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Review: 木村 太陽 『New Works』 @ nichido contemporary art (美術展); 『絵画、それを愛と呼ぶことにしよう』 Vol.4 浅見 貴子 @ Gallery αM (美術展); 松江 泰治 『jp-0205』 @ TARO NASU (写真展); Kristina Berning, Ayşe Erkmen, Henk Visch: Two birds, a stone and a horse @ Wako Works of Art (美術展); 田村 彰英 『夢の光』 @ 東京都写真美術館 2階展示室 (写真展)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2012/09/24

この9月はドイツ旅行記を書くことを優先してますが、 美術館・画廊巡りをしてないわけではありません。 というわけで、9月に観た展覧会の中から、いくつか簡単に。 twitter へのツイートは散逸してしまうので。

nichido contemporary art
2012/08/31-09/21 (日月祝休), 11:00-19:00.

日常のちょとした物事を、ちょっとシニカルでユーモラスな視点で捉えた小作品。 というか、その様々なアイデアをいろんなスタイルで形にするのが巧いなあ、と、つくづく感心。 けど、小品中心だったので、1990年代に小林画廊で見た震える足のインスタレーションとか、 そのくらいの大きさの作品も観てみたかった。

Gallery αM
2012/08/18-09/15 (日月祝休), 11:00-19:00.

抽象のような具象の日本画。 画面に連なるドットが、抽象表現主義絵画のドロッピングのようであり、風で揺らめく樹木の葉陰のよう。 ほとんど白黒の絵なのに色と動きを感じた。

TARO NASU
2012/08/31-09/21 (日月祝休), 11:00-19:00.

最近の南中時カラー空撮パンフォーカス写真 [関連レビュー] のヴァリエーション、青森県 (jp-02) 編と秋田県 (jp-05) 編。 都市だと没個性な市街地より寺町のようなエリアのほうが面白い。 しかし、以前の島が小山として水田の間に浮かぶ干拓地や、 原生林 (白神産地?) を抜けるつづら折れの道など、抽象画のような面白さがある。 現在、三島クレマチスの丘の Izu Photo Museum で個展 『世界・表層・時間』開催中 (12/25まで)。 こちらも行きたい。

Kristina Berning, Ayşe Erkmen, Henk Visch: Two birds, a stone and a horse
Wako Works of Art
2012/09/08-10/13 (日月祝休), 11:00-19:00.

Henk Visch 企画のグループ展。グループ展といっても企画としてはまとまりはあった。 しかし、エゴサーチをネタにした Erkmen の作品など私的でささやかな物語という印象。

東京都写真美術館 2階展示室
2012/07/21-09/23 (月休; 月祝開, 翌火休), 10:00-18:00 (木金-20:00).

自分の中では「サイトグラフィックス」カテゴリ [レビュー] で好きな写真家。 こうしてまとめて観ると、そして 柴田 敏雄 をまとめて観た直後に見ると、 どちらかというと「サイト」にアクセントがあるんだな、と違いに気付く。 二枚並べる『湾岸』シリーズでも、形式的な動きを作るものもあるけど、 風景の異質なエリアの接点を強調するような所がある。