夢の城

清瀬 六朗


あばれ馬

 うす曇りの空からやわらかな日が射す午後、(つぼみ)のまだかたい白木蓮の木をあおぎながら、美那は剣術師範の浅梨治繁(あさりはるしげ)の屋敷の門をくぐった。

 浅梨左兵衛尉(さひょうえのじょう)治繁といえばかつては剣術の「神様」として玉井三郡で知らぬ者はいなかった。管領家の血筋をひくという高貴な家の出で、玉井春野家の祖正興(まさおき)公に従って京都から下ってきたという。正興公の三郡平定の覇業を助け、その子正勝(まさかつ)公、さらに正勝公の嗣子だった正稔(まさとし)公まで三代の当主に剣術師範として仕えた。

 越後守定範(さだのり)が正稔を()って城館の主におさまってからは、評定衆(ひょうじょうしゅう)筆頭小森式部大夫健嘉(しきぶだゆうたけよし)からのたびたびの出仕の誘いをことわって隠居暮らしをきめこんでいる。城館から遠い下屋敷町のはずれの屋敷に引きこもり、気ままな生活を送るかたわら、弟子をとって月に何度か武芸の稽古をつけてやっているのだ。

 弟子は、治繁と同じように城館に仕えていない武士の子弟や、武士ではないが武芸を身につけたいという町の若者がほとんどだった。

 「よお」

 美那の姿を見つけて、木蓮の根もとにもたれてすわっていた男が声をかけてきた。

 異様な風体である。髯をぼうぼうに伸ばしているのはいいが、髪の毛のほうも伸ばしほうだいで、それを頭の後ろで紐でくくっている。

 「なあんだ隆文(たかふみ)じゃないか。まぁた烏帽子もかぶらないでそんなかっこうして」

 美那はその男の横に木刀と包みを投げ出した。

 この男は鍋屋の隆文といって、いまの治繁の弟子のなかではいちばん古い弟子だった。力はやたらと強いしに身も軽い。嘘かほんとうか知らないが、どこかの村の名主の息子で、領内には山も一つ持っているという。それがどうして町に出てきて、鍋を作ったりして働いているのかは、だれも知らない。本人にきけば答えてはくれるが、答えはその度に違っているものだから、そんな答えはけっきょく何のあてにもならない。

