「 アジアの想い出 − キナバル山登頂記(2) 」

( 2000年 9月 5日 登録 )

これは、私が28歳の時、ボルネオ島にある4000メートルの高峰「キナバル山」に登った
想い出の写真集です。                                       



山頂近くの山小屋に着いたその日暮れ、目に焼き付いた夕焼けは、今でも鮮明に残っ
ています。わずかに聞こえる風の音だけでしたが、高鳴る気持ちと相まって、不思議な
アジアの音楽がゆったりと聞こえていたような気分でした。                 




熟睡した山小屋の一夜。早い朝食を終えて外に出てみると、朝日が昇るところでした。
朝日と共に、早速、山頂を目指して出発です。                        
                                                   




山頂近くで一息したとき、山の峰々が朝日を浴びて、一日の生活を始めるシーンは 
何とも新鮮な気分にさせてくれます。このシーンは「朝日を求めて」という題をつけよう
と、日記に付けていました。                                  




最初の目的は、一番高いキナバル山の頂点、ローズピークを目指して進みます。   
4000メートルを超える山頂は、空気も薄く、心臓の鼓動が激しくなります。私は富士山
で高地体験を積んできたのですが、やはり息切れと軽い頭痛がしました。一緒に登った
大先輩の新井さんは、飛び跳ねるように山頂を目指して登っていきました。        
                                                    




東南アジア最高峰のキナバル山、ローズピークの頂点です。「気分いいですねえ」と 
言っていたような記憶があります。 新井さんは現在、シュウウエムラの研究室長を 
されています。手前はポータ兼ガイドの地元の男性です。                 
深呼吸をして、しっかりと酸素を吸い込んで呼吸を整えて周囲を見回すと、神の住む 
山頂だと地元の人々が言っていたことが、何となくわかる絶景でした。         




山頂には登山者がサインをするノートが置いてあり、早速サインをしました。サインの 
上に描いた虫のような絵は、23才頃から使い始めた私のマークです。現在でも、   
自分の持ち物や、気の向いたときにサイン代わりに使っています。人呼んで「ゴキブリ
マーク」とされていますが、本人は「蛍」に似たものであると言っているのですが・・・。 

さて、いよいよ他のピークを目指して早速行動を開始しました。              


以後、続編をお待ちください。

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