1997年以来、毎秋に開催されている 三茶 de 大道芸。 地元ということもあり毎年のように観に行っていますが [2014年の写真, 2012年の写真]、 今年は世田谷パブリックシアターでも現代サーカスの公演もあり、 それと合わせて、土曜の午後に観てきました。
13時半頃にプラザへ。まずは、オーストラリアから来た Betty Brawn (aka Charmaine Childs) の Strong Lady Show。 女性による怪力ショーで、手始めにペーパーバックを二つに裂いたり、鎖を引きちぎったり。 フィニッシュでは男性二人を持ち上げてしまいました。
と、怪力を見せつける一方で、クールで格好よく見せるのではなく、 あくまで「レディ」という設定で、丸い体型に赤いドレスも可愛らしいもの。 そのギャップもコミカルで楽しいショーでした。
この後は、世田谷パブリックシアターで Victoria Thierrée-Chaplin: Murmures des murs 『ミュルミュル ミュール』 [レビュー]。
公演後の16時半頃、パティオを通りがかると、 Theater Rue Piétonne の Camila がちょうど始まるところ。このカンパニーは少なくとも2000年前後からの日本の大道芸フェスの常連で、何度も観たことがありますが [2003年の写真]、 通して観たのは久しぶり。 銀色の伸縮する筒を使って謎の生物を思わせる動きをする相変わらずのパフォーマンスでした。
その後、ふれあい広場へ移動して、屋台料理をつまみつつ、一関いわて蔵ビールのヴァイツェンを飲みつつ、 矢部 亮 のディアボロや、「青ジャージの女」 加納 真実 を楽しみました。
18時頃に再びパティオに戻って、Hamish McCann & Denis Lock のオーストラリア出身の男性アクロバット2人組 The English Gents。 三揃えのスーツに山高帽というアクロバットらしからぬ「イギリス紳士」のいでたちでのアクロバット。
紅茶を飲む仕草をしながら、傘を差しながら、新聞を読みながら、気取った態度でアクロバットというギャップの面白さももちろんあります。 しかし、二人の顔立ち体型にその服装もあって Monty Python's Flying Circus がアクロバットをしているよう。 いつも笑顔で陽気でハメを外しがちな小柄で陽気な Hamish McCann が Eric Idle、 ちょっと人を食ったようで冷静に相手をたしなめつつ客に対する大柄な Denis Lock が John Cleese といったところ。 そんな所もツボにはまりました。
しかし、後半はスーツを脱いでユニオンジャックのパンツだけの姿となって、本格的なアクロバットを披露。 頭の上で片手倒立などの難易度高い技も決めていました。
大道芸は19時頃まで続いていましたが、翌日もあることだし、と、賑わいを横目に三軒茶屋を後にしたのでした。