磨きをかける「強魅力(つよみりょく)」セミナーです。働く女性の為のセミナーでしたが、 講師は友人であり、生活習慣美容研究会のメンバーなので、興味津々と参加してきました。 ワークセッション、音楽をふんだんに取り入れた、全員参加型のセミナーは、気合いが 心地良く飛び交う素敵なものでした。私はこのセミナーでひとつ新しいマジックキーワードを 探すと決めていました。結果、「もっと好に気づいてみよう」という自分の視点を広げる 自分の為の言葉が降って来ました。「好」とは好きなこと、好きになること、好きをつくる ことなどに、今以上気づいてみようということです。本当に二人の笑顔とエネルギーは すごかったですね。感謝です。』

『現在、生活習慣美容研究会では魅力を研究テーマにしています。魅力とは何か、魅力的な 人とはどんな人なのか、魅力を強めるにはどうしたら良いのか、とたくさんの課題を 研究し合っています。この魅力についても、いつか、研究会のメンバーで公表する機会を 作れれば良いと思っています。きっと機会は訪れるでしょう。その時はまたお知らせします。 ということで、生活習慣美容の方も、よろしくお願いいたします。』



  話題 277、「スキンケアセミナーを企画中」 (2013年 7月10日)

    ( 解説 ) 

『セミナー関連の話が続いていますが、美容に関心がある方に向けてオフイス帰りに立ち寄れる スキンケアセミナーを8月29日19時頃に東京都内で開こうと企画を進めています。と言うのも、 美容情報を正しく理解したいのに、特定のメーカーに偏らず、中立的な立場で皮膚、化粧品、 そして化粧品の選び方を教えてくれるところが欲しいとよく尋ねられるからです。そういう訳で、 そのようなニーズに応えることが出来るセミナーを開いてみようということです。セミナーも セミナー会社に依頼するのではなく、先日の福山で開いたビューティコラボセミナーのように 手作り感覚の温かい雰囲気につつまれたものを考えています。ということで、私のオフイスが 主催してみようと思っています。何しろセミナーを自主的に開いた経験もありませんので、 至らないことも多いと思いますが、セミナーの企画ができましたらこのHPで告知を いたします。その時は内容を見て、聴きに来たいと思われた方は遠慮なく申し込んで いただければうれしく思います。』

『今年の年初、今年は自分のチャレンジとチェンジの年にしたいと述べましたが、まさに 今回のスキンケアセミナーはそのひとつの試みです。美容情報があふれる中、自分にとって 必要な、信じることが出来る情報を発信して、自分で考えて結論が出せることができる 内容にしたいと思っています。つまりセミナーに参加することで美容に関するメディア リテラシーを高め、結果として満足できる美容ライフが実現できることを目指します。 今私の出来ることは、今までの美容業界で得た様々な情報や知恵を、何らかの形で 社会還元できることではないかと思っています。ということで、今後もチャレンジと チェンジを考え、行動に移していきたいと、半年を終えた今、意思を新たにしました。 』



  話題 276、「福山市でビューティコラボセミナー開きました」 (2013年 6月19日)

    ( 解説 ) 

『ついに6月16日の日曜日、広島県福山市で私の友人、佐野さんと一緒にコラボセミナーを 開きました。今年は様々な形態のセミナーを開き、今までセミナーに参加出来なかった 人が、一人でも多く参加出来るように考えていました。その新しい方法としてセミナー会社を 通さずに、しかも東京や大阪以外で出来ることを実施しようと思っていました。 セミナーのテーマは「@夏の肌について A生活習慣美容 B化粧品のウソ・ホント」に ついて私が話し、 次に 「夏に負けない美肌作り〜ポーセリンスキン」のメイクデモを佐野さんが しました。仕事の都合を変えたり、遠くから車で来て参加していただいた人も多く、熱心に 聴いてもらいました。質問も多く出て、この出会いから美容に対して、より深く考え、実施できる ようになりそうだという感想もうれしかったです。』

『とにかくやってみることを目標に開いたのですが、セミナー開催の地元で準備をしていただいた 方々に感謝です。会場を準備し、参加者を募集し、とにかく手作りで行ってみました。そのおかげで、 今後どうやればよいのか改善点も多く気づきました。今回出会った参加者の方々とはフェイスブックで 友達になり、今後も美容に関して情報交換をすることになりました。そしてまた来年も福山で コラボセミナーを開くことを約束して、新しいセミナーの拠点が出来たのです。 この体験をきっかけにして、更に開いて欲しいという場所があればやって行こうと考えています。 ご意見やご希望のある方はメールや、何かのきっかけでお会いした時に声をかけてください。 』



  話題 275、「福山市でビューティコラボセミナー開きます」 (2013年 6月 5日)

    ( 解説 ) 

『6月16日の日曜日、広島県福山市で私の友人、佐野さんと一緒にコラボセミナーを開きます。 その友人は、かつての教え子で、現在は福山に拠点をおいて美容アドバイスの仕事を しています。私が独立した頃にオフイスを訪問して、いつか一緒にセミナーを開けたら 良いねと話しました。それを実現すべく、福山市の学びの館ローズコムで開きます。 内容は、私の担当が「@夏の肌について A生活習慣美容 B化粧品のウソ・ホント」に ついて話し、 次に佐野さんによる 「夏に負けない美肌作り〜ポーセリンスキン」と題し、 メイクアップデモンストレーションを行います。その後は質疑応答をして聞きたいことを 掘り下げてみようと思います。』

『独立してからセミナーは多く開いていますが、セミナー会社、イベント会社、美容関係の団体、 そしてクライアント企業で行われたものです。場所も関東エリアが多いので、時々、「セミナーに 行きたいけど遠いので行けません」と言われます。そこで誰でも気軽に参加出来る自主的なセミナーを 全国で行いたいと思っていました。その最初の試みが今回のコラボセミナーです。 案内はフェイスブックに イベントページを開いています。美容に関心のある方なら誰でも参加出来ます。 また、これをきっかけにして、開いて欲しいという場所があればやって行こうと考えています。 ご意見やご希望のある方はメールや、何かのきっかけでお会いした時に声をかけてください。 』



  話題 274、「スキンケア大学の紹介」 (2013年 5月14日)

    ( 解説 ) 

『先日、本HPを見た美容関連HPの運営者より原稿依頼がありました。そのHPは 「スキンケア大学」といい、美容医療に 携わる多くの医師により情報発信がされています。 その中には私の友人もいますし、私が主張している意見と同じ方も多く、スキンケアの 情報源としては良いHPと思いました。最近は、私の方からウエブ上の美容情報を検索 することが少なくなりましたので、ちょっと反省しています。でも、今回のように 私のHPを見つけて、良いと思えばすぐに連絡をしていただけたことは、とってもうれしい ことです。現在の私の状況では、原稿を引き受ける余裕がありませんので、今回は お断りいたしました。私の事情を理解していただき、今後の可能性をつなぐメールを いただきました。そう、縁をつなぐことにより、いつか一緒に情報発信をする可能性が 残ることは良いことです。という訳で、今回は「スキンケア大学」の紹介をいたします。』

「スキンケア大学」は、みんなの為の お肌の学び舎として、お肌のことを一番知っているドクター(医師)が情報を発信するサイト です。 スキンケア情報あふれる美容情報の中で10年後も美しくあるために、スキンケア大学で お肌の正しい知識を身につけることを目指しています。内容も、スキンケア基礎講座、お肌の 講座、悩み別講座、コスメデータベース、そしてドクター一覧となっています。各記事には 情報発信者が明確なのも良いことです。いつか私もここに参加するかも知れませんが、 今後の発展が大いに楽しみなHPだと思いました。とは言え、多くの情報の中には私と 見解の違うものもあるかも知れません。私のHPも含め、どのような情報源でも、メディア リテラシーをもって活用いたしましょう。 』



  話題 273、「極上のオイル」 (2013年 5月 8日)

    ( 解説 ) 

『化粧品に関わっているとオイルとは切っても切れない縁になります。特にオリーブオイルは 化粧品原料としてもよく使われていますので常に関心の対象になります。またオリーブオイルは 料理にもよく使われ、その品質の世界は深いものがあります。今まではそこまで立ち入ることが ありませんでしたが、今年はオイルに関して様々な縁があり、ちょっと掘り下げてみたく なりました。特にエキストラバージンオイルと呼ばれるグレードのオリーブオイルが話題に なっていることも動機としてありました。ということで元コーセー研究所にいた荻原氏に 話題のエキストラバージンオイルを紹介してもらいました。彼が一昨年スペインで出会い、昨年 から輸入販売しているエキストラバージンオイルが、今年の3月イタリアで国際有機栽培 エキストラバージンオリーブオイル賞(BIOL)で金賞を取りました。これまでにも 地元スペインで食料賞など多くの入賞を繰り返していることから品質には安定感がある ということでした。』

『今更ながらオリーブの品種やオリーブオイルの品質について話を聞き、そして極上の オリーブオイルを試しました。オヒブランカ(Hojiblanca)とアルベッキーナ(Arbequina)の 品種からとった2種類のエキストラバージンオイルです。品質上、酸化していないことが 重要ですので品質規格書にもそれを示すスペックがしっかりと押さえられています。 色、香り、舌触り、口中の味、のど元の味など五感で味わってみました。絶妙な苦みと 辛みが私にとって初体験でした。オイルの主成分はオレイン酸を多く含むトリグリセリドですが、 それ以外にも含まれるオイル成分やポリフェノールが味覚品質に影響しているようです。 ちなみに有機栽培はスペインという土地と気候が最も適しているそうです。このような 極上のオイルを化粧品にどう活かすかは荻原氏の手腕に期待したいところです。関心の ある方はルトーレプロジェクトのブログ多田氏の 「オリーブオイル〜食品業界の光と影」を参照してみて下さい。(多田氏の記事は 日経ビジネスオンラインの無料登録で購読可能です)』



  話題 272、「たまやさん、ありがとう!」 (2013年 4月 11日)

    ( 解説 ) 

『今週は変則的に木曜日更新としました。それは15年続いた交流会「たまやの会」が 恵比寿最後の日を火曜日に迎えたからでした。何気なしに自然発生的に開いた、美容と 健康とインターネットをキーワードに集まった仲間の飲み会が「たまやの会」です。私達を いつも温かく迎えて美味しい料理とお酒で場を盛り上げ、楽しい交流が続けられました。 毎月、第2火曜日が定例化して、ここで生まれた絆が数多くの人間ドラマが生まれました。 今の私があるのも「たまやの会」のおかげです。恵比寿の居酒屋「たまや」があってこその 「たまやの会」だったのです。24周年を迎えたこの4月で休店することになりました。 「たまや」さん、本当にありがとうございました。』

TAMAYAX

『そして「たまやの会」は「たまや」さんの再開店まで、別の場所にて続けることに なりました。』



  話題 271、「脳には妙なクセがある」 (2013年 4月 2日)

    ( 解説 ) 

『今読み終えて、久々に興奮と「これは!」という衝撃が来た本に出会いました。それが 今回のタイトル「脳には妙なクセがある」という池谷裕二さんの本です。店頭で平積みされて いた新刊で、ちょっとチャラチャラしたタイトルに思えました。しかし手に取って開いてみると、 「信用する」「運まかせ」「ブランドにこだわる」などなどと気になる言葉が26章に渡って 書いてあるではありませんか。そして「はじめに」を立ち読みして、バンクボーンが第11章 「脳は妙に、笑顔をつくる」、22章「脳は妙に、不自由が心地良い」そして26章「脳は 妙に、使い回す」であるというので、ここもザッと立ち読みしました。気づいたらいつの間にか 購入して電車の中で立ち読みしていました。現在もバリバリの研究者であり、同時に一般の 人々にも解りやすく解説する脳科学者であると紹介されている池谷さんに、共感と関心を持ち ました。池谷さんのHP「Gaya’s Homepage」 を見て、脳の妙なクセと、脳に関する情報を整理したくなったのです。』

『現在の私はバリバリの研究者ではありませんが、美容の話を解りやすく解説したいと思っている ビューティサイエンティストと称しています。そして脳の話は、現在の私の解説の中でも 重要な部分を占めています。故に、池谷さんの解説に強い関心を持ちました。現状ではまだ あれこれ言えるまで内容を消化出来ていません。これからアウトプットしながら身に付けていこうと 思っています。しかし、この段階でも話したくなりましたので、私のHPで紹介しました。』



  話題 270、「皮膚科医の岩本麻奈先生とのジョイントセミナー」 (2013年 2月 6日)

    ( 解説 ) 

『今年のチャレンジ、その1はチャレンジセミナーです。今までの様々な企画でセミナーを 引き受けてきましたが、今年は自ら企画して行うセミナーをやってみようということです。 ある意味で手作り感覚、そして自己責任のとれる大胆な内容のセミナーを考えています。 今回は長年の美容専門家同士として情報交換をしてきた、パリ在住の皮膚科医、岩本麻奈 先生とのトークショーを中心としたセミナーになります。3月9日(土曜日)に13時〜15時、 16時30分〜18時30分の2回開きますので、時間の都合に合わせてどちらか選べます。 デザートとプレゼント付きで参加費5,000円となっています。』

『詳しい内容は主催の ヘルシーエイジング研究会のホームページにありますので参照してください。また、内容の 詳しい予告は次の更新でいたします。美容に強い関心のある方は誰でも参加できます。』



  話題 269、「ある健康と美容の雑誌の終了」 (2013年 1月16日)

    ( 解説 ) 

『昨年の12月、講談社から出版されていた美容と健康の雑誌「ヘルス&ビューティー・ レビュー」が12月号で最終号となりました。健康と美容に関して、正しい知識に基づいた バランスのいい生活スタイルを実践するための情報誌でした。メディアリテラシーを高める ために情報発信を志していた私と同じ考え方、同じ行動をしていたので、取材や講演にも 喜んで協力をしていました。雑誌としては企業からの広告を一切載せない方針をとって いましたので、中立の立場で、企業に気をつかうことなく正しい主張が思い切りできた 雑誌でした。そのため、内容は専門的で少し難解なところがありましたが、決して医療 専門誌ほど難しくなく読めたと思います。私もアンチエイジングや化粧品の働きなどの 特集では取材を受けて、主張したいところをきちんと載せていただき、スッキリしたもの でした。』

『セミナーも1度計画していただいて、2011年8月24日に「スキンケア化粧品との 賢い出会い方」という内容で話しました。大勢の読者の方に出席していただき、質疑応答に 熱が入ったことを、良く覚えています。2010年3月より創刊されたこの月刊雑誌が 33号目で最後となるのは、本当に残念です。しかし、これまでの活動は、きっと次の 企画に活かされてくるものと信じています。また、その時には協力したいと思い、この コラムを書きたくなった訳です。その時を心楽しみにいたしましょう。なお、 ホームページは2013年2月28日まで見ることは できますので、今のうちにぜひ見ておいて欲しいと思っています。』



  話題 268、「今年はチャレンジとチェンジ」 (2013年 1月 1日)

    ( 解説 ) 

『今年は、久しぶりに初日の出を拝みたくなりました。独立して5年目を迎える今年は 気も新たにして、今までとは違う何かに取り組もうと思っています。その一方では、 これまでやって来たことの中で、最も喜ばれたことを中心に組み立てることも行います。 多くの人に出会い、多くのことがあり、良い結果も、良くない結果もありました。だけど 時間はおかまいなく進んで行きます。そう、今、私にとって一番大事なことは、生きている 時間を思いっきり使うことでしょう。その始まりを確認したくて初日の出を見たいと 思ったのでしょう。』

『仕事に趣味に、やりたいことはたくさんあるのですが、時間は有限です。今までやろうと してためらったことにも今年はチャレンジをしたいと思っています。そして、少しだけ、 自分も変えようと思っています。どのように変えるのか、それは何かを選択する時がその タイミングでしょう。と、いろいろなことを想定して、準備も進めます。さて、今年は どのようなことに出合うのか、ワクワクしながら、このコラムを書きました。ということで、 今年もよろしくお願いいたします。』



  話題 267、「美しいものに共通する要素(1)」 (2012年 11月13日)

    ( 解説 ) 

『私の趣味は写真を撮ることですが、対象は植物、風景、様々な造形です。このHPでも 「美しいもの写真館」で公開していますが、なにせ容量が限られていますので時々の更新に 留まっています。そこで容量的に充分なSNSのMixiやFacebookで毎日のように 写真をアップしています。そこでは写真の感想が寄せられ、また新たな発想も浮かんできて、 次々と写真が増えています。写真のテーマとしては美しい光景が多いのですが、どうもその 美くしいものに共通する要素がありそうに思えてきました。そもそも私の仕事は美容業界 ですから、美しいものには何でも関心がありました。写真とそれにたいする様々な意見に ついて考えてみると、美容業界にも通じる共通要素が見つかりそうに思えます。そうすれば 美に対する法則もまとまり、現在までいわれている多くの美の法則との関係も再整理できる 気がしました。今回は、まだ未完成ですが、思いつくところを述べてみます。』

『写真の被写体を広げてしまうとわかりにくいので植物、特に花や葉っぱについて考えて みます。私の結論から言いますと、美しいものに共通する要素は「調和」です。写真は そもそもフレームの中に切り取られます。印画紙、パソコンの画面で多くの場合、四角形の フレームの中に納めるものです。でも現実の光景は視野の中で、ぐるりと見回せば360度の 視野があります。ということで、写真における最初の調和はフレームの中でどのように 被写体が置かれているか、つまり構図のバランスが重要だと考えています。と言うことで、 私がベストカットとしてアルバムにしている「美しいもの写真館」の「このような花の姿はいかが」を 見てください。この調和とは、ただ構図が安定してれば良いのではなく、切り出した 光景の印象が最も自然に感じ取れれば良いという意味です。風になびく花の動的な美しさを とらえようとすれば、不安定な構図だって良い訳ですから。という訳で、このテーマは 少し続けてみようと思っています。(つづく)』



話題 266、「正しい保湿ケアの認識」 (2012年 11月 6日)

    ( 解説 ) 

『秋も深まり、肌の乾燥が気になる季節になりました。電車で通勤している時に、さりげなく 観察しているのですが、肌の乾燥状態が見える人が増えてきました。特に、フェースラインの 下、首、手と見える範囲にカサカサした肌の人がいます。また、唇の端が少し乾燥したり、赤く 炎症を起こしている人もいます。意外と若い人にも目につく人が多いように感じます。男女差は ありません。むしろ男性の方が多いかも知れません。そんな時、普段どのようなケアをしている のか聞きたくなります。さすがに電車の中で聞く訳にはいきません。』

『先日、コンサルタントの仕事がらみで聞き込み調査をしてもらいましたが、約7割の人が 肌の乾燥には化粧水などで水分補給をすると言っていました。これは私が普段から推定していた 比率とほぼ同じだったので驚きましたが、現実はそうなのです。保湿とは肌の外から、化粧水の ように水分の多い化粧品で水分を与えることだと思っている人が多いのです。ここ10年くらいは 保湿には油分が必要だという情報が増えていると思っていましたが、まだ正しい保湿ケアの認識は 伝わっていないようです。その理由としては、正しい保湿ケアの情報は増えているが、まだ外からの 水分補給が保湿ケアであるという情報が量的に多いからでしょう。化粧水を保湿ケアとする美容 特集記事や広告宣伝が目につくからでしょう。この現実をどう打開すれば良いのか、コツコツと 正しい保湿ケアの情報を発信しつつ考えている現状です。このコラムを読んだ方にお願いですが、 保湿には肌内部の水分を保つ適切な量の油分を乳液やクリームなどで補うことだと、肌の乾燥に 困っている家族や友人に教えてあげてください。』



