あるメンバーが人に迷惑をかける行為をしていてそれを注意しようと、「あなたはマナー違反です。」あるいは、「ネチケット違反なのでやめてください」と発言したものの、全然わかってもらえないどころか、「マナー違反というがどこが悪いんだ」と反論され事態を悪化させてしまうときがあります。管理人としても、自分自身どのように対処すればよいのか悩む場面です。
さて、管理人としてトラブルをまとめるときにもっとも避けなければならないのは、「体裁のよいきれい文句」で片づけようとする姿勢です。その典型が「マナー違反」や「ネチケット違反」なのです。どちらも言葉としては簡潔で、いかにもトラブルを止めるのに使いやすい言葉ですが、漠然としているので解釈の仕方にも個人個人で微妙に違います。たとえば、マナーといっても、おおまかな点は同じ考えをしていても、善し悪しを判断する基準は個人差があり、自分は悪いと思っていても、他の人はこのくらいは大丈夫と考えているかもしれません。ですから、安易に漠然とした表現で解決しようとしても相手にこちらが望まない行為をしていることを伝えられないのです。
トラブルを解決するには管理人として、相手にその行為がメーリングリストでどんな影響を与えて人に迷惑をかけているか、そしてなぜそれがいけないのかを明確に述べなければなりません。漠然とした表現ではなく現状や理由をふまえて的確に説明をしなければ、相手に伝わらないどころか論点が外れて泥沼の論争になりかねないのです。
相手はわかってくれていると思っているだけでは相手には何も通じていないのです。相手に何がいけないのかをはっきり述べるよう心がけてください。
<参考ページ>
知っておくとよいメーリングリスト運営のツボ
管理人の腕を磨くには?
2003.2.9 更新