この9月はドイツ旅行記を書くことを優先してますが、 美術館・画廊巡りをしてないわけではありません。 というわけで、9月に観た展覧会の中から、いくつか簡単に。 twitter へのツイートは散逸してしまうので。
日常のちょとした物事を、ちょっとシニカルでユーモラスな視点で捉えた小作品。 というか、その様々なアイデアをいろんなスタイルで形にするのが巧いなあ、と、つくづく感心。 けど、小品中心だったので、1990年代に小林画廊で見た震える足のインスタレーションとか、 そのくらいの大きさの作品も観てみたかった。
抽象のような具象の日本画。 画面に連なるドットが、抽象表現主義絵画のドロッピングのようであり、風で揺らめく樹木の葉陰のよう。 ほとんど白黒の絵なのに色と動きを感じた。
最近の南中時カラー空撮パンフォーカス写真 [関連レビュー] のヴァリエーション、青森県 (jp-02) 編と秋田県 (jp-05) 編。 都市だと没個性な市街地より寺町のようなエリアのほうが面白い。 しかし、以前の島が小山として水田の間に浮かぶ干拓地や、 原生林 (白神産地?) を抜けるつづら折れの道など、抽象画のような面白さがある。 現在、三島クレマチスの丘の Izu Photo Museum で個展 『世界・表層・時間』開催中 (12/25まで)。 こちらも行きたい。
Henk Visch 企画のグループ展。グループ展といっても企画としてはまとまりはあった。 しかし、エゴサーチをネタにした Erkmen の作品など私的でささやかな物語という印象。
自分の中では「サイトグラフィックス」カテゴリ [レビュー] で好きな写真家。 こうしてまとめて観ると、そして 柴田 敏雄 をまとめて観た直後に見ると、 どちらかというと「サイト」にアクセントがあるんだな、と違いに気付く。 二枚並べる『湾岸』シリーズでも、形式的な動きを作るものもあるけど、 風景の異質なエリアの接点を強調するような所がある。