簡易メーリングリストの作り方

少人数で特定の人のみの連絡用にはエイリアス設定によるMLで十分。
メール振り分けツールと共用すると配送機能が向上し便利になる。



 メーリングリストといっても、10人程度で同じ部署内のような限定されたメンバーだけの連絡目的に活用するとあれば、さほど管理ソフトを使わずにもっと簡単に済ませたいと考えます。また、メーリングリストを開設するにはシステムを操作するための管理者権限(スーパーユーザ)を必要としますが、個人的なものであればなるべく一般ユーザのレベルで開設等の処理を行ないたいものです。その方法として一番便利なのがメールの転送機能を利用する方法です。具体的な設定については「システム設定編」で述べますが、ここではUNIXを使った簡易メーリングリストとして、エイリアス設定とそれを用いた応用としてメール振り分けツールによるメーリングリスト構築について紹介します。なお、プロバイダを使ったメーリングリスト開設を検討されている方はこの解説は特に必要ありませんので、次にお進みいただいて結構です。

sendmailのエイリアスを使ったメール転送

 最も簡単にメールを複数の人に配送できる方法です。UNIXシステムでは、/etcのディレクトリにあるaliasesというファイルに(/etc/aliasesと書きます)特定のアドレスと転送先または転送先リストのファイル名を記述すると、メールの自動転送ができます。ただし、このファイルは管理者でないと書き換えができませんので、システム管理者に/etc/aliasesを書き換えてもらわなくてはなりません(システム管理者に依頼するのはこれだけで、あとは自分で操作できます)。転送先リストの設定をしてもらい、リストの内容は自分で更新できるようにしておけばメンバーの管理処理が簡単で手間も少なくなります。エイリアス設定の方法は、システム設定編をご覧ください。

.forwardによる転送

 これもUNIXを使った転送の方法で、.forwardという名前のファイルにアドレスリストを記述しておき、自分のディレクトリの中に用意しておくと、送られてきたメールは記述したリスト中に記載されているすべてのアドレスに自動転送されます。ひとつ特別なメールアドレスを発行してもらって、それをメーリングリストにするというやり方にすると、数人程度の利用規模であれば十分事足ります。しかし、メールの配送エラーの処理ができないため、エラーとなったメールは登録者全員に送られる欠点をもっています。インターネットで大勢の人を対象としたメーリングリストを構築するには後述するメール振り分けツールなどを併用した方法をとります。

メール振り分けツールを使ったメーリングリスト構築

 エイリアスや.forwardを使った転送機能には、エラーメール対策がありません。もしリスト中のアドレスで配送ができない場合、配送エラーとなったメールがリスト中の全アドレスに送られてしまうといった事態を起こします。最悪の場合、そのエラーメールがさらに返ってきて繰り返し全員に送られるピンポンメールを引き起こしかねません。
 メール配送を支援してくれる便利なソフトウェアとして、送られてきたメールの表題や送信先アドレスを検出して、あて先ごとにメールをまとめたり、別アドレスへ転送するなどの各種処理をしてくれるものがあります。基本的には上記の.forwardを応用したものですが、これを使うと、メール転送をより効率よくすることができ、メーリングリストのような配送管理をもたせることができます。つまり、自動転送に付加価値をつけた簡易メーリングリストとしての機能をもたせることができます。エラーメール対策もとることが可能です。単なるメール転送では物不足というときは、こういったソフトを併用するのが最適です。代表的なメール振り分けツールとしては、SMMSProcmailなどがあります。大規模なメーリングリストにはあまり向きませんが、数十人規模で打ち合わせを中心とした短期簡易メーリングリストの開設には十分です。若干、配送規則を記述する設定を覚える必要がありますが、試してみる価値があるだけの機能はもっています。

2003.2.24 更新 

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