 「いいじゃないの、烏帽子なんかかぶってもかぶらなくても、人間の値うちにちがいができるわけでもなし」

 「まあ、あんたがそれでいいんならそれでいいんだろうけど。それより浅梨どのは?」

 美那が隆文の脇の地べたに腰を下ろしてたずねる。

 「ああ、おやじさんならなんでも新しい弟子が来るとかで、迎えに行ってるよ」

 「へえっ、どんな人?」

 「さあね」

 隆文は興味なさそうに大きくあくびをしてから言った。

 「なんでも竹井の村のほうから出てきたやつだって。名主の息子だとか言ってたかなあ」

 「名主の息子だったらあんたといっしょだね」

 美那がからかい半分で言うと、
「まぁね」

 隆文は平気な顔で受け流して、それから大きく伸びをした。

 「あーあ、春になるとなんていうかそのねむくていかんなあ」

 「寝不足なんじゃない? また遅くまで博奕打ったりしてたんでしょう」

 「このおれがそんなことで夜更しするか。仕事だよ仕事。商売してるといろいろらくじゃないんだぞ」

 理由はともかく隆文はほんとうに眠そうだった。

 「知ってるよ、うちだってそうだもの……わあっ!」

 美那がたまげて叫んだのは、顔を上げたとたんに目のまえに白馬が躍り出てきたからだ。かなり興奮しているらしく口から泡を吹いている。

 「隆文あぶない!」

 美那は叫んで間一髪のところで跳ね起きた。隆文もすばやく足だけひっこめる。二人はなんとか馬の蹄に踏まれるのを避けたけれども砂ぼこりはたっぷりと浴びせられた。

 「気をつけろばか!」

 うとうとしかけていたところを醒まされた隆文が声をひっくり返してどなる。

 「そんなこと言ってもこいつ止まらないんだよ、あっ! あーっ! 助けてくれー!」

 鞍には背の低い男が乗っていた。というより、鞍の後ろにやっとのことでしがみついていた。そして、馬自身の尻尾よりも激しいくらいに左右に振り回されて悲鳴をあげていた。

 美那が声をはりあげ、
「なにやってんだよ、丈治(たけはる)、手綱を引くんだよ!」

 「引いてるよ! 引いてるけど止まらないんだよ! なんとかしてくれえぇ!」

 口数の減らないこの男は、丈治といって、市場で車屋を開いている男だ。美那や隆文よりは多少は学はあり、人にも親切だが、少々、胆のすわらないところがある。

 丈治の乗った白馬はしゃにむに突進して行ったあげく、柴垣にぶつかりそうになって棒立ちになった。と思うといきなり逆のほうに走りだした。ふたたび美那と隆文のほうへ突進してくる。こんどは二人は木蓮の木のかげに身を避けるだけの余裕があった。

 「わあっ、いいかげんにしてくれえ!」

 丈治が悲鳴をあげる。と同時に、どさっ、と音がして、砂ぼこりが舞い上がった。

 ほこりが晴れてみるとそこには丈治のきゃしゃな体が横たわっていた。美那が駆け寄ってたすけ起こす。

 「ちょっと、だいじょうぶかい?」

 「だいじょうぶなわけないだろう! だからおれはむりだって言ったのに……」

 丈治はもうすこしで泣きだしそうな声で泣き言を並べた。

 「なに言ってんだ。馬から落ちたぐらいでぴいぴいわめくな。踏みつぶされかけたのはこっちなんだぞ!」

 隆文のほうは容赦なく叱りつける。

 「そんなこと言ったって悪いのはおれじゃないよ。馬に言ってくれよ」

 「ばか、んなもんは乗り手が悪いに決まってるだろうが。だいたいおまえは注意が足りないんだよ。なにやってんだろうねもう……」

 「あーあ、やっぱり落ちやがったでやんの」

 庭のほうから馬を追ってきた弟子たちのなかの一人が、ようやく白馬の(くつわ)にとびついて押さえ、何人かがかりで馬を(なだ)めて連れてきた。轡をとっている、背が高くて実直そうな男は、元資(もとすけ)と言って、金貸しの息子である。顔の色は黒いが馬づらで、顔の色を別にすれば、轡をとられている馬と似ていなくもない。

 元資が轡から手綱に持ちかえると、馬はいきなり首をのばして丈治のほうを向いて「ふんっ」と荒く鼻を鳴らした。丈治はそれだけで縮みあがっている。こんどは美那がその鼻面を撫でてやろうと手をやると、馬はいやそうにその手を避けて、かわりに鼻先で美那の眉間のあたりをつんと突く。勢いで美那はひっくりかえった。

 まわりに群れる弟子どもがわはははと無遠慮に笑う。

 「なんだよかあいくない馬だね」

 美那は立ち上がって着物のほこりをはたいた。

 「こんなのいたっけ?」

 「桧山(ひやま)の若殿が連れてきたそうだ」

 「ふーん、若殿がねえ。でも若殿には似合わないあばれ馬じゃない?」

 「よっ、おまえそっくり!」

 隆文が後ろから叫んだ。弟子どもがそれをきいてどっと笑う。

 「ちょっと、なにがそっくりなんだよ?」

 「だって、おまえ、中原村で地侍をやっつけたそうじゃないか!」

 後ろのほうでだれかが言うと、
「へえ、すごいもんだ」、

 「中原村っていうとあのなまぐさ坊主の息のかかったところだろう、やるなあ」

 「なまぐさ坊主」というのはいまの守護代越後守定範の岳父にあたる柿原大和守入道忠佑(かきはらやまとのかみにゅうどうただすけ)のことだ。そんな話は美那は知らなかったが、だとすれば、美那に向かって「越後守さま」の名まえを繰り返していた理由もわかる。