話題 265、「ノンシリコンの危うい潮流」 (2012年 10月 9日)

    ( 解説 ) 

『シリコン配合製品を使うと毛穴が詰まり毛髪に良くないという話をよく聞きます。そのせいか、 いつの間にか世の中にはノンシリコンシャンプーを中心としたノンシリコンブームが広がって います。シリコンは有害でノンシリコンなら安全という認識が常識化しようとしています。 この傾向は、おそらく石油ファンヒーターがシリコンヘア商品を使うと故障するという事件から 始まったのではないかと思います。そして同じ頃、シリコンヘア商品を使っている毛髪は、 パーマがかかり難いとか、ヘアカラーが染まり難いというヘアサロンのクレームもきっかけの 一つになったと考えています。石油ファンヒーターの炎検知器にシリコンが酸化して白い 結晶となってくっつき、電気を通さなくなるので着火しなくなることが原因でした。このような 事象が、結果としてはシリコン製品を使い続けると毛髪を変化させ、毛穴まで詰まり、しいては 毛髪が細るという悪いイメージが発生したのではないでしょうか。』

『ところが、シリコンを使っている原料メーカーや多くの化粧品メーカーとしては、シリコンが 有害な原料であるとは思っていません。そもそもシリコンは化学物質としての正式な名称は シリコーン(silicone)なのです。シリコン(silicon)はケイ素という元素で別の物質です。 ただし、世間一般ではシリコンという名称で呼ばれており、実際、シリコンとはどのような物質 なのか正確に認識している人は少ないと思います。だからシリコンが悪いという評判が立てば 簡単に広まってしまうのでしょう。そこでノンシリコンなら安全であるという評判と商品が 増えていったと考えられます。まさにメディアリテラシーの欠如がノンシリコンブームを生んだ のです。ちなみに2012年10月9日現在グーグルでノンシリコンと検索すると422万件 ヒットします。そのほとんどがシリコン有害説です。』


『しかし、ここにシリコーンに関する正確な情報が資生堂のホームページに公開されていました。このような 情報がもっと早く、もっと広く公開されていれば今のようなノンシリコンブームにはなって いなかったかも知れません。私としては、このような化粧品や化粧品原料に関する正しい 情報を広めていく努力を続けていきます。一旦広がった間違っている情報を正すことは困難 ですが、あきらめないで行っていくつもりです。シリコーンに 関する資生堂ホームページをリンクしますので、参考に見て下さい。



話題 264、「ビューティーワールドジャパン大阪」 (2012年 9月26日)

    ( 解説 ) 

『来る10月15日(月曜日)、大阪のインテックス大阪でビューティーワールドジャパン大阪が 開かれます。そこのメインステージで私もセミナーを行います。ビューティワールドジャパンは 5月に東京で開かれ、そこでもセミナーを行い、おそらく好評だったので大阪にも呼ばれたのでしょう。 話す内容は同じなので、初めての方はぜひ聴きに来ていただけると嬉しく思います。そう、題名は 「化粧品の肌への効果を解りやすく伝え、説明するコツ」です。この内容は、私が仕事を通じて 身に付けた説明方法の一つで、一度のセミナーで理解して身に付けることができるように考えました。 実際に、5月に開かれた東京会場の聴講者から、「すぐに会社にて話して実施したところ、反響があり、 現在でもこの手法を会社内で使っています。」というメールも私に寄せられました。セミナーで話した ことが、こうやって広まっていくことほど嬉しいことはありません。』

『実は、ビューティーワールドジャパン大阪に出演することは、今回で2度目となります。私が 会社を卒業してまもなくのころ、つまり2009年のことです。その時もセミナーで新しく 出会った方々と良い縁が生まれました。そう、セミナーは新しい出会い、懐かしい出会いも多く、 それが楽しみの一つでもあります。もし、セミナーに行ける時間がとれるならぜひ私の話を 聴きに来てください。大阪会場ではセミナー後も少し会場に残っていますので、気軽に声を かけて下さい。さて、 ビューティーワールドジャパン大阪については、ホームページに詳細が載っています。 そしてWeb事前登録者は無料にて出席出来ますので、利用してみてください。 では、10月15日(月曜日)の午後、大阪会場で会いましょう。』



話題 263、「余裕を持つ秘訣」 (2012年 8月28日)

    ( 解説 ) 

『タイトルの答えは「余裕を持つ秘訣はありません。」です。今年に入ってから公私とも 忙しい日々を過ごしています。スケジュール管理表には空白の時間もあるのですが、それは 打ち合わせのない時間ということで、課題解決や調査などをしている時間です。生活習慣美容の 心構えに「よ」を大きくしようとありますが、「よ」とは具体的な時間では無いように思えて きました。ほんの瞬間的な時間でも「よ」つまり余裕はつくれるのかも知れません。ある課題を 考えていた時、ふとコーヒーを口にしたとたん、別の課題の答えを思いつくことがよくあります。 ひょっとしてこのコーヒーを口にする瞬間が「よ」だったのかと、後になって思えるような 体験が多くなりました。その瞬間とは、オフイスからの帰り道に夕焼け雲を見た時、道端の 草花の花が気になり目をとめた時、駅の売店で夕刊のニュースタイトルに目が行った時と 通勤帰りでもこれだけありました。このような瞬間は思考の切り替えになり、それは音楽で 言うと短い休符で、それがあるから音楽のアクセントになるように、生活行動のアクセント のようなものかも知れません。ただそれを余裕として意識していないだけかも知れません。』

『余裕は余裕として感じることができればそれは良いことでしょう。しかし、過密なスケジュール の時にはそのような余裕がないのかも知れません。ということで、今の自分の状況に、何か 気分や行動の切り替えに行っている些細な瞬間も余裕の一部だと考えてみることにしました。 秘訣はありませんと冒頭に言ったのは、そうは言っても余裕として感じていないので、これは 秘訣ではないかも知れないという懸念からです。きっと明解な答えを出すのはもっと後に なってでしょう。「フッを息がつける時(瞬間)」が大事な「よ」の時かも知れません。』



話題 262、「第3回美肌コンサートを開きました」 (2012年 8月 7日)

    ( 解説 ) 

『7月29日の日曜日の午後、江東区の音楽教室「ブロッサム」で、昨年の秋に引き続き 第3回目を開きました。演奏者は美肌コンサートの企画を一緒に考えいる若手ピアニストの 笹島優奈さんです。昨年のテーマは喜怒哀楽を思いっきり出して感情を豊かにすることでした。 今年はもっと美容にテーマを合わせ、「ときめいて美肌ホルモンを増やそう」という、感動や 快適な感情は自律神経の働きをバランス取り、結果として美肌に良い性ホルモンの分泌も 正常に促そうという考えに基づきました。女性は女性らしく、男性は男性らしくなる為の 美肌ホルモンと、免疫機能をコントロールする副腎皮質ホルモンのバランスもとれると いうわけです。コンサートの曲目選定もアラベスク(シューマン) 「四季」より、“舟歌” (チャイコフスキー)、 ヴィノの門(ドビュッシー)、 「カルメン」より“ハバネラ”(ビゼー)、 バラード第1番(ショパン)、 亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー) 、子犬のワルツ(ショパン)、 エチュードより(ショパン)、 ピアノソナタ第2番より第3楽章(ラフマニノフ)、 トロイメライ (シューマン)というようにかなり耳慣れた曲目でした。』
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『コンサートで印象的だったのは、前列で聞いていた小さなお子さん達が音楽の情感を素直に 体や顔の表情で受け止めていたことでした。また私の話も出来る限り難しくならないように しましたので、うなずき度合いも良かったと思っています。アンケートでも美容と音楽の コラボに賛同された方もいたので、今後もやるつもりです。ぜひ次回も開くときにはお知らせ しますので参加して下さい。』



話題 261、「自らを振り返り、老化を考える」 (2012年 7月 3日)

    ( 解説 ) 

『私は先月の6月6日で満63歳になりました。Facebookの日記でも書きましたが、 この63歳という年齢には特別の思いがあります。私の父が亡くなったのは今から 28年前、父が満63歳の時です。つまり63歳という年齢は父を看取った時の 父の年齢で、その時の私は定年退職をして還暦を迎え、余生を地元の自治会館設立の 運動をしていた父の記憶が未だに鮮明に残っています。当時の父は足腰は健常でしたが、 白髪でシワも深く刻まれていましたが、強い意志と行動力は頼もしく見え、年齢よりも 若く見えました。しかし、数度に渡り癌治療を行っていたので、癌転移の部位が悪く、 懸命な治療にもかかわらず亡くなりました。当時の私は還暦とは人生を一度終わって、 後は余生を生きる、その生き方は様々で、自分の為に生きるも、社会貢献に生きるも ありなのだと思っていました。それが肉体と精神が加齢を経て老いることなのだと、 漠然と感じていました。父の63歳は外見も精神も記憶に残り、自分がその年齢に なると父と同じようになるのだろうと思っていました。ただし、父は戦争を体験し、 大変な時期を家族の為に努力しており、大病も何度かして、本人曰く満身創痍と 言っていました。ヘビースモーカーだし、お酒は酔うほどに飲み、とても健康的な 生き方とは思えませんでした。一方では、川柳をたしなみ、社会を良くする為の 提言として新聞への投書は熱心で、絵や写真も趣味としていたことは、今の私に かなり影響を与えていると思っています。』

『父の歩んだ63年と、私の歩んだ63年はずいぶんと外的環境も内的環境も違って います。父を見て感じていた加齢と老化現象と、客観的に見た私の加齢と老化現象は、 やはり大きく違いがあります。そして、その違いは良いとか悪いとかいうものではなく、 それぞれの個人差の中でどれだけ懸命で、生き甲斐を感じていたかという努力や価値観の ようなものだろうと思っています。それは本人しか解らないし、でも、周囲から見ている 人々には見えただけ、感じられただけの価値観であろうと思います。父をみて、私を 振り返り、63歳というものを考えた時、「加齢し老化現象が起こることは自然の 理であり、それを恐れるものでもない」というところです。老化を極度に恐れることなく、 現在を懸命に生きていることは、ある意味でアンチエイジングでありサクセスフル エイジングなんだろうと思っています。現在受け取ることが出来るその為の恩恵を 活かせば、きっと先人達のより良く生きなさいと言う思いも受け継ぐような「前向きで 先進的な老化」として楽しく、幸せに生きられるのではないかと思っています。とりとめの 無い文章になりましたが、これが満63歳を迎えたばかりの私の感じていることです。』



話題 260、「食物の危機」 (2012年 6月 5日)

    ( 解説 ) 

『美しい体や肌の基本は十分な栄養の補給です。今回は日本の栄養事情を考えること にします。そして私の友人で食物の危機について取り組み、活動している井出留美 さんを紹介します。井出さんは、株式会社ケロッグで広報をされていました。現在は 独立してoffice.3.11を 設立し、活動されています。さて、今回このテーマを取り上げた きっかけは、井出さんもロケに立ち会いつくられたNHKの報道番組、特報首都圏 「“もったいない”をどういかす〜日本の“食”〜」を観たことです。自給率の低い 日本が、まだ食べられる食物を大量に捨てているという実態を、改めて思い知らされ たからです。消費期限を過ぎてもまだ食べられる食品があることは知っていましたが、 消費期限を過ぎなくても捨てられている食品(フードロス)が年間で500〜900 万トンもあるということです。お店では消費期限の数日前に棚から外す販売期限に より捨てられており、食品メーカーでは製造から賞味期限まで残り1/3になると 出荷できないという業界ルールがあるということです。むろん、それをそのまま捨てる のではなくフードバンクへ提供して有効利用する動きもあります。井出さんが所属 しているNPOセカンドハーベストジャパンはその一つです。昨年度の実績は1600 トン、金額にして9億6千万円の食物を引き取り、生活困窮者に供給したという ことです。今回の報道番組ではその実態を紹介して、食物を取り巻く数々の問題 提起をしていました。』

『私達の健康と美容を支える食物事情は、このような矛盾を含んでいるということを 忘れないことが大事です。今後もこのような食物問題は食育とともに着目されるべきだし、 私達も食物の無駄がないように努力することも今のうちから考え実行する必要が あると思わされました。と、思わず買いだめして、賞味期限や消費期限をとっくに 過ぎている食品を見ながら反省しています。』



話題 259、「化粧品は幸福産業」 (2012年 5月 1日)

    ( 解説 ) 

『化粧品業界に入って40年経ちましたが、化粧品は私達にとってどのような意味があるのか、 以前よりもよく考えるようになりました。会社時代は所属していた会社を通じて化粧品の効用を みていたのですが、コンサルタントになってからはもう21社を見てきました。企業としては 化粧品の消費者に対する貢献と企業の存続や成長の為の利潤追求の両輪が必要です。様々な 経営方針もあり、両輪に対する考え方も様々ですが、共通していることは化粧品を買っていた だいているお客様への思いです。化粧品が肌や毛髪などの健康と美しさの役に立っていることは 当然として、「買って良かった」「使って良かった」という満足度への追求です。今までの クライアントは、価格競争をするのではなく、価格を超える満足度の化粧品開発や販売をして いるところばかりでした。その為、お客様の「良かった」という満足さの状況を聞いています。 そこで感じていることが、化粧品の意味は、「良かった」という満足への幸せ感も価値として 大事なことだということです。』

『私は今、化粧品の価値について考えています。化粧品の効果は機能価値、安全性などの社会価値、 感性で受け止める感性価値、そして嗜好や満足全てにかかる魅力価値などに分類しています。 しかし、まだ十分に説明し切れていないので、様々な意見交換をしています。(化粧品の価値 については、「美容の話し」話題241を参照してください。)とは言っても、安全性や機能が ある程度高いレベルにある現在において、その化粧品に満足して「良かった」と思う幸せ感は最も 大事な要素ではないかと思います。つまりお客様が生活の中で幸せを感じる一つの要素とすると、 化粧品は幸福産業とも言えるのではないでしょうか。こう考えると、まだまだ商品開発や 商品プロモーションでやるべき課題もたくさん見つかるような気がします。成熟産業はこのような 幸福産業への道を進むのでしょうか。』



話題 258、「取材も増えております」 (2012年 4月10日)

    ( 解説 ) 

『この美容の話しは2ヶ月ぶりの更新となってしまいました。無更新の期間が長くなって 申し訳なく思っています。言い訳になるかも知れませんが、とにかく忙しい毎日をおくって います。おかげさまで、本業の美容コンサルタントの仕事も活況で、それと同時に取材も 多く入っています。やはり私の場合はスキンケアが強いので、美白と保湿、そしてアンチ エイジングの季節になると立て込んできます。今年の取材で大きく変わったことが2点 あります。まず、美容特集の企画に関して全体的な世の中の動きを考慮して、企画構成に ついてのアドバイスをすることが増えました。その場合は企画監修、または取材協力という 形でクレジットが載ります。次に、企画に合う商品の紹介も増えました。まだ全てのメーカーの 新製品発表会や新製品リリースもないのですが、現在いただいている情報と、編集部にある 情報を精査して選んでいます。ようやく独立して中立的な立場で化粧品やメーカーの動向に ついて話を聞いてもらえるようになったと、うれしく思っています。この業界トレンドの 視野は、もっと強めていきたいと思っています。結果として、美容コンサルタントとしての 能力にプラスとなるはずです。』

『そのような取材傾向ですが、今後望むなら私の研究課題である生活習慣美容やホリスティック ビューティに関わる内容が増えてくれることです。ずばりそのままでなくとも、どこかに 関連性があるだけで十分です。というか、もともと美容のどこかに関連しているので、 あえてその部分をきちんと説明することで良いのでしょう。だから今の取材においても そのような内容を含ませています。その他、美容家や異種サイエンティストとの対談、 ロングセラー商品分析、化粧品製造や販売の現場体験記などの企画が来ると、きっと 受けるような気分です。ということで、今後の取材をお楽しみにお待ちください。』



話題 257、「美容コンサルタント5年目に入ります」 (2012年 2月 8日)

    ( 解説 ) 

『会社を卒業してあと3ヶ月で4年を過ぎます。美容コンサルタントとして、いよいよ 5年目に入ります。最初の1年目はコンサルタントとしての準備期間として様々な勉強や 人脈整理をして過ごし、2年目から本格的なコンサルタント活動を始めました。幸運なことに 、すぐクライアントが見つかり、順調なスタートを切れました。会社時代は化粧品専門店と 百貨店の流通に高級化粧品という限られた市場しか経験がなく、本当に自分の力が役立つ のであろうかと不安でした。でも、多くの人々に助けられて、コンサルタントとしても お役に立てたと思っています。化粧品業界を取り巻く社会環境は厳しく、想定通りの成果が 十分に出せたかと思うと、必ずしもそうは言えないと思っています。力不足の点も多く、 まだまだ勉強も努力も足りず、そこを埋めるべく努力を続けています。』

『それでも今現在、クライアントが私を採用していただけることのありがたさを十分感じて います。出来ることは全て出し切ろうという心構えで仕事に取り組んでいます。仕事に関しては 機密事項が多いので話せないことが多いので申し訳ないのですが、いつかはそれを守りつつ、 私の仕事が説明できるようにしたいと考えています。また、これから会社を卒業される方々 にも、その後の人生相談も可能な限りしたいと考えています。まだ4年しか経験を積んでいま せんが、その中で得たことも、必要な人に還元したいと思っています。セミナーや雑誌での 記事を読んで感じたことがありましたら、私の方にご意見などをお寄せください。またfacebookを 利用していましたら、実名登録している私を探して、友達申請をしてください。その際は、 「ビューティサイエンスの庭」をみたとコメントを入れてください。今後ともよろしく お願いいたします。』



話題 256、「今年は新展開に期待」 (2012年 1月 3日)

    ( 解説 ) 

『今年も例年通り亀戸天神へ初詣をしてきました。新年はクッキリと気持ちの切り替えに なりますので、その証として祈願達磨を毎年買っています。今年は「新展開!」と書きました。 会社生活から個人事業主として美容コンサルタントを始めて早3年を過ぎようとしています。 今までは過去の継続の仕事が多かったのですが、どうやら今年は初めてのテーマに直面する ことが多くなりそうです。不安も確かに大きいのですが、新展開でみえてくるものへの期待も 大きいものがあります。これまでの人の縁や絆は、これからも更に広がり、強まってくる でしょう。ここは基盤として変わらないのですが、新しいものが付け加わり、予測できない ような相乗反応を生みそうな予感がするのです。これは一年で終わらないかも知れません。 でも着実に進化していくでしょう。』

『よく考えてみると、加齢とともに夢も期待も減少すると思っていたのですが、どうやら 違うようです。今まで得た様々な能力は、気の持ち方次第で更に発展させることが出来ることに 気づきました。体力や生理的な機能は確実に劣化しているのですが、それを補って、脳で考え ていることは拡大しているように思えます。それをサポートしているのがおそらく新技術で しょう。記憶力の低下にはコンピューターのデーターベースが支えてくれますし、他にも たくさん支えられています。そういうものに支えられて、新展開へのチャレンジが期待感を もって取り組めるのでしょう。つくづくと今の時代に生きていて良かったと思った新年です。 ということで、その展開経過も報告していきますので、今年もよろしくお願いします。』



話題 255、「第二回 美肌コンサート」 (2011年 11月29日)

    ( 解説 ) 

