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Review: Margit Myhr & Erlend Apneseth (live) @ Airegin, Yokohama
2018/03/14
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
Margit Myhr & Erlend Apneseth
横濱エアジン
2018/03/10, 20:00-21:00.
Margit Myhr (lyre, langeleik, vocals), Erlend Apneseth (hardingfele, vocals).

去年は Building Instrument と一緒にトリオで来日したノルウェーの hardingfele 奏者 Erlend Apneseth が [鑑賞メモ]、 今回はノルウェーの伝統的な撥弦楽器 lyra, langeleik を演奏する女性歌手 Margit Myhr とのデュオで来日した。 アンコールを含めて1時間程度の短いライブだったが、 Apneseth の hardingfele も良かったが、Myhr の lyre や langeleik、そして、ハイトーンな歌声の繊細な響きを楽しむことができた。

Myre の演奏した langeleik は小型の琴か violin の糸巻き部分が肥大化したかのような撥弦楽器で、 フレットのある1本のメロディ弦と数本のフレット無しのドローン弦を、ピックで弾いて演奏。 lyra は7本の弦の竪琴で、膝上に抱えて指で弾いて演奏していた。 会場がこじんまりしていたこともあり音量は十分だったが、とても繊細な響きだった。 演奏しながら歌う Myra の歌声もちょっと細めのハイトーンで、マイクを通して少しリバーブを強めにかけるときも。 Apneseth はトリオの時のようにはリバーブは使わなかったが、ピチカートを多用した繊細な音出しで、 Myhr の伴奏の時もその繊細さを損なわなかった。

女性歌手と hardingfele というと、2015年に公園通りクラシックスで観た Ulf-Arne Johannessen, Vegard Vårdal, Unni Løvlid のライブを思い出す [鑑賞メモ]。 このライブは、Ulf-Arne Johannessen のダンスもダイナミックで、フォークのダンスチューンのノリの良さが楽しめたものだった。 Myhr と Apneseth もフォークのダンスチューンや牛呼びの歌を演奏したのだが、ダンスは踊らず足で拍子を取る程度。 ノリが悪いわけではないのだけど、electronica に通じるような繊細さをむしろ楽しんだ。 そんな違いも興味深かった。