 「それにしても美那にやっつけられるとはなさけない」

 「何を言ってるんだ、おまえだって何度もやっつけられてるじゃないか」

 たちまちみんなが口々にはやし立てた。

 「あれはわたしがやったんじゃなくて」
なんて弁解してもとてもきいてもらえるものではない。そのうちにだれかが
「そうだ、美那、おまえこれに乗ってみろ!」
などと言い出した。

 「そうだそうだ、似合いだぜ!」

 「そりゃあおもしろい」

 「どっちが屋敷内いちばんのあばれ者か決着つけようぜ」

 弟子どもがまた沸き立つ。こんなときに勢いを止めようなどという分別を働かせる弟子はいない。なかには気の毒そうに美那を見ている者もないではなかったが、ほとんどが美那がどうするかたのしみだというようにじっと見ている。

 美那はごくりと唾をのんだ。

 ここでしりごみしていては、浅梨治繁ただ一人の女弟子の名がすたる。

 じっさい、ここの門下にはごくたまに娘が入門してくることもあったが、ひと月ともったためしがない。それは、たぶん――ここの弟子どものこういう気風のせいだろう。

 馬にはじめて乗ったのは去年の秋だった。ふつうの馬をふつうに乗りこなすのならいまではなんでもない。

 だが、こいつは……。

 「美那、やめとけ! けがするぞ」

 痛い目にあったばかりの丈治がひとり叫んだ。それが美那の決心を促した。

 美那はかたい表情でうんとうなずくと、
「元資、轡、おさえといて」

 そう言ってさっそうと鐙に足をかけて鞍にまたがる。見ていた弟子どものあいだから拍手が起こった。

 たしかに落ち着きのない馬だ。しっかり轡を押さえられているというのにいまにもあばれ出しそうに体を小さく動かしている。美那は何度か鞍の上に座りなおしてから、手綱を受け取った。

 「いいよ、放して」

 心配そうに見上げている丈治のほうを見てにっこり笑って見せる。それから馬に鞭をくれようと鞭を握りなおしたとたん、美那はみごとに背中から地面にたたきつけられた。

 あばれかける馬を、元資はじめ弟子が三‐四人で押さえる。

 「おいおい、だいじょうぶかよ」

 「平気だよ、ちょっと油断しただけだ」

 ほんとうは痛いのを通りこして背骨のあたりの感覚が消えているぐらいだったが、そんなことで弱音を吐いて笑われるのはいやだ。

 こんどはちょっと用心してまたがる。

 「いいかい、放すぞ」

 元資もこんどは念を押してから轡を放した。

 白馬はさっきと同じようにいきなり跳ね上がって美那を振り落とそうとした。が、美那は足を鐙にふんばって必死に耐えた。と今度は後足で跳ねて首を下げて前に落とそうとする。馬の肩に上体を押しつけてしがみつく、と見るとすかさず首をはね上げて後ろに落とそうとする。美那は馬の背にのけぞって九割がた落ちそうになったが、鐙も踏みはずさず、手綱も放さなかった。そんなこんなであばれ馬は派手に跳ね回ったがついに背中にしがみついた同類を振り落とすことができない。

 「さすがはじゃじゃ馬野郎だ。みごとなもんだぜ!」

 「がんばれよ、美那!」

 応援しているのだか冷やかしているのだかわかったものではない。それでも美那がちょっと得意そうにその連中のほうをふりかえったとたん、白馬は目をむいていななき、いきなり全力で走りだした。