『今年の5月2日に、素敵な若手ピアニスト笹島優奈さんと第一回美肌コンサートを 開きましたが、急遽、第二回美肌コンサートを行いました。11月27日(日曜日の午後) 江東区のブロッサム音楽事務所の小ホールで、「音楽の花束シリーズ Vol.35」の 月例ティータイムコンサートとして開かれました。約30人でいっぱいの会場でしたが、 満席の中、優奈さんと私の美肌トークも交えて演奏をしてもらいました。今回も、音楽と 美肌の関係についてお話をし、音楽を日常の中で活かす方法についても軽く触れました。 優奈さんの提案もあり、男性の方も多かったので、男性が冬の肌乾燥から守るには、好きな 香りのクリームを一つ選ぶと良いことを話しました。』
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『とは言え、美肌コンサートの中心は音楽です。喜怒哀楽、そしてリズムの多様性などを 意識したプログラムで、感情あふれる演奏は会場の皆さんを感動に包みました。その様子や、 感想については、ブロッサム 音楽事務所のHPにレボートされています。演奏曲目はフラン ス組曲第5番(バッハ)、ピアノソナタ KV.311より 第1楽章(モーツァルト)、ピアノソナタ po.31-1より第1楽章(ベートーヴェン)、エチュードop.25-5(ショパン) バラード第1番(シ ョパン)、プレリュードより「花火」(ドビュッシー)、Ritual fire dance(ファリャ)、 エチュード 音の絵よりop.39-9(ラフマニノフ)、無言歌集より小品(メデルスゾーン)でした。 この美肌コンサート、これからも機会があれば開きたいと思っています。そして、音楽と 美肌についてもまとめてセミナーで話せるようにしたいと、現在、勉強中です。では、第3回  美肌コンサートをご期待ください。』



話題 254、「スマイル イズ ビューティフル」 (2011年 10月25日)

    ( 解説 ) 

『私は以前から笑顔が気になっていました。顔学会の研究発表でも笑顔に関する 研究があればチェックをしていました。そして数年前から美容コンサルタントして スマイルコスメティックと関わっています。これは偶然ですが、必然のように感じて 現在も笑顔を絶やさず仕事しています。気付いたのですが、笑顔が自然に出る時、 その人は美しいと感じることが多いのです。魅力がパァーッと発散するのです。 化粧品やお手入れも、使っている時や鏡を見ている時に、笑顔が自然に出る時は、 きっと自然な、その人らしい個性の魅力が出ているのではないでしょうか。おそらく、 本人しか見ていない時だと思います。そして人に合う時に、その笑顔が時々、顔を のぞかせることがあれば、きっと美しいと思われているのでしょう。スマイルコスメ ティックは、幸せな笑顔を美しく魅せるための化粧品です。この仕事に関わって 思うことは、もっと、企業や業界の枠を超えて、「スマイル イズ ビューティフル」と いうことを伝えていきたいし、同じ思いの方々と一緒に行動したいと思っているのです。』


『なぜ、このようなことを書きたかったか、その訳を話します。コンサルタントの仕事は、 ほとんどが困っている方々との仕事です。だから初対面の時は、不安と、緊張が 入り交じった状態で、表情も硬くて、笑顔はほとんどありません。だから私は、その こわばった表情をほぐすことから始めています。そうしないと、本当の解決の糸口が 見つからないと思っているからです。意表をつくオヤジギャグも、思われ通りのオヤジ ギャグを言う時もあります。また、お話を聞いている内に、「それって、ありますよね」と いう同意をすると、少し緊張がほぐれ、そこから笑顔に通じる話題が生まれたりします。 私のオフイスには居候している人間もどきのスタッフがたくさんいます。陶芸作品、 フィギュア、生け花、そして毎日表情を変えている植物達です。話の合間に、彼らが お客様の緊張をほどいてくれます。そうなれば、相談事も前に進み始めるのです。 そして、笑顔が生まれた時、お客様が美しく見えるし、思えるのです。 それが、私のオフイス「ビューティサイエンスの庭」なのです。ぜひ、皆様も、お越し ください。スタッフ共々、大歓迎します。』



話題 254、「美容の人脈を広げるSNS」 (2011年 10月18日)

    ( 解説 ) 

『最近よく耳にするSNS、つまりソーシャル・ネットワーキング・サービスですが、私は 2006年からミクシィ(mixi)を利用していました。でも、今ではフェイスブック(facebook)の 利用度が高まっています。ミクシィは匿名による登録が多いこと、加入はしていても ほとんど閲覧していない、いわゆる幽霊会員も多いので連絡や情報交換の効率は かなり低くなっています。それに比べてフェイスブックの方は、実名登録であることや 活動会員が多く、連絡や情報交換が効率良く便利です。更にプロフィール写真も本人で あることが確認できるものを掲載している人も多く、安心してリンクすることができます。 実は、フェイスブックに加入したのは3年前だったのですが、まだ日本で加入していた 人数は少なくてコミュニティ機能はもの足りませんでした。ところが今年の大震災後に、 日本では加入者が増え続け、多くの友人や知人とフェイスブックを通じて再会でき ました。このようなSNSは加入している人が増えれば増えるほど、アクティブに情報発信 する人が増えれば増えるほど便利性は高まります。正に、現在のフェイスブックは そのような状況にあります。私は美容関係の人脈と趣味を中心とした人脈を通じて 情報交換をしています。』


『SNSはミクシィやフェイスブックだけでなく、たくさんのサービスがあり、勢力を 拡大しているものから勢力が衰えつつあるものまで、流動的です。おそらく、加入者が 増えたり、同じ価値観を持つ人が集中したり、セキュリティがしっかりしていること などの条件で隆盛が決まるものと思います。今私はフェイスブックを主に使って いますが、ミクシィも大事な友人とつながっており、両方のSNSを使い分けています。 いずれも私の目指している、信頼できる美容情報の発信のために役立てようと思って います。』



話題 253、「化粧品の効果を高める生活習慣美容」 (2011年 10月 4日)

    ( 解説 ) 

『9月26日にビッグサイトで開かれたダイエット&ビューティフェアー2011年にて 「正しい知識と美容アドバイスのために、化粧品の効果を高める生活習慣美容」という タイトルで講演しました。このフェアーでは4つのイベントやセミナーがあり、私の 講演はスキルアップセミナーでした。今年から有料セミナーになったのですが、多くの 方々に来ていただいて、ありがたく思いました。セミナーの内容は私が会社時代から 研究、商品開発を続けてきて感じていたことです。化粧品やお手入れの効果が 生きるのは、普段の日常生活の過ごし方により違ってくるということです。このことは 店頭で多くのお客様を見聞きしたり、美容ジャーナリストから聞いた話し、そして様々な 美容と健康に関する研究者の話を聞くことから確信を得たことです。6年前に始めた 生活習慣美容の研究も続けて来て、日常生活の中で美容効果をバックアップしている 要素も解ってきました。今回のセミナーでは、この点について話してみたのです。』


『このところ生活習慣美容について話すことが多かったのですが、始めて生活習慣美容 の話を聞かれた方々の反響をきくことが、今後の活動に大いに役立つものが数多くあった のです。今回もセミナー修了後、名刺交換の際に、初めて生活習慣美容の話を聞かれた 方々から関心を持っていただけました。これからどのように生活習慣美容の考え方を 仕事や自分自身の生活に取り入れてもらえるのか、楽しみになりました。特に何人からも 言われたことは、「美心」を持つ重要性でした。これは今回のセミナーで感じた手応えで、 おそらくセミナーの話のストーリー展開がそのように起承転結されていたからでしょう。 私自身も、その要因をセミナーで使ったパワーポイントを振り返ってみました。今後の セミナーや新しく取り組む美容と健康のプログラム、そして主活動のコンサルティングに 化粧品の効果を高める生活習慣美容を、今まで以上に積極的に取り入れることを強く 意識した訳です。』



話題 252、「縁と運とタイミング」 (2011年 9月20日)

    ( 解説 ) 

『9月17日〜19日にかけて、神奈川県の観音崎で生活習慣美容の研究会の合宿を してきました。今回の合宿では生活習慣美容としての快適散歩に活用できるプログラムの 実践について、参加者が体験してまとめることにしました。また、この研究会の愛称や ロゴマークについても考えてみました。プログラムとして海岸での小石拾いとペインティ ング、野外での鳩笛演奏会、自然と一体感を感じる方法などについてやってみました。 これらから日常生活習慣として生活習慣美容の定義である「快適を感じること」や「よ」を 大きくすることにつながるものと意見が一致しました。後は、実際に今後の生活に習慣と して取り入れることができるようにすることです。そう、会の愛称は「快の会」と決まりました。 ロゴマークはまだ決まってはいませんが、今後の勉強会の中で考えていきます。』


『思い起こせば、昨年の合宿では名言がでました。「縁と運とタイミング」です。どんなに 素敵な縁に出会えても、その時にお互いに引き合わなければ縁は途絶えます。それは お互いの心理状況や生活状況がタイミング良く、余裕を持てる時でないと難しいもの です。ただでさえ忙しい生活の中で、その縁を大切なものとして感じ取れないと、それっきり になってしまうことが多かったと思いませんか。縁が生まれるのは運の良い時だと 思います。その幸運もタイミング良くやってこないと縁もつながりません。ひょっとしたら、 私達はたくさんの幸運の縁を気付かないで見捨てているのかも知れません。定期的な 合宿を始めて感じたことは、縁と運とタイミングを出来る限り引き寄せるには、定期的な 会合や、時には宿食を一緒にとる合宿が良いように感じました。』



話題 251、「化粧の効用」 (2011年 8月16日)

    ( 解説 ) 

『私は時々ですが、夢の中でセミナーの講師をやっているらしいのです。寝言でその ような発言をしていたと数人から聞きました。でも私本人は一度もそのような自覚が ありませんでした。しかしついにセミナーを開いている夢を見ている時に目覚め、やっと 自覚できました。そのセミナーのテーマが「人はなぜ化粧をするのか」だったのです。 たしかに今年はいろんなタイプのセミナー依頼があり、受講者も違うし、テーマの 内容も、話し方もそれぞれに合わせて変える必要性がありました。その中で共通して いる要素が「化粧の効用」であるようです。夢の中では結論らしきものは出なかった のですが、目覚めてあれこれ考え方を整理していたら「化粧をするのはQOLを高める為」 ということに落ち着きました。QOLとはクオリティ・オブ・ライフ (Quality of Life)の ことですが、社会に生きる人間として、個性を生かし、質の高い生活により幸福感を 実感できる生き方に化粧は役立っていると言うことです。健康で美しく外見も内面も 装うこと、いや、なりきる様に努めることがQOLを高めることにつながると思うのです。』


『そしてもう一つ大事なことがありました。それは化粧をすることで「美心」が高まる ということです。美しくなるために化粧をすることは、美しいことに気付くことがないと 満足感は得られません。理想的な美を求めて、そこに到達しないと美しさの満足感を 得られないというのではなく、ちょっとした美しさのステップアップに気づき、まずは それに満足を感じることが大事なことことだと思うのです。それが私の定義する「美心」 が高まることへつながるのです。「美心」は些細な美しさに気付き、その気付きに ささやかな幸福感を感じることです。また自分だけではなく、身の回りにある美しい ものやことにも気付くことです。スキンケアやメイクアップ、あるいはフレグランスなど 化粧品には多くのジャンルがありますが、それら全てに「美心」を高める効用が あると考えて良いでしょう。そして「美心」は芸術を通じても高まります。私はここに 芸術と化粧の接点を強く感じるのです。そう考えると、例えば、作り手はなぜ化粧品の デザイン一つをとっても芸術性を強く求めることがあるのか、そこにその答えがある ように思えるのです。』



話題 250、「執筆本の増刷」 (2011年 8月 9日)

    ( 解説 ) 

『フレグランスジャーナル社から今年の2月に出版した「プロのためのスキンケアアドバイス の基本」が増刷になりました。このサイトを始め、セミナーや口コミを通じて買っていただいた 皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。販売は八重洲ブックセンターや一部の大きな書店と 出版社やアマゾンなどのインターネットを通じて行われていますが、半年で増刷となるとは 思いませんでした。実際に、私もこの本をテキストにセミナーや勉強会を開いていますが、 使いやすいので、きっと購入された方のお役にたっているものと思っています。タイトルに ある「プロのための」ですが、プロを目指す人や初めて美容の本格的な知識を得たい人 にも読んで理解できるように書いたつもりです。私も購入された方に出会うことも多く、その 度に感想やご意見をうかがっています。そして次の出版企画や、改版の時には活かして 行くつもりです。』


『執筆本と言えば、昨年、高橋書店から出版された「素肌美人になれる正しいスキンケア辞典」 の方も売れ続けているようです。都内の書店では平積みにされているところもありました。 この書籍は皮膚科医の吉木先生や栄養師の小田さんとの共同監修になっていますが、 この書籍がきっかけで雑誌取材を受けたことが多くありました。いずれにしても書籍をだすと いうさまざまな影響を体験しました。それと同時に、記載された内容に責任を持つことも 強く自覚しました。あと今年はセミナーも多く開くことができましたし、後半も続々続きます。 その準備しながら、また新しい構想も湧いてきます。また出版社の方から新しい企画も 相談されます。このように執筆本やセミナーを通して、今まで私が得た美容業界体験を 、ある意味での社会還元を目指し、これからも活動して行く予定です。屈託のないご意見を よろしくお願いします。』



話題 249、「化粧品の条件(その2)」 (2011年 7月26日)

    ( 解説 ) 

『化粧品の条件、「安全性」は、現在の化粧品が持つ当たり前の品質となっています。 しかし、この安全性は使用する全ての人に安全であるという訳ではありません。あく までも、多くの人が肌にかぶれることなく使えることを、生物学的な安全試験や人体 での安全性試験を通じて確認された商品であるということです。このような安全性に 対して慎重に確認されてつくられた化粧品は多くの人に安心して使えるレベルになって いるものです。ただし、肌に何らかのアレルギーを持っている場合や肌に既にトラブルが 生じている場合、或いは間違った使用方法をした場合には、このような安全性のレベルを 持っている化粧品でもかぶれることがあります。その場合にはあわてずに使用を中止し、 数日ほど肌の様子を観る。肌の回復がみられなかった時や悪化した時は皮膚科医に 適切な診断と治療を受けることです。多くの化粧品メーカーがこのような対応をして 依頼、化粧品による肌トラブルで大きな社会問題となることが少なくなりました。私が 化粧品業界に入った40数年前の状況とは雲泥の差があります。安全性に関しても 化粧品は格段の進歩をしているのです。』


『とは言え、常に新しい安全性上の問題は生まれるものです。最近では小麦加水分解 物を配合した化粧品が問題となりました。小麦アレルギーが全身症状をもたらす アナフィラキシーだった為に、この成分が配合されていることを知らないで使用 したために全身トラブルを生じていたクレームが多発したのです。回収情報によれば、昨年の 12月に発売されてから67例の全身トラブルが発生していたとのことです。この事件以来、 小麦加水分解物を配合する化粧品は少なくなっていますが、何らかの危険性が判明 してからの化粧品業界の対応は、より安全な物へ代用することで安全性を高める方向に なっています。このような対応をとり続けて現在の化粧品の安全性レベルがあるのです。 このような点を考えても現在では、無添加化粧品と呼ばれる化粧品と一般の化粧品の安全性 レベルは大きな差がないと私は考えています。原料の安全性や配合量の適正化により、 無添加ゆえに安全性が高いと一概に言えないのです。』



話題 248、「生活習慣美容研究会のミニ合宿」 (2011年 7月 5日)

    ( 解説 ) 

『7月2日〜4日の3日間、生活習慣美容研究会のミニ合宿へ行ってきました。場所は 三重県の名張市、赤目48滝のある場所、そして鈴鹿サーキットの近くです。なぜこの 時期にこの場所で行ったのか、その理由は源氏蛍にあります。この地域には清流が 多く、そこにはたくさんの源氏蛍が生息しています。旅館のオプションツアーで蛍見学の バスもあり、久々に蛍が乱舞する様子を観に行こうと思った訳です。同じ思いの生活 習慣美容研究会の仲間と計画し、実行したのです。また、仲間の一人が名張市で 化粧品専門店を経営しており、すでに生活習慣美容を取り入れた接客やイベントを 試みていましたので、その中の「快適散歩」を一緒にやることにしたのです。もともと 合宿とは普段の生活環境とは違う場所と条件で行うことで、新しいアイデアをひらめく ものと捉えていましたので、実践してみたのです。』


『梅雨時で雨の心配もあったのですが、4人の参加メンバーの組み合わせが良かった のか、一時的なにわか雨こそありましたが、良い天候に恵まれました。おかげさまで 源氏蛍の飛翔もたっぷり堪能できました。私は学生時代を山口県の山口市で過ごし ましたので、その時、街の中を流れる川沿いに源氏蛍の乱舞を観たのが最後でした。 だから40年ぶりの源氏蛍の観賞となりました。新緑の赤目48滝も五感を刺激したのか、 リフレッシュされた気分で生活習慣美容に関するディスカッションも熱気を帯び、良い アイデアも湧きました。このアイデアは秋に行う合宿でも活かされるし、何らかの形で 発表する予定です。今回の合宿、今年の1回だけではもったいないということで、また 来年も行うことになりました。名称も「ミニ合宿」から「蛍合宿」ということで、再びこの 素晴らしい環境の力を借りることにしたのです。』






話題 247、「ビューティサイエンティストを目指す人に」 (2011年 6月14日)

    ( 解説 ) 

『先日、うれしいメールをいただきました。現在就職活動中の方からのメールで、消費者 目線を持つ研究者としてビューティサイエンティストを志しているとのことです。そして、 私はビューティサイエンティストを目指すきっかけや、現在までの苦労話を聞きたいと いうことでした。実は2000年7月に(話題 27、「ビューティサイエンティストになろう!」) でビューティサイエンティストを積極的に名乗ってくださいという内容を書いています。 その当時は美容科学の専門家として自らそうであることを解ってもらうための標識の ように考えていたのです。しかし、今になって考えてみると、純粋に美容の研究情報が お客様を始め、販売者、いや商品を開発している担当者に正確に伝わっていないことが 気になっていて、そこを何とかしたいと思っていたと思います。その為に、自分が美容 科学の専門家を目指していることを表したいので自らビューティサイエンティストと肩書きを つけたと思っていました。最初は不十分な実力ながら、ビューティサイエンティストを目指し、 様々な体験により実力は高まっていったと思いますが、今現在もまだ十分だとは思って いません。足りないところは数多く感じており、足りないところを補ってもらえる他の ビューティサイエンティストも増えてきています。そう仲間がいるのです。』


『既に5、6名のビューティサイエンティストを名乗る仲間がいますし、名乗ってはいなく ともそのような意識で仕事をしている仲間もいます。しかし、私の知らないところで、同じ 気持ちで仕事をしている人も多いのではないかと思っています。美容科学の情報を 正しく、解りやすく市場に伝えることを目指すなら、その意志がビューティサイエンティストの 資格であると思っています。別に権威づけられた資格は必要ないと思っています。ただ そのような意志があれば良いと思っています。そう考えれば、既に数多くのビューティサイ エンティストがいるはずです。メールしていただいた学生の方もそう、既に今時点で ビューティサイエンティストだと思います。あとはその意志を貫き通し、様々な体験で 意志を磨き、実力を高めていって欲しいと思っています。そしていつか直接会ってお話が できる機会も生まれてくるかも知れません。いや、そうして出会う人がたくさんいたのです。 世の中、志が一緒なら、出会うチャンスは多いものなんでしょう。出会うチャンスは他にも あります。インターネットのmixiやfacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) です。いずれも私は実名で登録していますので、もし私との接点を希望されるなら友達 申請をしてください。その時はビューティサイエンスの庭を見たと一言添えていただけると うれしいですね。』






