メーリングリストの迷惑行為の中でとりわけ深刻な問題となりつつあるのが、匿名掲示板で有名な2ちゃんねるに何者かがメーリングリストでの出来事を持ち出して陰口をたたいたり、根拠のないでっち上げをして侮辱をしたり、あるいはわざと煽って野次馬を呼び込む謀略的な行為です。ベテランの管理人であれば毅然とした態度で対処できますが、運営に不慣れな人や神経質な人は本当に眠れない思いを強いられます。それだけ、人から後ろ指をさされる卑怯で非道徳的かつ非建設的な手口です。
2ちゃんねるはたくさんの人がアクセスする匿名性の高い巨大掲示板として知られています。特有の言葉使いや用語が使われているので、初めて訪れたときは異様な世界を印象づけられます。2ちゃんねるは匿名による無責任な風潮が当たり前となっており、あちらこちらで根拠のない悪口や批判が横行しがちです。当然、流れる情報も真実かどうか疑問です。無法地帯となりやすいだけに、掲示板での書き込みがきっかけで警察沙汰や法廷問題に発展するときが後を絶えません。
こうした掲示板に意図的にメーリングリストで流れたメールを持ち出して次のような望まれない行為をする人が出てくるようになりました。
- 自分の言い分が通らなかったり、自分の行いに非があるにも関わらず、腹いせとして他人の投稿メールを無断で掲示してメーリングリストや管理人、あるいは特定のメンバーを非難したり中傷する。
- 自分を正当化して同情や賛同者を得ようとメーリングリストの出来事を暴露したり。仕返し目的で潰しや荒らしを扇動する。
- けんかや言い争いが起きたとき、当事者以外の参加者がおもしろ半分でメーリングリストの出来事を持ち出して野次馬参加者を募る。
特に、最後の無関係な参加者が勝手無責任にメーリングリストの出来事を外部に持ち出すのは非常識の度を越えており、当事者より罪深い行為で許せません。
管理人は万一このような事態になったら、気を落ち着けて冷静さを保つのが大切です。けっして感情的にパニックになってはいけません。次に、以下の点を認識しつつ頭を整理してください。
- 無責任がまかり通る場所だけに、誰も真剣に話をしていない。
- 匿名による批判を真に受ける人はいない。
- 自分が正当な対処をしたのなら正々堂々立ち向かえる。
- それだけに動揺するのではなく毅然とする姿勢の方が賢明である。
- 時間が経てば話題は消えてしまう。
- ならば相手にせず放っておく方がよい。
このように考えていけば、神経をすり減らす思いもしだいにやわらいできます。この気持ちをもつのが管理人として大切なのです。最初は気がめいって大変ですが、体で覚えていくように心がけてください。「泣き寝入り」と考えるのではなく、「負け犬の遠吠え」や「人前では何もできない意気地なしの悪あがき」と思う方が大人なのです。
メーリングリストの対策として、Q6-5で説明した入会者制限を施してください。一時的に通常より多い人がフリーメールアドレスで登録してくる可能性があるからです。
なお、メーリングリストの配送メールを投稿者に無断で外部に持ち出すのは禁止行為です。そのような行為をする人は厳しい措置をとるようにしてください。著作権侵害となり、法的に責任追及もできますし、根拠なく中傷すれば名誉毀損罪も適用されます。2ちゃんねるでは特定個人がわかる中傷は削除対象となります。該当する場合は削除依頼ができます。くれぐれも、自ら該当掲示板で弁明をしたり抗議するような行動はしないように。自分の意図しない展開に持ち込まれれば、相手の思うつぼとなります。
<参考ページ>
顔が見えない人と向き合うときの心構え
自分宛のメールをネットで公開していいの?
ネットで中傷被害にあったときの心得
2007.11.26 更新