 「こらっ、おとなしくしなさいっ!」

 丈治の言ったとおりだ。美那がいくら叱って手綱を絞めてもいっこうに言うことをきいてくれる気配がない。鞍から腰を浮かせて手綱を力いっぱいに引いてもぜんぜんきかない。逆に美那の体のほうが馬の首に引っぱられてしまう。

 馬はそのまま門の向こうまで駆けて行って、柴垣につきあたり、こんどは猛然と逆に走りはじめた。と思うと反対側の池のほうまで行って池の周りを回り、また戻ってくる。網代垣(あじろがき)を踏み倒し、椿の木にぶつかって派手に花を散らし、杉苔(すぎごけ)を踏みにじり、それでも止まらない。馬の上では美那が必死になって止めようとしている。言うことをききかけることもあるのだが、そこで気をゆるめるとまた暴れだす。無責任な弟子どもは拍手喝采をくりかえした。二人ほどが馬に蹴られてひっくりかえったが、そんなことを気にしている余裕は美那にはない。

 そうやって馬が何度めかに門のほうへ走って行ったときだった。ふいに門の外から人が入ってきた。ぶつかる!

 「あっ、どいて!」

 叫んだとたんに、美那の体は宙に飛ばされていた。

 「へえっ?」

 気がついたときには、美那は、門から入ってきたばかりの若い男の両腕に抱きかかえられていた。男は膝をつき、目をまんまるにして、門を入ったとたんに胸にとびこんできた娘の顔をまじまじと見つめている。

 色白で細面の、まあ美男といえなくもない。侍烏帽子に直垂を着た、端正な感じの武士である。

 「あのぅ、だいじょうぶですか?」

 男はいくぶん間の抜けた声で言った。後ろから追いかけてきた弟子どもがものめずらしそうに若い侍の腕に抱かれた美那をみんなでじっと見ている。

 このままだとすぐにだれかが囃し出すに違いない。

 「あ、いや……なんだよあんたはっ!」

 美那は体をしゃにむに動かしてその武士の腕から転げ落ちるようにしてのがれると、いきなり横面を力いっぱい張りとばした。

 で、若い侍が反動で尻餅をついたのを見て、気がついてあわてて駆け寄る。

 「あ、だいじょうぶですか? その、つい……慌てちゃって」

 「なにが慌てちゃってだ!」

 いきなり横からどなりつけられて美那は首を縮めた。

 声の主は、背の高い、どちらかというと痩せた老人だった。それが弟子が数人がかりでようやく押さえた馬をたった一人で押さえている。馬も鼻を鳴らしながらもおとなしくおさえられていた。

 これがこの屋敷の主人、浅梨左兵衛尉治繁である。

 してみると、治繁に連れられて来たこの若い武士は、竹井の村から出てきたという治繁の新しい弟子なのだろう。

 師匠と新しい弟子の前でとんだ失態を見せてしまった弟子どもはなんとなくばつが悪そうにたがいに顔を見合わせている。師匠は容赦するところなく叱りつけた。

 「だれがこいつを出して遊べと言った! 馬でいたずらしてる暇があったら木刀でも磨いてろっ。おれの若いころはなあ、寝食を忘れて稽古に没頭したもんだ!」

 「いや、あの、それは……」

 隆文がおそるおそる弁解する。

 「なんだ隆文! だいたい一番弟子のおまえがそうやってだらだらしてるからこいつらいつまで経っても半人前なんだ」

 「あ、すみません、つい……」

 師匠の前だとまったく意気地がない。治繁はいまいましげに舌打ちした。

 「まあいい、おまえらさっさと稽古のしたくをしろ。だらだらしてるやつは池に叩きこむぞ!」

 「はい!」

 弟子どもは打って変わったすなおさで庭のほうへさっと散って行った。

 そして、美那は、自分を抱きとめてくれた若い武士といっしょに、弟子どもから取り残されてしまった。美那が自分の殴った頬に手を伸ばすのを、相手はふきげんな顔でうるさそうに払いのける。わりと本気で怒っているらしい。