話題 246、「化粧品の条件(その1)」 (2011年 6月 1日)

    ( 解説 ) 

『この美容業界で仕事をするようになってからもう40年になります。その間に化粧品は ずいぶんと進化してきました。その点を化粧品の持つべき条件からみてみましょう。 化粧品の条件とは「効果性」「安全性」「安定性」「使用性」「快適性」の5つを私はいつも 取りあげています。使用者の立場から言うと、もう一つ「経済性」があげられるかも知れ ません。さてまず最初の条件「効果性」ですが、肌を清潔に保ち、保湿して肌の重要な 働きである保護機能は角質バリヤーを健全にするためのメカニズムがかなり解明されて きました。商品的にも満足度の高い商品が増えてきています。クリームとか美容液、 または乳液といった単品の商品だけではなく、洗顔→化粧水→乳液といった使用ステップ から総合的に考えられて作られている化粧品が増えているのです。角質バリヤーを 健全に保つために健康な角質細胞を育むことが最も大事なのですが、セラミドを 始めとした角質の水分保持の為の成分が重要であるという考え方が基本となったから だと考えられます。保湿の基本は水分を肌の外から補給するのではなく、体内から 補給される水分を保持するために角質バリヤーを健全にすること。その為には適度な 油分補給が必要であるという考え方です。』


『その他、美白効果、ニキビケア、いわゆるアンチエイジングもずいぶんと進化しました。 40年前と比較しても50代、60代で10歳以上も若く見える人が増えてきています。これも 化粧品を始めとする美容技術の進化による影響が大きいと私は考えています。スキンケア だけではなくメイクアップも肌の負担感が無く、透明感のある化粧効果をもつファンデーション やポイントメイク商品が増えてきています。メイクによる化粧を塗り壁のように言われて いたのは、もう懐かしい時代になりました。ヘアケアもヘアカラーやヘアスタイリングも 髪を美しく魅せる商品が増えています。ボディケアも関心がかなり高まって来たことも 進化でしょう。化粧品の効果性は益々研究され、より満足度の高い商品が開発され続ける ものと期待できます。では、その他の条件はどうなってきたのか、次回で述べていきます。』






話題 245、「オリジナルな発想」 (2011年 5月10日)

    ( 解説 ) 

『私は商品開発に関するセミナーで、マネをしないでオリジナルな発想を持つことの 大事さを伝えています。スマートでなくても、カッコ良くなくても、とにかくオリジナルな 発想をするようにと奨めています。確かに過去の事例や、参考商品を元にアイデアを 想起することは効率がよいのですが、どうしても似てしまいます。参考にしても複数を 組み合わせると新しいアイデアに生まれ変わることもありますが、その前に、自前の オリジナルな発想力を鍛えないと、いずれはアイデア発想力は枯れてしまいます。 ではオリジナルな発想とは何かと私なりに定義してみると、考えるテーマについて 思い浮かぶ言葉を紙やホワイトボードに書きなぐってみて、その内にハッとひらめく ようなアイデアが浮かぶことです。これは商品イメージでも、キャッチコピーでも、 商品名でも、或いはテーマの題名でも、さまざまなことに通じます。思い浮かぶ言葉を どんどん連想させて、そしてパッとひらめくこともあります。これは私の場合、特定の 行動パターンがあり、不思議とシャンプーをして頭をマッサージし、そしてシャワーで 洗い流す時にアイデアが閃くのです。もう一つの行動パターンは、朝の通勤電車で 鉄橋を渡る時、太陽の光が川面からキラキラ反射し、鉄橋の柱がストロボのように 明暗を繰り返す時に閃きます。何故だか解りませんが、そのようなアイデアヒラメキ 習慣ということが身についたのです。おそらく、このような習慣は人により違うでしょうが、 閃く度合いの多い行動パターンはあるものと思います。それを知っておくと、意外と オリジナルな発想を得ることが多くなるはずです。ちなみに私の父はトイレの中で よく考え事をしていました。川柳を趣味で作っていたのですが、トイレの中での作品が 多かったのです。だから父はよく「便所大学」と称していました。』


『このように閃いたオリジナルな発想ですが、あとで参考品や過去の事例と照らし合わせ てみて、似たものがなければそれでそのままオリジナルと言えるでしょう。しかし、 同じ考えはよくあるもので、似たものがある場合も多いのです。でもそれはそれで 自分自身が考えたことですので、オリジナルと自負して良いのです。私達はたくさんの ものを見聞きして記憶しますが、その記憶も無意識的にでることがあり、それでオリジナルな 発想として良いと私は考えています。大事なことは、このような発想を習慣化していると、 本当にいままでに無かった画期的なオリジナル発想が生まれる可能性が高くなるという ことです。だからこそ、オリジナル発想にこだわる意味合いがあると私は思っていますし、 今でも相変わらず続けているのです。もし貴方が指導者の立場なら、このようなオリジナル 発想をするように指導し、3つのうち1つくらいは、ほめたり、励ましたりするのも良いと 思います。』






話題 244、「美肌コンサート、好評でした」 (2011年 5月 3日)

    ( 解説 ) 

『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011(熱狂の日音楽祭2011エリアコンサート の一つのプログラムとして、5月2日(月曜日)に、丸ビル1階のマルキューブにて行った 「美肌コンサート」は好評のうちに終わりました。若手ピアニストの笹島優奈さんの 演奏とナレーションが感情を込めた素敵なものでした。聴きに来られた方々の拍手も、 表情も、感情が良い感じで漂っていました。通りすがりの人々も足を止めて、聴き入って もらえました。選曲された4つの曲も、そしてそれぞれに笹島さんの体験を基に、生の 音楽の心地よさを堪能させられました。企画して良かったと本当に感じた時間を、味わい ました。音楽を美容液のように浴びる、喜怒哀楽という普段閉じ込めがちな感情を解放し、 そしてバランスの取れた感情表現を取り戻すというメッセージは、きっと伝わったものと 思います。演奏後に笹島さんと話したことは、この企画、続けましょう、続けますという 誓いでした。次なるアイデアも湧き出てきました。これからが更に楽しみです。』

BICONCER





話題 243、「初めての試み、美肌コンサート」 (2011年 4月26日)

    ( 解説 ) 

『ひょんなところから縁が生まれまして、若手有望なピアニストと「美肌コンサート」を 企むことになりました。そのピアニストとは笹島優奈さんで、ウィーン国立音楽大学と ベルリン芸術大学で各4年音楽留学をして昨年から日本で日墺文化協会に所属して 活動をされています。ゴールデンウィーク中に丸の内周辺エリアで開かれている ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011(熱狂の日音楽祭2011エリアコンサート の一つのプログラムとして、5月2日(月曜日)の16:30〜18:00に、丸ビル1階の マルキューブにて行います。入場は無料です。』


『ことの始まりは、とある音楽サロンで出会い、サロンのマスターや常連のお客さんと あれこれ音楽談義をする中で、ふと、笹島さんが継続的なテーマを持つコンサートが やりたいという話がきっかけになったのです。美容って化粧品やエステなどの施術だけ では美しくなれなく、心の内面も重要であることが話題になり、感性や感情の豊かさも 心の美しさに通じることを話合いました。バランスのとれた感情を持つ人は美しい人、 魅力的な人が多いことから、コンサートの曲やナレーションも含めプログラムとして 構成してみようということになったのです。その最初のコンサートが5月2日のコンサート なのです。笹島さんとの打ち合わせを行い、美肌コンサートのコンセプトをつくり、 曲も選んでもらい、そして来週が本番です。私も少しだけ笹島さんの演奏を聴きましたが、 心に響く演奏でした。プログラムでは、普段閉じ込めがちな感情を豊かに増幅させ、 喜怒哀楽それぞれの感情を丁寧に磨き直し、バランスの取れた感情をもつ大事さに 気付いてもらえるよう選曲してあります。この美肌コンサートは今後も機会がある度に 継続して行おうと思っている企画です。今後の展開にも着目のほど、よろしくお願いします。』





話題 242、「震災災害地への支援物質」 (2011年 4月12日)

    ( 解説 ) 

『先日、美容科学について勉強会をしている美容ジャーナリスト話をしたり、NPOで 支援活動をしている化粧品開発者から、この度の震災について化粧品が支援物質 として必要とされていると聞きました。衣食住というライフラインがある程度落ち着き 始めたら健康状態をいかに保つか、その段階にきているということでした。化粧品が できる機能としては、肌を清潔に、そして健康に保つこと、そこに加えて少しでも 快適な肌環境がつくれるところです。特に、これからの気候は紫外線が強くなって きます。また汗をかくことも増えてきます。そのことを考えると、日焼け止めと拭き取り クレンジングのニーズが増えてくると思われます。保湿ケアも健康な肌状態の 為に必要です。乳液やクリームがあったら喜ばれると思います。避難所ではニオイの 対策も必要なのでデオドラント商品も必要でしょう。』


『そこで提案ですが、緊急災害時ですので、化粧品メーカーにある返品在庫の 商品が災害地に届けられた良いのではないかということです。返品在庫と言っても、 箱や容器に傷があっても中身には問題のない商品、或いは消費期限が間近になって いたり切れていても中身には問題ない商品で、廃棄処分をしようとしているものです。 在庫管理としての法律的な問題があれば、緊急時での特別な対応として何かできる ように行政当局と調整するなどして支援物質として役立てられると良いのではない でしょうか。』





話題 241、「化粧品の感性価値と魅力価値(その2)」 (2011年 3月29日)

    ( 解説 ) 

『話題239の続きですが、最近の化粧品は技術的にも感性的にも進化してきており、 その付加価値と呼べるところが増えています。このたびのセミナーで、各講師が話した 内容、パネルディスカッションで討論した内容から考えてもそのように感じました。話題 237で話した化粧品の価格説明力もそうでしたが、付加価値が増えていることや、それが 価格に反映されていることを、もっと積極的に消費者に訴える努力がメーカーに必要だと 考えています。それが化粧品を中心とした美容業界の進化を市場と共に進めることに つながるのです。付加価値を感性価値と魅力価値で説明できればよく、それをまとめた 概念図を紹介します。』

COSVALU
『化粧品の価値構成を見ると、大きく3つの価値に分けることができます。安全性や 安定性などの基本的に持つべき社会価値、次に化粧品本来の機能である効果効能などの 機能価値、これは理性で判別できることから理性価値と名付けました。(これは私なりの 表現方法です)最後に付加価値呼んでいた感性価値と魅力価値という訳です。化粧品の 価格はこれら3つの価値群を満足させるだけの意味性を持っていると考えれば良いのです。 もし、価格、すなわち化粧品の市場相場に対して価値を感じなければ損をしたと思われ、 逆に価値が思ったよりも良ければ得をしたと感じられるのです。まだ未成熟の概念ですが、 感性価値と魅力価値について理解を深め、それがより判りやすく説明できるようになれば、 満足度の高い高級化粧品も堂々と胸を張っていけるものと考えているのです。』





話題 240、「緊急災害時のスキンケア」 (2011年 3月22日)

    ( 解説 ) 

『3月11日の東日本大震災ですが、テレビで様子が伝わる度に、大変な生活状況に 心が痛みます。そんな時、私にできることを考えてみました。それは緊急災害時の スキンケアについてです。ネットで「災害&スキンケア」と検索しても、ほとんど情報が 見当たりません。しかし、今はまだ寒さも厳しい被災地です。衣食住に少しでもメドが ついたら、スキンケアにも気をつかうと良いでしょう。災害時は水も物資も十分では ありません。しかし、手と顔、特に口周りには保湿が必要です。というのも、乾燥して 肌が荒れてしまうと無防備になり感染症を起こしやすくなります。もし肌荒れがひどく なり、感染症でも起こしたら様々な活動に支障をきたします。この場合の保湿は 適切な油分補給です。クリームや美容オイルがあればベストです。緊急災害時には手と顔も 同じ保湿商品を使用してもかまいません。もしハンドクリームしかなければ、手も 顔もなじませ方に注意して使って下さい。安全性も保湿効果も大丈夫です。多少の 使用感は緊急時故に我慢してください。まずは保湿してしっかりとその環境から 肌も肌内部も守ることです。』


『もしクリームも美容オイルもなければ、一番頼りになるのはワセリン軟膏です。 肌なじみは悪いですが、丁寧になじませれば肌をしっかりと守ってくれます。あと 便利なものはリップクリームです。これもワセリンやワックスなどの成分が肌を 保湿して守ってくれます。ただしメンソレータムなどのメントールやカンフル成分が きつい場合は手のみの使用に留めて下さい。それから食用のオイル、オリーブ油や サラダオイル等も緊急時には使えますが、保護力はワセリンほど強くないことと、 肌状態によっては皮膚がかぶれることがありますので、その時は使用を控えてください。』


『その他、手洗いや洗顔も水が不足している場合には化粧水をコットンやティッシュに 含ませて拭き取ることが良いでしょう。以上のスキンケアのアドバイスは、私が 若い頃、山歩きをしていた頃の体験を基に、その後研究して得たの化粧品科学や 皮膚科学の知見を考慮して考えたものです。参考になれば幸いです。このたびの 災害から一刻も早く復旧できるよう、心より願っています。』





話題 239、「化粧品の感性価値と魅力価値(その1)」 (2011年 3月 8日)

    ( 解説 ) 

『早いもので、1週間前の2月28日に開いたフレグランスジャーナル社主催のセミナー 「感性価値・魅力価値のある化粧品開発の課題」からあっという間に過ぎてしまいました。 好評だったようで、私の方にもメールやツィッターで感想が寄せられ、嬉しく思いました。 話題237「化粧品の価格説明力」とリンクしますが、お客様は化粧品の価値をどうみて いるのか、どう感じているのかと考える時期に来ていると実感しています。それに対して ほとんどの化粧品メーカーははっきりと答えを出していないのが実態です。おそらく 検討してある程度の答えをもっていても、誰も矢面に立とうとしていないのではないでしょうか。 しかし、セミナーに参加していた多くの方々は、何らからのヒントと、何をこれからすべきか 考え、行動をするきっかけを得られたのではないでしょうか。少なくとも私に寄せられた 感想からはそのように強い意志を感じ取りました。』


『私も質問や、パネルディスカッションを通じて、新しい気づきや課題も得られました。 化粧品の場合は流通体系の違いで商品情報の伝わり方がかなり違います。しかし基本的な ことは同じではないだろうかと思っています。かつて私が所属していた会社は化粧品 専門店ルートでしたが、現在は様々なルートの化粧品メーカーと仕事をしています。 そこからはルートを問わず、化粧品の商品情報がお客様に届く方式は共通で基本的な ものがあると感じています。今は、それをコンサルタントという立場と、美容誌などの 取材記事から実証していくことが私のやるべきことだと思っています。そして近い将来、 このことを「感性価値や魅力価値」を話すことで、もっと堂々と語り合えるようにしたいと 思っているのです。』





話題 238、「肌タイプの見分け方と美容アドバイスのセミナー無事終了」 (2011年 2月15日)

    ( 解説 ) 

『2月は2回のセミナーに出演しますが、第一弾の第11回クレアボーセミナー「肌タイプの 見分け方と美容アドバイス」という題のセミナーが14日の午後無事に終了しました。 大勢の方々に出席していただき、本当にありがたく、感謝しています。しかも、最後の質疑 応答も、現実的な質問がたくさん出て、答える私も良いヒントをいただきました。そう、セミナーの 中で話した「肌タイプの見分け方のコツは、おおざっぱに判断し、きめ細かくフォローをする」と 言ったことは、事前に用意していた言葉ではありませんでした。しかし、我ながら、とっても 当を得た表現だと思いました。おそらく、発表のための資料として、脱脂後の皮脂回復実験の データーをグラフにしている最中に潜在的に閃いたものと自己分析をしています。それが、 本番のセミナーで、スラスラと出たと思えます。肌は変化をし、どんな正確な肌測定機器でも 結果はバラつきます。しかし、何度か観察をしたり、測定をすると平均的な傾向が見えて くるものです。このような現実に向き合うには、おおざっぱに一旦捉えて、継続的な観察や、 その後の変化を見ながら、きめ細かく修正することが良いということなのです。』


『今回のセミナーはクレアボーの主催セミナーとして最も受講者が集まったと聞きました。 ありがたいことです。天候も味方して、セミナーの開始時は雨も雪も降っていませんでした。 終了時には小雨が降りましたが、本格的な雪に変わったのは夕刻過ぎでした。そう、忘れては いけないことに、セミナーの最後に話した生活習慣美容について、受講者の方々から強い 関心と同感を得られたことです。今回のセミナーがきっかけとなって、次回のセミナーに 生活習慣美容も視野が開けたような実感がします。そして、10日に発売になった、私が 100%書き下ろした「プロのためのスキンケアアドバイスの基本」ですが、この内容についての 質問やご意見がありましたらメールをください。次に活かしていくつもりです。この本は 大きな書店には置いてあると思いますが、置いてない場合はフレグランスジャーナル社のHP からも注文できますので、ご利用ください。』





話題 237、「化粧品の価格説明力」 (2011年 2月 8日)

    ( 解説 ) 

『私は化粧品会社にいる時から、化粧品の価格はどのように決めるのですかとの質問に 「開発の始めの段階で決めるもの」と答えてきました。それは今でも変わりません。しかし、 その価格は開発の途上で多少の変更はあるでしょうが、基本的な価格帯は変えないこと だと考えています。類似商品がある場合、初期段階で価格を決める目安は市場の相場と なります。類似商品が無い場合は、同一の機能を持つ商品が目安になると思いますが、 思い切って相場をつくることもあり得ます。一旦価格を決めたら、原価やそれぞれ必要と される必要経費、そして会社にとって大事な利益を見込んで商品設計をします。しかし、 この割合は商品の流通経路や会社の方針によって、或いは製造規模によっても違う ものです。参考としてお奨めするのは、梅本博史さんの「最新化粧品業界の動向とカラクリが よ〜くわかる本」(秀和システム)です。そこには流通経路別の化粧品の原価が書かれて あります。』


『現在、ドラッグストアや量販店、化粧品専門店で化粧品コーナーをみると、30%引きや 場合によっては40%引きという化粧品を目にします。公正な取引を遵守するということは 認めますが、この大幅な値引きの現実をみますと、適正価格とは何なのか、価格と価値は どうあるべきかと考えてしまいます。しかもお店の販売に要する商品説明や美容相談にかかる 経費はどの位なのかと考えてしまうのです。安くてお得というのは、本当に消費者にとって 良いことなのか、意味のあることなのか考えさせられます。そのように考えている今この頃ですが、 タイミング良く、2月28日(月曜日)にフレグランスジャーナル社主催で第145回FJセミナー 「感性価値・魅力価値のある化粧品開発の課題」という題のセミナーに出演します。私の 演題は「化粧品の感性価値・魅力価値を生むマーケティングと商品開発のポイント」ですが、 このセミナー、特に最後にパネルディスカッションもあり、化粧品の価格と価値を考える 良いヒントが出そうな予感がします。このセミナーの詳しい内容はセミナー案内ページを参考にしてください。 私は今後、化粧品の販売製造に関わる会社や人は、消費者に対して、価格説明力が 求められる時代になっていると思っているのです。』





話題 236、「今年のセミナー幕開け2件」 (2011年 1月18日)

    ( 解説 ) 

