一週間前に The Thing としてライブした ノルウェー (Norway) のリズム隊 Flaten & Nilssen-Love の2つのグループの 二本立てライブを観てきた。 2004年以来となる 1つは jazz/improv 文脈での活動も多い日本の箏奏者 八木 美知依 (Michiyo Yagi) (箏 (koto)) とのトリオ もう一つはグループ Krakatau でも知られるフィンランド (Finland) の electric guitar 奏者 Raoul Björkenheim とのトリオ Scorch Trio だ。
前半は Yagi / Flaten / Nilssen-Love trio。 このセットでは Flaten はアコースティックな contrabass を使用した。 2004年のライブ (レビュー) 同様、 手数の多さを競い合うような展開が印象に残った。 特に、Nilssen-Love の drums はリズムを刻むというより音のテクスチャと感じる程。 一週間前の The Thing のライブでのテクスチャ感 (レビュー) は、フロント2人の演奏スタイルだけでなく、 リズム隊の手数に依る所もあったのだな、と、このライブで再認識してしまった。
後半は Scorch Trio。このセットでは Flaten は electric bass を使用し、 Björkenheim は2本の electric guitar と electric にした viola da gamba を使用。 Flaten も electric な effect を使ったこともあるのか、 Björkenheim の演奏 (特に viola da gamba の弓弾き) のせいか、 前半に比べると音で埋めつくす感じは若干後退し、間合いも感じられた。 熱い演奏をする guitar power trio という印象が強かったので、 この点は若干意外にも感じられた。 アンコールもこの trio で。
アンコールもしくは第三セットで合体した 4tet 編成を聴いてみたかったようにも思うが、 もし実現しても弦楽器が被るのでそれほど展開は広がらないだろうか。 平日の晩で疲れていたこともあるし、2セットが楽しむのにちょうど良い長さだったかもしれない。