今年で4年目となる 『高円寺びっくり大道芸』。 去年 [写真集] に続いて、 今年も日曜に行ってきました。 前日の沼津日帰りの疲れもあり、 また、夜の予定に備えて体力温存も考慮して、高円寺入りは14時過ぎ。 土曜に続いて日曜も天気が良く大道芸日和、暑いくらいでした。
まずは、14:30から高円寺北口駅前広場で、GEN と チョコ の男女2人組 GチョコMarble。 この回は HIBI★Chazz-K feat. 藤陵 雅裕 とのスペシャルステージということで、 サックス・アンサンブルによる jazz 的な生演奏を交えてのパフォーマンスでした。 GチョコMarble のパフォーマンスは新作ではなく、 いつもの大道芸の内容とほぼ同じラブコメディ仕立てのアクロバット・ショー。 まずは、客引き風に GEN の椅子倒立を軽く見せた後、 チョコのエアリアル (リング) のショー。
続いて、2人でハンド・トゥ・ハンドのアクロバット、GEN の風船人間。 フィナーレは チョコのエアリアル (ティッシュ) でした。 去年も彼らを観ましたが、 天候に恵まれず充分に彼らの芸を観られなかったので、 おそらく省略無しのフルバージョンを観られて良かったかな、と。 雑技団のような技を見せ付けるようなものでも、欧米によくある優雅な雰囲気でもなく、 可愛らしい雰囲気が彼らの特徴でしょうか。
北口純情商店街へ移動して、青ジャージの女 こと 加納 真美。 代表作ともいえる『恋人よ』のような昭和歌謡に載せて情念の女 (?) を演じるパフォーマンスは相変わらず。 しかし、今回観て凄かったのは、今回初めてみた『仮面舞踏会』。 中島 みゆき 「あしたバーボンハウスで」 に合わせ、能面を付け、 盆踊りのような踊りから突然狂ったように手足を振り乱してというもの。 その曲と踊りのギャップもシュールなのだが、観客にも能面を付けさせて踊らせる。 その少々戸惑いながらも踊る様子も、面白いというか、 何か一線を越えてしまったかのような奇妙な祝祭感があったように思う。
北口駅前広場に戻って、フランス出身の Céline Picault と Laurent Fraïoli の Duo Dedelo。 Cirque Baroque 縁なのか最近よく日本の大道芸フェスに来ているのですが、観たのは今回が初めて。 Fraïoli のデイアボロは若干安定感に欠けましたが、 まるでバトンのように Céline を振り回すかのようなスピードあるアクロバットが楽しめました。 Russia Avant-Garde の映画に出てきそうな労働者風の Fraïoli の風貌も好み。
Gちょこマーブル も Duo Cedelo も男女ペアで、 少し好色でダメな所もある男と気の強い女のカップルという類型的なキャラクタ (おそらく Arlecchino & Colombina がそのルーツ) を演じているわけですが、 その雰囲気の違いもお国柄なのでしょうか。 せっかく Gちょこマーブル 用にエアリアルの櫓が組んであったことだし、 Duo Cedelo のエアリアルも観てみかったなあ、と。
この後は、南口側へ移動して、いくつかのステージを流しながら見物。
長仙寺前で 大駱駝艦 の大道芸ユニット ゴールデンズ による金粉舞踏。 写真 左から、村松 卓矢、我妻 恵美子、向 雲太郎、藤本 梓 でしょうか。 白塗りではなく金塗りで、野外の日の光りの下のせいでしょうか、 その引き攣ったような動きにもかかわらず、情念や緊張感とは違う、 すかっと突き抜けた明るさやユーモアも感じる、祝祭的なパフォーマンスが楽しめました。
ちなみに、この高円寺びっくり大道芸2012でのゴールデンズのパフォーマンスの写真が、 我妻 恵美子 の Google+ アカウントで早速公開されています。 これはかなり見応えあってお薦めです。
我妻さんには去年 ワークショップでお世話になったこともあり、 投げ銭がてらご挨拶を。 実は、ワークショップ後、我妻さんとは偶然に劇場で (大駱駝艦の公演ではなく) 遭うことが何回かあり 、 すっかり顔を覚えられいます。 土曜劇場プレイパークにはいろいろ参加したわけですが、講師の方とこのような接点が残っているのは我妻さんだけ。 大駱駝艦 方面と自分がここまで縁があると、我ながら意外です。
まだ他のステージでのパフォーマンスも続いていましたが、夜の予定が別にあることですし、 ゴールデンズを最後に高円寺を後にしたのでした。