『前回お知らせしたように、2月14日(月曜日)に出版に合わせて第11回クレアボーセミナー「肌タイプの 見分け方と美容アドバイス」という題のセミナーをベルサール九段で開きます。このセミナーは エステティシャン、サロン経営者、化粧品販売員、化粧品店経営者、プロを目指す方を対象と しますが、美容に関心のある方も、きっと肌に合う化粧品を選ぶために役立つと思いますので、 遠慮なく出席してみてください。また化粧品の商品開発者や化粧品の販売プロモーションを 担当している方も役立つヒントが得られる内容にしますので、聞きに来ていただけると良い でしょう。内容は、肌タイプの正しい見分け方とそれに基づいた的確な美容アドバイス。そのために 不可欠な化粧品の基本知識について解りやすく話すつもりです。時間は13:30〜16:40の 約3時間です。詳しい内容はフレグランスジャーナル社のセミナー案内ページを参考にしてください。そう、出版する本は 「プロのためのスキンケアアドバイスの基本」で2月10日に発売される予定です。』


『そして引き続き2月28日(月曜日)には同じくフレグランスジャーナル社主催で第145回FJセミナー 「感性価値・魅力価値のある化粧品開発の課題」という題のセミナーに出演します。このセミナーは 4つの演題と最後に講師を交えたパネルディスカッションから構成されています。「感性工学による感性 化粧品開発の課題」についてはコーセー株式会社の研究員、妹尾正巳さん、「化粧品の感性価値・ 魅力価値を生むマーケティングと商品開発のポイント」は私、「感性価値創出に向けた化粧品開発の アプローチと研究事例」は資生堂新成長領域研究開発センター感性・感覚研究グループの川副智行さん、 「化粧品容器のカラー・質感・デザインによる感性訴求ー高級感、上質感のイメージ表現」は日本カラー デザイン研究所の稲葉隆さんが講演します。最後のパネルディスカッションは「感性価値・魅力価値の ある化粧品開発の鍵はどこにあるのか」という題で、座長に元(株)コーセー常務取締役研究本部長だった 宿崎幸一さんに仕切ってもらいます。宿崎さんは私が研究所時代、商品作りで大いに鍛えてもらった 上司でもあります。化粧品の新しい価値感を想像するためのヒントがたくさん出る予感がします。 詳しい内容はセミナー案内ページを参考に してください。このように年初から新しい縁が生まれようとしています。』





話題 236、「今年の新しい試み」 (2011年 1月 4日)

    ( 解説 ) 

『新年を迎えて、いつも行く亀戸神社へ初詣をしてきました。スカイツリーもかなり見えるようになり、 今年は完成の年です。閉塞感のあったこの数年の市場が、何か新しく動き始めるような予感を 感じました。さて、私の方ですが、コンサルタント事務所を開いて、一昨年から実際の業務を始め、 今や私を含めて3人のチームとなりました。どうやら方向性も見えてきました。私なりのコンサル ティングのやり方も軸が出来始めました。いよいよ今年から少し新しい試みとして、美容に関する 公開セミナーを開いてみようと思っています。まずは関東地区から始めようと思っていますが、 もし、ご希望があれば全国、或いは海外でもやってみようと思っています。公開セミナーと言う ことは、生活者が聴講者ということです。今までは美容業界の仕事をしている人々が多かった のですが、実際に使用している人や使用しようとしている人に話をし、そしてご意見を聴き、答え られることはその場で答えてみようと思っています。準備をしてから7月以降に開ければと、 思っています。』


『そのきっかけとなることが2月上旬までに発売される予定ですが、私の書き下ろし書籍を フレグランスジャーナル社から出版します。題名は「プロのためのスキンケアアドバイスの基本」です。 皮膚の話、化粧品の話、肌タイプの話を中心とした基本の基本をまとめてみました。この本は 私が美容や化粧品についてセミナーを開く時のテキストとして使えるようにと考えて構成したもの です。昨年の後半、何とか原稿を書き下ろしました。この本を手に、きちんと皮膚と化粧品、そして 自分の肌タイプを考えて、肌に合う、快適な美容習慣の普及に、少しでも役立てることができたら うれしく思います。出版の案内と、それに伴うセミナーの案内は来週の更新でいたします。という ことで、今年もまた新しい試みをいくつかやってみますので、よろしくお願いします。』





話題 235、「今年を漢字一文字で表すと『絆』でした」 (2010年 12月28日)

    ( 解説 ) 

『今年の漢字は『暑』ということでしたが、確かにそれはそれだと思いますが、私にはピンと来ません でした。私にとって今年は多くの人に出会い、再会もあり、会社を卒業して人の縁に益々助けられ ています。「ビューティサイエンスの庭」という商標もとれましたし、この庭に集まる人々の絆が しっかりと広がっていくことを実感した年でした。という訳で、私にとっての今年の漢字は『絆』と いうことになりました。その絆は笑顔が生まれる関係が特長でもありました。きっと来年もたくさんの 絆ができるという予感もあたるでしょう。取材、セミナー、コンサルティング業務を通じて生まれた 絆、更に、突然久々の電話から繋がった絆も多く、そして路でばったり出会ったこともありました。 人も歩けば人に出会うということ、そのような年でした。』


『そして一方では切れた『絆』もありました。残念なことですが、これは運命なのでしょう。しかし よく考えてみると、切れて途絶えたのではなく、それまであった絆の影響は確かに残っている ことも感じました。だから切れた絆と言うより、例え現存する生命としての絆はないのですが、 お互いに影響し合ったものは絆として残っているという実感もあります。このように今年ほど 『絆』を意識したことはありませんでした。そう言えば、この「ビューティサイエンスの庭」という ホームページから繋がった絆も多くありました。長く続けていると、本当に良い絆がうまれるものだと 実感した年でもありました。また来年も新しい『絆』にであえるでしょう。その時はよろしくお願い いたします。』





話題 234、「コラーゲンドリンクを考える」 (2010年 12月24日)

    ( 解説 ) 

『今年も美肌ドリンク、つまりコラーゲンドリンクが売れつづけています。そのCMや記事を見たり、 店頭で並んでいるのを見る度に、ああと、科学リテラシーの低さに溜息が出ます。というのも、先日、 仕事で海外の調査会社の方々と話をしました。そして「コラーゲン配合の美肌ドリンクはUSAで 売れていますか?」と尋ねたところ、何ですかそれはと言われました。とっても理解できないという 反応で、やはりグローバルな観点から見ても、科学的観点から見ても、変な日本独自のトレンド という思いが重くのしかかりました。ちなみに私はメディアの取材に対しても、コンサルテーションの 立場にしても、コラーゲンを食べても肌はプルプルにならないし、シワの解消にも役立たないと 言い切っています。しかし、コラーゲンは料理方法によっては美味しい料理の食材で、結果的に 栄養バランスのとれた食生活に貢献していますので、その意味での食材としては高く評価して います。』


『とは言うものの、何か具体的な説明方法はないのか考えてみました。つまり、食べたコラーゲンの 代謝経路と美肌ドリンクのコラーゲンが体の中でどのように分配されるか計算してみました。まず、 食べたコラーゲンはほとんどがアミノ酸に分解されて吸収され、他のタンパク質由来のアミノ酸と 一緒になって、体の各所で必要なタンパク質に作りなおされます。だから食べたコラーゲンが そのままコラーゲンに再生産される可能性は低くなります。ちなみにコラーゲンは体重の約6% ですから、体重50Kgなら体内に約3Kgのコラーゲンがあります。また皮膚は体重の約16%と いわれていますので、体重50Kgなら皮膚は約8Kgとなります。まあ皮膚の水分量は約70%だと すると乱暴に残りの固形物を全てコラーゲンと多めに見積もって約2.4Kgとなり、体全体の コラーゲン量約3Kgの80%となります。しかしコラーゲンは体の至る所で組織を支持してい ますので、こんなに皮膚に偏ることはないでしょう。まあ常識的に推定して、皮膚の25%くらいと 多めに考えて約2Kgとしてみましょう。さて、体全体の皮膚の面積は18000平方センチメートルで、 顔は約800平方センチメートルです。つまり顔の皮膚面積は全体の約4.5%となります。ということは 顔全体のコラーゲン量は2Kgの4.5%で、約90gとなります。ところで目尻やホウレイのシワの 部位はざっと見積もって20平方センチメートルです。このシワの部位には顔全体の2.5%の コラーゲンがあるとして、約2.25gのコラーゲンとなります。これは体全体のコラーゲン量の約 0.075%となります。』


『さて、ちょっとややこしくなりましたが、これまでの計算は、多めに皮膚のコラーゲン量がある としてのシミュレーションです。奇跡的に食べたコラーゲンが全て体内でコラーゲンに再生産された としても、シワの部位には0.075%しか届きません。だから、コラーゲンを食べても、飲んでも 翌日に肌がプルプルする訳ではないのです。きっと、食べた後で脳がプルプルして、肌がプルプル したと勘違いするのでしょう。ところで、250円の美肌ドリンクには1本あたり1gのコラーゲンが 含まれています。1本美肌ドリンクを飲めば、もし最大限に吸収されて、最大限にコラーゲンに 再生産されたとして、シワの部分に、75mgも届き、肌を0.075%アップしてくれるのです。 今回は省略しますが、このほかの代謝や栄養学の要因を考慮してみましたが、今回のシミュレ ーションはとってもひいき目にみた最大値です。もし、もっと正確に計算された方がいらっしゃったら 是非一報をください。この場で紹介いたします。ただし、ひとこと付け加えますが、コラーゲンを 食べると、ジアミノ酸やトリアミノ酸としても吸収され、それがコラーゲンをつくる線維芽細胞を促進 的に刺激する研究報告もされています。また近いうちに、そのような研究も考慮してシミュレーションを してみようと思っています。それと美肌ドリンクに含まれているコラーゲン以外のビタミンやアミノ酸等は 栄養補助食品としての意味性はあるものと考えていますので、その点は誤解の無いように お願いいたします。』





話題 233、「続・11月3日放送の『ためしてガッテン』に異議あり!」 (2010年 11月23日)

    ( 解説 ) 

『それではこの放送内容について問題となる点を3つ取り上げたいと思います。まず一番問題 があるのは冒頭の衝撃的な肌チェックコンテストです。40歳の美容マニアが89歳の農婦に 負けてしまうというのですが、何もお手入れしていない89歳の農婦が化粧品をしっかりと使って いる40歳主婦に勝つのですから、いかにも化粧品が意味のないものだと思わせる効果は 十分です。これはこの番組ディレクターの間違った認識をそのまま表した問題箇所です。番組では この美容マニアの日常のお手入れを紹介していますが、(朝)こすらない洗顔、化粧水、乳液、 ファンデーション、(夜)クリームクレンジング、風呂中で蒸しタオル後に泥パック、洗顔、水含浸 コットンパックを5分、美容液シートマスクを朝まで、となっています。普段から乾燥に悩んで いる女性として、このお手入れは間違いだらけです。しかも化粧水やパックを水分を補給すると 思い込んでお手入れをしていました。この間違いを北里大学の田中先生が指摘していましたが、 この点は私も同意見です。さて、この比較ですが、美容をしっかりしている人の代表としてふさわしい のでしょうか?私も多くの化粧品研究者も保湿には適度な油分補給が必要であると考えていますが、 この女性には朝の乳液とファンデーション以外には油分補給らしきお手入れがありません。 そしてこれでは一般的な正しいスキンケアをしている人々について何も推定できない はずですが、この番組では何にも触れていません。印象的には、しっかり化粧しても意味がないと 思わせるストーリー構成になっています。これでは美容認識を正しく伝えたいという良識が全く 感じられません。実は、私の方に、この番組について質問や意見があったのは、普段、正しい スキンケアをしているのに、「それで本当に良いでしょうか?」ということでした。視聴者に不安感を 与える番組を放送したことに、私たちの受信料で公正な情報発信をすべきNHKとして、大いに意義が あると私は思っています。』


『次に2点目は、「死んだ細胞」という表現の使い方です。確かに健康な角質細胞は核が見えず、 きれいな6角形のシート状です。一方、未熟な角質細胞は核がありますが、番組の冒頭では、 若い被験者には核があり、89歳の農婦には「死んでます」と最初に落ち込みさせます。ところが 実は「死んだ細胞」が健康な角質細胞だとどんでん返しをすることで番組を盛り上げる構成に なっていました。演出としてはうまいのですが、角質細胞は核があろうと無かろうと、共に「死んだ 細胞」であるのです。まあ、この点は、ディレクターのセンスの問題かも知れません。』


『3点目は、東北大学医学部での実験ですが、19歳から37歳までの16名の女性を被験者として 3週間保湿クリームだけを毎日2回使用するだけでプルプル肌にする検証です。ここでの問題点は 16名全員に核のある未熟な角質細胞があるといい、実験後には保湿クリーム部位では死んだ 角質細胞になったという結果に多少の疑問を感じます。もともとこの角質細胞の観察は広い肌の 一部を顕微鏡で見るのですが、顕微鏡の視野は狭いので、写真はもっとも代表的な所を見せて います。だから普通は顕微鏡でも標本を移動させて広範囲な視野を見て、無い〜少ない〜ある 〜多い、といういうように見ます。この番組では核があるか無いかの二者選択にしていて、本当は どうだったのだろうと、疑問が湧きます。番組的にはスッキリした決着だし、平均点でみる水分量なども 同様に保湿度が上がっていますので、良いのかも知れませんが、私にはスッキリしません。多少なり 作為的な編集の入り込む余地がありそうに思えます。それと、この被験者はいつもどのような スキンケアをしているのか、肌タイプはどうなっているのか、全く示されていません。科学的な 根拠を示そうという検証実験にしてはおそまつ過ぎます。情報影響力を持つ番組だけに、これらの 気になる点は、今後、何とか改善して欲しいものです。また、視聴する側にも、単純に内容を 感じたまま、或いは番組で出された結論を鵜呑みにすることだけは避けるべきです。』





話題 232、「11月3日放送の『ためしてガッテン』に異議あり!」 (2010年 11月16日)

    ( 解説 ) 

『このところ「あれ?あれ?TV番組」に取り上げるネタがほとんどなく、退屈していましたが、 久々にメールやSNSでの書き込みで知りました。11月3日放送のNHK、「ためしてガッテン」の 「カサカサがプルプルに!素肌力劇的アップ秘技」という番組でした。さっそく再放送を録画して チェックしました。今回は、番組の作り込みは丁寧で、昨年放送された泡洗顔の時とはレベルが 違いました。それで、しばらく「あれ?あれ?」に取り上げるべきかどうか考えてみましたが、 今回は相当せずと判断しました。ところが、番組ホームページの「番組ディレクターからのひと こと」を読んで、あまりにも化粧品やスキンケアのことを知らずに番組をつくっていると思えた ので、今回は、このコーナーで取り上げることにしました。』


『まずは、番組ホームページを引用します。・・・「番組ディレクターからのひとこと」、「(美)素肌の 秘けつは何!?」 多少なりとも自分の肌に不満やため息は出てくる年齢にさしかかってきました。 でも、これだけ世の中に多様な美容情報がはんらんしていると、いったい何をするのが最も効果的 なのか、正直わかりません。ただ今回感じたのは、人間の体が作る保湿成分を超えるものは無いん じゃないかということ。現に、これだけ化粧品や医薬品が発達するなか、いまだ体が作る保湿成分 (細胞間脂質)と同じものは、人工的に合成できていません。だから、この「メイドイン・自分」の保湿 成分をもっと大事にすることも大切なんじゃないかなと思います。』


『このディレクターはどのくらいしっかりと化粧品技術の現状を調べたのでしょう?確かにセラミドが 人工的に合成できていないかも知れませんが、動植物からの抽出でセラミドやセラミド関連物質が 原料化されており、化粧品に応用されています。先のディレクターのコメントには明確な言葉として 化粧品技術に関する批判はありませんが、暗に化粧品はたいしたことがないと思っているように 感じました。あと、このコメントにある「人間の体が作る保湿成分を超えるものは無いんじゃないか ということ。」は、間違った見解です。過去数十年、化粧品技術者の保湿成分の開発、研究報告を 調べれば、山ほどあります。それから、この番組に関する気になることは、次回の更新で、この コーナーで取り上げることにします。それにしても、この番組に心をいれているディレクターが このような化粧品認識では、本当に化粧品やお手入れのことをガッテンできる番組がつくれない ように思えたのです。』





話題 231、「第1回ホリスティックビューティ検定は大盛況に終わる」 (2010年 11月 2日)

    ( 解説 ) 

『日本ホリスティックビューティ協会が主催していた第1回ホリスティックビューティ検定で すが、10月30日〜31日にかけて集中セミナーと検定試験が行われ、大盛況に終わり ました。今回は2級アドバイザー資格についてですが、来年には上級の資格についても 検定が行われる予定になっています。今回の検定は50名を超える多数の参加者が 事前のテキスト勉強を終えて、専門講師による集中講座が行われました。私も講師の 一人として、初日の10時30分〜12時30分の2時間、スキンケア・ヘアケア・ネイルケアを 担当しました。途中休憩を入れましたが、受講者の熱心な集中力に負けないように 話をしました。質問も多く出て、それで理解も深まったと皆さんから感想をいただきました。 それにしても受講生の皆さんは熱心でした。30日は9:00〜20:15、31日も9:00〜 19:30までとびっしりのスケジュールの中、集中力を切らさずに貫徹でした。』


『今回は2級アドバイザー資格と言うことで、対象は美容健康業界に進みたい方です。 目的として自己啓発として美と健康の関わりを学び、仕事や自分の生活に活かしたいと 思っている方です。勉強する内容としては、まずホリスティックビューティの定義から始まり、 スキンケア(ヘアケアとネイルケアも含む)、解剖学、食事、ストレス、自然療法など肌・体・ 心に関する総合的な基礎知識をテキストと集中講義で身につけ、筆記試験による検定と なります。今回の講師陣は私の他、岸紅子さん、横山恵子さん、秋山里美さん、森俊憲さん、 三橋美穂さん、朝妻秀子さん、松村圭子さん、石原樹里さんでした。検定試験のあとは 懇親会で名刺交換やエール交換で盛り上がりました。私も出席したのですが、10年ぶりの 再会もあった、暖かく、そして希望にあふれた会でした。きっと、この中から将来のホリステ ィックビューティの指導者がたくさん生まれるものと予感しました。ホリスティックビューティ検定に関しましては協会の HPを参考にしてください。





話題 230、「岩本麻奈さんの書籍紹介」 (2010年 10月26日)

    ( 解説 ) 

『私の友人は書籍を出版される方が多く、それで紹介をするとそれだけで目一杯になり ますので、今まではあまり取り上げませんでした。しかし、このHP立ち上げ当時からの 友人で、メディアリテラシーについても意見が一致している岩本麻奈さんの最新の書籍 「女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識」は、構想段階から相談を受けていましたし、 内容も読んで欲しいものが満載なので取り上げることにしました。岩本麻奈さんは皮膚科 専門医で、なおかつ美容に関してはトコトン探求してしまう好奇心と行動力にあふれた女性 です。私もたくさんの情報をいただき、時に熱くディスカッションをすることもありました。 この書籍に取り上げられている項目にディスカッションをしたものも多く、ぜひ読んで 欲しいと思っています。読みやすい文章で端的にまとめられていますので、一気に読む ことができます。そして、何か気になることがあれば、もう一度本を開いてみれば、スッキリと 解消してくれるはずです。』

