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クラシック音楽関連の発言 (2009/7-8)

[2446] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Tue Jul 21 23:46:56 2009

[このレビューに関連して]

この手の音楽は、家で他のことをしながら聴いていると、聴いていることすら忘れてしまい、 ほとんど印象に残らない、ってことも少なくありません。 ONCE Festival の箱も2003年のリリース後暫くして入手し1回は通して聴いたはずなのですが、 どんなものだったかすっかり忘れていました。 Musica Elettronica Viva の箱も今年春頃に入手済だったのですが、 ちゃんと聴けていませんでした。 そんなわけで、入院中に聴く box set に含めていたのでした。 もちろん、その手の box set ばかり持っていったわけではありません。

病床でこの手の音楽を聴くというのも辛いかな、なんて入院前は思ったりもしたのですが、 むしろ、いい感じで楽しんで聴くことができました。 入院中は他に出来ることも限られてますし、邪魔もあまり入らないので、気が散らないのが良かったかな、と。 もちろん、一箱一気に聴き通したのではなく、1回30分〜1時間程度ずつ、一日1、2回。 それも、いいアクセントになったという感じでした。

ところで、入院中に聴く box set の候補として、フランスの INA (Institut National de l'Audiovisuel) が設立30周年を記念してリリースした GRM (Groupe de Recherches Musicales) のアンソロジー Archives GRM (INA, 276 502, 2004, 5CD box set) というのもありました。 結局、入院前に間に合いませんでしたが、昨日、やっと手元に届きました。やったー。 まだ暫くは週末にそれほど出歩けないですし、少しずつ聴き進めていきたいものです。

[2465] 嶋田 丈裕 <tfj(at)kt.rim.or.jp>
- 若林, 東京, Fri Aug 14 1:19:02 2009

最近入手した CD box set について、徒然に。まだほどんど聴けていませんが。

Pierre Boulez 指揮 Patrice Chéreau 演出の オペラ Lulu を聴くため、先日、 The Alban Berg Collection (Deutsche Grammophon, 000289 474 6572 0, 2003, 8CD) を買いました。 といっても、まだ、室内楽作品くらいしか聴いておらず、 肝心の Lulu を聴く時間を取れていません。 にもかかわらず、勢いで、 Boulez による Anton Webern 全集 Complete Webern (Deutsche Grammophon, 000289 457 6372 9, 2000, 6CD box set) まで買ってしまいました。こちらはパッケージもしっかりして廉価盤ではありません。 (といっても、1,000円/CD1枚程度の価格ですが。 The Alban Berg Collection くらいのパッケージ/廉価 (500円/CD1枚程度) にして欲しい。) Boulez による Webern 全集としては1960年代録音の Sony Classical 盤 (CBS原盤) の CD 3枚組もありますが、廃盤状態。 1990年代録音の Deutsche Grammophon 盤は作品番号の無い作品も収録して内容も倍増してますし、 とりあえずこちらで聴いておこうかな、という感じです。

さらなる勢いで、去年、生誕100年記念で企画された Olivier Messiaen 全集 Olivier Messiaen Complete Edition (Deutsche Grammophon, 000289 480 1333 3, 2008, 32CD box set) まで買ってしまいました。腰が引ける収録枚数の多さですが、価格は10,000円余り。 ondes Martenot 関連の録音などを個別に何タイトルか買っただけでも すぐにその値段に達してしまいます。そう考えると、この全集はお得。 Deutsche Grammophon 音源だけでなく、 Universal 傘下のレーベル Decca、Philips、Musidisc/Accord 等の音源を駆使しています。 Universal 傘下以外では Milan レーベルのものも使われていました。 1960sの録音も収録していますが、1990〜2000sの録音が中心。 Musidisc/Accord が持っている1950sの録音などは使われていません。 厚さ約1cm、380ページのブックレットも付いています。 資料的な価値はあるでしょう。

今日の YouTube:
“III. Les Fusées” of Olivier Messiean: La Fête Des Belles Eaux (1937)

ondes Martenot [ja.wikipedia] の六重奏曲。 赤い衣装が Messiaen の義理の姉の ondes Martenot 奏者 Jeanne Loriod。 ちょっとチャーミング。 これを観て、ondes Martenot 関連録音だけを目当てに Messiaen 全集を買ってもいいかなと思ってしまったのでした……。 さっそく box set で La Fête Des Belles Eaux を 通して聴きましたが、この組曲の中でもっともキャッチーな所でした。

しかし、入院中に、オペラ Alban Berg: Wozzeck のDVDを観たり [関連発言] Musica Elettronica Viva や ONCE Festival のアンソロジーを聴いたりした [レビュー] ことをきっかけに、すっかり classical music がマイブームになってしまいました。 2000年代に入ってちょっと遠ざかってしまっていたのですが、 その間にリリースされていたアンソロジー box set に 物欲を刺激されまくってしまっています。危険だ……。 しかし、先週末、Complete WebernOlivier Messiaen Complete Edition が一度に届いた時は、さすがに、持て余し感が……。 Archive GRM (INA, 276 502, 2004, 5CD box set) もまだ聴き終えていないのに……。