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Review: Ella Rothschild: Futuristic Space @ 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール (ダンス)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2019/02/03
Futuristic Space
エラ・ホチルド 『Futuristic Space』
横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
2019/02/02 15:00-16:30
Choreography, Direction: Ella Rothschild.
Art: Ohmaki Shinji [大巻 伸嗣]; Music: Gershon Waiserfirer
Performance: Omiya Daisuke [大宮 大奨], Sasamoto Ryoji [笹本 龍史], Suzuki Ryu [鈴木 竜], Yuasa Ema [湯浅 永麻], Michal Sayfan.
World Premiere.

Inbal Pinto & Avishalom Pollak Dance Company [鑑賞メモ] や Batsheva Dance Company [鑑賞メモ] で ダンサーとして活動し、現在はカンパニーから独立した振付家・ダンサーとして イスラエルのテルアビブ (Tel-Aviv, IL) を拠点に活動する Ella Rothschild の新作が、 Yokohama Dance Collection 2019 のオープニング・プログラムとして上演されました。 作風に予備知識はほとんど無かったけれども、彼女のバックグラウンドと、 シャボン玉自動発生装置を使ったインスタレーション [鑑賞メモ] で知られる 大巻 伸嗣 が舞台美術ということに引かれて、観てきました。

全員黒もしくは暗色の衣裳で、舞台美術は宙をたなびく半透明の煌めく布のみ、というミニマリスティックなビジュアル。 床に5箇所メッシュの送風口が設けてあり、そこからの送風を強弱して布の位置形状を変えつつ、天井からのライティングで煌めかせていました。 抽象ダンスというほどではありませんでしたが、はっきり分かるような物語は無く、倒れる動きや倒れた状態が多く、 近未来のアポカリプティックな死をイメージさせられました。

音楽は Gershon Waiserfirer による生演奏。 ドラムパットやフレームボディのエレクトリック・ウードをルーパー駆使して重ねて作る音は、 中東的な旋法など使わず音響的で、時にリバーブも効かせて幻想的。けっこう、好みの音でした。 しかし、2018単にステージ脇で演奏するだけでなく、ミュージシャンがダンスに絡むのですが、 それが演出的に面白く感じられることはありませんでした。