「 アジアの想い出 − キナバル山登頂記(6) 」

( 2001年 5月 1日 登録 )

これは、私が28歳の時、ボルネオ島にある4000メートルの高峰「キナバル山」に登った
想い出の写真集です。                                       

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いよいよキナバル山登頂記も最終回です。そこで、最も印象的だったシーンを今回は
特集してみました。やはり、何と言ってもファンキーな姿の「ドンキーズイヤー」です。
ベースキャンプの山小屋から山頂に行く度に、様々な表情を見せてくれました。
 
                                                   


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またある早朝の山頂では、「ローズピーク」の真上に月が残っていました。早すぎる
朝の登山客に驚いたかのごとく月はあわただしく去っていきました。大自然の中の
人知れぬシーンの一部を垣間見たような気がしたものです。そのような一枚の写真。
                                              


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そして、お決まりの山頂での記念写真。何を気取っているのか、当時の私は初めて
登った4000メートルに得意満面でした。でも、今考えると、本当は、4000メートルの
希薄ながら澄み切った空気の感触が心地よかったように思えてなりません。


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山頂までの登山道には、ボルネオらしい植物、ウツボカズラの姿を時折見かけました。
ポーターに聞くと、現地語では「コアガ」と言うそうです。この「コ」の発音は鼻に抜ける
のです。私が何度繰り返し発音しても、笑って首を振り、「コアガ」だと言いはっていました。




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この花はウツボカズラの鼻です。地味で目立たなかったのですが、見つけたときはうれしくって
ポーターの人に「これがコアガの花だね」と念を押しましたが、何でそんな花を喜んでいるのか
不思議そうに見つめられました。

そんな、こんなで、キナバル山の数日間は、とても大切な、心に残る印象を数多く与えてくれ
現在でも、スライドを見る度に新鮮に思い出させてくれます。もう一度、行きたいとは思いますが
実現するかどうかは問題ではありません。


以上、キナバル山登頂記でした。

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