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越後妻有アート・トリエンナーレ 2006

Text Last Update: 2006/8/11 | 撮影 on 2006/8/5,6 by 嶋田 丈裕 (青枠), by 中村 ケンゴ (緑枠)

2000年の第1回、2003年の第2回に続いて今回も行ってきました、 越後妻有アート・トリエンナーレ。 今回は 中村 ケンゴ さんをはじめ 友人達7人とレンタカーを借りて、1泊2日。 展示された全329作品のうち、 2日間で観た (パスポートにスタンプを押した) 作品は全部で63。 流して観たものも含めると70程度かと。 観たのは主に津南、中里、十日町のエリアの作品で、 川西、松代、松之山のエリアの作品はあまり観られませんでした。 観た作品全て写真を撮っていたわけではありません。 また、今回は、中村 ケンゴ さん撮影の写真 (緑枠の写真) を 多く使わせて頂いています (ありがとうございました)。
ちなみに、2000年のときの写真集と、 2003年のときの写真集もあります。

なお、一緒に観て回った方のブログ (順不同) もありますので、そちらもどうぞ。

2006年8月5日

4日深夜の終電で新宿に集合し、5日未明2時頃に東京を発って、夜行ドライブで早朝に妻有に入り。 仮眠休憩も取らずに朝から観て回り始めました。天気は快晴。暑い日になりました。

まずは津南エリア。作品が集中してある、マウンテンパーク津南へ。 到着は朝7時過ぎ……。

津南エリア (162) : マウンテンパーク津南
栗村 江利
『再生』 (2000)
津南エリア (163) : マウンテンパーク津南
西 雅秋 + 栗村 江利 photo by 中村 ケンゴ
コオロギたちが集まる盛り土のベッド『再生』越しに、『Bed for the Cold』を望む。 芝がまだ夜露で濡れていて、『再生』で寝ることはできず。
2000年の写真 もあります。
津南エリア (160) : マウンテンパーク津南
Georgi Tchapkanov photo by 嶋田 丈裕
遠目にみると普通のカモシカ像ですが、 近付いてよく観ると毛は鎌の刃、目はビスとディティールがいい感じ。 妻有で使われていた農機具を溶接して作られています。
津南エリア (161) : マウンテンパーク津南
本間 純 photo by 中村 ケンゴ
カマボコ型ガレージの中を覗くと鉛筆の森。
津南エリア (158) : マウンテンパーク津南
蔡 國強 photo by 嶋田 丈裕
比較のため、3年前と同じアングルで撮影。 3年前と違い上の草が枯れているのは、中の作品を焼くために火を入れたからでしょうか。
蔡 國強 photo by 中村 ケンゴ
中を覗くと……。美術館なので、もちろん中に人が入れます。
津南エリア (159) : マウンテンパーク津南
宮永 甲太郎 photo by 嶋田 丈裕
で、ドラゴン現代美術館の中に入ってみると、溶けて固まったガラスが。 暗くてわかりづらいのですが、溶け損なったガラスの破片が散乱していて、 かなり凶悪な状態になっていました。足元手元に注意。 ピンボケの写真ですみません……。
津南エリア (156) : マウンテンパーク津南下ル
O'Fraithile photo by 中村 ケンゴ
水田の中の櫓へ儀式に向かう人々 (違)。

マウンテンパーク津南から足滝方面へ移動して。

霜鳥 健二 photo by 中村 ケンゴ
せっかく黒い上着を持っていったのに、着るのを忘れて、うまくまぎれ込めませんでした。
池田 光宏 photo by 中村 ケンゴ
天井裏に頭を突っ込む人々。 いかにも何か観賞しているようですが、実は何も見てません。 朝早すぎて、稼働前だったという……。

津南エリアから中里エリアへ。

半田 真規 photo by 中村 ケンゴ 半田 真規 photo by 中村 ケンゴ 半田 真規 photo by 中村 ケンゴ 半田 真規 photo by 中村 ケンゴ
ブランコ。
Anne Graham photo by 中村 ケンゴ
蛇の道は蛇。辿ってたどり着いた頭は……。
内海 昭子 photo by 中村 ケンゴ
川から窓を抜ける爽やかな風 (陽射しは刺すように暑かったですが)。
出月 秀明 photo by 中村 ケンゴ
林の中に、新宿アイランド前交差点が出現 (違)。 同じ巨大リングでも、池の水面と林の木の上では かなり意味合いが変ってきます。
Richard Wilson photo by 中村 ケンゴ