MANABOOK
『美容にまつわる53のウソとホントが取り上げられていますが、一番印象的だったのは、 目に入ってくる紫外線がシミを濃くするという話についてです。この件は、約10年前に サングラスメーカーのプロモーションで取り上げられた時、それがTVのニュースか特集 番組で報道されてから気になっていたことです。多くの美容家も医師も、この話をされて いますが、生物学を基盤としている私としてはどうも納得がいかなかった話です。だいたい 人間の目に紫外線を紫外線として認識する機能はありませんし、もし、肌が赤くなる位の紫外線が 目に入れば、これは紫外線により網膜組織は強いダメージを受け、場合により失明する 可能性もあります。それより弱い紫外線なら紫外線として認識されるのではなく、他の 刺激と区別なく処理されていると考えるのが常識で、決して紫外線の影響が脳に伝わり、 それが皮膚のシミまで濃くするような指令を出すとは考え難いものです。岩本さんは、 この件に関しても、皮膚科医や眼科医の方々に意見を聞き、やはりそのようなことは ありえないとの判断をしたうえで、この書籍に書かれています。取り上げられた53の項目は 私のHPの「素朴な疑問」や「あれ?あれ?TV番組で取り上げた内容も含まれています。 メディアリテラシーを強めて、正しい美容知識を持つためにも岩本さんの書籍を読む ことをお奨めします。』





話題 229、「共著書の正しい読み方(その4)」 (2010年 10月12日)

    ( 解説 ) 

『今回は59ページの「ふだんのスキンケアでは、コットンを使う必要性はないでしょう。」という 化粧水のコットン使用について補足します。この項目は吉木先生の担当なので、私の方から 特にコメントを入れませんでした。コットンの使用に関しては皮膚科医の立場と化粧品メーカーの 立場では意見が分かれるところです。ただし、共通していることは、強すぎる摩擦で皮膚の 角質層を痛めることをしないということです。その為には、コットンに十分化粧水を含ませて 優しく滑らせて使うことです。パッティングも適度な強さで、適度な回数で行うことです。61ページに 「100回パッティング」について、強すぎ、深く浸透しない、無意味とのコメントがあります。 これは私にも取材で質問が時々くるのですが、どこのメーカーか判りませんが、100回くらい パッティングをすることを奨めているケースがあるそうで、それはパッティングをやり過ぎだと 私もコメントをしています。では適度とはどういうレベルかと言えば、心地よくということに つきます。これは個人差もありますので、具体的にどのような強さで、何回とは言えないもの です。まあ肌がヒリヒリしたり、赤くなってなかなか引かないくらいパッティングをするのは 度が過ぎます。』


『それから大事なことは、化粧品メーカーがコットン使用を奨めている時は、必ず使用する 化粧品はコットンとの相性を考えてつくられていることです。そして手使用よりもコットン使用の 方が、なじませる時に効果的であるという意味性もあることです。だから化粧品の使用説明書に コットン使用が書かれていれば、コットン使用の方が化粧品の効果をより引き出せるのです。 私は使用説明書は化粧品開発者からのラブレターだと説明しています。開発した化粧品を より効果が引き出せ、快適に使用してもらいたいという開発者の気持ちが込めてあります。 あともう一つコットンについて理解をして欲しいことは、コットンはセルロースという多糖類から なる繊維から出来ています。その繊維も緻密な構造をしていますが、化粧用のコットンは 脱脂行程や叩いて繊維をほぐして柔らかくする工程を経てつくられています。しかも、硬い 繊維や柔らかい繊維をブレンドして、様々な風合いの製品がつくられています。しかし全て 共通するのは水分を含むと柔らかくなるという性質です。だから使用時に、十分な量の化粧水や 乳液をなじませて使って欲しいのです。そうすれば、過度の摩擦による角質層へのダメージを 与えることはないのです。』





話題 228、「化粧品研究者の為のマーケティングセンスアップ講座」 (2010年 10月 5日)

    ( 解説 ) 

『9月30日の10時から16時30分まで、「化粧品研究者の為のマーケティングセンスアップ講座」 というテーマでワンマンセミナーを開きました。主催はフレグランスジャーナル社です。これまでも ありそうで、なかなか無かったテーマのセミナーです。このテーマは私自身がマーケティング思考を 持つようになった経緯と、マーケティング思考を持ってからの商品づくりや研究成果の活かし方が どう変わってきたかという体験値をベースに構成したものです。だから難しい理論や、やれるか どうかは責任を持たないようなマーケティング論とは違うものです。だからセミナーの目的も 「研究成果を活かした商品を開発し、市場評価される為に、必要なマーケティングセンスと技量を 身に付ける」ということで、そのポイントは、自分も生活者であることを、常に肝に留めておくことで、 そのようなマーケティング思考を持つことを具体的に、体験的に話したものです。今までも商品 開発者に対しては話したことがあるのですが、研究者に対して、しかも1日という長時間のセミ ナーは初めてでしたので、内心はドキドキものでした。しかし、セミナーの反響は良く、名刺交換や メール交換も活発で、やって良かったという満たされた気持ちになりました。』


『私も研究所にいたころ、自分が関わっている地味な研究が、本当にお客様に役立っている のだろうかと思うことが多かったので、もし、その当時、直接お客様との意見交換や、お客様に 接している人々の声を聴くことがあれば解決していたかも知れません。でも、今考えると、意外に 当時でも近くにそのような機会があったことに気づいたのです。だから、ちょっと自分の周りを 見直せば、お客様の声を聴くことが可能だったのです。そして、自分もお客様と同じ立場にいる ことも気づくし、そのことで商品づくりや研究に活かせるようになる可能性があるのです。それは 一言でマーケティング思考を持つように努力をすることとなります。このように開いたセミナーの 感想として、より具体的な話をもっと聴きたいという声がいくつかありました。それに応えるべき 次の行動は何なのか、考え、実現していくことが私の答えとなります。次の展開が楽しみになった ワンマンセミナーでした。』





話題 227、「共著書の正しい読み方(その3)」 (2010年 9月28日)

    ( 解説 ) 

『この本が売れているので、やはり読んだ方からの質問が私の友人の化粧品専門店に かなりいらっしゃるということで、私が講師をしている勉強会で質問に答えたり、一緒に 考えたりすることにしています。今回取り上げる課題はファンデーションについてです。 共著者の吉木先生の主張は、リキッドファンデーションよりパウダーファンデーションの 方が安全性が高いということです。(72ページ、118ページ)この見解は、推定ですが 皮膚科を訪れるファンデーションで皮膚トラブルを起こした患者さんのうち、リキッド ファンデーションが多いことからではないかと思います。過去、私が研究所時代に 経験した医師や様々なクレーム情報からもそのようなことがありました。しかし、現在では、 かなり安全性が高いリキッドファンデーションが商品化されていますし、その点では パウダーファンデーションと大きな差はないはずです。確かに、水にファンデーションの 粉体を分散させたり、乳化物も分散させていますので、リキッドファンデーションに 界面活性剤を使うことは事実です。しかし、パウダーファンデーションにも様々な 添加成分を均一に分散させる為に界面活性剤を使いますが、いずれも、肌には 安全性を十分考慮していますので、安全性は高くつくられているはずです。このような 最新事情を知れば見解も変わってくるものと思っています。そして118ページの乾く肌に 対しては、私なら、スキンケアで十分に油分を補給していれば、仕上がりの好みで パウダータイプ、リキッドタイプ、或いはクリームタイプ等と、ファンデーションは仕上がり 中心で選んで良いと奨めます。』


『勉強会で話題になったのは、商品自体の問題ではなく、使用方法にも原因がある のではないかといいうことです。つまり、ファンデーションの付け方や、クレンジングの 仕方です。化粧品専門店でよくあることとして、ファンデーションで肌トラブルを起こした お客様の話を聞くと、付け方や落とし方に肌負担の強い方法をとられている方が 意外と多く、肌に負担のない方法を指導して肌トラブルを解消した事例も多いという ことでした。あと、リキッドファンデーションは処方の組み方で安全性の高さが決まり ます。安全性研究に力を入れている会社の商品は確かに安全性が高いと思われますが、 全ての商品を私はチェックしていませんので、中には安全性に問題のある商品が ある可能性があります。だから正確には、信頼のおけるメーカーの商品を使うことが 良いと思います。メーカーも市場に信頼度を高める為の努力は必要ですし、誤解を 与えるような訴求は控えるべきだと私は思っています。それゆえに、「ミネラルファン デーション=安全」という訴求には、大いに問題ありと私は考えています。』





話題 226、「共著書の正しい読み方(その2)」 (2010年 9月14日)

    ( 解説 ) 

『この共著署では、自分のコメントについては自分の知る限り正しい情報を入れ、市場で 思われている間違った美容情報や化粧品、皮膚に関する情報を、ある程度修正して 行こうと思いました。その代表的な部分は27ページの図にあります。実際に人の皮膚を 顕微鏡で見たことのある人なら解ることなのですが、角質層に色のついたメラニン色素、 正確にはメラニン色素顆粒はありません。ただし、マッソン・フォンタナ法という染色方法で 元メラニン色素であった物質を黒く発色させると角質層も黒い顆粒が出現します。でも これは色がなくなっている物質を染色したのであって、実際には無色なのです。そもそも メラニン色素は染色しなくても見える物質なのです。実際に皮膚を顕微鏡で見たことの ない人は、染色した写真を見て角質層に色のついたメラニン色素があると思われている のです。しかも、現在世間にある皮膚の図のほとんどが基底層にあるメラニン色素が、 角質代謝とともに角質層に上がっていき、垢となってはがれ落ちるように描かれています。 その大きな誤解が、角質層のメラニン色素を除去して早く白い肌にする美白の考え方に なっているのです。だからこの本では、ただしいメラニン色素の分布にして描きました。』

MYBOOK01

『メラニン色素が分布している主なところは、表皮の基底細胞の中ですが、特に基底細胞の 核の上部に日傘のように集中して分布しています。この状態はメラニンキャップとも呼ばれて います。これは表皮細胞を生み続ける基底細胞の核の中にある遺伝子を守る働きが あるのです。そして同時に真皮も守っているのです。図のタイトルが「メラニンをつくって 真皮を守る」とありますが、正確に言えば、表皮をつくる母細胞である基底細胞も守って いるので表皮も守っていることになるのです。それからメラニン色素は基底細胞の中に あるので、細胞の外には出ていません。そこも間違ったメラニン排出説の生まれるもとに なっていますので、正確に細胞内にあるように図の校正を入れて直してもらったのです。 おそらく、市場に多く出ている美容本の皮膚の図で、このくらいメラニン色素の分布に こだわりを持っているのは非常に少なく、今回の共著本がメラニン誤解を取り除く何らかの きっかけになれば良いと願っています。特に皮膚科医の先生方には改めて、この誤解を 積極的に訂正するように働きかけて欲しいものです。』





話題 226、「共著書の正しい読み方(その1)」 (2010年 8月24日)

    ( 解説 ) 

『今年の4月に発売された高橋書店の「正しいスキンケア事典」が最近になって益々売れて いるようです。あちこちの書店で平積みになっていたり、ワゴンにどっさりと積み上げられて いる光景を目にします。それと同時に、私の友人からも問い合わせが来ています。いつも 言い続けていた主張と違うという意見です。本は売れてうれしいのですが、私の主張し 続けている「メディアリテラシー」の弱い人がそのまま読むと、私が化粧品を否定している ように思われる部分もあります。でも、そういうことではなく、この本は、化粧品を安全に 使って欲しいという皮膚科医と、化粧品と美容を正しく理解して欲しいという化粧品開発者と、 美容は食生活も重要だという栄養士の3者の共同監修によりつくられています。だから それぞれの立場を明確にして書かれてあります。一番わかりやすいのは、コメントの前に 主張した人のイラストを配置してあることです。また本全体の主張は、肌のメカニズムや スキンケアの原則を知り、肌に合う化粧品選びとお手入れ方法の道しるべになること です。そういう意味では、このくらいはっきりと立場の主張を明確にして、見やすい構成と 書き方になっている本は、私は初めてでした。私に質問や疑問を投げかけてきた友人とも 意見交換をすることで納得してもらっています。』


『このような意見の中で、やはり誤解をされるような表現がいくつかありましたので、この場で 説明をいたします。71ページ、下段のコラムの最後に「・・・肌のことを考えるなら、吸収剤を 毎日塗るのは考えもの。」とありますが、これは日焼け止め商品は処方により、毎日つけても 肌に負担感のないものから確かに突っ張るなど負担感を感じるものまで様々です。その巾 広い中で全ての商品が毎日使えるとは言えなかったので、そのような表現になりました。 しかし現在は、毎日使っても負担感どころか肌にトリートメント効果を実感できるような 日焼け止め商品が増えていることも事実です。ほとんど美容液かトリートメントクリームと 同じ使用感と実感のものです。ここまでは、この本では書けなかったのはちょっと残念ですが、 そういうことです。このようなコメントは、女性誌を始めとする様々なメディアの取材に 答えていますので、その主張は変わりません。私の立場は5ページの巻頭メッセージに こめてあるように、「・・・現在の化粧品技術は、安全性や機能の面で進化を遂げています。ぜひ 自分の目と肌で、運命の化粧品を探し出してください。」と、最終的には正しい化粧品知識と 美容知識を身につけて、正しい選び方を実践してもらえるようにと気持ちを込めています。 さて、その他にも表現で注釈を入れる方が良いと思われる場所もありますので、追って この場で解説を続けます。』





話題 225、「個性を生かすアイメイク」 (2010年 7月20日)

    ( 解説 ) 

『最近のアイメイクの傾向をみると個性的というより、限られたタレントのコピーのように見える 人が多いように思えます。確かに女性誌を見ても眉、アイライン、マスカラ、アイシャドウ、そして アイラッシュとメイクのハウツーが数多く紹介されています。しかし、よく見ると、個性的だった タレントも何故か没個性になり、このメイクアップで本当に良かったのだろうかと思わざるを得ない ケースも度々あります。特にアイメイクの行き過ぎた場合に多いと感じています。電車の中で、 或いは街中ですれ違う女性を見て、どこかで見た顔という雰囲気を感じることが多くなっています。 確かに美しく、現在の流行に乗っていると思うのですが、個性をあまり感じないのです。』


『美容コンサルタントという仕事の中で、お客様の個性を生かすスキンケアとメイクアップの アドバイスをする人々に対してスキルアップの為の指導をすることもあります。私はメイクアップの 専門家ではないので、スキンケアや個性の見つけ方を主にしています。しかし、メイクアップの 容貌変化の力を知っていますので、本来ならメイクアップの方法についてもアドバイス出来れば 良いと考えています。具体的な技術はまだ無理としても、どのようにメイクをすれば個性が生かせる のか、その方向性を示すことなら出来るかも知れません。現在の市場やメディアの状況をみて、 やはり個性を生かすメイクアップ、特にアイメイクに対しては、どう考えても、このままで良いとは思え ないのです。時代のトレンドを取り入れながらも個性を生かし、年齢の変化も受け入れながら、 なおも魅力が進化するような、そんなメイクアップへのアドバイスも今年後半の課題として視野に 入れることにするつもりです。』





話題 224、「新製品発表会」 (2010年 7月13日)

    ( 解説 ) 

『今月に入ってから今年の秋に発売される新製品発表会が各社から一斉に開かれています。 私も以前所属していた会社で開いていたので、その大変さがよく解りますし、またその意味性も よく解ります。しかし、ますます競争の激しくなっている現在では同じ日に4社や5社も重なって 開かれる場合もあり、一人では回りきれないということも起こりえます。私のオフイスには、まだ 多くの化粧品会社からは招待状が来ませんので、日程が重なっても2社くらいなのでスケジュールを 組めますが、多くなるとやはりスタッフで手分けして行くか、或いは欠席をする場合もあるでしょう。 でも何故このように発表会が集中するかと言えば、女性誌などを始めとするメディアに新製品を 中心にした企画記事が組まれ、構想されるタイミングが約一月の間に集中するからなのです。 このタイミングに合わせ、各社の新製品情報が商品と共に編集者、記者あるいは美容家に好印象を もって記憶されることがメディアへの露出度に影響するからです。』


『以前の開く立場と現在の出席する立場の両面を経験している私の立場で、新製品発表会のことを 考えてみますと、作り手の見える新製品発表会が一番印象に残ると言うことです。その新製品は 誰の為に、どのような人がどのような思いで考え、生まれたのか、という背景やストーリーが感動的に 伝わること、或いは感じ取れることだと思っています。そのような発表会に出席した後で、オフイスに 戻って、商品や説明書などを開き、もう一度読み直し、商品を使用することで、五感に商品情報が 入っていきます。そのような商品は、メディアからの取材を受けた時に紹介する機会も自然と増えて いくものなのです。この記事を読んでもらった読者に、タイミングの良い新商品として、触れてみて もらいたいからとの思いからです。このように作り手の見える新製品発表会ということですが、それが 感じ取れる演出も、常に新しいアイデアが盛り込まれています。新製品が生まれた研究背景を 外部の専門家がセミナー形式で解りやすく解説したり、開発研究者が熱く語ったり、デザートやドリンクに 開発関連素材が取り入れられたり、試用説明に開発者自身が対応することも増えています。 このような大変な努力は表からは見えないものですが、それを知っているからこそ、きちんと報い たいと思っています。』





話題 223、「事務所設立3年目に突入」 (2010年 6月30日)

    ( 解説 ) 

『今月に入り、いよいよ「ビューティサイエンスの庭」事務所も設立して3年目に入りました。 1年目は仕事の為の勉強期間として、幅広い情報と人脈に触れることができ、現在の仕事の基礎が できました。そして2年目に入ってから本格的な美容事業に関するコンサルタントの仕事を始め、 今までにない体験を得て、商品開発から販売事業までの範囲で企画やアドバイスをしました。 その中で、私なりの独自アイデアも提案することもできましたし、それによる効果も目に見えて きたと思っています。何よりもうれしいことは、仕事を通じてクライアントや仕事を紹介して頂いた 人々との信頼関係が強まり、継続していることです。まさに継続と進化は重要な因子だと 感じています。このような状況の中で3年目に突入です。厳しい日本経済の中で、仕事を続けて いけるありがたさを、きちんと受け止めて、更なる前進をするつもりです。』


『これまでの2年間を通じて、「ビューティサイエンスの庭」のメンバーも私を含めて3人となり、 チームワークも益々連携が良くなってきています。稲荷町のオフイスも小さいながら2階と 3階に広げ、ささやかな勉強会も今年になってから始めています。桃栗三年柿八年と言いますが、 今年の収穫も期待しつつ、新たなチャレンジ心に火を付け、進んでいきます。ということで、そろ そろ、「ビューティサイエンスの庭」の事業所案内をつくる節目に来ていると感じています。』





話題 222、「ホリスティックビューティの始動」 (2010年 6月 8日)

    ( 解説 ) 

『6月1日にフロントページでお知らせしたように、岸紅子さんが代表をされているNPO法人 日本ホリスティックビューティ協会が7月から本格的な活動に入ります。5月19日に理事、事務局、 そして支援をしているオブザーバーが一同に会しランチパーティを開きました。もう10年前から ホリスティックビューティのことは知っていましたし、私が会社卒業してから協会立ち上げや、その語の 活動を手伝って欲しいと頼まれ、私も出来る範囲で協力することを約束していました。そもそも私が NPO的に参加している生活習慣美容とホリスティックビューティとは共通点も多いことから、協力関係に なることは自然の流れだと感じていました。ホリスティックとは、全体の、包括的なという意味で、美しさは 常に人の全体性を見つめながら追及していく必要があること。さらに、私たちが生きている環境との調和を 見つめながら追及していく姿勢が重要だということも共通しています。協会の活動としては、このような 価値観における美しさの追及を、自らだけでなく関わる多くの人々に普及や啓蒙の活動するということで、 これは美しさにまつわる情報のメディアリテラシーを高めることにも直結します。ホリスティックビューティの 「コンセプトは、スガタ×カラダ×ココロ=キレイ」で、 人間美は「スガタ(外見美)」 「カラダ(肉体的健康美)」 「ココロ(心的健康美、美意識)」の総和であり、何よりもバランスが大切、という考え方です。この考え方と 生活習慣美容の考え方が良い関係で融合するのではないかと考えています。』