 治繁がぶっきらぼうに声をかけた。

 「美那」

 「はい。申しわけありません……」

 美那は目を伏せて答える。

 「ふん、まったく、日に日に手に負えなくなりおる」

 治繁は平気で憎まれ口をたたいた。

 「まあ、いい。あとでそいつによくあやまっとけよ」

 「はい」

 美那は顔を上げてきまりわるそうに新しい弟子の顔を見たが、すぐにたがいに顔をそむけてしまう。治繁がこんどはなさけないやつというように顔をしかめて見せた。

 「それより美那、おまえ、この馬、どう思う」

 「あ、いや、とんでもないあばれ馬で、馴らすには時間がかかりそうではないかなどと、その……」

 むりにかしこまって言うので言い回しが何か変だ。

 「おまえそっくりの荒れ馬だな」

 美那は顔を赤くして下を向いてしまった。

 「だが、それにしちゃあずいぶんみごとな乗りっぷりだったじゃないか、え?」

 治繁がにやりと笑う。

 「そんなにお気に入りなら、どうだ、おまえ、この馬を馴らしてみるか?」

 「そんな……、とんでもない」

 美那はごまかそうとしたが、治繁は黙って美那の目を見て、まじめな返事を促している。

 こういうときに師匠が言い出したことをことわるのはよほど勇気がいる。

 「あ、でも、だってこれは桧山の若殿さまのなんでしょう?」

 「あいつのじゃない。あいつはここにこいつを連れてきただけだ」

 美那の言いのがれをにべもなくはねつけ、治繁はいわくありげにその白馬の背中をとんとんとたたいて見せた。

 「こいつはなあ、あの践雪号(せんせつごう)の娘っ子なんだよ」

 「践雪号?」

 美那ははっと顔を上げた。返事ができないでいる。

 若い武士が、いくぶん気おくれしながら言った。

 「践雪号というと、春野家の正勝公の乗馬だった白馬ですね」

 「そうだ」

 治繁は大きくうなずいた。

 「それに、息子の信千代(のぶちよ)――正稔(まさとし)さまのな。あいつはこれの親父にまたがって、あの柴山の小伜を村井峠で一撃で打ち破ったんだ。白馬の少年将軍……ってな、そりゃあ凛々しいものだったぞ。ちょうどおんなじ娘っ子どうしだし、どうだ、美那、おまえに乗ってみるだけの値うちはあると思うがな」

 「わかりました。なんとか馴れさせてみせます」

 美那はいくぶん厳粛な声で返事した。

 返事して、こんどこそ謝ろうと新しい弟子のほうを見たがいっこうに目を合わせてくれない。

 「おい、弦三郎よ」

 治繁がそっちを向いて、笑いながら声をかけた。

 「こいつはなあ、藤野の美那といって、おれの弟子でたった一人の娘っ子だ。いい筋してるんだが、見てのとおりの気質が欠点だな。まあ、久しぶりにいい男に会ったんで動転したんだろうよ。まあ許してやってくれや」

 「いえ、それは、もちろん……」

 弦三郎と呼ばれた男はようやく美那のほうを向く。美那は上目づかいで頭を下げた。

 いちおうあいさつはしたことになるんだろうが、気まずいことに変わりはない。

 「美那、あいさつが終わったらとっとと仕度に行ってこい!」

 「はいっ」

 美那は師匠の声に弾かれるように立ち上がると、木蓮の根もとにほうり投げてあった包みと木刀を手にいそいで庭のほうへ駆けて行った。

 「弦三郎、おまえはいちど母屋のほうへ来い」

 「はい」

 弦三郎は、馬を引いて歩く治繁のあとをおとなしくついて行く。

 「弦三郎、ねえ……」

 美那はつぶやいて、その若い武士の後ろ姿をいまさらながらにじろじろとながめた。

― つづく ―