中里エリアから十日町エリアへ。実はまだ11時頃。

A. and I. Aquilizan photo by 嶋田 丈裕
ブランケットの露頭。新潟県中越地震の避難所で使われたブランケットもあるとか。
栗田 宏一 photo by 中村 ケンゴ
新潟県内の750種類の土がずらり。膠と混ぜれば絵の具になりそう。

5日午前はここまで。 十日町駅前の小嶋屋総本店のへぎそばでゆっくり昼食。 その後、川西エリアの節黒城跡キャンプ場にチェックイン。 4日に妻有入りしていたグループと合流して、午後遅めに再スタート。 まずは、松代エリアへ。

Richard Deacon photo by 中村 ケンゴ
Richard Deacon photo by 中村 ケンゴ
青空の中のワイヤー上にアフリカ・サバンナな動物の群れ。 これが民家の中に吸い込まれて……。
Richard Deacon photo by 中村 ケンゴ
窓からこんにちは。民家の中も不思議な空間に。
BankART妻有 photo by 中村 ケンゴ
ゼミの痕跡を眺める人々。
BankART妻有 photo by 中村 ケンゴ
デコンな天井。(PHスタジオぽい?)

5日のクライマックス。本命を目指して、松之山エリアへ移動。

Chrisian Boltanski photo by 嶋田 丈裕 Chrisian Boltanski photo by 中村 ケンゴ Chrisian Boltanski photo by 中村 ケンゴ
3年前と同じ方向性の作品でしたが、 作り込み具合が格段にグレードアップしていました。

松之山温泉鷹の湯、兎口温泉翠の湯と彷徨って、 結局、最もモダンなナステビュウ湯の山で温泉に入りました。 十日町で買い出しを済ませ、宿泊所へ帰着したのは20時頃でした。

節黒城跡キャンプ場コテージB棟 photo by 中村 ケンゴ
宿泊したコテージ (作品でもある) の台所のようす。食事の準備中です。

その後、前日深夜から夜行・仮眠休憩なしで観て回ったとは思えないハイな感じで、 深夜までパーティをしていたのでした……。

2006年8月6日

5日の無理(?)が堪えたか、6日の朝は遅めのスタート。 天気は晴。陽射しは5日ほどではありませんが、少し蒸して、暑いことには変りません。 10時過ぎにコテージを出発して、まずは十日町の中心市街地へ。

Leandro Erlich photo by 嶋田 丈裕
民家の壁に取り付く人たち。
Leandro Erlich photo by 嶋田 丈裕
って、引いてみると、実はこんな感じ。 窓に使われている写真のぼかし具合とか、 鏡像でデクスチャが合うように工夫していたのかしらん。

中心市街地から十日町温泉郷方面へ移動して。

Ayse Erkmen photo by 嶋田 丈裕
2004年10月23日新潟県中越地震の爪痕もそのままに。
Dmitri Gutov photo by 嶋田 丈裕
 photo by 嶋田 丈裕
中越地震等で生じた廃屋の引戸を利用。 こんなことができるのも、日本の家屋は一間単位でユニット化されているから。

十日町温泉郷方面から中心市街地に戻って、 越後妻有トリエンナーレの中心的な拠点 (ステージ) の「キナーレ」へ。 ここで、4日に妻有入りしたグループと別れました。

 photo by 中村 ケンゴ
 photo by 中村 ケンゴ
デビュー15年目のベテラン・インディポップ・バンドのアー写 (嘘)。
 photo by 嶋田 丈裕

大盛りの食事が出る定食屋でランチした後は、 十日町エリア西部の鉢〜名ヶ山方面へ。

 photo by 中村 ケンゴ
やりぬく子。これは作品ではありませんが……。
 photo by 中村 ケンゴ
しかし、音楽はアラビック。
 photo by 中村 ケンゴ

十日町エリアを離れてミオン中里へ。

 photo by 中村 ケンゴ
畔を抜けて……。
 photo by 中村 ケンゴ
ひといき。

ミオン中里で汗を流して、帰途につきました。

 photo by 中村 ケンゴ
Ready to dive.

そして、東京へ。関越自動車道で渋滞にまきこまれるも、 なんとか終電に間に合う時間に新宿解散することができたのでした。

 photo by 嶋田 丈裕
スタンプラリーの結果。これでもまだスカスカ。