『入念に、着実に準備は進められ、今年の秋にホリスティックビューティのアドバイザーとしての資格検定を 行うことになりました。その他まだまだ構築することが多いのですが、出来るところから情報発信や セミナー活動なども行う予定です。理事は岸紅子さん、小泉美樹さん、千葉麗子さん、そしてサポーターとして、 名誉顧問が私も含め、齋藤薫さん、吉川千明さん、イネス・リグロンさん、特別顧問に大橋マキさん、仁香さん、 永富千晴さん、弓気田みずほさん、渡辺佳恵さんというように強力なメンバーが応援しています。この活動が 美と健康を推進する為のひとつの力となれるよう願っています。NPO 法人日本ホリスティックビューティ協会の詳細につきましては、協会のHPを参照してください。





話題 221、「取材が増えています」 (2010年 5月11日)

    ( 解説 ) 

『会社を卒業してから丸2年が経ち、3年目に入りました。ちょうどタイミングが合うように皮膚科医の 吉木先生達との共著本「素肌美人になれる正しいスキンケア事典」も発売され、私の情報発信と してのメディア露出も増えてきました。特に今年に入ってから女性誌、健康雑誌からの取材も増えて います。その大半は、化粧品や美容に詳しくない人が、正しい情報を得て、生活が豊かになるような 企画です。これはとっても良い傾向だと思っています。まだこれは問題の多い美容情報があふれて いるなかで、ちょっと立ち止まって考え、自分に合った化粧品や美容方法に出会える為にも良い 傾向だと思っています。今後、私と同じく、化粧品研究者やマーケティング専門家が会社を卒業して、 様々な情報発信をしていく人が増えていくものと思います。そこは、今までの実績を活かして、美容 情報源の浄化の為にもぜひ増えて欲しいと考えています。できましたら、ビューティサイエンティストと して名乗っていただければ本当に嬉しいことだと思っています。』


『それから取材のきっかけとしては出版物や取材された記事があるのですが、この「ビューティサイエンスの庭」 ホームページやオウプナーズの連載がきっかけとなることも増えてきました。おかげさまで1年を迎えた オウプナーズの「Beauty Science Eye」もページビューが多いそうで、私が仕事で出会っている人にも よく読んでいると聞くことが増えています。このように取材が多くなると、気をつけることは、コメントに ブレがないようにすることだと思っています。そしてもし何らかのミスで間違ったコメントをした時には、 はっきりと訂正することだと注意喚起しています。また、取材において楽しいこともあります。それは 一緒に記事の中でコメントを入れている方々との出会いです。記事コメントで競演して、後日、何らかの 出会いが合った時、それは旧知の友人のような暖かい出会いになることです。こうして人の縁がまた つながっていく現在進行形なのです。』





話題 220、「人の縁」 (2010年 4月 6日)

    ( 解説 ) 

『この頃よく感じるのですが、人の縁とは本当に不思議なもので、人から人へ紹介されていくと いつの間にか、親しい友人に辿り着くことが多いのです。これは、逆から見てもそうなんでしょう。 某テレビ番組で「友達の友達は皆友達だ!」ってありますが、全てとは言えませんが、間違いなく 友達につながることが多いですね。そのことにより、親しさや信頼が強まることも多く、仕事や 遊び、その他さまざまな日常活動の充実につながっています。特に、会社を卒業して、独立して からの人の縁の広がりと、縁の太さが増してきたことに、予想外の驚きがあります。類は類を 呼ぶ、と言いますが、ある意味で当たっているようです。趣味など好きなことが少しずつ拡大して いることも、その要因でしょう。』


『ただし、人の縁がつながって増えることは事実ですが、実際に会っている回数や時間は増えて いる訳ではありません。何しろ1日は24時間しかありません。時間は有限なので、リアルに会って 話す回数や時間は少なくなっているのでしょう。しかし、現在ではメール、ブログ、そしてツィッター までコミュニケーションツールはあります。そのインターネットのコミュニケーションツールのおかげで 、まるでリアルに会っているように会話できます。メッセージの書きようでは、1対多数の書き込みでも、 あたかも1対1のように書くことも可能です。その逆もありますし、メッセージの表現方法もまだまだ 開発余地があるのでしょう。有限な時間を、コミュニケーションツールを多様に活用して、これからも 人の縁の広がりは続くと思います。私としては、少しずつではありますが、ビューティサイエンティストの 仲間も、人の縁で広がっていることを、密かに喜んでいます。』





話題 219、「化粧品の価格と価値観」 (2010年 3月 9日)

    ( 解説 ) 

『私はかつて高級化粧品メーカーに勤めていましたので、化粧品のリーズナブル価格については、 何時も考えていました。特に化粧品の全成分表示の義務づけがなされた時は、単純にこれこれの 成分が入っているからだとか、原料を厳選したからと言う説明では難しくなることが予測され、その 納得いく説明を考えていました。化粧品は日常品であるし、消耗品です。そして嗜好品でもあります。 この3つの要素をどのようにウエイトを置いて開発するかにより、お客様の(価値/価格)のバランスが 変わってきます。当然、価格を上回る価値を感じてもらった時には満足してもらえるのですが、その 価値観こそきちんと明示しなくてなりません。価値観を満たす使用感や効果実感、そしてその裏付け となる様々な説明。また容器やパッケージのデザインも大きい要素です。このように化粧品の開発を していたのですが、今から4年前に10万円を越える化粧品がちょっとしたブームになり、再び、 化粧品の価格と価値観という課題に直面しました。私にとっては、現在の化粧品開発の状況からは 10万円以上の価値観をつくりあげるには、困難さを強く感じていました。ということで、市場を静観 することにしたのです。』


『しかし、市場も世界の経済状況に大きく振り回されるもので、タイミング悪く、例のリーマンショック からの経済危機により高額化粧品も当然影響を受けることになりました。順調な経済成長の中で 10万円以上の価格帯がどう受け止められるか静観をしたかったのですが、そうはいきませんでした。 現在、10万円以上の高額化粧品は、ブーム時ほどではありませんが、まだ市場に出ています。私の 現時点での考えでは、やはりまだ納得すべき価値観ではないと感じていますが、いつかは10万円 以上の価格を実現することは可能だと考えています。現在はコンサルタントとして関わるのですが、 今でも化粧品の価格と価値観は重要な課題です。』





話題 218、「化粧品のパワーアップ戦略について」 (2010年 2月 9日)

    ( 解説 ) 

『かつて私が商品開発をしていた時、いつも気をつけていたことがあります。それは安直に 商品の効果をパワーアップする方法論で、その先は矛盾が生まれ、自らの首を絞める結果に なりかねない手段でした。その方法論の一つが、目玉となる配合成分を増量することだった のです。当時、最もそのことについて考えさせられた事例が美白美容液であったのですが、 それは1990年に発売された資生堂の薬用美白美容液ホワイテスエッセンスという商品でした。 ビタミンC誘導体が薬用美白化粧品の有効成分だったので、独自開発で独自配合という 市場訴求でインパクトのあった商品でした。ところが、1995年の2度目のパワーアップ改良 商品では、その有効成分を増量する方法をとったのです。しかも宣伝にはアルブチンを230% 増量したことを訴求していました。この方法論には驚きと同時に、この方法論が行き着く果てが どうなるのか、着目してみようと思いました。というのも、私の考え方としては、増量による パワーアップ改良は取るべきではなく、しかも増量の数値を打ち出すことも行うべきではないと 思っていたからです。もともと生物学の世界では、ある成分が働くには至適濃度があるという 事象が多くみられることから、単純に増量すれば効果も増えるという考え方が当てはまらない と注意していたからです。』


『この商品が増量作戦をとったのはその1回こっきりだったのですが、その後、新しいパワーアップの 手法を取り入れ続けて、大事に商品を育てていく姿勢は私も良い方法だと思っています。あの 230%の手法がマーケティングの観点からも取るべき戦略では無かったと思っています。通常では 配合量を2.3倍に増やしたと訴求するでしょうが、230%という数値の大きさを強調するアイデアには 良い意味で驚いたものです。ひょっとしたらお客様に230倍の効果があると誤解を生んだかも知れ ないし、その戦略後には増量がエスカレートするか、過大効果を期待させて現実の効果に失望を生む かも知れないのです。』


『と、しばらくこの増量戦略については私の記憶の奥にあったのですが、今度はまたまたその戦略を 大々的にとった化粧品が登場しました。DHCの薬用Qシリーズです。もうすっかり普及したQ10という 成分を日本初で、今までの10倍量を配合したというふれ込みです。しかも今までが0.03%配合だった のに今回が10倍の0.3%という具体的な配合量を明らかに打ち出したのです。企業としての商品戦略 として、効果も10倍になったと想起してもらう狙いではないかと思いますが、このことが競合商品に どう影響を与えるのか、また市場ではどのような反応が起こるのか見守りたいと思っています。メディア リテラシーの観点からも、とっても良い事例になると考えています。参考として上記商品の広告HPをリンクしておきます。』





話題 217、「コンサルタントとしての立場」 (2010年 2月 2日)

    ( 解説 ) 

『昨年の4月から美容を主体に企業コンサルタントを本格的に始めました。幸いなことに始めて 半年経った頃には数件の案件が決まり、着々と進めていました。企業から個人まで、私がこれぞと 思った案件に取り組みました。企業内資料や勉強会で私の登場する場面も増えたのですが、 今年の春には、手がけた商品も市場に登場し始めます。どの商品も、クライアントのつくりたい 想いをかなえる為に、大いに智恵を出し、手伝いました。そう、私のコンサルタントという立場は、 クライアントの望みを叶える為に、今まで得た技術や知識を活かしていくことに徹底しています。 だから、いわゆる私のカラーは出来る限り表に出さないように心がけています。基本は、クライアントの 望む商品やサービスと、その先にあるお客様です。お客様とクライアントの企画者と研究者が 商品とサービスを通じて強く連結していると、私もとっても幸せ気分になります。これまでの案件を 通じて、やはり嬉しいことは、私の智恵が活かされて、始めて気づくことや、新しい商品概念、商品 開発ストーリー、その他、様々なサービスがクライアントに喜んでもらえることです。私は、それが コンサルタントの立ち位置だと思っています。』


『そう言う訳で、販売や商品開発のコンサルタントをしている企業のタイアップ広告にも登場した のです。「載った雑誌」のコメントにも書いたように、顧客から評判の良い商品について調査した したところ、その理由が解ったことについて客観的に述べた訳です。もちろん、開発に私が関わって くれば、私の開発に対する思いも入りますが、やはりクライアント側の想いが最優先となるはず です。あと、私が企業や個人とコンサルタント契約するには、お客様志向が高く、品質をマーケティング 視野にたち、そして科学的思考に基づいてつくりあげるところに限るつもりです。或る意味では、 ビューティサイエンティストとしての岡部品質なのかも知れません。今後、様々なメディアに登場 するでしょうが、そのようなコンサルタント位置に立っているのかどうか、チェックの方もよろしく お願いいたします。』





話題 216、「対談あれこれ」 (2010年 1月12日)

    ( 解説 ) 

『私は対談がとっても好きです。特に予定調和のないハプニング性の大きな対談ほど 好きです。対談相手としては、テーマに関して同じ見解の人もよいし、逆に反対の見解の 人も大歓迎です。そういう意味では数年前から美容ジャーナリストの人に、佐伯チズさんと 対談したいと希望を言っているのですが、未だ実現しません。決して香山リカさんと勝間和代 さんのようにはならないと思いますので、誰か企画をしてくれないかなあと思っています。 見解が違う人との対談では、見解を正そうとか、どちらが正しいとか、そんな勝負をしようとは 思っていません。なぜ見解が違うのか、その源流をお互いに追求してみることが大事だと 思っています。今までも、化学物質が良くないので無添加化粧品だという主張の人々と ディスカッションをしたことがあったのですが、それもそいう観点で話し合いました。結局は 意見は分かれたままでしたが、それはそれで良かったと思っています。つまり、見解は違えど お互いに生活にプラスになっている訳ですから、大きな問題ではないということです。ただし、 見解の違いを、こちらが正義なのでと強引に押さえつけようとする人々には、私は闘うつもりです。』


『さて対談と言えば、やはりテーマは美容となる訳ですが、今年は食や芸術のテーマでも 対談があればうれしいですね。美容にはそもそも美に関する感度や五感を味わう感度が 重要だと思っていました。もちろんその道のプロにはかなわない訳ですが、私なりの感度が どのように反応してもらえるのか、そのところを知りたいというのが目的です。特に雑誌や新聞、 あるいはネット上での対談となれば、その反響も知りたいのです。現在、生活習慣美容の研究を 進めていますが、どうしても五感+勘、美的感動が重要に思えます。もちろん焦ることなく、 「よ」を持って進むつもりですので、決して今年中に実現しなければならないという訳では ありません。でも、何となく、今年はそのような対談が実現する予感がするのです。』





話題 215、「2010年の抱負」 (2010年 1月 4日)

    ( 解説 ) 

『2010年と言えば「2010年宇宙の旅」という映画があり、「2001年宇宙の旅」と共に私に とっては近未来の時代でした。まさかその2010年に生きてはいるとは何か変な気分です。 年賀状に書かれた同年代のメッセージにも、第2の人生を歩むことが書かれており、いよ いよ新しい時代に入ってきたと感じています。「ビューティサイエンスの庭」という事務所を 開いて本格的な美容コンサルタントもこの4月で丸1年となります。おそらく次の2年目は 私も経験したことのない領域に入ることも視野に入れています。ますますチャレンジ精神が 燃えてきていることを実感する新年です。』


『今年に入ってから新たに考えていることは、オフイスでの勉強会や研究会です。昨年の 内に準備は進めていましたので、今年は実行するのみです。対象は化粧品の商品開発、 企画推進、広報宣伝、接客販売に関わっている方々、そして美容ジャーナリストの方々を 考えています。テーマは現実に直面している課題から、あるいは今後考えられうる課題も 含めて臨機応変に対応します。勉強会の告知はハガキやこのホームページを通じて 行い、いずれも3〜6程度の少人数制で行うつもりです。テーマとしてはオープン形式なもの、 或いはパーソナルでクローズ形式なものも対応します。また企業内セミナーや教育にも ニーズがあれば対応する予定です。そう、今年の新たなチャレンジは現場密着型の勉強会や 研究会を始めることに決めました。何か相談事があればどんなことでもかまいませんので メールかハガキ、手紙でお知らせください。』





話題 214、「ビューティサイエンスの庭の2009年」 (2009年 12月31日)

    ( 解説 ) 

『2009年のビューティサイエンスの庭は美容コンサルタントとして確実な一歩を歩んだ年 でした。昨年4月に会社を卒業して1年間の勉強期間を経て、今年の4月21日から企業に 対してコンサルタントを始めました。この不況期にクライアントが来てくれたことに、心から ありがたく思いました。いずれのクライアントも満足行く結果を出せたと思います。市場へは 来年に出ますので、その時に明らかにしようと思っています。これらの縁は、すべて今までの 人間関係からつながったものでした。』


『それからビューティサイエンスの庭のチームも一人のビューティサイエンティストが加わり、 マネージャーと合わせて3人の体制になりました。やはり一人ではなかなか回らない仕事が 増えて、ようやく途切れのない仕事が出来る状態になり、複数の仕事も行えるようになりました。 この縁はセミナーでした。セミナー受講者と言えば、今年もたくさんのセミナーを開き、そこから また新しい縁が次々に生まれ、来年につながる期待が大きく膨らみました。嬉しいことです。 またタイミング良く、オフイスの上の階が空きましたので、そこを借りてスペースも増やせ ました。ちなみにその部屋は「ビューティサイエンスの庭 研究室」としました。少人数のセミナーや 簡単な実験も出来るようになりました。ということで、来年はミニセミナーもこの研究室で バンバン開く予定です。オープンセミナーあり、パーソナルセミナーあり、といろいろ考えて いますので、その際はこのHPにて告知することにします。』


『あと、メディアリテラシーは、私にとって重要なテーマですが、今年もたくさんの雑誌や セミナーで、そのことを意識して発言しました。おそらく、美容専門の人間としてのメディア 価値も認知され始めたものと感じています。取材に当たったジャーナリストの方々に、そのことを 理解して頂き、連鎖反応的に続けて行けそうです。2月にはフレグランスジャーナル社から 「化粧品成分ガイド 第5版」も発売され、来年にも出版が控えています。この1年間、メディア 活動の充実は来年への大きなステップになりそうです。』


『最後に、もうひとつの活動である、故郷での美肌野菜園について報告します。3年目になり ますが、やっと収穫のメドが立ったストロベリートマトも多少の事故があったにせよ、順調に 育っています。今年はサフランにも手を伸ばし、アーティチョークも何とかなりそうです。そして 一番嬉しいことは、畑の管理人である、一人暮らしの母が、とっても元気になったことです。 と、このように多くの人に支えられ、自然界の生物にも支えられ、2009年を感謝の気持ちで 終えることを、とっても幸せに感じています。そして、新しい2010年を迎えます。』





話題 213、「今年のベストコスメ」 (2009年 12月15日)

    ( 解説 ) 

『この数ヶ月、今年の新製品を振り返ってみて、傾向や来年の予測に関する取材も多く ありました。私の新製品に関する情報源は業界誌、女性誌、新聞、そして新製品発表会 ですが、全て網羅をしている訳ではありません。その中で、意外と重視するのが美容仲間や 取材で来て頂いた美容ジャーナリストや編集者からのコメントです。取材されながら、 逆取材のような感じで話を聞きます。そうすることで、私のコメントが客観的な視野に 少しでも立てると思っていますので、あえてそうしています。そのような取材があるから こそ、業界の動向も見えている状況です。本来なら、もっと多くの新製品発表会に出かけて いくべきでしょうが、招待されることが増えたとは言え、やはりまだまだ全体を把握するには 少ない状況です。ただし、以前会社に勤めていた時よりは、遙かに新製品情報に触れることが 増えて、新たに気づくことは多くなりました。美容コンサルタントをする上で、この体験情報は 心強い限りです。』


『さて、そんな取材状況の中で、いよいよベストコスメについての問い合わせも出始めました。 よく女性誌に、美容ジャーナリストや美容家による選出でベストコスメの特集記事が企画され ますが、そのメンバーの中にはまだ入れませんが、いずれは入れるように努力はし続ける つもりです。しかし、現在連載を持っているウエブサイト「オープナーズ」に於いては、 「2009 COSMETIC OF THE YEAR 特集:美容業界のカリスマ8人のベストコスメ」という 企画のメンバーに選ばれて、各カテゴリーのベストコスメを選定理由と共に答えました。 全ての新製品情報を網羅はしていませんが、出来る範囲内で、選びました。私の選定基準は、 企画コンセプト、新製品の業界へのインパクト性、そして使用者にとっての使用感と効果 実感ということに絞りました。あと、新製品発表会に呼ばれていなくても、気になる商品は 購入またはサンプルで入手して使用感などを確かめて選んでいます。とくに女性の立場での 使用感や新製品情報については、私と現在一緒に仕事をしている女性のサイエンティスト達の 協力で補っています。ということで、来年は、より新製品動向の感度を高めるべく、毎日の 活動をしているオフイス「ビューティサイエンスの庭」です。』





