メーリングリスト管理ソフトによる開設

主に業務やビジネスを目的としたメーリングリスト開設方法。
一般のインターネット利用者には困難。


 メーリングリスト管理ソフトを使った開設は、自由度のきく運営ができるのが一番のメリットです。たとえば、1000人以上の参加者を想定した大規模メーリングリストや、関連したメーリングリストを状況に応じて追加・削除していくなど、運用面において柔軟性に優れています。独自のドメインを使ってメーリングリストを作れるのも魅力の一つです。
 ただし、この方法は自分でサーバーとインターネットに常時接続できる環境が必要です。一般家庭にも常時接続が普及してきていますが、技術力がないと構築ができません。そのため、メーリングリスト管理ソフトを使っての開設は、業務目的での利用に限られます。プライベートでメーリングリストの開設を検討しているのであれば、メーリングリスト開設サービスを利用するか契約しているプロバイダのオプションサービスを使った開設のいずれかを利用するのが一般的です。


補記:一般利用者でもメーリングリスト管理ソフトを使った開設方法は数少ないながらあります。ホスティングサービスと契約してメーリングリスト管理ソフトがインストール済みのWebサーバーを利用するか、一部のインターネット接続プロバイダにはメーリングリスト管理ソフトを自分でインストールして運用させてくれるところがあります。「メーリングリスト開設サービス一覧」にサービス会社を紹介しています。

準備と確認

 既存のインターネット接続環境を利用するので、自分でサーバーを設置してメーリングリストの開設を行ってよいのか、事前にネットワークを管理している部署の担当者に問い合わせてから実施してください。学校などの学術機関では公的なものは許可しても私的なものは認めていないところもあります。また、会社内の場合はファイアウォールなどセキュリティの問題もあり、サーバー設置が可能か相談してください。

素人は手を出すべからず

 大変重要です。インターネットや電子メール配送の基本概念、そしてサーバーの設定が自分自身でできる人が開設をしなければ、設定の不備で運営時に予想もしないトラブルを起こします。委託で設定をしてもらう場合でも、担当者は基本的な知識は身につけていなければなりません。最近はコンピューターウイルスの氾濫や、メール配信トラブルで組織全体が責任を問われる重大なメール配送事故が発生しています。インターネット上でビジネスやサービスを目的としたメーリングリスト、あるいはメール配信サービスを検討している場合は、絶対に技術的知識がない素人による開設・運営はしないでください。

開設手順

● サーバーの確保
 たとえば500名以上の人数で一日あたり10通以上のメールが流れるメーリングリストの場合、または100人程度の人数で一日数通のメーリングリストを10個以上作る場合は、専用のサーバー(正確にはメールサーバー)を用意した方がよいです。また、一台のメールサーバーで組織内全員のメール配送をまかなっている場合は、導入後に不慮のシステムダウンで業務に支障が出ないためにも、別サーバーを用意した方がよいでしょう。これらよりも規模の小さいメーリングリストであれば、既存のメールサーバーにメーリングリスト管理ソフトを入れて兼用にしても支障はありません。

● メーリングリスト管理ソフトの入手
 メーリングリスト管理ソフトの入手はパッケージ購入もありますが、インターネットからダウンロードして入手できます。代表的なソフトは「メーリングリスト管理ソフト」に紹介してありますので、そちらを参照してください。定番メーリングリスト管理ソフトとしては、Majordomoやfmlが広く使われています。

● ソフトのインストール
 インストール作業は自分で行う場合は管理者権限(root)が必要です。サーバーの管理者権限をもっていないときは管理者に相談してください。もし、LAN設備をすべて委託しているときは担当者と相談してインストール作業を進めてください。ファイアウォールの設定をしてもらうなど、特殊な作業が必要になるときがあります。
 インストール方法については、「システム設定編」にて説明します。

● メーリングリストの開設設定
 ソフトをインストールしただけでは、まだメーリングリストはできていません。次の作業は、メーリングリストを開設するための設定です。この作業も管理者権限が必要です。開設設定をするとメーリングリスト固有の設定ファイルが作成され、メーリングリストのセキュリティや特別な機能の使用可否を記述できます。この作業は管理者権限は必要なく、一般利用者の権限で変更できます。メーリングリストを追加するときはこの作業を繰り返します。

● 運用開始
 メーリングリストを開設できたら運用開始となりますが、テスト運用を入念に行ってから本運用を始めてください。メール投稿や各機能の動作確認はテストを何度も繰り返して手順を取得しましょう。管理者だけが行使できる特殊なコマンドもありますので、練習して本運用に備えておくのも大切です。

 メーリングリスト管理ソフトを使った独自サーバーでの運用は、常にセキュリティ対策を厳重に行うよう注意を払ってください。先に説明したように、コンピュータウイルスがメーリングリストに流れるのを抑制したり、ループメールと呼ばれるメーリングリスト内で配信メールが再びメーリングリストに返送され同じメールが繰り返し配送されるトラブルは運用上大問題となります。こうしたトラブルを自分自身で対策していくのは義務であることを必ず心得ておいてください。

2002.10.20 更新 

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