申し込みが簡単で接続料金といっしょに支払いできる。
機能や使いやすさはメーリングリスト開設サービスの方が上。
インターネット接続プロバイダの中には、オプションとしてメーリングリストを開設できるサービスを提供しているところがあります。大手プロバイダがこのサービスを手がけているところが多いです。メーリングリスト開設サービスが名乗りを上げる以前は、一般の人がメーリングリストを作るにはプロバイダのオプションサービスを利用するしかありませんでした。最近は、メーリングリスト開設サービスの方が初心者でも扱いやすいメーリングリストを提供してくれるため、あまり利用されなくなりつつあります。なお、このオプションサービスは、ごく一部のプロバイダを除き追加料金対象の有料サービスです。
● 料金はプロバイダの接続料金と一緒に徴収される
● メールに広告は入らない
● 提供しているプロバイダが少ない
● 使いやすさに欠ける
● アーカイブは追加料金の場合あり
● メーリングリストのオプションサービスを確認
● メーリングリストアドレスの準備
● 開設申込み
● メーリングリスト開設
● 案内文の作成とテスト運用
● 運用開始
インターネット接続プロバイダを使ったメーリングリスト開設は、若干技術的な知識が必要になります。コンピュータに不慣れな人は、サポート窓口で質問すると親切に対応してくれますので、あせらずゆっくり開設を試みてください。
「インターネット接続プロバイダのML開設サービス一覧」に、メーリングリスト開設のオプションを用意しているプロバイダを紹介していますので、参考にしてください。
<利点>
● メーリングリスト開設サービスを探す手間が省ける
メーリングリスト開設サービスは数多くあり、どれを選択するのか最初は戸惑います。短期間でさほど人数の少ない規模のメーリングリストを作るのであればサービス選びに時間を割くのは非効率です。手っ取り早くメーリングリストを始めるには都合のよい選択肢です。
プロバイダのサービスを利用するので、メーリングリストの利用料金は毎月の接続代と一緒に徴収されます。そのため、金融機関に出向く手間も省けます。
インターネット接続プロバイダのメーリングリストオプションサービスは有料メーリングリストと同じです。無料メーリングリスト特有の広告配信はいっさいありません。
<難点>
メーリングリストのオプションを行っているのは、大手の老舗プロバイダに限られます。規模の大きなプロバイダでも、このオプションがあるとは限りません。最近では不採算部門として扱われるケースが多く、メーリングリストのオプションサービスを停止するプロバイダも少なくありません。
メーリングリスト開設サービスと比べると、提供されるメーリングリストは機能性や使いやすさの面ではるかに劣ります。たとえば、ブラウザを使ってWeb上で運営管理をする機能をもっているオプションサービスはごくわずかのプロバイダしかありません。ほとんどのプロバイダは、一般的なメーリングリスト管理ソフトを使ってメーリングリストを提供するのみしか行っておらず、初心者には操作を覚えるのに時間がかかります。
メールの保存(アーカイブ)は別途追加料金がかかる場合があります。また、初期開設費用が1000円程度と割高です。
費用
プロバイダによりさまざまですが、初期費用として1000円、月額使用料が500円から1000円です。また、アーカイブ利用料は追加で月額500円です。メーリングリスト開設までに、数日ほどかかるため、申し込んで即運用は残念ながらできません。
使用ソフトウェア
提供しているメーリングリスト管理ソフトは、Majordomoかfmlのどちらかがほとんどです。どちらも世界中で広く使われているソフトなので、信頼性は申し分ありません。
開設手順
メーリングリスト開設サービスとほぼ同じです。
何はともあれ、利用しているインターネット接続プロバイダにメーリングリストの開設オプションがあるかどうか、調べなければなりません。プロバイダのトップページからサービス案内などを参照して確認してください。もし、オプションがない場合は、メーリングリスト開設サービスを利用することになりますす。
使用するメーリングリストアドレスの候補をいくつか用意します。2〜3候補準備するとよいでしょう。
プロバイダのトップページにあるメーリングリスト開設申し込みのページから直接申し込めます。
開設はプロバイダ側が手作業で設定をするため数日かかります。開設完了後、メールでその旨が通知され、運用可能となります。メーリングリストの使い方を説明したマニュアルのページが用意されていますので、目を通してブックマークに登録しておきましょう。
Majordomoやfmlでのメーリングリストでは、開設完了後に案内文を登録します。入会案内を作成して登録作業を行います。ソフトの使い方に慣れるまで十分練習やテスト運用をしましょう。
実際にメーリングリストを運用するには、ソフトの使い方を習得する必要があります。「システム設定編」にて使用法を説明します。