話題 212、「美容に関わっている人の条件」 (2009年 11月17日)

    ( 解説 ) 

『会社を卒業して以来、今までとは違う美容業界人と出会う機会が増えてきました。そして素敵な 生き方をされている多くの方々との意見交換は、今の私の元気の基であるし、楽しみになって います。そして、この業界で素敵な生き方をしている人の条件を、発見したというか、気づきました。 それは、ほとんどの方に、美学センスを感じることです。実際に趣味に何らかの芸術活動を されていたり、観賞したりして、それをさりげなく仕事に生かしている場面をみてきました。特に、 器用であるとか、不器用であるとか関係なく、とにかく好きでしていることが多いと感じました。 美学センスというと、合うとか合わないとかなりやすいのですが、そうではなく、そのようなセンスに 出会うと、私の方も「良いな」と気持ちが快適になるのです。そう感じた時、私はまた何らかの 美的なセンスを、少し分けてもらったような気持ちになるのです。ひょっとしたら美容とは、自分 自身だけの問題ではなく、人に何らかの良い影響を与えるものかも知れないと思うのです。 それ故に、美容は人間社会に於いて必要なもので、無人島に行って一人だけになったら不要の ものになるのではないでしょうか。』


『会社にいる時は、否が応でも組織人としての意識があり、一人だけの行動が解りにくかった のですが、会社卒業して、一人のオフイスで活動を開始してから物事や人との接点が変わって 見えてきたように思います。以前、「人は人により磨かれる」と書いたことがありますが、まさに そのことを目の当たりにすることが増えました。特に美容業界では、美学センスをもっている 方との出会いが、その思いを強く感じています。美学センスは個性的、独創的であっても、決して 排他的ではないものの方が素敵に感じます。また押しつけるような圧力も感じなくて、自然に、 心地良く感じる場合の方が素敵に感じるように思います。』















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話題  1、「角質のメラニン色素を取って白い肌に?」(1998年6月29日)
話題  2、「ケミカルピーリングの流行について」(1998年8月16日)
話題  3、「SPF値について、この夏の傾向を総括する」(1998年9月24日)
話題  4、「日本人はなぜ白い肌にこだわるか?」(1998年10月26日)
話題  5、「水について(パイ ウォーターはどこに?)」(1998年11月30日)
話題  6、「睡眠革命: ショートスリーパー」(1998年12月16日)
話題  7、「化粧品の感触について」(1999年2月8日)
話題  8、「無添加化粧品について」(1999年3月15日)
話題  9、「化粧品の感触について 2」(1999年4月7日)
話題 10、「平均顔を使って老け方のシミュレーション」(1999年5月17日)
話題 11、「白肌ブームに一言」(1999年6月7日)
話題 12、「毛はえ薬」(1999年6月28日)
話題 13、「生活リズムについて」(1999年8月17日)
話題 14、「大顔展を見てきました」(1999年9月6日)
話題 15、「エイジングシミュレーションについて」(1999年9月20日)
話題 16、「水について、再び」(1999年10月18日/ 1999年11月2日一部訂正 )
話題 17、「若い女性の乾燥肌」(1999年11月22日)
話題 18、「21世紀に賭ける美容テーマ」(1999年12月6日)

話題 19、「素顔について考えていること」(2000年1月3日)
話題 20、「信頼できる美容科学情報とは」(2000年1月18日)
話題 21、「美容科学に学問の壁はない」(2000年2月14日)
話題 22、「美人の条件について考える」(2000年2月29日)
話題 23、「心の時代について」(2000年3月28日)
話題 24、「女性誌の美容情報を読むコツ」(2000年4月11日)
話題 25、「美容科学の専門家とは」(2000年5月16日)
話題 26、「年齢不詳と見られたい」(2000年6月12日)
話題 27、「ビューティサイエンティストになろう!」(2000年7月4日)
話題 28、「アットコスメな人々」(2000年7月31日)
話題 29、「化粧品メーカーのすべきことについて」(2000年8月21日)
話題 30、「化粧品専門店は美容のホームドクター」(2000年10月17日)
話題 31、「美容科学的な見方について」(2000年11月21日)
話題 32、「防腐剤 『パラベン』 のニュース」 (2000年12月19日)
話題 33、「ビューティサイエンスの庭は今年このように変わります」 (2001年1月1日)
話題 34、「私の思う、21世紀の美容動向について」 (2001年1月8日)
話題 35、「『りえぴん』さんの本」 (2001年1月30日)
話題 36、「化粧品を理解するための参考書」 (2001年2月20日)
話題 37、「日本顔学会 第10回 公開シンポジウム」 (2001年3月12日)
話題 38、「エイジングシミュレーションの進化」 (2001年4月10日)
話題 39、「美容整形を考える」 (2001年5月22日)
話題 40、「家庭用の美容機器について」 (2001年7月31日)
話題 41、「全成分表示が始まって化粧品トラブルが増えた?」 (2001年8月28日)
話題 42、「隣の国、韓国での化粧品事情」 (2001年9月10日)
話題 43、「『美肌手帖』の発売、カウントダウン」 (2001年9月25日)
話題 44、「『美肌手帖』発売後の反響」 (2001年11月 6日)
話題 45、「ビューティサイエンティストになる条件について」 (2001年11月20日)

−−− 2002年度 −−−

話題 46、「ビューティサイエンスの庭に希望の発芽」 (2002年 1月 1日)
話題 47、「消えゆく?蓑虫(みのむし)に思う」 (2002年 1月15日)
話題 48、「日本人の科学技術意識について」 (2002年 1月29日)
話題 49、「香りの効果でスリミングするってホント?」 (2002年 3月12日)
話題 50、「ネットラジオで美容情報を発信しています。」 (2002年 5月13日)
話題 51、「困った時の医療機関リスト作成計画について」 (2002年 6月24日)
話題 52、「第20回 国際皮膚科学会に出席して感じたこと (1)」 (2002年 7月22日)
話題 53、「第20回 国際皮膚科学会に出席して感じたこと (2)」 (2002年 8月 6日)
話題 54、「ちょっと自然の中に浸ってみました」 (2002年 8月20日)
話題 55、「化学合成成分についての誤解」 (2002年 9月10日)
話題 56、「水について考える」 (2002年 10月 8日)
話題 57、「ブロードバンド時代」 (2002年 10月15日)
話題 58、「『美肌手帖』増刷なる!」 (2002年 11月12日)
話題 59、「ビューティサイエンティスト誕生のきっかけ」 (2002年 11月19日)
話題 60、「ある知人の死」 (2002年 12月24日)

−−− 2003年度 −−−

話題 61、「いつも新しいチャレンジを」 (2003年 1月 1日)
話題 62、「化粧品の研究開発者の役割」 (2003年 2月 4日)
話題 63、「ネットラジオ、2年目の挑戦」 (2003年 4月 1日)
話題 64、「ラヂオの収録終わる」 (2003年 4月29日)
話題 65、「セミナーと美容講習について」 (2003年 5月13日)
話題 66、「ネットラジオの可能性 (1)」 (2003年 5月28日)
話題 67、「満5歳になりました。このサイト」 (2003年 6月10日)
話題 68、「ネットラジオの可能性 (2)」 (2003年 7月 7日)
話題 69、「TV番組の美容特集について」 (2003年 7月22日)
話題 70、「ネットラジオの可能性 (3)」 (2003年 8月12日)
話題 71、「きれいになれる音楽」 (2003年 8月26日)
話題 72、「ネットラジオの可能性(4)」 (2003年 9月 9日)
話題 73、「ネットラジオの可能性(5)」 (2003年 10月 2日)
話題 74、「シニア市場について思う」 (2003年 10月14日)
話題 75、「公開スキンケアセミナー」 (2003年 10月28日)
話題 76、「肌断食について思う」 (2003年 11月11日)
話題 77、「スキンケアスペシャリスト達へ」 (2003年 11月25日)
話題 78、「情報の信頼性について考える」 (2003年 12月 9日)

−−− 2004年度 −−−

話題 79、「美容情報の今後」 (2004年 1月 1日)
話題 80、「i−VOCEのオフ会に参加、直接話す機会」 (2004年 1月13日)
話題 81、「化粧品専門店に行ってみよう (1)」 (2004年 1月27日)
話題 82、「化粧品の使用法について」 (2004年 2月17日)
話題 83、「美肌セミナーの一般公開始まる」 (2004年 3月16日)
話題 84、「化粧品専門店に行ってみよう (2)」 (2004年 3月29日)
話題 85、「美人フィルターって御存知ですか?」 (2004年 4月19日)
話題 86、「美人フィルターの反響」 (2004年 4月27日)
話題 87、「アットコスメ エキスポ2004にて」 (2004年 5月11日)
話題 88、「化粧を何かに例えるなら、それは絵画」 (2004年 5月25日)
話題 89、「リフトアップ手術を見学しました」 (2004年 6月15日)
話題 90、「化粧品専門店に行ってみよう (3)」 (2004年 6月29日)
話題 91、「オフ会は、楽しく、美しく、美味しい」 (2004年 7月13日)
話題 92、「化粧品専門店に行ってみよう (4)」 (2004年 8月10日)
話題 93、「化粧品ミシュランを始めました」 (2004年 8月24日)
話題 94、「TV番組にて問題の発言あり」 (2004年 8月31日)
話題 95、「化粧品専門店に行ってみよう (5)」 (2004年 9月14日)
話題 96、「化粧品専門店に行ってみよう (6)」 (2004年 9月21日)
話題 97、「化粧品専門店に行ってみよう (7)」 (2004年 10月 6日)
話題 98、「化粧品専門店に行ってみよう (8)」 (2004年 10月12日)
話題 99、「陶芸を始めました」 (2004年 11月17日)
話題 100、「年齢軸から価値観軸へ (1)」 (2004年 12月 7日)
話題 101、「年齢軸から価値観軸へ (2)」 (2004年 12月13日)
話題 102、「科学的な検証ということについて」 (2004年 12月28日)

−−− 2005年度 −−−

話題 103、「化粧品の公正な評価方法について考える」 (2005年 1月18日)
話題 104、「テレビ番組の歪曲に関するニュースから」 (2005年 2月 1日)
話題 105、「化粧品専門店に行ってみよう (9)」 (2005年 2月15日)
話題 106、「i−VOCEオフ会、今年も賑やかに」 (2005年 2月22日)
話題 107、「元気で、美しい、ライブステーション」 (2005年 3月15日)
話題 108、「化粧品ミシュラン、開始」 (2005年 3月29日)
話題 109、「化粧品専門店に行ってみよう (10)」 (2005年 4月 5日)
話題 110、「笑顔のビジネスについて疑問あり」 (2005年 5月 3日)
話題 111、「@cosmeEXPO2005にて」 (2005年 5月10日)
話題 112、「上智大学キャンパスでの研究会にて」 (2005年 5月24日)
話題 113、「肌断食について再度考える」 (2005年 6月14日)
話題 114、「化粧品専門店に行ってみよう (11)」 (2005年 6月28日)
話題 115、「見る美容法(その1)」 (2005年 8月 3日)
話題 116、「フリーペーパーの存在意義」 (2005年 8月 9日)
話題 117、「化粧品の評価方法について」 (2005年 8月29日)
話題 118、「美肌食 事始め」 (2005年 9月20日)
話題 119、「美肌食ホームパーティ」 (2005年 9月27日)
話題 120、「マーケティングセミナーにて」 (2005年 10月11日)
話題 121、「陶芸始めて1年目」 (2005年 10月18日)
話題 122、「化粧品専門店に行ってみよう (12)」 (2005年 11月 2日)
話題 123、「化粧品ミシュラン、ファンデーション編」 (2005年 12月 6日)
話題 124、「美しい思考支援ソフト、アイデアツリー」 (2005年 12月20日)

−−− 2006年度 −−−
話題 125、「ライフワークとしてのビューティサイエンティスト」 (2006年 1月 2日)
話題 126、「お江戸は日本橋七福神巡り」 (2006年 1月17日)
話題 127、「陶芸教室作品発表会」 (2006年 1月31日)
話題 128、「骨太な美容記事について」 (2006年 2月21日)
話題 129、「今年もi-VOCEオフ会、にぎわいます」 (2006年 3月 7日)
話題 130、「かつてのマイナスイオンのブームに学ぶこと」 (2006年 3月27日)
話題 131、「音楽の効用」 (2006年 4月11日)
話題 132、「肌年齢について」 (2006年 4月24日)
話題 133、「生活習慣美容について」 (2006年 5月30日)
話題 134、「コスメソムリエ発表会開く」 (2006年 6月27日)
話題 135、「陶芸の魅力」 (2006年 7月18日)
話題 136、「ミクシィ(mixi)について」 (2006年 8月 1日)
話題 137、「生活習慣美容シンポジウムの第1回目」 (2006年 8月 8日)
話題 138、「メディアリテラシーについて」 (2006年 8月22日)
話題 139、「酸素ブームについて」 (2006年 9月 5日)
話題 140、「見る美容法(その2)」 (2006年 9月19日)
話題 141、「生活習慣美容研究会のその後」 (2006年 10月 3日)
話題 142、「化粧品専門店に行ってみよう (13)」 (2006年 10月24日)
話題 143、「生活習慣美容研究会の勉強会2回目」 (2006年 11月 7日)
話題 144、「個性を生かすメイクと消すメイク」 (2006年 11月21日)
話題 145、「あなたにとって化粧品とは何ですか?」 (2006年 12月 5日)
話題 146、「白金ナノコロイドのブームに思う」 (2006年 12月19日)

−−− 2007年度 −−−
話題 147、「美人の科学を年内にまとめる決意です」 (2007年 1月 1日)
話題 148、「笑顔について」 (2007年 1月 9日)
話題 149、「情報番組の捏造の影響」 (2007年 1月23日)
話題 150、「club C、2007年ビューティパーティ」 (2007年 1月30日)
話題 151、「i-voceオフ会、今年も盛況に始まる」 (2007年 2月 6日)
話題 152、「メディアに登場する科学者の対応」 (2007年 2月20日)
話題 153、「TV番組の捏造と演出について(1)」 (2007年 3月 6日)
話題 154、「TV番組の捏造と演出について(2)」 (2007年 4月10日)
話題 155、「マッサージは美容の王道」 (2007年 4月24日)
話題 156、「美肌食材を考える(1)」 (2007年 5月 8日)
話題 157、「美肌食材を考える(2)」 (2007年 5月22日)
話題 158、「美肌食材を考える(3)」 (2007年 5月29日)
話題 159、「陶器の温もり」 (2007年 6月 5日)
話題 160、「美肌食材を考える(4)」 (2007年 6月12日)
話題 161、「美容テーマの閑散期に思うこと」 (2007年 6月26日)
話題 162、「美肌日記のススメ」 (2007年 7月 3日)
話題 163、「美容の現場で素敵なライブ」 (2007年 7月17日)
話題 164、「メディアリテラシーの参考図書」 (2007年 7月24日)
話題 165、「第2回生活習慣美容シンポジウムの開催」 (2007年 8月 7日)
話題 166、「美肌食材を考える、から、美肌の肴を考える、へ」 (2007年 8月21日)
話題 167、「食のサイト、β版のスタート」 (2007年 8月29日)
話題 168、「生活習慣美容シンポジウムに向けて」 (2007年 9月 5日)
話題 169、「美容テレビ番組、NHK特集〜ビューティウォーズ〜」 (2007年 9月26日)
話題 170、「生活習慣美容のテキスト入稿、終わる」 (2007年 10月 9日)
話題 171、「見る美容法(その2)」 (2007年 10月16日)
話題 172、「第2回 生活習慣美容シンポジウム、盛況」 (2007年 10月24日)
話題 173、「賞味期限と消費期限、そして安全性(その1)」 (2007年 10月30日) 話題 174、「賞味期限と消費期限、そして安全性(その2)」 (2007年 11月 6日) 話題 175、「身近の出版ブーム(その1)」 (2007年 11月20日)
話題 176、「身近の出版ブーム(その2)」 (2007年 12月 3日)
話題 177、「i−voceオフ会でのトークショー」 (2007年 12月11日)
−−− 2008年度 −−−
話題 178、「生活習慣美容をすすめる年にする」 (2008年 1月 1日)
話題 179、「美しいもの写真集を作る訳について」 (2008年 1月15日)
話題 180、「人が人をきれいにすることについて(1)」 (2008年 1月29日)
話題 181、「コスメファディズム」 (2008年 2月19日)
話題 182、「人が人をきれいにすることについて(2)」 (2008年 3月11日)
話題 183、「がっかりしたメディアリテラシーの特別番組」 (2008年 3月31日)
話題 184、「フィトケミカルとファイトケミカル」 (2008年 4月 8日)
話題 185、「美肌のホームドクターで初仕事」 (2008年 4月30日)
話題 186、「顔認証たばこ自販機」 (2008年 5月13日)
話題 187、「化粧品の安全性研究を考える」 (2008年 5月19日)
話題 188、「朝日カルチャーセンター、生活習慣美容の講座始め」 (2008年 5月27日)
話題 189、「人が人をきれいにすることについて(3)」 (2008年 6月10日)
話題 190、「ビューティサイエンスの庭、満10歳を迎える」 (2008年 6月24日)
話題 191、「セミナー日程、次々と決まる」 (2008年 7月 8日)
話題 192、「気になる血液型ブーム」 (2008年 8月19日)
話題 193、「ビューティサイエンスの庭モニターの構想」 (2008年 8月26日)
話題 194、「人が人をきれいにすることについて(4)」 (2008年 9月30日)
話題 195、「セミナーのフォローについて」 (2008年 10月14日)
話題 196、「第3回 生活習慣美容シンポジウムの成果」 (2008年 11月 4日)
話題 197、「美肌野菜園づくり2年目の成果(1)」 (2008年 12月 9日)
話題 198、「美肌野菜園づくり2年目の成果(2)」 (2008年 12月16日)
話題 199、「会社卒業から8ヶ月」 (2008年 12月30日)

−−− 2009年度 −−−
話題 200、「2009年は本格稼働の年」 (2009年 1月 6日)
話題 201、「止めてくれ、ノーベル賞受賞成分」 (2009年 2月25日)
話題 202、「表参道に、レンタル・ブースを開設!」 (2009年 3月17日)
話題 203、「取材は楽しい出会い、再会」 (2009年 4月14日)
話題 204、「ウェブマガジン、OPENERSにデビュー」 (2009年 5月12日)
話題 205、「夢を語る化粧品専門店の若き社長達」 (2009年 5月26日)
話題 206、「セミナーで得られる情報」 (2009年 6月 9日)
話題 207、「美容研究仲間の死」 (2009年 7月 7日)
話題 208、「無駄こそ宝の山」 (2009年 7月20日)
話題 209、「ミネラルマジックにひとこと」 (2009年 8月18日)
話題 210、「第4回 生活習慣美容シンポジウム」 (2009年 9月15日)
話題 211、「第4回 生活習慣美容シンポジウム盛況でした」 (2009年 10月27日)
話題 212、「美容に関わっている人の条件」 (2009年 11月17日)
話題 213、「今年のベストコスメ」 (2009年 12月15日)
話題 214、「ビューティサイエンスの庭の2009年」 (2009年 12月31日)